統合ビルド計画書では、反復期間内での統合の詳細な計画を示します。 
役割:  統合担当者 
オプション度 / 使用時期:  推奨。反復期間ごとに更新
テンプレートとレポート: 
 
例:   
UML の表現:  なし
詳細情報:   
成果物を入力とする作業:    成果物を出力とする作業:   

目的ページの先頭へ

統合ビルド計画書の目的は、コンポーネントの実装の順序、システム統合時に作成するビルド、それらの成果物の評価方法を定義することです。

統合ビルド計画書を使用するのは次の人々です。

  • 実装担当者。設計要素の実装順序や、システム統合に引き渡される要素と引き渡しの時期を計画立案します。
  • 統合担当者。計画立案ツールとして使用します。
  • テスト設計者。反復期間を対象としたテストを定義するために使用します。

タイミング ページの先頭へ

どのユース ケースを実装するかが決定したら、その時点の反復期間中に統合ビルド計画書を作成します。計画書は反復期間中に必要に応じて修正されます。

責務 ページの先頭へ

統合担当者は、統合ビルド計画書の作成と更新に責任を持ちます。テスト設計者は、各ビルドの評価を行うために使用されるテスト ケース、テスト プロシージャ、テスト スクリプトの記述に参加します。これらは、ほかのテスト成果物に含まれる資料への参照として提供される場合があります。

カスタマイズ ページの先頭へ

統合ビルド計画書の概要は、プロジェクトの性質に合わせて調整する必要があります。たとえば、システムが大規模な場合、実装サブシステムごとに補助的な計画書を作成する場合があります。テスト資料の形式性や、テスト資料のうちどの程度を統合ビルド計画書に直接盛り込みどの程度を参照で済ませるかは、ビルドの重要性に応じて決定します。当然ながら、各反復期間の最終ビルドは、反復計画書に記述されたすべての評価基準に照らして正式に評価されます。



Rational Unified Process   2003.06.15