目的
  • システムに関するすべてのテキストによる記述、特にユース ケース定義書で使用できる共通用語を定義する
手順
入力とする成果物: 結果となる成果物:
役割: システム分析者
ツール メンター:

ワークフローの詳細:

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要求の作業分野では、問題領域の最も一般的な語句を使って共通用語を定義する必要があります。その後は、システムについてのテキスト記述すべて、特にユース ケース定義書で、この共通用語を一貫して使用する必要があります。このようにして、テキストによる記述の一貫性を維持し、プロジェクト メンバーの間で用語の使用や意味について誤解が生じないようにします。この語彙を用語集にまとめます。

問題領域の一般的な語句を検出するには、要求で使用される語句とビルドするシステムに関する開発チームの一般的な知識を考えます。次の概念を説明する語句に焦点を当てます。

  • 組織の日常作業または必要とされるシステム動作環境において使用される概念を表すビジネス オブジェクト。多くの場合、この種類の概念を示すリストは既に存在します。
  • システムが注意を払う必要がある実世界のオブジェクト。これらのオブジェクトは自然に出現し、車、犬、びん、飛行機、乗客、予約、請求書などを包含します。

倉庫管理システムでは、倉庫内の品目とそれらの今後の保管場所に関する話題が主となります。

  • システムが注意を払う必要があるイベント。ここでの「イベント」は、ミーティングやエラーの発生といったシステムが検知すべき時、あるいは時系列のイベントを指します。

倉庫管理システムでは、倉庫への商品の配達は日常のイベントです。システムは各配達の、配達日、受取人、配達された商品および各商品の個数を「覚えている」必要があります。

各語句は通常名詞で記述し、その定義も記述します。語句は、「order」や「task」のように単数形にします。「orders」や「tasks」にはしません。利害関係者はすべて、この語句の定義に同意する必要があります。

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ここで用語集をチェックして、作業が正しい方向に進んでいるかどうかを確認します。詳細にレビューする必要はありません。特に「作業: 要求のレビュー」の「用語集」のチェックポイントを参照してください。



Rational Unified Process   2003.06.15