プログラムのステップスルー

スレッドが中断されている場合は、ステップ制御を使用して、プログラムの実行を 1 行ずつ ステップスルーできます。ステップ・オペレーション中に、ブレークポイントまたは例外が 検出されると、実行はブレークポイントまたは例外で中断され、ステップ・オペレーションが終了します。

ステップ・コマンド を使用すると、プログラムを一度に 1 行ずつ、 または 1 逆アセンブル命令ずつステップスルーできます。 ステートメントは、ソース・コードでも逆アセンブル命令でもかまいません。

制限: AIX でデバッグするとき、ステップできるのは停止スレッド (プログラムを停止させるスレッド) のみです。

ステップオーバー

ステップオーバーを発行すると、行に呼び出しが含まれている場合に、すべてのスレッドが実行されます。 あるいは、選択されたスレッドのみが実行されます。 「ステップオーバー」コマンドを実行するには、次のようにします。

  1. 「デバッグ」ビューでステップするスレッドを選択します。
  2. 以下のいずれかのタスクを実行します。
    • 「デバッグ」ビュー・ツールバーの 「ステップオーバー」ボタン (「ステップオーバー」ボタン) を クリックします。
    • ワークベンチ・メニュー・バー から、「実行 」 > 「ステップオーバー」を選択します。
  3. 現在選択されている行が実行され、次の実行可能行で実行が中断されます。

ステップイントゥ

ステップイントゥしても、すべてのスレッドは再開されません。ステップイントゥを実行しているスレッドだけが再開されます。スレッドを中断したままにするには、 それを使用不可にしてステップするか、またはプログラムを再開します。 スレッドの使用不可については、下記の関連トピックを参照してください。

「ステップイントゥ」コマンドを実行するには、次のようにします。

  1. 「デバッグ」ビューでステップするスレッドを選択します。
  2. 以下のいずれかのタスクを実行します。
    • 「デバッグ」ビュー・ツールバーの 「ステップイントゥ」ボタン (「ステップイントゥ」ボタン) を クリックします。
    • ワークベンチ・メニュー・バー から、「実行 」 > 「ステップイントゥ」を選択します。
  3. 現在行が単純ステートメントである場合、このコマンドで、 ステートメントが実行されます。現在行が関数またはメソッド呼び出しである場合、このコマンドで、 呼び出しのステップイントゥが行われ、呼び出された関数またはメソッドの最初の行で停止します。
注: 現在行に監視プログラムまたはカーネル演算が含まれていると、 ステップイントゥですべてのスレッドが再開されます。

ステップ・フィルター/ステップ・デバッグの使用

ステップ・フィルター/ステップ・デバッグの使用」トグルが「ステップイン」アクションと一指に使用されると、デバッガーは、デバッグ情報が検出されるまでステップします。 「ステップ・フィルター/ステップ・デバッグの使用」トグルは、ほかのステップ・アクションと結び付けて使用されても効力を持ちません。

「ステップ・デバッグ (step debug)」コマンドを実行するには、次のようにします。

  1. 「デバッグ」ビューでステップするスレッドを選択します。
  2. 「デバッグ」ビュー・ツールバーで「ステップ・フィルター/ステップ・デバッグの使用」トグル・ボタン (「ステップ・フィルター/ステップ・デバッグの使用」ボタン) をクリックします。
  3. 以下のいずれかのタスクを実行します。
    • 「デバッグ」ビュー・ツールバーの 「ステップイントゥ」ボタン (「ステップイントゥ」ボタン) を クリックします。
    • ワークベンチ・メニュー・バー から、「実行 」 > 「ステップイントゥ」を選択します。
  4. 現在選択されている行またはステートメントは実行され、デバッグ情報を入手できる、次に検出された行で中断されます。

ステップ・リターン

ステップ・リターンを発行すると、すべてのスレッドが実行されます。 「ステップ・リターン」コマンドを実行するには、次のようにします。

  1. 「デバッグ」ビューでステップするスレッドを選択します。
  2. 以下のいずれかのタスクを実行します。
    • 「デバッグ」ビュー・ツールバーの 「ステップ・リターン」ボタン (「ステップ・リターン」ボタン) を クリックします。
    • ワークベンチ・メニュー・バー から、「実行 」 > 「ステップ・リターン」を選択します。
  3. 現在の実行ポイントから、この関数を呼び出した行のすぐ後の行まで実行されます。実行は、 現行関数を終了した後に停止します。 メイン・エントリー・ポイントから (つまり、main() で)、このコマンドを 出すと、プログラムは完了するまで実行されます。

実行先のロケーション

実行先のロケーションは、現在行にブレークポイントを追加し、プログラムを再開するためのショートカットです。 プログラムが停止すると、ブレークポイントは除去されます。

注: プログラムは、ほかのブレークポイントまたは例外用に停止できます。
  1. エディターで、プログラムを実行する行または 行のすぐ左側のマーカー・バーにカーソルを置いて、 ポップアップ・メニューから「実行先のロケーション」を選択します。
  2. プログラム実行が再開され、指定された行が実行される前に中断されます。
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