PiggyBank UML モデルの詳細

Rational Unified Process (RUP) では、PiggyBank サンプル UML モデルは、システムの異なる局面について説明する 3 つのモデル (ユース・ケース・モデル、分析モデル、および設計モデル) に分割されています。

ユース・ケース・モデル

ユース・ケース・モデルでは、ユーザーとシステムの間の相互作用について説明します。ユース・ケース・モデルには、要件に関する文書以外に、システム要件をグラフィカルに示すユース・ケース図およびシーケンス図が含まれています。

分析モデル

分析モデルでは、分析フェーズの結果について説明します。 分析モデルは RUP に従って、ユーザーと相互作用するオブジェクト (境界)、システム内で永続するオブジェクト (エンティティー)、および各ユース・ケースの実現を調整するオブジェクト (コントローラー) を識別します。

設計モデル

設計モデルでは、構造化されたアーキテクチャーを分析モデルに適用します。設計モデルでは、Enterprise JavaBeans (EJB) として実装されるシステムの分析エンティティーの実装について説明します。

これらの EJB は、以下のベスト・プラクティスを使用して実装されています。

  • エンティティー EJB は、システムの他のパーツに対して明示されていません。代わりに、EJB ステートレス・セッション Bean として作成される Facade では、エンティティーが非表示になります。 Facade は、軽量フォーム内のエンティティー・データを示す転送オブジェクトを使用してクライアントとの通信を行います。
  • クライアント・コードを EJB テクノロジーから分離するために、Facade は委譲レイヤー内にラップされています。委譲レイヤーでは、EJB の作成および操作に関するすべての技術的な詳細が管理されます。
  • 委譲レイヤーは、以下の 2 つの部分に分割されています。フレームワークでは実装に関係なく委譲レイヤーの動作を定義し、EJB 実装では EJB を管理します。