所有されたエレメントの関連関係

統一モデリング言語 (UML) クラス図では、所有されたエレメントの関連関係は、所有権を表す関連の 1 タイプです。

所有されたエレメントの関連は、パッケージによって所有されるクラスを表します。この関係は、クラスが別の (外部の) クラスのスコープ内で宣言されている UML クラス図の中の、ネストされたクラスを表すために使用されます。ネストされたクラスは、外部クラスの名前空間に属しており、 その外部クラス内でしか使用できません。 つまり、親クラスが内部の (またはネストされた) クラスを宣言します。この構成は、実装上の理由と、情報を隠すために使用されます。

宣言されているクラスとその名前空間内のクラスは、アンカー線 (UML では、所有された関連と呼ばれる) により接続されており、端のアンカー・アイコンが、宣言しているクラスに接続されています。アンカー・アイコンは、円で囲まれた正符号 (+) で表示されます。パッケージの内容はクラス内で宣言され、その名前空間に所属します。

たとえば、Class B が Class A にアンカー線により接続されており、 アンカー・シンボルが Class A にある場合、 Class B は Class A のネーム・スペース内で宣言されています。つまり、Class A と Class B の関係は、ネーム・スペースの所有されたエレメントの関連となります。

次の図は、所有されたエレメントの関連がクラス図でどのように表されるかを説明します。

Java™ ソース・コード UML 可視化
所有されたエレメントの関連関係のサンプル Java ソース・コードを示すイメージ。 UML クラス図で所有されたエレメントの関連関係がどのように表されるかを示すイメージ。
関連概念
未解決の参照の装飾
関連タスク
関連エレメントを表示する照会をカスタマイズする
関連した Java エレメントを表示する
削除関係に基づいて関連 Java エレメントを表示する
追加関係に基づいて関連 Java エレメントを表示する
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