ccmdb backup

ccmdb backup コマンドは、データベースを検査してバックアップします。

概要

ccmdb backup   database_path -t|-to backup_file [-no_check]
               [-no_files][-synced_files synced_file_dir]
               

用途

ccmdb backup コマンドは、Rational® Synergy データベースの保全性を検査するのに使用します。その後、データベースのファイル・システムおよびメタデータの圧縮バックアップ (.sbk) ファイルを作成します。-no_check オプションを使用すると、データベースの保全性検査が抑止されます。

Rational Synergy 7.2 以降の ccmdb backup コマンドの出力は、以前のバージョンの ccmdb backup コマンドと互換性がありません。

Rational Synergy 7.2 以降では、ccmdb restore コマンドの使用のみでバックアップ・フォーマットをリストアできます。バックアップ・データは、別に指定されていない限り、同一リリースの Rational Synergy を使用しないとリストアできません。異なるリリースからバックアップ・データが作成された場合、ccmdb restore コマンドは失敗します。

バックアップにリモート 2 次サーバーを使用する場合、バックアップ中に 1 次サーバーのロックアウト・タイムを削減するためにリモート 2 次サーバー・マシン上で ccmdb backup コマンドを実行する必要があります。

Rational Synergy データベースの信頼性の高いバックアップを確保するためには、ccmdb backup コマンドを毎日実行してください。

注: ccmdb backup コマンドは、データベースのメタデータとファイル・システムから情報をアーカイブします。このコマンドはワークエリアをバックアップしません。コピー・ベースのワークエリアを使用するユーザーは、アドミニストレーターがバックアップを行う前に、変更をレコンサイルする必要があります。変更をレコンサイルしない場合、ワークエリアに対する変更を別個にバックアップする必要があります。

ユーザーが Rational Synergy データベース内のデータを変更できないようにするために、バックアップ中、データベースはロックされています。バックアップの実行中にユーザーがセッションを開始しようとすると、データベースが保護されていることを知らせるメッセージを受け取ります。バックアップ中のセッションに既に入っているユーザーは、バックアップが完了するまで、どの操作も実行できません。

ccmdb backup コマンドにより作成されたバックアップ・ファイルの最大サイズは、宛先ファイル・システムにより制限されます。

ccmdb backup コマンドは、データベース・サーバー上で、ユーザー ccm_root として実行する必要があります。宛先ディレクトリーは ccm_root で書き込み可能な状態でなければなりません。

オプションおよび引数

database_path
バックアップするデータベースへの絶対パスを指定します。
-t|-to backup_file
バックアップ・ファイルの名前を指定します。ファイルのデフォルト・ファイル拡張子は .sbk です。指定されたパスがディレクトリーの場合、バックアップ・ファイルは、データベース名およびデフォルト拡張子を使用して、指定ディレクトリーに作成されます。
-no_check
データベースの保全性検査を抑止します。このオプションを指定しないと、ccmdb check コマンドが呼び出され、統計更新操作が自動的に実行されます。
-no_file
ファイル・システムのファイルをバックアップしません。
-synced_files synced_file_dir
同期したファイル・システムの場所を指定します。このオプションを使用する場合、 すべてのデータベース・ファイルはターゲットの場所に対して同期され、その後、同期場所からバックアップが行われます。このオプションでは、追加のディスク・スペースが必要となりますが、バックアップ中のデータベースのダウン時間が削減されます。


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