ツール・メンター:
RAD 6.0 を使用した J2EE モジュールとアプリケーションのアセンブル
目的
このツール・メンターでは、RAD 6.0 を使用して J2EE アーカイブ (WAR、EJB JAR、クライアント・アプリケーションの JAR、RAR、EAR ファイル) を作成する方法を説明します。
これは、次に示す RUP 情報と関連があります。
概要
アセンブリーは、J2EE アプリケーションのコンポーネントを、アプリケーション・サーバーに導入できるパッケージ ( J2EE モジュールまたは J2EE アプリケーション) に結合するプロセスのことです。このようなパッケージは、アーカイブ・ファイルの形式であり、
J2EE アプリケーション・アセンブリーおよび配置モデルで定義されたディレクトリー構造およびコンテンツ規則に従う必要があります。
RAD 6.0 は、J2EE モジュールまたは J2EE アプリケーションのいずれかを表す Project 内でアプリケーション・コンポーネントの開発を実行することにより、アセンブリーのプロセスを著しく強化します。
プロジェクトを作成すると、ツールは、J2EE アプリケーション・アセンブリーおよび配置モデルに適合する、ファイル・ディレクトリー構造をプロジェクト内に自動的に作成します。
コンポーネントが製品のウィザードを利用して順番に作成されてゆくときに、デフォルトでは、
それらのコンポーネントはプロジェクト内の適切なフォルダーに保管されます。
たとえば、[新規 JPS ファイル] ウィザードを使用して新しい JSP ファイルを作成すると、
ツールは、デフォルトでは、Web コンテンツのソース・ファイルの標準位置である Web プロジェクトの WebContent フォルダーに保管します。
さらに、RAD 6.0 では、マニフェスト・ファイルや該当する配置ディスクリプターなど、必要な J2EE アセンブリーおよび導入成果物すべてを自動的に生成します。
そのため、J2EE モジュールまたはアプリケーションをアセンブルするときには、必要に応じて対応する配置ディスクリプターを編集することと、プロジェクトをアーカイブ・ファイルにエクスポートすることだけが関係します。
このツール・メンターでは次の手順を実行します。
- Enterprise Application プロジェクトの (EAR) 配置ディスクリプターを編集するには、
次のようにします。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[エンタープライズ・アプリケーション] > [project_name] の順に展開します。
- [配置ディスクリプター: project_name] をダブルクリックして、アプリケーション配置ディスクリプター・エディターを開きます。
- エディター・ビューの下部にある該当するタブを選択し、特定の配置ディスクリプターの値を編集します。
- メイン・メニュー・バーで [ファイル] > [保存] を選択して、配置ディスクリプター・ファイルを保存します。
- Web プロジェクトの (WAR) 配置ディスクリプターを編集するには、次のようにします。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[Web モジュール] > [project_name] の順に展開します。
- [配置ディスクリプター: project_name] をダブルクリックして、Web 配置ディスクリプター・エディターを開きます。
- エディター・ビューの下部にある該当するタブを選択し、特定の配置ディスクリプターの値を編集します。
- メイン・メニュー・バーで [ファイル] > [保存] を選択して、配置ディスクリプター・ファイルを保存します。
- EJB プロジェクトの (EJB JAR) 配置ディスクリプターを編集するには、次のようにします。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[EJB モジュール] > [project_name] の順に展開します。
- [配置ディスクリプター: project_name] をダブルクリックして、EJB 配置ディスクリプター・エディターを開きます。
- エディター・ビューの下部にある該当するタブを選択し、特定の配置ディスクリプターの値を編集します。
- メイン・メニュー・バーで [ファイル] > [保存] を選択して、配置ディスクリプター・ファイルを保存します。
- アプリケーション・クライアント・プロジェクトの (アプリケーション・クライアント JAR) 配置ディスクリプターを編集するには、次のようにします。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[アプリケーション・クライアント・モジュール] > [project_name] の順に展開します。
- [配置ディスクリプター: project_name] をダブルクリックして、クライアント配置ディスクリプター・エディターを開きます。
- エディター・ビューの下部にある該当するタブを選択し、特定の配置ディスクリプターの値を編集します。
- メイン・メニュー・バーで [ファイル] > [保存] を選択して、配置ディスクリプター・ファイルを保存します。
- コネクター・プロジェクトの (RAR) 配置ディスクリプターを編集するには、次のようにします。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[コネクター・モジュール] > [project_name] の順に展開します。
- [配置ディスクリプター: project_name] をダブルクリックして、XML エディターで ra.xml ファイルを開きます。
- XML ファイルを編集して、特定の配置ディスクリプターの値を変更します。
- メイン・メニュー・バーで [ファイル] > [保存] を選択して、配置ディスクリプター・ファイルを保存します。
ツールは、デフォルトでは、保存のときに自動的にリソースを検証するよう設定されていますが、プロジェクト全体を手動で検証してからアーカイブ・ファイルにエクスポートすることは良いことです (プロジェクトを右クリックして [プロパティー] > [検証] の順に選択することで、プロジェクトに対して実行する検証手段をオーバーライドしたり変更したりできることに注意してください)。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[project_name] を右クリックします。
- [検証の開始] を選択します。
- 検証が完了したら、[問題] ビューを調べます。エラーが一覧に示されている場合、
それらを解決してから次のステップに進みます。
- エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトを EAR ファイルにエクスポートするには、次のようにします。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[project_name] を右クリックします。
- [エクスポート] > [EAR ファイル] の順に選択します。
- [エクスポート] ウィザードで、EAR ファイルの希望する名前と位置を指定します。
- 任意で以下を選択します。
- エクスポート・ソース・ファイル
- 既存のファイルを上書きする (既存の EAR ファイルにエクスポートするときに上書きの警告を望まない場合)
- プロジェクトのビルド・パスおよびメタ・データ・ファイルを含む (アプリケーション・プロジェクトに含まれるまたは参照されるプロジェクトの元の名前を保持したり、クラスパスの依存関係を保持したりする場合)。
これにより、後で EAR を別のワークスペースにインポートし、そのモジュールをバイナリー・プロジェクトとしてインポートできます。
- [完了] をクリックします。ウィザードは、アプリケーション・プロジェクトの内容を指定した EAR ファイルにエクスポートします。
- Web プロジェクトを WAR ファイルにエクスポートするには、次のようにします。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[project_name] を右クリックします。
- [エクスポート] > [WAR ファイル] の順に選択します。
- [エクスポート] ウィザードで、WAR ファイルの希望する名前と位置を指定します。
- 任意で以下を選択します。
- エクスポート・ソース・ファイル
- 既存のファイルを上書きする (既存の WAR ファイルにエクスポートするときに上書きの警告を望まない場合)
- [完了] をクリックします。ウィザードは、Web プロジェクトの内容を指定した WAR ファイルにエクスポートします。
- EJB プロジェクトを EJB JAR ファイルにエクスポートするには、次のようにします。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[project_name] を右クリックします。
- [エクスポート] > [EJB JAR ファイル] の順に選択します。
- [エクスポート] ウィザードで、JAR ファイルの希望する名前と位置を指定します。
- 任意で以下を選択します。
- エクスポート・ソース・ファイル
- 既存のファイルを上書きする (既存の JAR ファイルにエクスポートするときに上書きの警告を望まない場合)
- [完了] をクリックします。ウィザードは、EJB プロジェクトの内容を指定した JAR ファイルにエクスポートします。
- アプリケーション・クライアント・プロジェクトをアプリケーション・クライアント JAR ファイルにエクスポートするには、次のようにします。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[project_name] を右クリックします。
- [エクスポート] > [App Client JAR ファイル] の順に選択します。
- [エクスポート] ウィザードで、JAR ファイルの希望する名前と位置を指定します。
- 任意で以下を選択します。
- エクスポート・ソース・ファイル
- 既存のファイルを上書きする (既存の JAR ファイルにエクスポートするときに上書きの警告を望まない場合)
- [完了] をクリックします。ウィザードは、アプリケーション・クライアント・プロジェクトの内容を指定した JAR ファイルにエクスポートします。
- コネクター・プロジェクトを RAR ファイルにエクスポートするには、次のようにします。
- J2EE パースペクティブの [プロジェクト・エクスプローラー] ビューで、
[project_name] を右クリックします。
- [エクスポート] > [RAR ファイル] の順に選択します。
- [エクスポート] ウィザードで、RAR ファイルの希望する名前と位置を指定します。
- 任意で以下を選択します。
- エクスポート・ソース・ファイル
- 既存のファイルを上書きする (既存の RAR ファイルにエクスポートするときに上書きの警告を望まない場合)
- [完了] をクリックします。ウィザードは、コネクター・プロジェクトの内容を指定した RAR ファイルにエクスポートします。
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