Crystal Reports Designer  

式エキスパート

式エキスパートは、既存のカスタム関数を利用して式を作成するために使用します。式エキスパートを表示するには、[式名]ダイアログ ボックスの[エキスパートを使用]をクリックするか、または式ワークショップで[プロパティ表示の切り換え]ボタンをクリックしないで単純な式を選択します。

また、式エキスパートは、空の式フィールドや、カスタム関数への単純な呼び出しを作成する式フィールドを編集するときにも表示されます。

カスタム関数指定ロジック
このリストには、レポートで利用できるすべてのカスタム関数(レポート カスタム関数)が含まれています。新しい式の基となるカスタム関数を選択します。

カスタム関数を選択する場合、[集計]、[戻り値の型]、[関数の引数]の各領域は、関数の定義を基に指定されます。

集計
この領域には、[カスタム関数プロパティ]ダイアログ ボックスでこのカスタム関数用に定義した集計が表示されます。集計の情報は参照専用であり、変更できません。
戻り値の型
この領域には、選択したカスタム関数が返すデータ型が表示されます。戻り値の型の情報は参照専用であり、変更できません。
値のリセット
このボタンをクリックすると、[関数の引数]領域の[値]フィールドに入力した値がリセットされます。引数にデフォルト値のセットがある場合、値は最初のデフォルト値にリセットされます。引数にデフォルト値が割り当てられていない場合は、[フィールドの選択または値の入力](値がバインドされていない状態)にリセットされます。引数がオプションの場合は[オプションの値を使用]に設定され、その後に、カスタム関数で定義されているオプション値の現在の値が表示されます。
詳細
このボタンをクリックすると、選択したカスタム関数に関する詳細情報が表示されます。
関数の引数
この領域には、カスタム関数に定義された引数が表示されます。大部分の引数の情報は参照専用であり、変更できません。

ただし、[値]フィールドには、作成している式の引数の値を指定します。値は直接入力することも、[値]フィールドをクリックし、表示されるリストから選択することもできます。選択できる値は次のとおりです(表示される選択肢は、引数のデータ型によって決まります)。

  • [カスタム関数プロパティ]ダイアログ ボックスで作成されたデフォルト値のセット。値を選択しないで式を保存することもできます。この場合は、デフォルト値のセットの最初の値が使用されます。
  • カスタム関数で指定されたオプションの値。この選択肢には、“オプションの値を使用”というテキストと、その後にカスタム関数で定義されているオプション値の現在の値が表示されます。値を選択しないで式を保存することもできます。この場合は、オプションの値が使用されます。
  • 選択した引数の型と一致する型のフィールド(引数が文字列型の場合は文字列フィールド)。このフィールドは、このリストに表示されるようにするため、現在のレポートで使用されている必要があります。
  • 論理値データ型の引数の True または False。
  • 戻り値の型が、選択した引数の型と一致する式フィールドまたは SQL 式。式は[式ワークショップ]ダイアログ ボックスで指定されている必要がありますが、レポートで使用されていなくてもこのリストには表示されます。
  • 集計フィールドの型が、選択した引数の型と一致する積算合計。積算合計はフィールド エクスプローラで指定されている必要がありますが、レポートで使用されていなくてもこのリストには表示されます。
  • 値の型が、選択した引数の型と一致するパラメータ フィールド。パラメータはフィールド エクスプローラで指定されている必要がありますが、レポートで使用されていなくてもこのリストには表示されます。
  • グループ名。このグループは、このリストに表示されるようにするため、現在のレポートで使用されている必要があります。
  • 定数の値。文字列、数値などの型の場合は、単純な定数の値を直接入力できます。日付、日時などの特定の書式を必要とする型の場合は、値または範囲を選択できる[値の入力]ダイアログ ボックスが表示されます。
  • その他のフィールド。[ほかのフィールドの選択]をクリックして、[フィールドの選択]ダイアログ ボックスを表示します。選択した引数と型が一致するレポート フィールドおよびデータベース フィールドだけが表示されます。
エディタを使用
このボタンをクリックすると、[式エディタ]ダイアログ ボックスが表示されます。[式ワークショップ]ダイアログ ボックスの定義領域が式エディタに変更されるので、エキスパ−トの代わりにこのエディタで式を作成できます。

式を保存した後にエラーが発生した場合は、式エディタが表示され、式をデバッグできます。

保存
このボタンをクリックして、式エキスパートで行った変更を保存します。

参照

カスタム関数 | [式エディタ]ダイアログ ボックス