Faces ポートレット・アプリケーションの作成とテスト

JavaServer Faces (Faces) は、事前作成ユーザー・インターフェース・コンポーネント (Faces コンポーネント) を含む JSP ページの作成を可能にするテクノロジーです。 Faces コンポーネントを含む JSP ページは、Web アプリケーションまたはポートレットに組み込むことができます。Faces コンポーネントの使用をサポートする JSP カスタム・タグ・ライブラリーがあります。

Rational® Developer では、ユーザーは、Faces コンポーネントを JSP ページにドラッグして、Web アプリケーションまたはポートレットが使用できるように構成することができます。 JavaServer Faces ポートレットを作成してテストするには、以下のステップに従ってください。
注: 指示に関する詳細は、 提供されているトピック・リンクにアクセスしてください。
  1. Faces ポートレット・プロジェクトを作成する。
    1. 「ファイル」 > 「新規」 > 「プロジェクト」と選択する。 次に、右側の「ポートレット・プロジェクト」または「ポートレット・プロジェクト」オプションを選択してから、 「次へ」ボタンをクリックする。
    2. プロジェクトの名前とロケーションを指定する。 「拡張を表示」ボタンをクリックすると、他のプロジェクト・レベル設定を変更できます。
    3. 「Faces ポートレット」ラジオ・ボタンを選択する。
    4. 次の作業を実行したい場合は、「次へ」をクリックする。
      • JSP 標準タグ・ライブラリー (JSTL) などの追加の Web プロジェクト・フィーチャーを組み込む。
      • アプリケーション名またはポートレット名を変更する。
      • デフォルトのロケール (言語) およびタイトルを変更する。
      • パッケージまたはクラスのプレフィックスを変更する。
      • 編集、ヘルプ、または構成モードをポートレットに追加する (表示モードは自動的に追加されますが、選択解除することができます)。
    5. 「完了」をクリックする。 ウィザードはポートレット・プロジェクトを作成し、ポートレット・デプロイメント記述子および JSP ファイルを 表示モードで開きます (デフォルト)。編集、ヘルプ、または構成モードを組み込んだ場合には、それぞれのモードごとに JSP が作成されます。 これらの JSP のデフォルト名は、それぞれ projectNameView.jsp、projectNameEdit.jsp、projectNameHelp.jsp、projectNameConfigure.jsp です。
  2. Faces ポートレット JSP ファイルを作成する アプリケーションの入出力フォーム・ページとして使用する JSP ファイルを追加作成します。
    1. プロジェクト・エクスプローラーでプロジェクトのコンテキスト・メニューから、「ファイル」 > 「新規」 > 「Faces JSP ファイル」を選択する。 「新規 Faces JSP ファイル」ウィザードが開きます。
    2. JSP ファイルの名前、およびポートレットに適切なモデル・タイプを指定する。
    3. オプションで、「拡張オプションの構成」チェック・ボックスを選択してタグ・ライブラリーを追加し、 エンコード方式、コンテンツ・タイプ、および文書タイプ情報を指定して、JSP ファイルのメソッドのスタブを生成する。
    4. 「完了」をクリックする。 適切にマークアップされた JSP ファイルが作成され、Page Designer の編集ペインで自動的に開かれます。
  3. コンポーネントのデータ・アクセスをポートレットに追加する。 ポートレット内のそれぞれの JSP ファイルごとに、そのファイルを「プロジェクト・ナビゲーター」ビューでダブルクリックします。 これによって Page Designer に JSP ファイルが開きます。 「パレット」ビューまたは「ページ・データ」ビューのデータ・ドロワーから、 コンポーネントをポートレット JSP ファイルにドラッグ・アンド・ドロップします。

    デフォルトで、追加するデータ型に適合する Faces コンポーネントも JSP ファイルに追加されます。 これらの Faces コンポーネントは、定義済みデータ・ソースにバインドされます。 たとえば、データ・テーブルは、「ページ・データ」ビューから Bean プロパティーをドロップすることによって、 ポートレット・ページに追加できます。

    1. Java™ Bean および Web サービスなどの一般データ・コンポーネントを追加できます。 Java Bean または Web サービスを使用する場合、これらの項目を「ページ・データ」ビューまたはパレットの「データ」ドロワーからドラッグ・アンド・ドロップして、適切なウィザードを完了します。
    2. 関連レコードが使用されている場合には、 コンポーネントのテーブルがポートレット・ページに追加されることがあります。 関連レコードの各フィールドは、テーブル内の行として表記されます。 それぞれの行に組み込まれるコンポーネントは、追加するデータ型、 およびユーザーがポートレット・ページ内で関連レコードを使用する目的 (すなわち、作成、更新、または表示) によって異なります。 WDO を使用する関連レコードを追加する作業では、2 つの Faces コンポーネントが使用できます。
      • 関連レコード - このコンポーネントは、単一の関連レコードを戻し、データ・テーブルまたは他のコンポーネントに結合できます。
      • 関連レコード・リスト - このコンポーネントは、関連レコードのリストを戻し、データ・テーブルまたは他のコンポーネントに結合できます。
      関連レコードおよび関連レコード・リストを使用する利点は、 リレーショナル・データベースから情報の検索、作成、更新、または削除可能であることや、 この情報をオプションでバインドし、エンド・ユーザーに対して表示できることです。
      注: 現行では、Faces ポートレットで 関連レコードおよび 関連レコード・リスト・コンポーネントをプロトタイピングの目的のみ に使用できます。 これらのコンポーネントの 1 つをドラッグ・アンド・ドロップすると、その影響を示す警告メッセージが表示されます。
  4. Faces ポートレットをカスタマイズする。 入力フィールド、コマンド・ボタン、ハイパーリンク、タブ付きパネル、およびメディア・プレイヤーなどの再使用可能な UI コンポーネントは、ポートレット JSP ファイルにドラッグ・アンド・ドロップできます。
    注: JSP 編集環境 (Page Designer) では、Faces コンポーネントの追加および構成を含む開発ステップのほとんどは、標準の Faces および Faces ポートレット・モデルの場合と同じです。
    1. 必要であれば、JSP ファイルを「プロジェクト・エクスプローラー」ビューでダブルクリックして、ポートレットにそのファイルを開く。
    2. Faces コンポーネントを追加する。 Faces コンポーネントを含むドロワーが、Page Designer ウィンドウの右側のパレットに表示されます。 コンポーネントを選択し、JSP ファイルの「デザイン」または「ソース」ビューにドラッグします。 そのコンポーネントをサポートするためのタグ付けが、JSP ファイルに追加されます。 特定のコンポーネントの追加について詳しくは、以下のトピックを参照してください。
    3. Faces コンポーネントを構成する。
      • Page Designer ウィンドウのコンポーネントを強調表示します。
      • 「プロパティー」ビューで、変更したいコンポーネントが「プロパティー」ビューのいずれかに表示されていることを確認します。 設定のタイプは、編集中の Faces コンポーネントのタイプによって異なります。 コンポーネントの「プロパティー」ビューを使用して設定可能な属性については、Faces コンポーネントの属性を参照してください。
    4. Web ページにスクリプト・イベントを追加する。 たとえば、Faces JSP ページの Faces コンポーネントにアクションを割り当てることができます。
    5. 必要に応じて、連携ポートレットの開発またはFaces 直接ポートレット・メッセージングの説明を使用して、ポートレット間メッセージングのサポートを追加する。 個人認識サポート (ポートレット JSP ファイルへの個人認識の追加を参照) を追加して、ポートレットの通信能力を協調環境内の個人に拡張することもできます。
    6. サポートするテキストおよびイメージを追加する。 Faces コンポーネントの追加および構成後に、HTML または他の JSP タグ付けを使用して、 任意の追加テキストおよびイメージを追加します。
  5. ポートレットをテストする。
    1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、ポートレット・プロジェクトを右クリックし、「実行」 > 「サーバーで実行」を選択する。
    2. 「サーバーの選択」ウィザードで、 「WebSphere Portal テスト環境」を選択する。
    3. 「完了」をクリックする。 WebSphere® Portal テスト環境が開始され、 ブラウザーのウィンドウにポートレットが表示されます。
関連概念
連携ポートレットの開発
関連タスク
ポートレット JSP ファイルへの個人認識の追加
ポートレット JSP ファイルへのイメージの挿入
ポートレットのテスト、デバッグ、またはプロファイル作成
ポートレットのテスト用のサーバーの定義

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