プロジェクトまたはワークエリア内のディレクトリー・オブジェクト・バージョンのコンテンツをリストできます。デフォルトでは、ファイル・システム内のオブジェクトと、そのオブジェクトに関連するプロジェクションのリストが、大/小文字を区別しない名前順でソートされて出力されます。
ccm dir コマンドによってリストされるすべての制御オブジェクトには、relative_path という名前の新しい疑似プロパティーを使用できます。
このプロパティーは、該当するオブジェクトのコンテキスト・プロジェクト内での相対パスです。この相対パスのディレクトリー・フィールド区切り文字には、すべてのプラットフォームで共通して / が使用されます。オブジェクトが指定されたコンテキスト・プロジェクトのメンバーでない場合は、デフォルトで、このプロパティーは空ストリングとして表示されます。
このタスクについて
ccm dir -p|-project [-m] ([-w] | [-f|-format format]) [-s] [-nf|-noformat]
([-ch|-column_header] | [-nch|-nocolumn_header])
[-sep|-separator separator] ([-sby|-sortby sortspec] |
[-ns|-nosort|-no_sort]) [-gby|-groupby groupformat] project_spec...
ccm dir [-m] ([-w] | [-f|-format format]) [-s] [-nf|-noformat]
([-ch|-column_header] | [-nch|-nocolumn_header])
[-sep|-separator separator] ([-sby|-sortby sortspec] |
[-ns|-nosort|-no_sort]) [-gby|-groupby groupformat]
[path_or_file_spec...]
- -ch|-column_header
- 出力形式で列ヘッダーを使用するよう指定します。詳しくは、『-ch|-column_header』を参照してください。
- -f|-format format
- コマンド出力形式を指定します。詳しくは、『-f|-format』を参照してください。
キーワードは、
(%fullname、%displayname、%objectname) の形式か、%modify_time または %status などの既存の属性の名前とすることができます。
キーワードのリストについては、『組み込みキーワード』を参照してください。
- -gby|-groupby groupformat
- コマンド出力のグループ化の方法を指定します。詳しくは、『-gby|-groupby』を参照してください。
- -m
- 制御ファイルおよびディレクトリーと非制御ファイルおよびディレクトリーの両方を表示します。-f|-format オプションでユーザー定義形式が指定されていない場合、デフォルト形式 (短形式または長形式) には、ファイルの同期状況を示す列が含まれます。
- ローカル・コピー (LC) - プロジェクトに含まれてはいるものの、ワークエリア内でシンボリック・リンクではなく、ローカル・コピーを持つファイルを示します。ファイルがこのマークで表示される場合、ワークエリアがリンク・ベースであれば、レコンサイル 操作を実行します。
詳しくは、『reconcile コマンド』を参照してください。
- 非同期 (NS) - プロジェクトに含まれてはいるものの、ワークエリア内にはないファイルを示します。この状態は、プロジェクトにファイルを追加したけれども、ワークエリアが可視でない場合に発生します。また、ファイルのリンクまたはローカル・コピーが削除されている場合にも、この状態が発生します。ワークエリア内のファイルの大部分がこのマークで表示される場合は、レコンサイル操作を実行します。詳しくは、『reconcile コマンド』を参照してください。
- 非制御 (UC) - ワークエリア内にはあるものの、プロジェクトには含まれていないファイルを示します。UC のマークが付いた非制御ファイルを表示するには、-l オプションと一緒に -m オプションを使用する必要があります。ユーザー定義形式では、%Sync キーワードを使用して同期状況を表示します。
- -nch|-nocolumn_header
- 出力形式で列ヘッダーを使用しないよう指定します。詳しくは、『-nch|-nocolumn_header』を参照してください。
- -nf|-noformat
- 桁合わせを使用しないよう指定します。詳しくは、『-nf|-noformat』を参照してください。
- -ns|-nosort|-no_sort
- コマンド出力をソートしないように指定します。詳しくは、『-ns|-nosort』を参照してください。
- path_or_file_spec
- パス・リストを指定します。path_or_file_spec は、データベース内に定義されたプロジェクト、ディレクトリー、またはファイルに設定できます。このパスは、空のディレクトリー・エントリーにすることもできます。省略すると、現行作業ディレクトリーがリストされます。詳しくは、『ファイル仕様』を参照してください。
- -p|-project
- プロジェクトをリストするように指定します。
- project_spec
- リスト表示するプロジェクトを指定します。詳しくは、『プロジェクト仕様』を参照してください。
- -s
- サブディレクトリー・メンバーを再帰的に表示します。コマンドは、サブプロジェクトまでは再帰処理しません。
- -sby|-sortby sortspec
- コマンド出力のソート方法を指定します。詳しくは、『-sby|-sortby』を参照してください。
- -sep|-separator separator
- -f|-format オプションでのみ使用されます。別の分離文字を指定します。詳しくは、『-sep|-separator』を参照してください。
- -u|-unnumbered
- コマンド出力の自動番号付けを抑制します。詳しくは、『-u|-unnumbered』を参照してください。
- -w
- デフォルトの短形式を使用するよう指定します。この設定では、各オブジェクトの表示名が示されます。
例
- 非制御ファイルをリストします。
ccm dir -m
(UC) symlink _ccmwaid.inf
working
john 6/20/08 4:05 PM ascii 1 a.txt-one 10
working john
6/20/08 4:06 PM ascii 1 b.txt-one 10
- 現行ディレクトリーを長形式でリストします。(LC が先頭に付いたファイルは、ローカル・コピー・ファイルです。)
ccm
dir
working john 6/20/08 4:05 PM ascii 1 a.txt-one 10
working john 6/20/08 4:06 PM ascii 1 b.txt-one
10
- 現行ディレクトリー内のすべてのオブジェクトのファイル名とバージョンをリストします。
ccm dir -w
ext_incl-1
incl-1
src-1
- 現行ディレクトリーおよびサブディレクトリー内のすべてのメンバーを表示します。
ccm dir /s
integrate joe Jun 19 2008 dir J#1 include,2
J#5565
(LC) integrate bob Jan 26 15:41 makefile J15
Makefile.pc,#7 J#6103
released joe Jan 16 2006 dir J#12
src,1 J#120
include:
(LC)
integrate pat Jan 26 15:42 makefile J#1 make_include.pc,13 J#6103
src:
(LC) integrate max Mar 27 2008 java J#1 Main.c,6
J#5339
- 現行ディレクトリー内のすべてのオブジェクトの絶対パスを表示します。
ccm dir /f "%displayname
%type %path"
a.txt-one ascii
C:¥ccm_wa¥turn_3349¥SubPrj-1¥SubPrj¥a.txt
b.txt-one
ascii C:¥ccm_wa¥turn_3349¥SubPrj-1¥SubPrj¥b.txt