XDE
モデルのマイグレーションの制限
XDE モデルのインポート・プロセスを始める前に、
XDE
モデルのマイグレーションの主な制限について理解しておく必要があります。
XDE モデルのインポート・プロセスには、以下の制限があります。
ご使用の XDE モデルのインポート後、「XDE インポート・レポート」ビューで、インポートしたモデルに多数のエラー、警告、および通知メッセージが含まれる可能性があります。 それらは予想されるメッセージです。これは、XDE が UML 1.4 を基にしているのに対して、新しいモデリング製品が UML 2.0 を基にしているためです。 「XDE インポート・レポート」ビューの多くのメッセージは、UML の表記における固有の違い、および特定の XDE モデル要素の Rational
®
UML モデリング製品へのマッピングについて指摘しています。
ダイアグラム・レイアウト・ルール、およびデフォルトの色、フォント、およびスタイルが XDE から大幅に変更されたため、意味としては同一であっても、マイグレーション後のほとんどのダイアグラムは違って見えます。
XDE には、パターンのアドイン、コード・テンプレート、モデルとコード間の同期、データベース・モデリング、および Rational RequisitePro
®
組み込みなど、UML モデルで役立つことを実行する多くのアドインがあります。 Rational XDE モデルのインポート機能は、これらのアドインにより使用されるモデルをマイグレーションできますが、アドインそのものはマイグレーションできません。 そのため、RationalUML モデリング製品は、インポートされたモデルを簡潔な UML モデルとして表示するのみで、XDE で可能な同じ方法でモデルを有効に取り扱うことはできません。 XDE および新しい Rational UML モデリング製品の両方に類似のツールが存在する場合でも、そのモデルに保管されたメタデータは大きく変更されているため、インポートされたモデルは Rational UML モデリング製品版のツールでは動作しません。 例えば、パターンが含まれた XDE モデルがインポートされた場合、Rational UML モデリング製品はインポートされたモデル内のパターンを認識できず、そのパターンで有用な処理を実行することもできません。
注:
Rational XDE Extensibility (RXE) API スクリプトは、マイグレーションできません。
インポート・プロセスは片方向です。 モデルを Rational UML モデリング製品にインポートすると、そのインポートされたモデルは XDE に戻せなくなります。
Rational XDE モデルのインポート・ウィザードは、モデルのインポート・プロセス時に多くのメモリーを使用します。 一般的に、インポートされたモデルをロードするために必要なメモリー量の 1.25 倍が使用されると予想されます。 XDE におけるモデルの作業中にメモリーの問題が認められた場合は、インポート・プロセス時にメモリーの問題が発生する可能性が高くなります。
モデルおよびユーザー定義のプロファイルは、別々のプロジェクトにマイグレーションする必要があります。 これは、ユーザー定義プロファイルが別のプロジェクトに保持されていない場合には、モデルが正しくマージされないからです。 比較およびマージは、モデルのインポート・プロセス時には重要ではありませんが、チームの開発で使用されるモデルでは重要になる場合があります。
親トピック:
XDE モデルのマイグレーション
関連タスク
Rational XDE モデルのマイグレーションの準備