Crystal Reports Designer  

[共通]タブ(セクション エキスパート)

[共通]タブは、目的のセクションのプロパティ(表示または非表示の切り替え、セクションの直前での改ページ、セクションを 1 ページにまとめて表示、など)を設定するために使用します。

非表示 (ドリルダウン可)
セクションを出力しないで、セクションの内容をドリルダウンで利用可能にする場合は、このチェック ボックスをオンにします。
非表示 (ドリルダウン不可)
セクションを出力しないで、セクションの内容をドリルダウンでも利用可能にしない場合は、このチェック ボックスをオンにします。
ページ下部へ出力
このチェック ボックスをオンにすると、各グループ値がページの下部に出力されます。詳細データは通常の位置に出力されます。1 ページに 1 つのグループを表示し、グループ値をページの下部に出力するレポートでは、このコマンドが役立ちます。たとえば、請求書の細目を注文番号でグループ化して 1 ページに 1 つのグループを表示し、そのグループの小計をページの下部に出力できます。
出力前に改ページ
[出力前に改ページ]オプションは、グループ(ヘッダーおよびフッター)セクションおよび詳細セクションで使用できる書式設定プロパティです。このオプションを選択すると、セクションを出力する前に改ページが挿入されます。改ページは次の位置に挿入されます。
  • グループ フッター セクションでこのオプションを使用した場合は、グループの前。
  • 詳細セクションでこのオプションを使用した場合は、各レポート レコードの前。

ページ ヘッダーとページ フッターは、各ページに表示されます。グループ フッター セクションに小計または集計フィールドがある場合は、[出力前に改ページ]オプションを使用すると、集計する値の次のページにそれらの値を配置できます。

出力後に改ページ
このチェック ボックスをオンにすると、セクションを出力した後に改ページが挿入されます。
  • ページ ヘッダーとページ フッターは、各ページに表示されます。
  • グループ フッター セクションで[出力後に改ページ]を使用すると、各グループが別々のページに出力されます。
出力後にページ番号をリセット
グループ合計を出力した後で、次のページのページ番号を 1 にリセットします。このオプションを [ページ下部へ出力] と共に使用すると、1 ページに 1 つのグループが出力され、そのページの下部にグループ値が出力されます。さらに、次のページのページ番号が 1 にリセットされます。このオプションは、1 つのファイルから複数のレポート(請求書など)を出力し、各レポートの先頭を 1 ページにする場合に便利です。
まとめて表示
このチェック ボックスをオンにすると、セクションのすべての行が現在のページ(領域が空いている場合)または次のページ(領域が空いていない場合)のどちらかにまとめて表示されます。

たとえば、顧客リストにおいて、各顧客のデータ(単一のレコードまたはリンクされた複数のレコード)が複数の行で構成されているとします。標準の改ページが顧客のデータ内に挿入されると、データが 2 つのページに分かれて表示されます。[まとめて表示]を指定すると、レコードが始まる前に改ページが挿入されるので、すべてのデータが次のページにまとめて出力されます。

   このオプションは、複数行文字列やメモ フィールドに対しては機能しません。複数行フィールドの途中に改ページが挿入される可能性があります。
空セクションの非表示
このチェック ボックスをオンにすると、レポート セクションが空の場合に、セクションが非表示になります。空でない場合は出力されます。
続くセクションをアンダーレイ
選択したオブジェクトの出力時に、それに続くセクションのアンダーレイにする場合は、このチェック ボックスをオンにします。
複数の列で書式設定
このオプションを選択すると、[レイアウト] タブが表示されます。
最小限のページ フッターを確保
このオプションを使用すると、ページ フッター セクション用の予約済みの空間を最小化して、重要なレポート情報を表示するための各ページの空間を最大化できます。このオプションは、複数のセクションがあるページ フッター領域にだけ影響します。

デフォルトでは、各ページの下部にページ フッター セクション用の空間が予約されます。この空間は、ページ フッターセクションが条件付きで非表示になっているかどうかにかかわらず予約されます。通常の場合、予約される空間は、表示または条件付きで非表示になっているすべてのページ フッター セクションの合計高さと等しくなります。

ただし、予約済みの空間を最小化することもできます。最小化するには、まず必要に応じて各ページ フッターを条件付きで非表示にします。その後、エキスパートの[セクション]領域で[ページ フッター]を選択し、セクション エキスパートの[共通]タブの[最小限のページ フッターを確保]オプションを選択します。これにより、最も高いページ フッター セクション用の空間だけが各ページに予約されるようになります。

相対位置
このオプションを使用すると、セクション内のグリッド オブジェクトに隣接するレポート オブジェクトの相対位置をロックできます。たとえば、クロス集計オブジェクトの右端から 1 cm の位置にテキスト オブジェクトを配置する場合、レポートの生成時にテキスト オブジェクトが右に詰められ、クロス集計オブジェクトの幅に関係なく 1 cm のスペースが維持されます。
  • 水平方向のロックのみが可能です。垂直方向の相対位置を維持する必要がある場合は、新しいレポート セクションを作成する必要があります。
  • セクションに対して[相対位置]が選択されると、同じセクション内でオブジェクトを新しい場所にドラッグすることもできなくなります。
  • 相対配置は、グリッド オブジェクトの右にあるオブジェクト(水平方向にサイズを増やすことができるオブジェクト)にのみ適用されます。

参照

レポート セクションの概要 | 出力位置特性の確定 | レポート処理モデル | セクション エキスパート