Crystal Reports  

配列変数(Basic 構文)

Crystal Reports の配列は、すべて同じ型を持つ値の順序付きリストです。これらの値は、配列の“要素”と呼ばれます。配列の要素は、任意の単純型または範囲変数になります。配列を作成する 1 つの方法は、Array 関数を使用することです。

配列を変数と共に使用するとたいへん便利です。変数を使用すると、配列の個々の要素を変更したり、配列のサイズを変更してさらに多くの要素を格納できます。この機能は、複雑な計算を実行するための式言語の能力を大幅に拡大します。

たとえば、詳細レベルの式の中で、グローバルな配列変数にデータベース フィールド値を格納していくことができます。次に、グループ フッターの式を使用して、それらの値に基づいた計算を実行します。これにより、さまざまな集計操作をカスタマイズして実行できます。

3 つの数値の配列。最初の要素は 10、2 番目は 5、3 番目は 20 です:

Array (10, 5, 20)

7 つの文字列値の配列:

Array ("日", "月", "火", "水", "木", "金", "土")

日時型範囲の 2 つの値から成る配列:

Array (#1998/1/1# To #1998/1/31#, _
#1999/2/1# To #1999/2/28#)

配列から個々の要素を抽出するには、目的の要素のインデックスをかっこで囲んで指定します。これを配列の“添え字”と言います。

Array (10, 5, 20) (2) '5 が返されます
   Basic 構文の配列には、1 からインデックスが付けられます。つまり、1 番目の要素のインデックスは 1 です。これは Visual Basic とは異なります。Visual Basic のデフォルトでは、配列に 0 からインデックスが付けられます。ただし、Visual Basic の場合は、Option Base ステートメントを使用すると、配列に 1 からインデックスを付けることもできます。

配列の添字に数値型範囲を使用することもできます。その結果は別の配列になります。例 :

Array (10, 5, 20) (2 To 3) 'Array (5, 20) と同じです

参照

変数 | 単純データ型 | 範囲データ型