「ログ対話」ビュー

ログ対話ダイアグラムには、アプリケーションの実行中に発生したログ・レコード間の対話が、UML で定義された表記に従って表示されます。これらのダイアグラムは、ログの相関を分析する上で 有用です。ログおよびトレース・アナライザーは、ログ対話ダイアグラムを表示するための 2 つのビューを提供します。

「ログ対話」ビュー

このビュー には、単一のログ・ファイルまたは複数のログ・ファイルの ログ・レコード間の相関が表示されます。

このビューに表示されるデータは、ロギング・エージェントのインスタンス、または インポートされたログ・ファイルから収集されます。ユーザーのデプロイメント要件により、 どのメカニズムを使用するかが決まります。この種類のデータ収集により、 さまざまな種類のログから生成されるログ・レコードの相関を表す、対話フローの 生成が可能になります。 

「ログ」ビューと連動して使用すると、「ログ対話」ビューの特定のログ・レコードに関する詳細情報を素早く得ることができます。レコードのディスプレイは、「ログ」ビューと同じパラダイムに従い、 重大度に応じて色付けされています。検索およびフィルター機能もこのビュー内で使用可能で、特定の ログ対話を検査することができます。最後に、「ログ対話」 ビューには、ページごとのログ・レコードのセット数が表示 され、ビュー内に複数ページ存在する場合に 1 ページずつ移動 するナビゲーション方法を提供しています。

「ログ対話」ビューは、「プロファイルおよびロギング」パースペクティブ 内から開くことができます。ログ対話から、プロセス間の対話、 ネットワークでのホスト対話に至るまで、さまざまな抽象レベルから、 相関を表示することができます。分散アプリケーションの モニターにとって、このマルチレベル・データ表示が重要で あることは明らかです。

「ログ・スレッド対話」ビュー

ログ・スレッド対話ダイアグラムには、アプリケーションの実行に参加する、各種スレッドで発生したログ・イベント (レコード) 間の対話が表示されます。 このビューには、同一 プロセス内の複数のスレッド、または複数のプロセスおよびホストにわたるスレッドに関するログ・ レコードのインスタンス間の相関が表示されます。

プロファイル・モニターからのログ・スレッド対話の表示は、各種ホストからインポートされるログ間の、 スレッド・レベルでの対話を表示したい場合に有用です。スレッド値は、 ログに含まれている各ログ・レコードから抽出されます。詳しくは、 共通ベース・イベント・モデルの記述セクションの、 ComponentIdentification の記述を参照してください。(どのログ・レコードにも、 スレッド値を保持する、コンポーネント識別エレメントが含まれています。)

 

関連概念
ログ・ファイル相関
「ログ」ビュー
 

関連タスク
ログ・ファイルの相関
ログ・ファイルの分析
 

関連参照
ログ対話ダイアグラム・コントロール
 

 

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