追跡可能性は、ソフトウェア仕様、その UML モデル要素、およびその実装の間の関係を示します。
追跡可能性を使用して、仕様、モデル要素、および実装に対する変更の影響を分析できます。1 つの UML モデル要素がシステムの仕様にどのように対応するかを参照することにより、モデル要素の目的を明確化できます。追跡可能性レポートを分析して、仕様の実装と計画されたシステム・アーキテクチャーとが不整合である状況を識別できます。
仕様をトレースして、すべての下位レベル・モデル要素が上位レベル仕様から派生していること、およびすべての上位レベル仕様が下位レベル・モデル要素に対応していることを検証できます。テスト計画の基準として追跡可能性を使用することもできます。
追跡可能性リンクの作成とレポートは、単一のモデル内または同じ UML 2.0 メタモデルに基づいた複数のモデル間で行うことができます。
追跡可能性のコンテキストでの仕様は、実装される機能を記述するモデル要素です。仕様は、UML ユースケース、依存関係内のターゲットである UML 成果物、または UML モデル要素にリンクされた Requisite Pro 要求のいずれかです。
追跡可能性のコンテキストでの実装は、特定の機能を実装するモデル要素です。実装は、視覚化された Java™ 要素または依存関係内のクライアントである UML 成果物のいずれかです。 実装に対する関係を持たないモデル要素を表示できます。