パターン・エラーの検査

設計したパターンをデベロッパー・ワークベンチのランタイム・インスタンスに適用し、エラーを検査できます。 エラーは、デベロッパー・ワークベンチの「コンソール」ビューに報告されます。

このトピックでは、デベロッパーおよびランタイム・ワークベンチの両方を使用してパターンをデバッグする場合の、基本的な手順について説明します。 ここでは、ワークベンチのデベロッパーおよびランタイムの両方のインスタンスが実行されていると、想定しています。
注: ランタイム・ワークベンチの実行中は、デベロッパー・ワークベンチのパターン・コードを変更できません。

パターンをテストする前に、ホット・スポットにデバッグ・メッセージを追加し、拡張および更新メソッドに対して処理シーケンスをトレースできます。 トレース・メッセージは、デベロッパー・ワークベンチの「コンソール」ビューに表示されます。 パターンの説明書『オーサリング・パターン』には、デバッグ・メッセージを追加する方法の詳細な例が説明されています。 その説明書は「ヘルプ」メニューから開きます。

パターン・コードにブレークポイントを含めた場合は、デベロッパー・ワークベンチの「ブレークポイント (Breakpoint)」ビューにそれがリストされ、制御されます。 パターン処理がブレークポイントに到達した場合は、「実行」 > 「再開 (Resume)」をクリックすることで、再開できます。

パターンの適用について詳しくは、パターンの適用についてのトピックを参照してください。 各パターンは固有であるので、パターンをテストするメソッドは 1 つではありません。 以下の説明は、パターンを変更する場合のオプションです。 依存があるパラメーターは、サプライヤー・パラメーターに変更が生じた場合、それぞれのコマンドごとに複数のメソッドを呼び出します。

パターンをテストするには、以下の 1 つ以上のステップを実行します。
  1. 「パターンを適用」ウィザードを使用するか、またはドラッグ・アンド・ドロップを使用して、引き数を各テンプレート・パラメーターに追加します。 追加された値を処理する拡張メソッドが呼び出されます。
  2. 「取り消し」または「モデルから削除」メニュー項目を使用し、各引き数を削除します。 削除された値を処理する拡張メソッドが呼び出されます。
  3. 引き数を別のものに置き換えます。 この操作により、削除された値を処理するメソッドが呼び出され、次に、追加された値を処理するメソッドが呼び出されます。
  4. パターンを再適用し、パターン・インスタンスにバインドされたすべての引き数を再評価します。 パターンの再適用により、バインドされた後、パターンの外部で変更された、すべての引き数が更新されます。
  5. パターンを適用解除し、すべての引き数の削除を起動します。 この操作により、パターンが削除されます。
  6. 単一の引き数をアンバインドし、削除メソッドを呼び出します。 削除された値を処理する拡張メソッドが呼び出されます。
ライブラリー内のすべてのパターンを十分にテストした後、RAS パターン・アセットとして、パターン・ライブラリーをパッケージします。 これを行うには、「パターン・オーサリング (Pattern Authoring)」ビューを使用して、それをエクスポートします。 パターンは、別のデベロッパーで使用できるよう、RAS パターン・アセットとして、簡単に配布できます。 インポートされた場合、RAS パターン・アセットはパターン・プラグインとしてインストールされ、「パターン・エクスプローラー」ビュー、および RAS 「アセット・エクスプローラー」ビューのパターン・リポジトリーにリストされます。
関連概念
IBM Rational 設計パターン
パターン・コードおよびサポート・ファイル
パターン・インスタンス化
関連情報
使用可能パターンの表示
パターン・インスタンスの作成
パターン・インスタンスの引数の指定
RAS アセットのエクスポート
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