CDT の使用開始後、最初に直面する一般的なシナリオは、 C/C++ ソース・ファイルを Eclipse に移動する方法を決定することです。 これを行うにはいくつかの方法があります。 以下のシナリオで、推奨される方法を紹介します。
既存のソース・ツリーを CVS で管理している場合は、「CVS リ ポジトリー」パースペクティブでリポジトリー内の任意のフォルダーを 「別名チェックアウト... (Checkout As...)」することができます。 初めて「別名チェックアウト (Checkout As...)」を行う際に は、「新規プロジェクト」ウィザードが起動されるので、これを使用してこのフォ ルダー用の C または C++ プロジェクトを作成する必要があります。詳しくは、 『プロジェクトの作成』および 『C/C++ プロジェクト・ファイルの操作』を参照してください。
CVS のプロジェクトが、上記で作成したプロジェクトのロケーションにチェックアウトされます。最終的に、 CDT プロジェクト・ファイルを追加し、CVS にコミットし直すことをお勧めします。 CDT プロジェクト・ファイルには、.project、.cdtproject、および .cdtbuild (管理ビルド・プロジェクトの場合) が含まれ、 これらのプロジェクト・ファイルは各 CDT プロジェクトのルート・フォルダーにあります。
一般に、既存のプロジェクトは独自の makefile を持つので、新規のスタンダード Make C/C++ プロジェクトを作成する必要があります。詳しくは、 『プロジェクトの作成』および 『C/C++ プロジェクト・ファイルの操作』を参照してください。
プロジェクトのルート・フォルダーを識別する際に、以下のガイドラインが役立つ場合があります。
プロジェクトのリソースは、Eclipse のワークスペース・フォルダーで はなく、指定したリモート・ロケーションで保守されます。ただし、既存のフォルダー構造は 「C/C++ プロジェクト」ビューに表示されます。 プロジェクトのインデックスおよび既存のソースへのリンクといったプロジ ェクトのメタデータは、ワークスペース・フォルダーのメタデータ・ディレクトリーに保管されます。ワークスペース・フォルダー について詳しくは、「ワークベンチ・ユーザー・ガイド」>「タスク」>「Eclipse のアップグレード」を参照してください。
いったん作成した CDT プロジェクトは、移動や、そのルート・フォルダーの再定義が簡単に行えなくなります。 そのような処置を行う必要がある場合は、CDT プロジェクトを (その内容は削除せずに) 削除してから、デフォルト以外の別のロケーションを指定してプロジェクトを再作成できます。もう 1 つの方法は、C/C++ プロジェクトを作成して既存のファイ ル・システムをインポートすることです。 詳しくは、「ワークベンチ・ユーザー・ガイド」 >「タスク」>「インポート」> 「ファイル・システムからリソースをインポートする」を参照してください。
この方法では、ファイル・システム内のファイルが、Eclipse ワークベンチのプロジェクト またはフォルダーにコピーされます。 これにより、元のソース・ファイルは変更されず、コピーしたファイルが CDT を使用して編集、ビルドおよびデバッグされることになります。 既存のファイル・システムが正常にインポートされると、フォルダー構造が、「C/C++ プ ロジェクト」ビューに表示されます。この場合も、インポート元の「ルート・フォルダー」を識別する必要があります。
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