デプロイメント計画

デプロイメント計画は、デプロイメントを推進するセグメントおよびセグメントに関連したタスクを定義します。

リリース内のフェーズはライフサイクルから派生し、フェーズ内のセグメントとタスクはデプロイメント計画から派生します。デプロイメントを作成する際、リリースに関連付けられている計画からデプロイメント計画を選択します。選択する計画によって、デプロイメントで最初に使用可能になるセグメントとタスクが決まります。セグメントとタスクは、デプロイメントの開始以降でも追加または削除できます。デプロイメント中に計画に対して行われる変更は、計画そのものに含まれるようになります。 また、デプロイメントの外部で、デプロイメント計画を直接処理することもできます。

通常、デプロイメント計画は既存の計画から作成しますが、ブランクの計画から開始することもできます。 デプロイメント計画を作成したら、それが既存の計画に基づいているかどうかに関係なく、それをリリースに関連付けます。 リリースと計画のそれぞれの組み合わせは固有です。 リリースのデプロイメントを作成する際、そのリリースに関連付けられているデプロイメント計画が使用可能です。他のリリースに関連付けられているデプロイメント計画は使用できません。

デプロイメント中に計画に加える変更は、その計画の一部となります。この変更は、次回、デプロイメントでこの同じリリースと計画の組み合わせを使用する時に使用可能です。例えば、 計画 1 とリリース A の組み合わせを使用したデプロイメントを実行する場合、計画 1 に加えた変更は、 次回このリリースと計画の組み合わせを使用したデプロイメントを作成する時に使用可能です。計画に加える変更は、その変更が発生した時に進行中の他のデプロイメントには影響しません。

計画は、1 つのリリースから別のリリースに接続することができます。計画を接続する際、その計画を名前変更するので、これは個別で固有の計画とリリースの組み合わせになります。例えば、計画 1 を別のリリースに接続すると、新規計画には、接続された時点までに計画 1 に加えられているすべての変更が含まれます。計画 1 に加えられるそれ以降の変更は、新規計画に影響しません。新規計画に加えられる変更が計画 1 に影響することもありません。

IBM® UrbanCode Release には、 ユーザーが変更したりコピーしたりするためのデフォルトの計画が用意されています。この簡単なデフォルトの計画は、すべてのリリースに自動的に接続されます。

セグメント

セグメントには、リリースを定義するタスクが含まれます。通常、セグメントは、ビジネス上意味のある何らかの点で関連するタスクをグループ化します。セグメント内のタスクはすべて、そのセグメントが完了したと見なされる前に解決されなければなりません。デプロイメント計画には、任意の数のセグメントを含めることができます。セグメントには、任意の数のタスクを含めることができます。セグメントの数とセグメントの構成はユーザーが決定できます。

セグメントのタスクは、そのセグメント自体が開始されるまでは開始することができません。セグメントには実行者の役割を割り当てることができます。 割り当てた場合は、その役割を持ったユーザーのみが、そのセグメントを開始できます。デプロイメントが開始すれば、セグメントは、前提条件セグメントがない限り、いつでも開始することができます。セグメントに前提条件がある場合は、前提条件がすべて完了するまで、そのセグメントを開始することはできません。

デプロイメントの全体的な進行状況を判断するために使用される時間の推定値が、セグメントごとに計算されます。セグメントは、いくつでも同時進行できます。

タスク

タスクは、開始点と終了点、および計測可能な所要時間を持つ、ビジネス上意味のある何らかのアクティビティーを表します。所要時間はタスクを作成する際に推定され、その値は、セグメントの進行状況を計算するために使用されます。セグメントの場合同様、タスクに実行者の役割を割り当てることができます。

タスクは手動にしても自動にしてもかまいません。手動タスクは、サーバーをオフラインにするなど、リリース関連のアクティビティーを表すことができます。自動タスクは、 IBM UrbanCode Deploy からインポートされるアプリケーション・プロセスです。自動タスクが開始すると、このタスクが IBM UrbanCode Deploy と対話する時に、フィードバックが生成されます。IBM UrbanCode Deploy との対話に関する情報は、『統合プロバイダーの構成』を参照してください。

セグメントを作成する際に、そのセグメントに含まれるタスクを順次実行するか同時実行するかを選択します。ユーザーの選択によって、セグメントの所要時間の計算方法が決定されます。並行タスクは、セグメントの開始時に開始されると想定され、所要時間は、最も長くかかるタスクの時間に等しくなります。順次タスクも、セグメントの開始時に開始されると想定されますが、所要時間は、すべてのタスクの時間を加算することによって算出されます。最後に、「順次実行の実施」オプションを指定することができます。これは、セグメントの開始時に最初のタスクのみが開始し、タスクはすべて順番に実行しなければならないという意味です。


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