包含関係

UML モデリングでは、包含関係とは、1 つのユースケース (基本ユースケース) が別のユースケース (包含ユースケース) の機能を含む関係のことです。包含関係は、ユースケース・モデルでの機能の再利用をサポートします。

以下の状況を表す場合、包含関係をモデルに追加できます。

包含関係には通常、名前がありません。包含関係に名前を付ける場合、名前は図中の包含コネクターの横に表示されます。

次の図が示すように、包含関係は基本ユースケースから包含ユースケースを指す白抜きの矢印を持つ破線として、図エディターに表示されます。«include» というキーワードがコネクターに付加されます。

白抜きの矢印を持つ破線で接続された 2 つの楕円形。矢印は楕円形の名前付き基本ユースケースから楕円形の名前付き包含ユースケースを指します。

次の図は、お客様に注文状態の検査オプションを提供する、e-コマース・アプリケーションの例です。この振る舞いは、CheckOrderStatus と呼ばれる基本ユースケースと、それが持つ LogIn という名前の包含ユースケースでモデリングされています。LogIn ユースケースは、システム内でその他の複数のユースケースが使用する振る舞いを含んでいるため、分離した包含ユースケースです。包含関係は CheckOrderStatus ユースケースから LogIn ユースケースを指しており、CheckOrderStatus ユースケースは LogIn ユースケースの振る舞いを常に含むことを意味しています。

前のパラグラフに記載されている例の図。
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