IBM UrbanCode Release での作業の開始

リリース・サイクル中のいくつかのキーポイントで IBM® UrbanCode Release を使用することができます。

  1. セットアップ。

  2. リリースの計画。

  3. リリースするシステムのビルド、統合、およびテスト。

  4. 実動デプロイメントの計画、練習、および実行。

以下のセクションでは、これらのアクティビティーの概要を説明します。

セットアップ・アクティビティー

表 1. セットアップ・アクティビティー
アクティビティー 説明
1. インストールする。

IBM UrbanCode Release を Tomcat Web アプリケーションとしてインストールします。サーバーのインストールを参照してください。

2. 統合を構成する。

統合を構成して、外部オブジェクトを使用できるようにします。例えば、IBM UrbanCode DeployIBM UrbanCode Release と統合すると、 IBM UrbanCode Deploy のアプリケーションとコンポーネントが使用できるようになります。

3. リリース環境を定義する。

リリース・フェーズにマップされる環境を作成します。リリースの作成時に、各フェーズに環境を割り当てます。

リリースの計画

各リリースには独自の課題が提示されますが、以下の方法が有用です。

表 2. 計画アクティビティー
アクティビティー 説明
1. リリースを作成または命名する。

リリースに意味のある名前と説明を付け、メジャー・リリースかマイナー・リリースのいずれであるかかが判別できるようにします。

2. アプリケーション。 アプリケーションをリリースに関連付けます。
3. 実動への道筋を定義する。

リリース・ライフサイクルは、ソフトウェアが実動へと進むために通過する環境の進行を指定します。ライフサイクルは、どの特定環境がリリースに使用されるかではなく、DEV、INT、QA、UAT、PROD などの一般的なパターンを示します。 また、ソフトウェアが次の環境に進むために正常に完了しなければならない品質ステップも定義できます。 最後に、デプロイメント計画を選択して、ライフサイクルの特定のフェーズでのデプロイメントを正常に行うために、どの程度のオーケストレーションと調整が必要かを決定します。

4. 実動日付と既知の実動前日付を識別する。

リリースに割り振られた環境へのデプロイメントをスケジューリングすることにより、既知の実動日付と実動前日付の記録と伝達が可能になります。

5. 繰り返し期間を定義する。

繰り返し期間は、毎日または毎週など、ある定期的間隔で行われるデプロイメントに使用することができます。

6. マイルストーンを定義する。

マイルストーンはリリース・レベルのチェックリスト項目で、日付と状況によってトラッキングされます。

7. リリース・チームを構成する。

リリースを管理するチームを選択します。

8. 承認を追加する。

承認は、環境内で行われているいかなる作業も中断されることがないように、環境に対するデプロイを制限するために使用されるメカニズムです。承認は、品質 (状況) の考慮事項に関わらず実行されます。

統合とテスト

デプロイメントは、リリース内のすべてのアプリケーションを含むことも、リリース内のアプリケーションのサブセットを含むこともあり、1 回限りの緊急デプロイメントである場合もあります。

表 3. デプロイメント・アクティビティー
アクティビティー 説明
1. 必要に応じて、アドホック・デプロイメントをスケジュールに入れる。

アドホック・デプロイメントはいつでもスケジュールに入れることができます。したがって、スケジュール済みデプロイメントのリストが最初から完全である必要はありません。繰り返し期間を定義してテストすることができます。

2. スケジュール済みデプロイメントを更新する。

デプロイする特定のアプリケーション・バージョンを追加します。

3. デプロイメント計画のタスクを検討する。

必要に応じてタスクを変更します。タスクは、スケジュール済みデプロイメントに手動で追加するか、CSV ファイルを使用してインポートすることができます。タスクは、定義して保存するとデプロイメント計画の一部になり、今後のデプロイメントで使用できるようになります。

4. 品質状況を適用してアプリケーション・バージョンを認定する。

品質状況は、バージョンが品質要件を満たしていることを示します。状況は手動で割り当てるか、外部ツールによる統合を通じて割り当てることができます。

5. ゲートの除外を許可する。

承認およびゲートは、緊急デプロイメントが必要な時はいつでも中断することができます。

6. デプロイメントを承認する。 承認は、品質 (状況) の考慮事項に関わらず、環境に対するデプロイを制限するために使用されるメカニズムです。
7. デプロイメントを実行する。

デプロイメントは、デプロイメント計画に定義されているタスクを実行することにより実行されます。

8. マイルストーンを完了する。

完了次第、マイルストーン状況を更新します。リリースに関連するどのようなものも表せる、特別なデプロイメント項目にマイルストーンを設定します。

実動デプロイメントの実行

表 4. 実動アクティビティー
アクティビティー 説明
1. デプロイメント計画の前提条件を確認する。

デプロイメント計画は、セグメントで構成されています。セグメントは、同時に完了することになっているタスクのグループです。セグメントは、そのすべての前提条件が完了するまで開始できません。最初のセグメントを除くすべてのセグメントが前提条件を持つことができます。

2. 全体のスケジュールを確認する。

すべてのタスクに、予期された所要期間が割り当てられていることを確認します。セグメントの長さは、タスクの所要期間を使用して計算されます。

3. タスクを割り当てる、または要求する。

タスクは、役割または特定のユーザーに割り当てることができます。割り当てなしのタスクは、定義された役割を持つ誰でも要求することができます。

4. 通知を構成する。

通知は、計画、セグメント、またはタスクに付加し、いくつかの方法でトリガーするよう設定することができます。E メール通知は、ユーザー定義のトリガー・イベントが発生すると必ずユーザーに送信されるようにすることができます。

5. デプロイメントをモニターする。

ダッシュボードは、リリースの集中ポータルを提供します。ダッシュボードから、現在進行中のリリースのリアルタイムの状況を得ることができます。


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