データベース定義の作成

DCM クラスター内の別のデータベースを表す DCM データベース定義を作成できます。データベース定義は、DCM がパッケージをそのデータベースに転送する方法、パッケージの自動受信の有無、および自動受信の場合の受信方法を定義します。データをデータベースに複製するには、まずデータベース定義を作成しなければなりません。データベースの DCM データベース識別子と一致するデータベース識別子を使用するように、データベース定義を設定します。

Any データベース定義は、ブロードキャスト・パッケージ を作成するための特殊な定義済みデータベースを表します。ブロードキャスト・パッケージは、DCM 生成で作成され、互換性のある Rational® Synergy バージョンの任意のデータベースで受け取られます。

始める前に

DCM を使用するために、現在のデータベースを初期化する必要があります。

DCM データベース定義を作成するには、dcm_mgr または ccm_admin ロールが使用可能でなければなりません。

このタスクについて

ccm dcm -c|-create -dbid|-database_id new_database_id 
       [-desc|-description description] 
       [-tm|-transfer_mode ((manual|manual_copy) | direct |
       (cp|copy|local_copy) | (rcp|remote_copy) | 
       (ftp|file_transfer_protocol) | (user|user_defined))] 
       ([-ar|-automatic_receive] | [-noar|-noautomatic_receive]) 
       ([-rb|-run_in_background] | [-norb|-norun_in_background]) 
       [-host host] [-os|-operating_system (unix | (windows|windows_nt))] 
       [-path path] [-tp|-transfer_path path] [-ccm_home ccm_home] 
       ([-zip] | [-nozip]) ([-ga|-generate_allowed] | 
       [-noga|-nogenerate_allowed]) ([-handover_allowed] | 
       [-nohandover_allowed]) ([-hidden] | [-nohidden]) 
       [-location location] [-admin_info admin_info]
-admin_info admin_info
データベース管理者の連絡先情報を指定します。 admin_info 値には、改行文字が含まれない任意のストリングを指定できます。例えば、電話番号や E メール・アドレスは有効なエントリーです。
-ar|-automatic_receive
このデータベースに対する DCM 生成後に転送パッケージが自動的に受け取られるよう指定します。デフォルトは -noar|-noautomatic_receive です。
-ccm_home path
Synergy $CCM_HOME インストール・パスを指定します。Synergy は、このパスを使用して、データベース定義に対して生成されたパッケージについて自動受信を行います。対応するデータベースを UNIX サーバーがホストしている場合、絶対パスを入力します。Windows サーバーがホストしている場合、UNC パスを入力します。
-dbid|-database_id new_database_id
新規データベース定義の DCM データベース識別子を指定します。new_database_id は、8 文字以内で、DCM クラスター内で固有である必要があります。小文字データベースを使用するクラスター内では、ID は固有ですが、大文字小文字は区別されません。 例えば、2 つの異なる定義に対して「a」と「A」を使用しないでください。

DCM データベースの命名上の制約 について詳しくは、『DCM の制限』を参照してください。

-desc|-description description
作成するデータベース定義の説明を指定します。 description に改行文字を含めることはできません。
-ga|-generate_allowed
このデータベースに対して DCM 生成を実行できることを指定します。このオプションはデフォルトです。
-handover_allowed
このデータベースへのオブジェクトの制御の引き継ぎを許可することを指定します。 デフォルトは
-nohandover_allowed です。
-hidden
データベース識別子がリストされるダイアログで、新規のデータベース定義を表示しないように指定します。デフォルトは、-nohidden です。
-host host
データベースをホストするマシンの名前を指定します。このオプションは、リモート・コピーおよびファイル転送プロトコル (FTP) 転送モードの場合、必須です。host は、データベースをホストするサーバーの有効なマシン名または IP アドレスでなければなりません。
-location location
データベースの地理的な位置を指定します (Costa Mesa, California など)。位置には、改行文字を含まない任意のストリングを使用できます。
-noar|-noautomatic_receive
このデータベースへの DCM 生成後に転送パッケージを自動的に受け取らないよう指定します。パッケージは、手動で受け取る必要があります。 このオプションはデフォルトです。
-noga|-nogenerate_allowed
このデータベースに対する DCM 生成を許可しないことを指定します。デフォルトは
-ga|-generate_allowed です。
-nohandover_allowed
このデータベースへのオブジェクトの制御の引き継ぎを許可しないことを指定します。このオプションはデフォルトです。
-nohidden
データベース識別子がリストされるダイアログで、新規のデータベース定義を表示するように指定します。このオプションはデフォルトです。
-norb|-norun_in_background
自動受信を使用している場合、バックグラウンドで自動受信を実行しないよう指定します。

自動受信を使用している場合、DCM 生成は、パッケージの生成および転送が完了すると、宛先データベースでセッションを開始してパッケージの受信を開始します。-norun_in_background を使用している場合、生成操作は、受信操作が完了するまで待機してから、宛先データベースでの受信操作の結果を表示します。

このオプションはデフォルトです。

-nozip
データベースに生成された転送パッケージを圧縮しないように指定します。このオプションは、direct 転送モードのデフォルトです。このオプションは、file transfer protocol 転送モードでは使用できません。
-os|-operating_system (unix|(windows|windows_nt))
データベースをホストするマシンのオペレーティング・システムを指定します。

デフォルトでは、現在のデータベースのサーバーと同じ設定を使用します。

-path path
データベースへのパスを指定します。UNIX サーバーの場合は絶対パスを使用し、Windows サーバーの場合は UNC パスを使用します。手動以外の転送モードを使用する場合、このオプションは必須です。
-rb|-run_in_background
自動受信を使用している場合、バックグラウンドで自動受信を実行するよう指定します。

自動受信を使用している場合、DCM 生成は、パッケージの生成および転送が完了すると、宛先データベースでセッションを開始してパッケージの受信を開始します。-run_in_background を使用する場合、生成操作は受信操作が完了するのを待たずに、即時に結果を戻します。これは、転送パッケージの受信を待たずにセッションを継続できることを意味しますが、受信が成功したかどうかを確認できません。受信操作の詳細は、宛先データベース内の DCM イベント・ログで、後で確認できます。

デフォルトは -norb|-norun_in_background です。

-tp|-transfer_path transfer_path
データベースへの転送パスを指定します。転送パスは、転送パッケージがある場所です。転送パスは、UNIX サーバーの場合は絶対パスで、Windows サーバーの場合は UNC パスです。転送パスを指定しないか、または空のストリングを使用した場合、パッケージは、データベース・パスの下にある dcm/receive ディレクトリーに配置されます。
-tm|-transfer_mode value
新規データベース定義で使用する転送モードを指定します。デフォルトは、manual です。転送モードは、以下のように、転送パッケージが宛先データベースに転送される方法を定義します。

transfer_mode オプションは、次のいずれかの値でなければなりません。

  • manual | manual_copy

    パッケージは、DCM によってコピーされないため、手動で転送する必要があります。

  • cp | copy | local_copy

    パッケージは、生成されて、宛先データベースの転送パスにコピーされます。

  • direct

    パッケージは、宛先データベースの転送パスに直接生成されます。

  • ftp | file_transfer_protocol

    パッケージが生成され、ftp を使用して宛先データベースの転送パスに転送されます。

  • rcp | remote_copy

    パッケージが生成され、rcp を使用して宛先データベースの転送パスにリモート・コピーされます。

  • user | user_defined

    パッケージは生成されてから、ユーザーがカスタマイズしたシェル・スクリプト (UNIX) またはバッチ・ファイル (Windows) を起動することによって転送されます。

-zip
データベース用に生成された転送パッケージを圧縮するように指定します。このオプションは、direct を除く、すべての転送モードでデフォルトになります。このオプションは、direct では使用できません。

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