この方法では、複数の条件を定義し、そのうちどの条件が当てはまるかを判断します。当てはまる条件には、あらかじめ関連付けられた書式が適用されます。たとえば、特定の範囲内の値は赤で表示し、範囲外の値は黒で表示する場合を考えてみます。個々の値について、それが範囲内の値かどうかがプログラムによってチェックされます。値が範囲内なら、色属性として赤が適用され、範囲外なら黒が適用されます。
この種の書式設定条件を定義する式は、If-Then-Else 形式で記述します。
Crystal 構文の記述例
If 条件 A Then crRed Else crBlack
Basic 構文の記述例
If 条件 A Then formula = crRed Else formula = crBlack End If
条件付き属性プロパティを設定すると、式エディタの関数リストに選択した属性が読み込まれます。表示された属性をダブルクリックすると、式に挿入されます。たとえば、水平方向の配置方法を条件に応じて制御する場合、関数リストには、DefaultHorAligned、LeftAligned、Justified などの属性が表示されます。境界線を条件に応じて制御する場合は、関数リストに、NoLine、SingleLine、DashedLine などの属性が表示されます。
注 条件式には必ず Else キーワードを含めてください。含まれていないと、If 条件に合致しない値が元の書式を保持しない場合があります。If 条件に合致しない値を元の書式に残す場合は、DefaultAttribute 関数を使用します。
Crystal 構文の記述例
If 条件 A Then crRed Else If 条件 B Then crBlack Else If 条件 C Then crGreen Else crBlue
Basic 構文の記述例
If 条件 A Then formula = crRed ElseIf 条件 B Then formula = crBlack ElseIf 条件 C Then formula = crGreen Else formula = crBlue End If