ステートメント・ブレークポイントの設定

注: ステートメント・ブレークポイントがサポートされるのは、zSeries (または OS/390) プログラム をデバッグするときに限られます。

ステートメント・ブレークポイントが サポートされるのは、zSeries (または OS/390) プログラム のデバッグ時にのみで、行ブレークポイントの代わりに使用されます。 行番号 (および行ブレークポイント) は、ソース・ファイルの絶対行番号 (通常、1 行から X 行まで) を扱います。 ステートメント番号 (およびステートメント・ブレークポイント) は、コンパイラーによって生成された実行可能ステートメントを扱います。 COBOL のような言語では、これらはソース・ファイルの絶対行番号と一致しない場合があるため、行番号およびブレークポイントの代わりに、ステートメント番号およびブレークポイントが使用されます。 zSeries プログラムをデバッグする際、 デバッガー・エディターの接頭部域にステートメント番号が表示されます。

ステートメント・ブレークポイントは、プログラムの実行可能ステートメントで設定されます。 デバッグ・セッションの間に、ステートメント・ブレークポイントはデバッガー・エディター内、 または「ブレークポイント」ビュー内に設定できます。 デバッグ・セッションの前に、エディターからブレークポイントを設定することもできます。

ブレークポイントが使用可能な場合は、そのコード行が実行される前に、すべてのスレッドが中断され、ブレークポイントにヒットしたスレッドはステートメント上で停止します。 デバッガーは、ブレークポイントによって停止されたスレッドを選択し、そのスレッドのスタック・フレームを自動的に表示します。 ブレークポイントが設定されたステートメントは、エディターで強調表示されます。

設定ブレークポイントの左には 2 つのインディケーターがあります。 一番左は、ブレークポイントが使用可能かどうかを示すチェック・ボックスです (使用可能なときは、 チェック・ボックスにチェック・マークが入ります)。 すぐ左がチェック・マーク・オーバーレイで充てんされたインディケーターの場合は、 デバッグ・エンジンによって正常にインストールされたブレークポイントを示します。 デバッグ前にブレークポイントを設定する場合、 そのブレークポイントの標識には、それがデバッグ・セッションでインストールされたものではないことを示すチェック・マーク・オーバーレイは付けられません。ブレークポイントがインストールされると、 その標識はチェック・マーク・オーバーレイを組み込むように変更されます。

「ブレークポイント」ビューでのステートメント・ブレークポイントの設定

「ブレークポイント」ビューからステートメント・ブレークポイントを設定するには、以下のステップを完了します。
  1. 「ブレークポイント」ビューで右マウス・ボタン・クリックし、 ポップアップ・メニューから「ブレークポイントの追加」 > 「ステートメント」を選択します。 これにより、その他のすべてのステップを実行する際の 「ステートメント・ブレークポイントの追加」ウィザードが起動します。 据え置きされないブレークポイントを設定する場合、ブレークポイントを設定するには、 このウィザード・ページ内の「ソース」フィールドおよび 「実行可能ファイルがロードされるまでブレークポイントを延期」チェック・ボックス を除くすべての項目に、有効なエントリーを入力しておく必要があります。 据え置きされるブレークポイントを設定する場合は、このウィザード・ページ内の全項目に入力される必要があります。
  2. 現在ロードされていないプログラム・モジュール内に、 ステートメント・ブレークポイントを設定する場合は、 「実行可能ファイルがロードされるまでブレークポイントを延期」チェック・ボックス を選択します。
  3. 実行可能ファイル」フィールドで この選択リスト内のプログラム名から、 ブレークポイントが適用される実行可能ファイルを選択します。 あるいは、実行可能ファイル名を入力します。
  4. オブジェクト」フィールドで、 この選択リスト内のオブジェクト・ファイル名からブレークポイントが適用される オブジェクト・ファイルを選択します。 あるいは、オブジェクト・ファイル名を入力します。
  5. デバッグ・エンジンで、さまざまなソース・ビューがサポートされている場合は、「ビュー」セクションが使用可能です。 そのセクションでは、ブレークポイントを設定する際のビューのラジオ・ボタンを選択できます。
  6. ソース・コードがいくつかのファイルで構成されている (すなわち、1 つ以上のファイルに他のファイルが含まれている) 場合、「ソース」フィールド選択リストからブレークポイントを設定すべきソース・ファイルを選択できます。 あるいは、インクルード・ファイル名を入力します。
  7. ステートメント」フィールドに、 ブレークポイントを設定するステートメント番号を入力します。
  8. ブレークポイントにオプション・パラメーターを設定するか、 ブレークポイントをオプション・パラメーターの条件付きとするには、 「次へ (Next)>」をクリックします。 条件付きブレークポイントおよびオプションのブレークポイント・パラメーターの設定については、下記の関連トピックを参照してください。
  9. ブレークポイントにオプション・パラメーターを設定しない場合は、「終了」をクリックしてブレークポイントを設定し、「ステートメント・ブレークポイントの追加」ウィザードを閉じます。
注:
  • オブジェクト」フィールド および「ソース」フィールド内の選択リストは、 現行デバッグ・セッションの値を使用して、直前のフィールドからプライム状態にされます。 たとえば、実行可能ファイルが「実行可能ファイル」フィールド で選択または入力された場合、「オブジェクト」フィールドの選択リストに 含まれるのは、その実行可能ファイルに適用されるオブジェクト・ファイル のみです (指定された実行可能ファイルが現行デバッグ・セッションでデバッグされる場合は)。 同様に、「ソース」フィールド選択リストに含まれるのは、 指定された実行可能ファイルおよびオブジェクトに適用される ソース・ファイルのみです。
  • 据え置かれないブレークポイントを設定する場合は、 「実行可能ファイル」、 「オブジェクト」、「ソース」または 「ステートメント」フィールドで行われるすべてのエントリーが有効なエントリー でなければなりません (指定する実行可能ファイル、オブジェクト・ファイルまたは ソース・ファイルは既存ファイルであり、かつステートメント番号は、指定されたソースに対して 有効なステートメント番号でなければなりません)。
  • ステートメント・ブレークポイントの追加」ウィザードの 「必須情報 」ページで、ブレークポイントを設定するには、 「ソース」フィールドおよび 「ブレークポイントの据え置き (Defer breakpoint)」チェック・ボックス 以外のすべての項目に、有効なエントリーを入力しておく必要があります。

デバッガー・エディターでのステートメント・ブレークポイントの設定

ステートメント・ブレークポイントは、 デバッグの前にエディターで開いたソース、 またはデバッグ・セッションの間にエディターで開いたソースに追加できます。 エディターでステートメント・ブレークポイントを追加するには、以下のステップを完了します。

  1. エディター・エリアで、ブレークポイントを追加したいファイルを開きます。 エディターが参照モードで開いたら、 それが「ソース」ビューに設定されていることを確認します。
  2. 以下のいずれかのタスクを実行します。
    1. ブレークポイントを追加するステートメントのすぐ左側にある マーカー・バー (メイン・テキスト域の左側にある垂直バー) を右マウス・ボタン・クリックして、 ポップアップ・メニューから「ブレークポイントの追加」を選択します。
    2. ブレークポイントを追加するステートメントのすぐ左側の マーカー・バーをダブルクリックします。
    3. ブレークポイントを追加するステートメントにカーソルを移動して、 右マウス・ボタン・クリックし、 ポップアップ・メニューから「ブレークポイントの追加」を選択します。
  3. 新しいステートメント・ブレークポイント・マーカーが、「ブレークポイント・ビュー」とマーカー・バー (ブレークポイントを追加したステートメントのすぐ左側) の両方に表示されます。
注:
  • デバッグ前に作成されたブレークポイントは、デバッグ・セッション中に 作成されたステートメント・ブレークポイントと同じ方法で変更できます。
  • エディターでは、既にブレークポイントを持つステートメントにステートメント・ブレークポイントを設定することはできません。 すでにブレークポイントが設定されているステートメントを右マウス・ボタン・クリックすると、 「ブレークポイントの追加」項目はポップアップ・メニューで 使用できません (むしろ、「ブレークポイントの除去」アクション が表示されます)。 同様に、ステートメントをダブルクリックするとブレークポイントが除去されます。
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