インポート前の大規模 XDE モデルの分割

大規模な XDE モデルを複数のモデルに分割して、XDE モデルのインポート・プロセス時のメモリー消費を削減できます。 このトピックでは、大規模な XDE モデルをインポートする前に分割する方法の例を示します。

大規模な XDE モデルを小さいモデルに分割する前に、Java™ 仮想マシン (JVM) のヒープ・サイズを増加して、メモリー消費の問題を回避します。

ご使用のモデルを分割する場合は、必ず論理的な方法でモデルを分割します。ハイレベルの組織的なパッケージを取り上げ、それを別々のモデルに分割することを考慮してください。 また、パッケージおよびサブシステムなどの、基礎となるサブユニットがあるモデル要素を取り上げ、そこから分離された XDE モデルを作成することもできます。 大規模な XDE モデルを小さいモデルに分割する場合は、結果のモデルに循環の依存関係がないことを確認し、モデル間依存関係を最小限に保持するようにします。

以下に示された図では、A という名前の大規模な XDE モデルがあり、それを A および A1 から A8 までのモデルに分割することを想定しています。 その結果として得られるモデルのセット間には、循環の依存関係がないことに注目してください。

A という名前の XDE モデルが表示され、それを複数のモデルに分割する方法を示した XDE モデル図。

XDE モデルを複数のモデルに分割した後、メイン・モデル (モデル A) をインポートして、それが正常にインポートされたかどうか確認する必要があります。 モデル A は、そのモデルの内容のほとんどが分割されたモデル (モデル A1 から A8 まで) に移動されているため、小さくなっています。 モデル A には、インポート・プロセスを実行するための従属モデルが依然として必要ですが、負荷が小さいモデルに分割されるため、成功する確率が高くなります。 それでも、メモリー不足の問題を示す「内部エラー」ウィンドウが表示される場合、または 1 つ以上のダイアグラムが正常にインポートされない場合は、さらに小さいモデルまたはモデルのセットをインポートするように選択します。

例えば、モデル A2 およびその参照モデル (モデル A4 から A8 まで) をインポートすることを検討します。 これは、モデル AA1、および A3 が、閉止された依存関係の一部ではないためです。 この方法で効果がない場合は、モデル A6 などの小さいセットを試します。

A6 などの小さいセットのモデルが正常にインポートされた場合は、次に、小さい A6 セット内のモデルを使用したモデルのインポートを試行します。 Rational® XDE モデルのインポート・ウィザードは、そのモデルを「既にインポートされている」ものとしてマークします。 Rational XDE モデルのインポート・ウィザードは、A6 モデル・セットを再使用します。 A6 セットのモデルのインポートにはメモリーが必要ないため、これにより、正常にインポートされる確率が上昇します。

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