システムは通常、一緒に平行して作業する個々の実装担当者で構成されるチームによって実装されます。これを可能にするためには、次のようないくつかのワークスペースが必要です。

開発ワークスペース ページの先頭へ

個々の実装担当者には開発ワークスペースがあり、そこに自身が担当しているサブシステムと含まれる要素を実装します。サブシステムでコードをコンパイル、リンク、実行、テストするには、システムの他の部分が必要になります。通常、実装担当者は、サブシステムを開発するためにシステム全体を必要とはしません。通常は、開発ワークスペースでサブシステムをコンパイル、リンク、実行するために必要なサブシステムがあれば十分です。これらの他のサブシステムは、1 人の実装担当者の専用の開発ワークスペース内に物理コピーとして常駐する必要はありません。代わりに、内部でリリースされたサブシステムにとって共通のリポジトリ内に常駐することができます。実装担当者が他のサブシステムの正確な位置をコンパイルすると、それは別個のファイル (たとえば、makefile) に定義されます。

(金融システムにおける) Monthly Account Telephone サブシステムは、要素をコンパイル、リンク、実行するためにサブシステムによって直接または間接的にインポートされるサブシステムが必要です。この場合、Monthly Account Telephone サブシステムの実装担当者には、10 のうち 6 サブシステムが必要になります。

サブシステム Monthly Account Telephone の実装担当者の開発ワークスペース

チームのための統合ワークスペースページの先頭へ

同じサブシステムを同時に開発する実装担当者で構成されるチームが存在する場合もあります。この場合、各実装担当者は、サブシステムがシステム統合に伝達される前に、自身の要素をサブシステムに統合する必要があります。チーム統合は通常、個々のチーム メンバーの作業を統合するため専用のサブシステム統合ワークスペースで行われます。1 人のチーム メンバーが統合担当者の役割を務め、統合ワークスペースとその性能に対して責任を持ちます。

システム レベルの統合担当者のための統合ワークスペースページの先頭へ

システム統合担当者には統合ワークスペースがあり、そこに 1 つ以上のソフトウェア要素または 1 つ以上のサブシステムを同時に追加することができ、これにより、後で統合テストされるビルドを作成します。

各統合ごとにサブシステムが追加されるシステム統合担当者の統合ワークスペース



Rational Unified Process   2003.06.15