ポータル開発の概要

Rational® Developer を使用して、ポータルの作成、カスタマイズ、テスト、デバッグ、およびデプロイを行います。 また、このセクションでは、Portal Designer のアクセシビリティーと制限についての情報も記載しています。

ポータルは J2EE Web アプリケーションです。 開発者が 1 つ以上のページを介して多数のポートレット・アプリケーションを関連付けるのに使用する対話式フレームワークを提供します。 ポータルという語は、アプリケーション全体のルック・アンド・フィールを指す場合にも使用されます。

ポータル開発は、現在、WebSphere® Portal Server v5.0 のみに対してサポートされています。

ポータル・プロジェクト

ポータル・プロジェクトは、ポータルの構造面と美観面の両方のフレームワーク用に作成されるファイル集合です。 プロジェクトの基本的なエレメントには、次のものがあります。
  • プロジェクト名
  • サーバー型定義
  • デフォルト・テーマ
  • デフォルト・スキン

ポータル・プロジェクトの使用準備については、ポータル・プロジェクトの作成を参照してください。

ポータル・サイトのカスタマイズ

Portal Designer は、Rational Developer のコンポーネントであり、ポータルの外観、ナビゲーション、および内容のカスタマイズを可能にします。 Portal Designer の詳細については、Portal Designer の使用を参照してください。

ポータルのビジュアル・デザインに影響を与える、次のような複数の局面があります。
  • ナビゲーションとレイアウト - ラベルとページを追加して、ポータルの階層を編成します。ポータル・ページ内のポートレットのレイアウトを編集します。 詳しくは、レイアウトの定義を参照してください。
  • テーマとスキン - ポータルのグラフィック・デザインは、そのポータルに適用されるテーマとスキンによって定義されます。 ポータルのグラフィック外観をカスタマイズするには、テーマの処理およびスキンの処理を参照してください。
  • スタイル - スタイルは、ポータル内で視覚的に使用されるテキスト、テーブル、およびイメージに適用されます。 CSS Designer を使用すると、ポータルのテーマとスキン全体で一貫性のある書式を作成するスタイル・シートを編集し、作成することができます。 詳しくは、スタイルの編集を参照してください。

ポータル内の内容は、各ページに挿入するポートレットおよびポートレット・アプリケーションに応じて異なります。 ポータル・ページ内では、ポートレットはスキンによって相互に分離されます (スキンの処理を参照)。 詳しくは、ポータル・ページへのポートレットの追加を参照してください。

ポータルのテスト

ワークベンチを使用してポータル・プロジェクトのテスト、デバッグ、またはプロファイル作成を行うことができます。 これらの 3 つのすべてのタスクでは、サーバー上、つまりワークベンチ内のテスト環境 (ローカル)、または別個のサーバー (リモート、またはサーバー接続) のどちらかでポータルを実行する必要があります。

ポータルのデプロイ

このプロセスには、ハード・ディスクからサーバーへのポータル・プロジェクトの移動を詳しく説明します。デプロイ とは、サーバーにプロジェクトをインストールするプロセスをソフトウェアがガイドすることを意味します。 エクスポート とは、サーバーへの手動インストールを可能にするフォームでプロジェクトをパッケージ化するプロセスをソフトウェアがガイドすることを意味します。

サンプル・ポータル・アプリケーション

サンプル素材集は、ポータル開発を分かりやすく説明するためのサンプル・ポータル・アプリケーションを提供します。 独自の開発環境でこれらのサンプル・ポータル・アプリケーション・プロジェクトを調べることができます。

ポータル・アプリケーション・サンプル・プロジェクトを作成することは、最初からポータル・アプリケーションを作成するよりはるかに簡単です。これは、ウィザードが、コンテンツを始めとする必要なすべてのリソースをインポートし、プロジェクトはワークスペースから実行する準備ができているからです。

使用可能なポータル・サンプルの詳細については、以下のように選択してください。
  • 「ヘルプ」 > 「サンプル素材集」の順に選択する。 次に、「アプリケーション・サンプル」および「ポータル」を展開して、次のサンプルを作成します。
    • オークション・ポータル
  • 「ヘルプ」 > 「サンプル素材集」の順に選択する。 次に、「テクノロジー・サンプル」および「ポータル」を展開して、次のサンプルを作成します。
    • ポータル・プロジェクト

制限とアクセシビリティー

Portal Designer でポータルを使用する場合は、次のようないくつかの制限があります。
  • アクセス制御 - Portal Designer はアクセス制御をサポートしません。 たとえば、ページを作成し、そのページを「プライベート」ページとして指定する場合、まず最初にポータル・アプリケーションをサーバーにデプロイしてから、管理ポートレットを使用してページへのアクセス権を設定します。
  • アクセシビリティー - Portal Designer を使用する場合、JAWS などのスクリーン・リーダー (読み上げソフトウェア) は、ポータル構成エディター内から正しいラベルまたはページ名を読み取ることができません。 最良の実施例は、ポータル構成エディターの左下にある「アウトライン」ビュー内から、ページとラベルのフィーチャーにアクセスすることです。
関連概念
ポートレット・ツールの概要
関連タスク
ポータル・プロジェクトの作成
ポータル・サイトのカスタマイズ
ポータル・ページへのポートレットの追加
ポータルのテスト、デバッグ、またはプロファイル作成
ポータルの公開

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