構造分析コード・レビュー は、ソフトウェア設計者がコードを確認するための処理を
自動化する一連のルールです。構造分析コード・レビューは、
アプリケーションの設計に関連するコーディングに焦点を当てます。
この種類のコード・レビューは、コンポーネント間の依存関係を分析し、
開発過程の早い段階でコードの設計エラーを解決するために実行します。
利点
アプリケーションを設計した後、開発者がコードに予期しない依存関係を持ち込むことにより、
設計構造を変更してしまう場合があります。ソフトウェアは機能しますが、テスト・フェーズではこれらの変更に修正すべき問題点としてマークが付きません。事前に対処して
以下のステップを取っておくと、このような変更を見つけて訂正できます。
- 構造分析コード・レビューを実行します。
- 問題を早期に検出します。
- アプリケーションのパフォーマンス、保守、スケーラビリティーに影響しないうちに
問題を訂正します。
製品開発ライフ・サイクル全体を通じて構造分析コード・レビューを実行することは重要です。自動処理は
高速であるため、コード・レビューは何回も実行できます。コード・レビューの検出結果により、
問題を早期に見つけて訂正できます。変更は早期に行うほうが最も容易であり、コストも抑えられます。
提供されている構造分析ルール
いくつかのコード・レビューおよびルールのカテゴリーが提供されています。
これらは、それぞれ異なる一連のルールを適用します。構造分析に関係するのは
以下のルールです。
- 構造分析コード・レビュー: コンポーネント間の複合または外的な依存関係を
チェックします。詳しくは、『構造分析コード・レビュー』のトピックを
参照してください。
- 設計方針ルール・カテゴリー: コードの構造が不必要に複雑になっていないことの確認など、
オブジェクト指向プログラミングのベスト・プラクティスに準拠しているかどうかについて
コードをチェックします。
アーキテクチャー制御ルール
アーキテクチャー制御ルールはウィザードで作成できます。テンプレートを選択し、
アプリケーションのアーキテクチャーに固有の設計ルールに固有プロパティーを
提供します。カスタマイズしたルールによって、あらかじめ提供されている
コード・レビューの機能を拡張できます。ユーザー・ルールを適用するコード・レビューを
実行することによって、実装過程でアプリケーション・アーキテクチャーの保全性を
確保できます。
注: 構造分析コード・レビューは、必ずワークスペースのみで
実行しなければなりません。これにより、すべてのプロジェクトのコードがレビューされ、
構造分析が完全なものになります。