IMS リソース・アダプターの実行タイムアウト値 は、IMS Connect がメッセージを IMS™ に 送信して、IMS から応答を受信するまでに与えられている最長時間として定義します。実行タイムアウト値について詳しくは、『実行タイムアウト値の設定』および『有効な実行タイムアウト値』を参照してください。
executionTimeout プロパティーが導入される前は、タイムアウト値は、IMS Connect 構成ファイル内で指定された、グローバルなレベルでのみ設定するように限定されていました。 つまり、IMS Connect 間のすべての対話のタイムアウト値は同一になっていました。
executionTimeout プロパティーを使用すると、グローバルなレベルではなく、個々の対話ごとに、 個別にタイムアウト値を設定できます。タイムアウトが発生する前に対話が完了しなかった場合、IMS Connect は IMS リソース・アダプターにエラー・メッセージを戻します。 IMS リソース・アダプターは、IMS が IMS Connect に応答するまでに要した 時間が実行タイムアウト値を超えたことを示す例外を戻します。
注: IMS リソース・アダプターと IMS Connect との間の接続は永続的接続であるため、実行タイムアウトが発生してもソケットは閉じられません。 ソケットは、後続の対話で再利用することができます。
会話型トランザクションでは、 実行タイムアウト値は、その会話の反復ごとに適用されます。 反復 は、IMS に送信される 1 つの入力メッセージと、IMS から受信する 1 つの出力メッセージで構成されています。会話の 1 つの反復がタイムアウトした場合には、その会話全体が終了します。
有効な実行タイムアウト値が 特定の対話に対して指定されている場合に実行タイムアウトが発生すると、 その対話を送信している Java™ アプリケーションは、例外 javax.resource.spi.EISSystemException を 受信します。無効な実行タイムアウト値を指定した場合には、実行タイムアウトの発生時に、例外 javax.resource.NotSupportedException がスローされます。