Ant スクリプトの実行

DB2R SQLJ プロファイル・カスタマイザー db2sqljcustomize を実行しやすくするために、 Ant スクリプトを使用することができます。この特定の Ant スクリプトは、EAR ファイルにバッチ SQLJ ejbdeploy コマンドを実行すると作成されるスクリプトです。

この Ant スクリプトは、関連 EAR の中のすべての EJB JAR にあるすべてのカスタマイズ・プロファイルを対象として実行されます。このスクリプトは、変更されたカスタマイズ・プロファイルを使用して各 EJB JAR ファイルを更新し、EAR の中の JAR ファイルを変更されたバージョンに置き換えます。この Ant スクリプトは対応する EAR ファイルに固有であり、既存 EAR ファイルを変更します。この Ant スクリプトは、関連 EAR ファイルの中のすべての EJB JAR にあるすべてのカスタマイズ・プロファイルを対象として、 DB2 SQLJ プロファイル・カスタマイザーを実行します。

注: ejbdeploy コマンドを再び実行する必要がある場合は、 Ant スクリプトも再び実行しなければなりません。 EAR 内の JAR ファイルの数または名前を変更した場合、またはいずれかの JAR ファイルで使用されるデータベース・バックエンド ID を変更した場合を除き、新規プロパティー・ファイルを生成する必要はありません。

スクリプトの実行

  1. プロパティー・ターゲットを指定して Ant スクリプトを実行する。
    ant -buildfile out.ear.xml properties

    これで、out.ear.properties というプロパティー・ファイルが作成されます。このファイルには、EAR ファイルの中のカスタマイズ・プロファイルにそれぞれ対応するパッケージのデフォルト名を指定するプロパティーが含まれています。例:

    pkg.One.jar.DB2UDBNT_V8_1=PKG2_
    
    pkg.Two.jar.DB2UDBNT_V8_1=PKG1_

    この例では、EAR ファイルに 2 つの EJB JAR ファイル One.jarTwo.jar が含まれます。

  2. 生成されたプロパティー・ファイルを編集してパッケージ名を変更する。 また、データベース URL、ユーザー、パスワードなど、他のプロパティーもこのファイルで指定できます。
    url.One.jar.DB2UDBNT_V8_1=jdbc:db2://localhost:50000/dbx
    user.One.jar.DB2UDBNT_V8_1=dbuser
    password.One.jar.DB2UDBNT_V8_1=dbpassword
    pkg.One.jar.DB2UDBNT_V8_1=TEST
    url.Two.jar.DB2UDBNT_V8_1=jdbc:db2://localhost:50000/dby
    pkg.Two.jar.DB2UDBNT_V8_1=WORK
    注: DB2 は、指定された名前の最初の 7 文字だけを使用します。 DB2 SQLJ プロファイル・カスタマイザーは、この名前を使用して、 データベースの中に 4 つのパッケージを作成します。 PKG という名前を指定すると、カスタマイザーは、PKG1、PKG2、PKG3、および PKG4 という名前のパッケージを作成します。
  3. エンタープライズ Bean 用のデータベース表がデータベース内に必ず存在しなければなりません。 存在しないと、カスタマイズのステップは失敗します。
  4. クラスパスに DB2 の db2jcc.jar があることを確認する。これは DB2 V8 のインストールの際にクラスパスに追加されているはずです。
    注: DB2 バージョン 8 フィックスパック 2 以降では、 ライセンス JAR ファイルもクラスパスに追加する必要があります。 JAR ファイルに含まれるライセンス・ファイルにより、サーバーとの接続が許可されます。使用するデータベース・サーバーに応じて、異なる JAR ファイルがあります。
    • db2jcc_license_cu.jar - WindowsR、UNIXR、および Cloudscape? サーバー用
    • db2jcc_license_cisuz.jar - すべてのサーバー用
    • db2jcc_license_c.jar - Cloudscape サーバー専用
要約すると、次のイベントがカスタマイズ・ステップの結果として生じます。
  1. 分離レベルごとに 1 つずつ、静的 SQL を含む合計 4 つのデータベース・パッケージが作成される

    スクリプトは、データベース内に作成されるパッケージにデフォルト名のセットを使用します。

  2. 生成されたカスタマイズ・プロファイルが更新される

    このスクリプトは、変更されたカスタマイズ・プロファイルを使用して各 EJB JAR ファイルを更新し、EAR の中の JAR ファイルを変更されたバージョンに置き換えます。
    この Ant スクリプトは対応する EAR ファイルに固有であり、既存 EAR ファイルを変更します。
    また、カスタマイズ・プロファイルごとに、URL、ユーザー、およびパスワードを指定するプロパティーがあります。
    デフォルトでは、カスタマイズ・プロファイルのプロパティーはグローバル・プロパティーから設定されます。

    特定の EAR ファイル用のこのスクリプトは、2 つのファイル ejbdeploy.sqlj.properties と (デフォルトで) ear_name.properties からプロパティーを読み取ります。ここで ear_name は EAR ファイルの名前です。
    ejbdeploy.sqlj.properties ファイルは ejbdeploy コマンドで生成されたすべての Ant スクリプトに共通ですが、ear_name.properties は EAR 用の Ant スクリプトに固有です。
    Ant スクリプトを実行するときに script.property.file プロパティーを指定すると、ear_name.properties 以外のファイルをスクリプトで使用することができます。

    ヒント: データベース・ユーザー ID やパスワードなどのグローバル・プロパティーは、ejbdeploy.sqlj.properties ファイルで指定するのが適切です。
    注: 更新済みプロファイルに関する注意:
    • 実行時に生成済みコードで使用可能でなければなりません。
    • これらは WebSphereR Application Server にインストールされている実際の EJB JAR ファイルに組み込む必要があります。

Ant の実行については、ant.apache.org/manual/index.html にある Apache Ant マニュアルを参照してください。

これで、更新された EAR ファイルを WebSphere Application Server にインストールすることができます。

関連概念
DB2 SQLJ プロファイル・カスタマイザー
ご利用条件 | フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.