オブジェクトの別のバージョンを使用したり、
既存のオブジェクトを指定されたディレクトリーに新規のプロジェクト・メンバーとして追加することができます。
追加されるディレクトリー・オブジェクトは、プロジェクト参照形式またはワークエリア参照形式など、
コンテキスト・プロジェクトを提示する形式で指定する必要があります。
オブジェクトにディレクトリー・エントリーが存在する場合、
コマンドは対応するディレクトリー・エントリーの指定されたオブジェクトを使用します。オブジェクトにディレクトリー・エントリーが存在しない場合、
ディレクトリーは自動的にチェックアウトされ、指定したタスクに関連付けられます。次にそのオブジェクトに新規ディレクトリー・エントリーが作成され、
ディレクトリーのコンテキスト・プロジェクトで使用されます。コンテキスト・プロジェクトが working 状態にある場合、ユーザーはそのプロジェクトの所有者でなければなりません。コンテキスト・プロジェクトが
prep 状態にある場合、ユーザーはビルド・マネージャーでなければなりません。
異なるバージョンのサブコンポーネントを使用している場合は、次に説明する内容が適用されます。そのサブコンポーネントが
親プロジェクトと異なるコンポーネントを持つ修正不可プロダクトである場合、
プロダクトの別のバージョンがカレント・タスクに関連付けられます。
このタスクについて
ccm use -p|-project -dir dir_spec [-t|-task task_spec] project_spec...
ccm use -dir dir_spec [-t|-task task_spec] file_spec...
- -dir dir_spec
- オブジェクトの別バージョンまたは既存のオブジェクトを追加するディレクトリーを指定します。dir_spec は、
単一のディレクトリー・オブジェクトに設定し、コンテキスト・プロジェクトを提供できる file_spec (ファイル仕様を参照) です。 プロジェクト参照形式 または ワークエリア参照形式 はそのようなコンテキスト・プロジェクトを提供します。
- file_spec
- 使用するオブジェクト・バージョンを指定します。詳しくは、『ファイル仕様』を参照してください。
- project_spec
- 使用するプロジェクトを指定します。詳しくは、『プロジェクト仕様』を参照してください。
共有プロジェクトでは特殊な処理が必要な場合があります
(『shared_project_directory_checkin』を参照)。
- -t|-task -task_spec
- 新規メンバーが追加されたときにチェックアウトされた、任意のディレクトリーに関連付けられているタスクを指定します。省略すると、
カレント・タスクが使用されます。オブジェクトをディレクトリーに追加する際にディレクトリーが static 状態にある場合 (integrate など)、このディレクトリーは自動的にチェックアウトされます。ディレクトリーが、ユーザーによる書き込みが可能な状態である場合は、既存のディレクトリー・バージョンが新しいメンバーで更新されます。詳しくは、『タスク仕様』を参照してください。
例
- プロジェクト SubPrj-2 の別のバージョンを使用します。
ccm
use -p SubPrj-2:project:1
- 選択ルールによって選択された clear.c のバージョンを使用します。
ccm use -rules clear.c
- SubPrj-one:project:1 プロジェクトを
TopPrj-top:project:1 プロジェクトのルート・ディレクトリーに追加します。
(現行ディレクトリーは任意のディレクトリーです。プロジェクトに管理ワークエリアがあってはいけません。)
ccm use -p -dir
TopPrj@TopPrj-top -task 31 SubPrj-one:project:1
- a.txt-1.2:ascii:1 オブジェクトを
TopPrj-top:project:1 プロジェクトのルート・ディレクトリー下の dir1 ディレクトリーに対して使用します。
ccm
use -dir TopPrj¥dir1@TopPrj-top -task 31 a.txt-1.2:ascii:1
- a.txt-1.1:ascii:1 オブジェクトの別のバージョンを使用します。
ccm use -dir TopPrj¥dir1@TopPrj-top a.txt-1.1:ascii:1