Crystal Reports Designer  

チャート タイプ

さまざまなデータの内容に応じて、それに合ったチャート タイプを選択できます。次に、主なチャート タイプの概要およびその使用例を挙げます。

棒グラフ

棒グラフ(縦棒グラフ)では、複数のデータ セットを表示または比較します。便利な 2 つの棒グラフとして、横並び棒グラフと積上げ棒グラフがあります。

折れ線グラフ

折れ線グラフでは、点の系列を線で結んでデータを表示します。このグラフは、多数のグループのデータを表示するのに最適です。たとえば、過去数年間の総売上を示す場合に使用します。

面グラフ

面グラフでは、色またはパターンで塗りつぶした領域を使ってデータを表示します。このグラフは、限られた数のグループのデータを表示するのに最適です。たとえば、総売上に対するカリフォルニア州、アリゾナ州、オレゴン州、およびワシントン州の割合を示す場合に使用します。

円グラフ

円グラフでは、円を色またはパターンで塗り分けてデータを表示します。円グラフは、通常、1 つのグループ データに対して使用します。たとえば、総売上に対する各製品の割合を示す場合に使用します。しかし、複合円グラフを選択し、複数のグループ データを扱うこともできます。

ドーナツ グラフ

ドーナツ グラフは、円グラフに似ており、円またはドーナツ型を分けてデータを表示します。たとえば、地域ごとの売上高をこのチャートにする場合、総売上の数値をドーナツ グラフの中央に示し、地域ごとの売上高は、ドーナツを色分けして示します。複数のグループ データを扱う場合は、円グラフと同様、複合ドーナツ グラフも選択できます。

3-D ライザー チャート

3-D ライザー チャートでは、3-D オブジェクトを横に並べた形式で 3 次元的にデータを表示します。3-D ライザー チャートを使用すると、レポートにデータを効果的に表示できます。たとえば、このチャートを使用すれば、顧客別と国別の売上高の違いを視覚的にダイナミックに表示できます。

3-D 等高線グラフ

3-D 等高線グラフを使用すると、複数のデータを立体的な地形状に表示できます。たとえば、国別さらに顧客別に売上高を示すチャートが必要な場合、それを視覚的にダイナミックに、また関連がわかるように表示するなら、3-D 等高線グラフの利用をお勧めします。

XY 散布図

XY 散布図は、プロットされた点の集合です。それらの点は、大量の情報の中の個々のデータを表します。XY 散布図を使用すれば、比較的大きなデータの傾向を示すことができます。たとえば、売上高、製品、国、年、月などの顧客情報を入力すれば、プロットされた点の集まり具合から顧客情報の傾向を把握できます。このデータを XY 分布図にして表示すると、特定の製品がほかの製品より売れている理由や、特定の地域でほかの地域より売れている理由を子細に検討できます。

レーダー チャート

レーダー チャートでは、国または顧客などのグループのデータを放射状に配置します。また、放射線の中央から周囲へと値の小さい順に数値を配置します。このチャートでは、特定のグループ データとグループ全体のデータとの関係をひとめで把握できます。

バブル チャート

バブル チャートでは、バブルを並べてデータを表示します。バブルは、データの大きさに応じたサイズで表示されます。バブル チャートを使用すると、特定の地域で売れた製品の個数を効果的に表示できます。バブルが大きくなるほど、その地域で多く売れたことを示すことができます。

株価チャート

株価チャートは、データの範囲を表示します。この特徴により、株価チャートは財務および販売活動の監視に優れています。

数値軸チャート

数値軸チャートは、数値フィールドまたは日付/時刻フィールドを[基準フィールド]として使用する棒グラフ、折れ線グラフ、または面グラフです。数値軸チャートには、X 軸値の倍率を設定する方法が用意されているため、実際の数値 X 軸や実際の日付/時刻 X 軸が作成されます。

メーター グラフ

メーター グラフは、値をメーター上の点として視覚的に表示します。通常、メーター グラフは、円グラフと同様に、1 つのグループ データに対して使用します。たとえば、総売上に対する各製品の割合を示す場合に使用します。

ガント チャート

ガント チャートは横の棒グラフです。通常、スケジュールの図解表示に使用します。横軸は時間を示し、縦軸は一連のタスクやイベントを示します。ガント チャートの横棒は、縦軸上の各項目に対するイベントの順序と期間を表します。ガント チャートの作成時には、日付フィールドだけを使用する必要があります。データ軸に対して選択するフィールドを[各レコードごと]に設定し、チャート エキスパートの[データ]タブにある[表示する値]に開始日フィールドと終了日フィールドを追加する必要があります。

ファンネル チャート

ファンネル チャートは、一般的に、営業活動の段階を表す場合に使用します。たとえば、段階ごとに潜在的な売上を示す場合などに使用されます。この種のチャートは、組織の営業活動における潜在的な問題領域を特定するのにも役立ちます。ファンネル チャートは、チャートに含まれるグループの集計値の 100% を表すという点で、積上げ棒グラフに似ています。

参照

チャートの挿入