状況は、アプリケーションのデプロイメントの準備状況を示します。状況を用いてアプリケーション・バージョンの要件をトラッキングすることにより、アプリケーション・バージョンのデプロイメントの準備状況をトラッキングすることができます。
リリースのライフサイクルのセットアップ時に、ライフサイクル内のフェーズに、状況を持つゲートを付加することができます。各フェーズに、1 つ以上のゲートを作成することができます。ゲートは要件を表し、状況はその要件が満たされていることを示します。要件は、テスト・アクティビティーまたは承認の完了にすることができます。アプリケーションの要件が満たされると、アプリケーションに状況を付与して、そのアプリケーションが要件を満たしていることを示すことができます。アプリケーション・バージョンは、複数の異なる状況を持つことができます。アプリケーションのデプロイメント準備ができているかどうかは、アプリケーションの状況を調べることによって判別できます。
例えば、プロジェクト・ライフサイクルに、自動テストとパフォーマンス・テストのフェーズがある場合を例にとります。パフォーマンス・テスト・フェーズの入り口要件は、ビルド照合テストの完了、JUnit テストの合格、および品質保証リーダーからの承認の受信などが考えられます。このシナリオを表すために、以下の状況を使用してパフォーマンス・テスト・フェーズにゲートを定義することができます。
- ビルド照合テストの合格
- JUnit テストの合格
- 品質保証リーダーの承認
アプリケーションは、3 つすべての状況を達成した時、または欠落している状況を除外することにより、パフォーマンス・テスト・フェーズに移行することができます。
そのリリースに割り当てられているすべてのアプリケーション・バージョンが、デプロイするためにそのフェーズに必要なすべての状況になると、あるいは欠落している状況を除外して、リリースのデプロイメントをスケジュールすることができます。
いくつかの状況が欠落していて、除外もされていない場合、ゲートは失敗し、デプロイメントはブロックされます。
ヒント: - 状況は、IBM® UrbanCode Deploy との統合によって取得するか、手動で作成することができます。状況を作成するには、「リリース・プロセス」をクリックし、「品質状況」タブに移動します。次に、「新規追加」をクリックし、詳細を入力します。
- ゲートには少なくとも 1 つの状況が必要です。状況を持つゲートをフェーズに追加するには、「リリース・プロセス」をクリックし、ライフサイクルをクリックします。次に、「ゲートの追加」をクリックし、状況を選択し、「保存」をクリックします。追加するすべての状況に対してこれらのステップを繰り返します。
- アプリケーション・バージョンに状況を付与するには、「アプリケーション」をクリックします。次に、アプリケーション・バージョンをクリックし、「品質状況」列でアプリケーション・バージョンに状況を追加します。状況をダブルクリックして、コメントや添付などの状況の詳細を編集することができます。
状況が欠落しているアプリケーションのデプロイメントを実行するために、除外を作成することができます。除外を作成するには、「リリースおよびデプロイメント」をクリックし、リリースをクリックします。次に、失敗というゲートでの状況を持つアプリケーションの「詳細」をクリックします。次に、「除外の作成」をクリックし、詳細を入力します。