Crystal Reports Designer  

式へのパラメータの組み込み

レコードまたはグループ選択式で使用するために、パラメータ フィールドをレポートに配置する必要はありません。単にパラメータ フィールドを作成し、ほかのフィールドと同じように式に入力します。

式によるレコード選択

データベース サーバーから転送されるデータの量を減らしてパフォーマンスを向上させるには、パラメータ フィールドをレコード選択式に組み込みます。

次のレコード選択式は、ユーザーに売上ノルマの入力を要求し、前年度の取引高がその売上ノルマを上回った顧客だけを表示します。

{Customer.Last Year's Sales} > {?SalesQuota}

パラメータ フィールドによる並べ替えとグループ化

次の Crystal 構文の式は、"?group" というパラメータを組み込みます。このパラメータは、ユーザーに Customer と Group のどちらかをグループ オプションとして選択するように要求します。UpperCase 関数は、大文字と小文字を統一するために、パラメータ値を大文字に変換します。

WhileReadingRecords;
If UpperCase ({?group})= "CUSTOMER" then
    {Customer.Customer Name}
Else if UpperCase ({?group}) = "REGION" then
    {Customer.Region} 

パラメータ フィールドによる条件付き書式設定

パラメータ フィールドを使って条件付き書式設定式を作成できます。条件付き書式設定式を使用すると、特定の条件に一致するデータに色によるフラグを付けることができます。これらのデータにフラグを付ける条件に変更がない場合は、パラメータ フィールドを使用する必要はありません。式または条件付き書式設定を使用します。

次の Crystal 構文の式は、"?SalesTarget" というパラメータを組み込みます。このパラメータは、ユーザーに売上目標値を入力するように要求します。その売上目標値を上回ったすべての顧客は、レポートに赤色で表示されます。

If {Customer.Last Year's Sales} > {?SalesTarget} Then
Red
Else
Black