ccmdb pack

ccmdb pack コマンドは、データベースの内容を単一のポータブル・ファイルにダンプします。

概要

ccmdb pack   database_path [-t|-to packfile|archive_device|-]
             [-z compress_level]

用途

ccmdb pack コマンドは、データベースの内容を、別のシステムへの移動に適した単一のポータブル・ファイルにダンプするのに使用します。圧縮ファイルには、拡張子 .cpk が付きます。

このコマンドを使用するには、Informix® サーバーをホストしている UNIX マシンにログオンする必要があります。

注: ccmdb backupccmdb pack コマンドは、データベースのメタデータとファイル・システムから情報をアーカイブします。これらは、ワークエリアはバックアップしません。 コピー・ベースのワークエリアを使用するユーザーは、アドミニストレーターがバックアップを行う前に、変更をレコンサイルする必要があります。これを行わない場合は、ワークエリアに対する変更を個別にバックアップする必要があります。

ccmdb pack コマンドを使用してデータベースを圧縮することで、UNIX サーバーから Windows サーバーに (またはその逆に) データベースを移動することができます。ただし、Windows から UNIX に移動した後で、ccmdb upgrade -w を実行する必要があります。

圧縮の実行中は、データベースがロックされます。これによって、圧縮中にユーザーが Rational® Synergy データベース内のデータを変更できないようになります。圧縮の実行中にセッションを開始しようとしたユーザーは、データベースがロックされていることを知らせるメッセージを受け取ります。

ccmdb pack で作成される圧縮ファイルの最大サイズは、宛先ファイル・システムによって制限されます。

このコマンドを実行するには、ユーザー ccm_root である必要があります。

オプションおよび引数

database_path
圧縮するデータベースのパスを指定します。
-t|-to packfile|archive_device|-
データベース圧縮ファイルの宛先を指定します。packfile 引数は、データベースが圧縮されて生成されたポータブル・ファイルの名前です。デフォルトでは、ダンプ・ファイルは現行ディレクトリーの database_name.cpk ファイルに書き込まれます。archive_device 引数を指定すると、圧縮ファイルは指定のアーカイブ・デバイスに書き込まれます。また、「-」引数を指定すると、圧縮ファイルが標準出力に書き込まれます。
-z compress_level
圧縮ファイルの圧縮のレベルを指定します。この値は、1 (最小の圧縮レベル、ただし最も速い) から 9 (最大の圧縮レベル、ただし最も遅い) の範囲です。デフォルト設定は 6 です。

test_ccm.cpk という圧縮ファイルを /vol/bulldog/ccmdb ディレクトリーに生成します。

$ ccmdb pack /vol/bulldog/ccmdb/test.ccm -to /vol/hydra/ccmdb/test_ccm.cpk

重要

スケジュール済みのバックアップには、ccmdb backup コマンドを使用してください。


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