Rational Synergy のライセンス

Rational® Synergy ではユーザー単位でライセンスが交付されます。このトピックでは、指定ユーザー・ライセンスとフローティング・ユーザー・ライセンスという 2 種類のライセンスについて説明します。

指定ユーザー・ライセンス

指定ユーザー・ライセンスは、ログイン ID によって指定される特定のユーザー用に確保されています。指定ユーザー・ライセンスは、データベースに頻繁にアクセスする必要があり、他に何名のユーザーが製品を使用していても必ずセッションを開始しなければならないユーザーに適しています。例えば、管理者およびビルド・マネージャーについては指定ユーザー・ライセンスを保有することをお勧めします。

フローティング・ユーザー・ライセンス

フローティング・ユーザー・ライセンスでは、複数のユーザーが同一のライセンスを共有することができます。例えば、2 名のユーザーが、1 日に 1、2 回というように、たまにデータベースで作業を行う場合があります。ユーザーはソース・ファイルを同期させ、タスクを完了させます。それらのユーザーについては、指定ユーザー・ライセンスを 2 つ購入する代わりに、フローティング・ライセンスを共有することができます。したがって、データベースで操作を実行する頻度によっては、10 名のエンジニアから構成されるチームで 5 つのフローティング・ライセンスを共有するということもあります。ユーザーは、空いているライセンスがある場合にのみ、フローティング・ライセンスを使用することができます。

ライセンスの使用方法

セッションを開始してもライセンスを使用することにはなりません。基礎となるデータベースを更新する操作 (ファイルのチェックアウト、タスクの作成、タスクの完了など) についてのみ、ライセンスが使用されます。ユーザーがライセンスを使用すると、セッションの実行中は前回のデータベースの更新後 60 分間、そのライセンスはそのユーザーのために確保されます。ユーザーがセッションを終了した場合には、すぐにライセンスが解放されます。

単一の Rational Synergy インストール済み環境で指定ユーザー・ライセンスとフローティング・ユーザー・ライセンスを組み合わせて使用することができます。

指定ライセンスとフローティング・ライセンスのどちらでも、すべてのユーザーに対してすべての機能が使用可能になります。ライセンスの使用に関する地理的な制限はありません。

一部の Rational Synergy 統合では、ユーザーがその統合を実行している間はライセンスが保持されます。そのため、統合を使用して実行されるソース・コード関連の操作がデータベースで更新されることがあります。この場合、ユーザーは表示されるセッションを終了することができますが、統合環境がユーザーに代わってセッションを背後で引き続き実行しています。

ライセンスの取得

Rational Synergy では IBM® Rational Common Licensing を使用します。IBM Rational License Key Server バージョン 8.1.1 以降をインストールして、新しいライセンスを要求する必要があります。Rational License Key Server は FLEXlm ベースのライセンス・サーバーであり、IBM Rational 製品のライセンスを管理します。Rational Common Licensing については、RationalSynergy のライセンスについておよび Rational Common Licensing の IBM Knowledge Center を参照してください。


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