利害関係者 は、プロジェクトで満たされる必要のあるニーズを持つ、利害関係のあるグループを代表します。 この役割は、プロジェクトの結果により大きく影響を受ける (またはその可能性のある) メンバーが担当します。


トピック


説明 ページの先頭へ

複雑な問題を効率的に解決するには、さまざまな利害関係者グループの要請を満たすことも必要です。通常、各利害関係グループ (および利害関係者) は問題に対して異なる視点を持ち、そのソリューションで対応が必要なニーズも異なります。ほとんどの利害関係者はシステムのユーザーです。そのほかの利害関係者は、システムの間接的なユーザー、あるいはそのシステムの影響があるビジネスの結果に影響される人です。大多数はシステムの実用的な購入者か擁護者です。利害関係者が誰か、またその要請は何かを理解しておくことは、効果的なソリューションの開発の重要要素となります。

関連情報 ページの先頭へ

以下に、この役割に関連する追加情報へのリンクを示します。

 

要員配置 ページの先頭へ

利害関係者 として考慮が必要な利害関係グループの例を示します。

  • 顧客または顧客側の担当者
  • ユーザーまたはユーザー側の担当者
  • 投資者
  • 株主
  • 所有者または委員会メンバー
  • 製造管理者
  • 購入者
  • 設計者
  • テスト担当者
  • ドキュメント作成者
  • その他
スキル ページの先頭へ

利害関係者 の役割は、対象領域や関係のある領域に対して専門的な知識が必要です。

プロジェクトによっては、利害関係者 の役割を担当するメンバーは、ほかの多くのメンバーの代表として振る舞う必要があります。これらのメンバーは、プロジェクトの結果により大きく影響を受けますが、何らかの理由により、そのニーズを直接表現することができません。 したがって、割り当てられた利害関係者 の担当者は、関係グループのメンバーから十分な情報を引き出して、メンバーのニーズを公正に表現できる必要があります。

役割の割り当て方法 ページの先頭へ

利害関係者 の役割は、次のように割り当てられます。

  • 1 人または複数のメンバーを割り当て、利害関係者 の役割だけを担当させます。 この方法は、プロジェクトの成功に不可欠となる、領域に関する十分な知識を持つ専門家を十分に確保できるような大規模なチームで適切に機能します。
  • 1 人または複数のメンバーを割り当て、利害関係者 とユース・ケース定義者の両方の役割を担当させます。 この方法は、小規模から中規模のテスト・チームでうまく機能します。また、領域の専門家が両方の役割を担当できる場合にも、よく採用される方法です。 これらの役割の両方に十分な作業労力が割り当てられるように注意する必要があります。領域の専門家が、要求の引き出しやコミュニケーションに適切なスキルを有していることにも注意してください。
  • 1 人または複数のメンバーを割り当て、利害関係者 とテスト分析者またはテスト担当者の両方の役割を担当させます。 この方法は、小規模から中規模のテスト・チームでうまく機能します。また、領域の専門家が両方の役割を担当できる場合にも、よく採用される方法です。 この場合も、適切な作業労力がこれらの役割の両方に割り当てられるように注意する必要があります。また、この方法が有効になるように、テスト作業に関するトレーニングを十分に提供することにも注意してください。

2 番目または 3 番目の方法では、もう一方の役割に、専門のスキルと経験を持つ要員を少なくとも数人割り当てることを推奨します。

補足資料 ページの先頭へ

詳細については、参考資料のページを参照してください。



Rational Unified Process   2003.06.15