式の中で関数を使用する場合は、関数の名前を入力し、必要な引数を渡します。たとえば、Len 関数は、文字列型の引数を必要とし、その文字列の長さを求めます。
Dim x As String x = "hello" formula = Len (x) 'この式は数値 5 を返します
関数が要求する引数として正しくない型の引数を指定するとエラーになります。たとえば、Len(3)を呼び出すと、Len は数値型の引数を受け付けないのでエラーになります。
一部の関数は、異なる数の引数や、異なる型の引数を受け取ることができます。たとえば、CDate 関数は、1 つの文字列型の引数を受け取ると、それから 1 つの日付型値を形成します。また、それぞれ年、月、日を保持する 3 つの数値型値を受け取ると、それらから 1 つの日付型値を形成します。日付、時刻、および日時を参照してください。
Mid 関数の例
Dim x as String x = "hello" '文字目から末尾までを抽出します formula = Mid (x, 2) 'formula 値は "ello" です '文字目から 1 文字を抽出します formula = Mid (x, 2, 1) 'formula 値は "e" です
関数のクラスには、数学、集計、財務、文字列、日付/時刻、日付範囲、配列、型変換、プログラミング ショートカット、評価時期、出力状況、ドキュメントのプロパティ、およびその他の関数があります。条件付き書式設定式には、いくつかの固有の関数があります。
数学、財務、文字列、日付/時刻、型変換、およびプログラミング ショートカットのグループを構成する関数は、Visual Basic ユーザーにはおなじみの関数が主体です。これらの関数のほとんどは、Visual Basic にある同じ名前の関数と同様に機能します。
たとえば、CDate 関数は、CDate ("Sept 18, 1999") のように、文字列型の値から日付型の値を作成する Visual Basic と同じ定義をサポートしています。また、年、月、日を数値型の引数として CDate (1999, 9, 18) のように指定し、日付型の値を作成するという定義もサポートしています。このような多重定義は関数ツリーの中に示されています。
たとえば、Length 関数は、文字列の長さを算出するこれまでの Crystal 構文の関数で、Len 関数と同様に機能するため、Basic 構文の関数ツリーには表示されません。