UNIX 用デーモンの管理
UNIX 用デーモンの管理について説明します。
デーモンの概要
以下のセッションを開始する際には、Rational® Synergy デーモンを実行している必要があります:
router
(メッセージ・ルーター)、
objreg
(オブジェクト・レジストラー)、サーバー (Web モードの Rational Synergy セッションにサービスを提供する CCM サーバー)、
helpsrv
(ヘルプ要求を提供するヘルプ・サーバー)、および使用する場合は、
esd
(エンジン始動デーモン)。
エンジン始動デーモン・セキュリティー
Solaris および Linux システムでは、
esd
は、プラグ可能認証モジュール (PAM) を使用してユーザーを認証します。PAM サービス名は
cmsynergy
です。そのため、
esd
はユーザーを認証できます。最適なデフォルト設定がない限り、
cmsynergy
サービスに使用する認証方式を指定するよう PAM 構成を更新する必要があります。
esd クライアントのセットアップ
通常のエンジン始動手順を使用するのではなく、Rational Synergy のバックエンド・セッションに
esd
に接続するよう指示する必要があります。
すべてのデーモンの始動と停止
以下のステップを実行して、すべてのデーモンを始動または停止します。 ESD プロセスを停止するには、
root
としてログインする必要があります。
メッセージ・ルーター (router) の始動と停止
メッセージ・ルーターは、他のプロセスが互いに通信できるように、それらのプロセスからの情報を登録および要求します。ルーターは、システムで許可される最大数のファイル記述子 (すなわちセッション) を許可し、上限は 4096 個です。許可される数が十分ではない場合、システム管理者は、カーネル・パラメーターでファイル記述子の数を変更できます。
オブジェクト・レジストラー (objreg) の始動と停止
オブジェクト・レジストラーは、Rational Synergy データベース・オブジェクトに加えられたすべての変更を登録して、データベースの各ユーザー表示を最新の状態に保ちます。データベース・サーバー・マシンで、常にデータベース・ホストごとに 1 つの
objreg
プロセスを実行する必要があります。データベース・オブジェクト・レジストラーを実行するホストを判別するには、
ccmdb info database_path -k HOSTNAME
コマンドを実行します。
エンジン始動デーモン (esd) の始動と停止
Rational Synergy クライアントは、セッションを開始するエンジン始動デーモンを使用するように構成することができます。
esd
によって、ユーザーは、
rsh
(リモート・シェル) または
rexec
(リモート実行) ユーティリティーを使用しなくても、リモート・サーバーで Rational Synergy エンジンを始動できます。
esd
プロセスがそのサーバー上で実行されます。任意のクライアントを、
esd
を使用するように構成した場合、Rational Synergy エンジンを実行するどのマシンでも、1 つの
esd
プロセスを実行する必要があります。ESD プロセスを停止するには、
root
としてログインする必要があります。
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