データベースのすべての DCM メンバーの転送

Entire database」という名前の組み込みの転送セットを使用して、ある DCM データベースから他の DCM データベースに、適格なオブジェクトをすべてコピーできます。コピー先のデータベースは、新規または空のデータベースでなくても構いません。

DCM データベース内の適格なオブジェクトは、すべて「Entire database」転送セットのメンバーです。したがって、この転送セットにオブジェクトを追加する必要はありません。この転送セットにオブジェクトを直接メンバーとして追加することはできません。

Entire database」転送セットは、データベース内のオブジェクトをすべて複製するわけではありません。working 状態のオブジェクト、およびデータベースの正常な動作に必要なモデルに関連付けられたオブジェクトが、除外される可能性があります。この転送セットをデータベースの通常のバックアップの代わりに使用することは避けてください。DCM のみを使用して、データベースを完全に復元することはできません。

DCM を使用すると、あるデータベース内で作成されて他のデータベースに複製されたオブジェクトを復元してから、次のデータベース・バックアップに含めるようにすることができます。この方法は、通常のバックアップの代替ではなく、補助的なバックアップ方法と見なす必要があります。

Entire database」転送セットは、データベースの複製およびミラーリングを行うときに使用できます。『pack と unpack を使用した DCM データベースのコピー』を参照してください。 この転送セットを使用して、すべての適格なオブジェクトを既存の別のデータベースに複製することもできます。ただし、現在のデータベースが大きい場合や、しばらくの間使用中である場合、「Entire Database」転送セットを使用して、最初の転送パッケージを生成できない場合があります。結果のパッケージは、時間がかかりすぎて生成できなかったり、大きすぎて正常に生成または転送できなかったりする場合があります。一般に、データベース内のオブジェクト数が約 50,0000 を超える場合は、ユーザー定義の転送セットを使用するか、pack と unpack を使用した DCM データベースのコピーの手順を使用してデータベースの複製を作成することを検討してください。

このタスクについて

手順

適格オブジェクトをソース・データベースから宛先データベースにすべて転送するには、次のようにします。

  1. 宛先データベースの定義を作成します。
  2. Entire Database」転送セットを使用して、パッケージを生成および転送します。以下に例を示します。
    ccm dcm -generate -transfer -dbid destination_id -ts "Entire Database"
  3. 転送パッケージを受け取ります。

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