AIX、Linux、または Windows 2000/NT/XP 上でのビルド・サーバーの開始

AIX®、Linux™、 または Windows® 2000/NT/XP 上でリモート・ビルド・サーバーを開始するには、「Command Prompt (コマンド・プロンプト)」ウィンドウに ccublds コマンドを入力します。入力する構文は以下のとおりです。

Syntax: ccublds -p <portno> [-V...] [-a {0|2}]
ここで、
-p
サーバーがクライアントと連絡するために listen するポート番号 (portno) を指定します。
-V
サーバーの冗長レベルを指定します。このパラメーターは、3 回まで (最大冗長レベル) 指定できます。
-a
以下のように認証モードを指定します。
0
サーバーは、どのクライアントが要求するビルドでも実行します。このモードは、セキュリティーが重要ではない環境の場合にのみお勧めします。
2
サーバーは、クライアントのビルドを受け入れる前に、 有効なユーザー ID およびパスワードを提供することをクライアントに要求します。この場合のユーザー ID およびパスワードは、 ビルド・サーバーが稼働しているホスト・マシンの所有者によって最初に構成されたものです。この構成は、以下で説明するセキュリティー・マネージャーを使用して行います。

ビルド・サーバーから戻されるメッセージの言語の設定

Windows 上のビルド・サーバーは、次の表に示すいずれかの言語でメッセージを戻します。デフォルトは英語です。

言語 コード
ブラジル・ポルトガル語 ptb
中国語 (簡体字) chs
中国語 (繁体字) cht
英語 (米国) enu
フランス語 fra
ドイツ語 deu
イタリア語 ita
日本語 jpn
韓国語 kor
スペイン語 esp
英語以外の言語を指定する場合は、ビルド・サーバーを開始する前に、 環境変数 CCU_CATALOG を英語以外のメッセージ・カタログに設定する必要があります。必要な値は以下のような形式です (1 行)。
  installationDir¥egl¥eclipse¥plugins
  ¥com.ibm.etools.egl.distributedbuild¥executables
  ¥ccu.cat.xxx
installationDir
製品のインストール・ディレクトリー。 例えば、C:¥Program Files¥IBM¥RSPD¥6.0 など。 これから使用しようとしている製品をインストールする前に Rational® Developer 製品をインストールし、保持していた場合は、以前のインストールで使用されていたディレクトリーを指定することが必要になる場合があります。
xxx
ビルド・サーバーでサポートされている言語コード (上記の表にリストされているコードのいずれか)

セキュリティー・マネージャー

セキュリティー・マネージャーは、ビルド・サーバーが、ビルド要求を出すクライアントを認証するために使用するサーバー・プログラムです。

セキュリティー・マネージャー用の環境の設定

セキュリティー・マネージャーは、以下の Windows 環境変数を使用します。
CCUSEC_PORT
セキュリティー・マネージャーが listen するポートの番号を設定します。デフォルト値は 22825 です。
CCUSEC_CONFIG
構成データが保管されているファイルのパス名を設定します。デフォルトのパス名は C:¥temp¥ccuconfig.bin です。このファイルが見つからない場合は、 セキュリティー・マネージャーがそのファイルを作成します。
CCU_TRACE
この変数を * に設定すると、 セキュリティー・マネージャーの診断目的のトレースが開始されます。

セキュリティー・マネージャーの開始

セキュリティー・マネージャーを開始するには、以下のコマンドを出します。
java com.ibm.etools.egl.distributedbuild.security.CcuSecManager

セキュリティー・マネージャーの構成

セキュリティー・マネージャーを構成するには、 グラフィカル・インターフェースを持つ構成ツールを使用します。以下のコマンドを出せば、この構成ツールを実行することができます。
java com.ibm.etools.egl.distributedbuild.security.CCUconfig
構成ツールが実行されたならば、「サーバー項目」タブを選択してください。 ビルド・サーバーがサポートするユーザーを追加するには、「追加...」ボタンをクリックする。ここで、ユーザー ID に対するパスワードを定義しなければなりません。 ユーザーに対する以下の制限事項および特権を定義することができます。
  • このユーザーが指定できるロケーション。 すなわち、ccubldc コマンドに対する -la パラメーターの値。 複数のロケーションを定義するには、セミコロンで区切ります。
  • このユーザーが指定できるビルド・スクリプトの名前。 (EGL のビルド計画は、javac コマンドをビルド・スクリプトとしてのみ使用します。)
  • このユーザーが、クライアントからビルド・スクリプトを送信できるかどうか。 ccubldc コマンドの -ft パラメーターを使用します。 (EGL 生成プログラムでは、-ft パラメーターは使用しません。 Java 生成出力の作成以外の目的でビルドを使用する場合に、 このパラメーターを指定します。)
これらの定義は、CCUSEC_CONFIG で指定されているファイル内の永続的なストレージ に保持され、セッション全体にわたって記憶されます。

関連する参照項目
疑似 JCL 構文

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