Crystal Reports  

[式エディタ]ダイアログ ボックス

[式エディタ]は、[式ワークショップ]ダイアログ ボックスの主要コンポーネントです。次のように、作業対象の式によってこのエディタの名前は変化します。

式エディタは、カスタム関数エディタと SQL 式エディタに似ています。ここでは、以上のエディタについて説明します。

このダイアログ ボックスは、既存の式フィールドを編集するか、またはフィールド エクスプローラで [式フィールド] を右クリックし、[新規] をクリックして新しい式フィールドを作成すると表示されます。式に名前を付けると、[式エディタ]ダイアログ ボックスが表示されます。

式エディタのウィンドウ

式エディタには、4 つのメイン ウィンドウがあります。

レポート フィールド
レポートフィールドは作成中のレポートからアクセスできるすべてのデータベースフィールドです。また、既にレポートで作成した式やグループも含まれます。
   このウィンドウはカスタム関数の作成時には表示されません。
関数
関数は、値を計算して返すための定義済みプロシージャです。平均値、合計値、件数、正弦値、切り上げ/切り捨て値などを計算します。
   Crystal 構文から Basic 構文へ、またはその逆に構文を変更すると、[関数] ウィンドウに表示される関数の一覧と、[演算子] ウィンドウに表示される演算子の一覧が変更されます。関数と演算子は、構文によって異なります。
演算子
演算子は、式の中で値の操作に使用する“動詞”と言えます。つまり、複数の値の間で行われる演算またはアクションを表します。

加算、減算、より小さい(比較)、より大きい(比較)などの演算や操作があります。

[式のテキスト] ウィンドウ
このウィンドウで、式を作成または編集します。

式を作成するには、[レポート フィールド]、[関数]、または [演算子] のツリーに表示されている任意のコンポーネントをダブルクリックします。コンポーネントを選択すると、必要な構文も自動的に挿入されます。式は手動で入力することもできます。

式の作成や編集が終了した後で、[確認]ボタンをクリックし、式にエラーがないことを確認します。[保存]ボタンをクリックして式を保存します。

式ワークショップのボタン

式ワークショップの[一般]ツールバーにある各ボタンは次の機能を実行します。

ボタン 説明
保存して閉じる 変更内容の保存を要求した後で、式ワークショップを閉じます。変更内容を保存する場合は、式にエラーがあるかどうかをチェックします。
保存 式、SQL 式、またはカスタム関数を保存します。
リストから選択した種類の式を新しく作成します。新しいカスタム関数または SQL 式を作成する場合にも使用します。
ワークショップ ツリーの表示/非表示を切り替えます。
カスタム関数エディタと[カスタム関数プロパティ]ダイアログ ボックスの表示を切り替えます。このボタンがもう一度クリックされるまで、選択したモードには、カスタム関数および式(使用できる場合)が表示されます。
式エキスパートを開きます。式エキスパートは、カスタム関数に基づく式の作成に役立ちます。
   このボタンは、カスタム関数の作成時には使用できません。
このダイアログ ボックスのオンライン ヘルプを開きます。

式ワークショップの[ワークショップ ツリー]ツールバーにある各ボタンは次の機能を実行します。

ボタン 説明
選択した式、カスタム関数、または SQL 式の名前を変更できます。
選択した式、カスタム関数、または SQL 式を削除します。
ワークショップ ツリーの中の選択されたノードを展開または折りたたみます。複数のノードが選択されている状態でも使用できます。
オブジェクトに式が関連付けられていない場合、書式設定式フォルダの中のレポート オブジェクト ノードの表示/非表示を切り替えます。
[リポジトリへのカスタム関数の追加]ダイアログ ボックスを開きます。ここでカスタム関数を追加するリポジトリを選択できます。
注   このオプションは、このバージョンの Crystal Reports では機能しません。
選択したリポジトリのカスタム関数をレポートに追加します。
注   このオプションは、このバージョンの Crystal Reports では機能しません。

式ワークショップの[式エディタ]ツールバーにある各ボタンは次の機能を実行します。

ボタン 説明
式またはカスタム関数の構文をテストし、構文エラーを発見します。
最後に実行した操作を元に戻します。
最後に実行した操作をやり直します。
[レポートフィールド]ウィンドウでフィールドを選択して[データの参照]ボタンをクリックすると、選択したフィールドの値が一覧表示されます。

選択したフィールドの値の一覧から、式に挿入する値を選択します。

   このボタンはカスタム関数では使用できません。
特定の単語、数値、または式文字列を式エディタから検索します。
選択した式行の先頭にブックマークを挿入します。ブックマークを削除するには、ボタンをもう一度クリックします。
次のブックマークにジャンプします。
前のブックマークにジャンプします。
現在の式にあるすべてのブックマークを削除します。
すべてのレポートフィールド、関数、および演算子のツリーを文字順に並べ替えます。
レポート フィールド ツリーの表示/非表示を切り替えます。
   このボタンはカスタム関数では使用できません。
関数ツリーの表示/非表示を切り替えます。
演算子ツリーの表示/非表示を切り替えます。
Crystal 構文または Basic 構文を式の構文として選択できるようにします。詳細については、「式リファレンス」を参照してください。

Crystal 構文から Basic 構文へ、またはその逆に切り換えると、[関数]ウィンドウに表示される関数、および[演算子]ウィンドウに表示される演算子が変わります。関数と演算子は、構文によって異なります。

強調表示された式の選択部分をコメントにします。コメント行の部分は、式として評価されません。

ショートカット キー

式エディタでは、以下のショートカット キーを使用できます。

キーの組み合わせ 実行される操作
Alt+B 強調表示したフィールドの[参照]ダイアログ ボックスを開きます。
Alt+C 式にエラーがないかチェックします。
Alt+F フィールド ツリー ウィンドウを表示または非表示にします。
Alt+M 現在の行にコメントを入れたり、現在の行からコメントを削除したりします。
Alt+O ツリーの内容を並べ替えます。
Alt+P 演算子ツリーを表示または非表示にします。
Alt+S 式エディタを終了せずに、式を保存します。
Alt+U 関数ツリーを表示または非表示にします。
Ctrl+A すべて選択します。
Ctrl+C コピーします。
Ctrl+End 式の最終行の最後に移動します。
Ctrl+F [検索]ダイアログ ボックスを開きます([検索]ボタンをクリックするのと同じ)。
Ctrl+F2 ブックマークを設定します。
Ctrl+Shift+F2 すべてのブックマークをクリアします。
Ctrl+Home ファイルの先頭に移動します。
Ctrl+左矢印 左側にある単語の先頭に移動します(Shift キーも押すと、その単語を選択します)。
Ctrl+N [式名]ダイアログ ボックス、またはその他の適切なダイアログ ボックスを開いて、新しい式を作成します。
Ctrl+S 式を保存し、式ワークショップを終了します。
Ctrl+T 構文名リスト ボックスにフォーカスを移動します。
Ctrl+Shift+
Tab
次のコントロール ボックスにフォーカスを移動します(Ctrl-Tab とは反対の順序)。
Ctrl+Tab 次のコントロール ボックスにフォーカスを移動します。
Ctrl+V 貼り付けます。
Ctrl+X 切り取ります。
Ctrl+Z 操作を元に戻します。
Ctrl+Shift+Z 操作を繰り返します。
Ctrl+Space キーワードのオート コンプリート。使用できる関数の一覧を表示します。
End 行の最後に移動します。
入力内容 リストから選択したオブジェクトを式のテキスト ボックスにコピーします。
F2 次のブックマークに移動します。
F3 [検索]ダイアログ ボックスに定義されている次のアイテムを検索します。
Shift+F2 前のブックマークに移動します。

参照

レポート中での計算の実行 | Basic 構文 | Crystal 構文 | [式ワークショップ]ダイアログ ボックス