追加 Windows サーバーのインストール

以下の説明を使用して、追加 Windows サーバーをインストールします。

始める前に

追加 Windows サーバーをインストールする前に、以下の要件が満たされている必要があります。

ユーザー要件
ローカル管理者グループのメンバー
ローカル NTFS ファイル・システム区画への書き込みアクセス権
Active Directory ユーザー
OS 要件
README ファイルまたは Rational® Synergy Support のサイトを参照してください。
その他の前提条件
メイン Windows サーバーが既にインストール済みである必要があります。Windows サーバーをインストールするには、Informix® 上で Rational Synergy を使用するためのライセンスが交付されている必要があります。

このタスクについて

以下では、追加 Windows サーバーのインストール方法について説明します。このサーバーには、コンパクト・クライアント、エンジン、データベース・サーバー、管理ツール、およびオブジェクト・レジストラーが含まれています。

追加サーバーをインストールする主な理由は、リソース割り振りです。追加データベース・サーバーを使用すると、データベースを個別に拡張できます。例えば、大企業の中の 1 つのグループのみが Rational Synergy を使用している場合は、1 つのデータベースを作成し、そこにすべてのソース・コード、文書、およびテスト・オブジェクトを保管することができます。その後、Rational Synergy がその企業のすべてのプロジェクトにとって適切なツールであると判断した場合は、ソース・コード、文書、およびテスト用のデータベースを 1 つずつ作成できます。さらに、データベースごとに別個のサーバーを使用できます。

%windir%¥System32¥drivers¥etc¥services ファイルが書き込み可能である必要があり、ドメインにログオンしている必要が
あります。%windir% は Windows インストール先ディレクトリーです。

注: メイン・サーバーおよびすべての追加サーバーを 1 つのドメイン環境内にインストールする必要があります。

手順

追加 Windows サーバーをインストールするには、以下のステップを実行します。

  1. Windows ドメインにログオンします。
  2. Rational Synergy インストーラーを開始します。
    • DVD からインストールする場合は、Rational Synergy Windows サーバーを含む DVD を DVD ドライブに挿入します。Windows タスクバーで、「スタート」を右クリックしてメニューを表示します。「エクスプローラー」をクリックして、Windows エクスプローラーを開きます。DVD_drive:¥win_servers¥synergy_server にナビゲートし、setup.exe をダブルクリックして「ウェルカム」ダイアログ・ボックスを表示します。
    • ダウンロードからインストールする場合は、synergy72.exe をダブルクリックして「ウェルカム」ダイアログ・ボックスを表示します。
  3. 「次へ」をクリックして、「使用許諾契約」ダイアログ・ボックスを表示します。使用条件の条項を確認して同意します。
  4. 「次へ」をクリックして、「インストール先の選択」ダイアログ・ボックスを表示します。デフォルトのインストール・ロケーションを受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定することができます。
  5. 「次へ」をクリックして、「セットアップ・タイプ」ダイアログ・ボックスを表示します。

    ドメイン・ユーザーであり、ローカル管理者グループのメンバーでもある場合は、「セットアップ・タイプ」ダイアログ・ボックスが開きます。

  6. セットアップ・タイプ」ダイアログ・ボックスで、「追加サーバー」を選択します。
  7. Informix パスワード」ダイアログ・ボックスの「パスワード」フィールドに Informix ユーザー・パスワードを入力して、「パスワードの確認」フィールドにそのパスワードを再入力します。
  8. 「次へ」をクリックします。 「メイン Windows サーバー情報」ダイアログ・ボックスで、メイン Rational Synergy データベース・サーバーであるコンピューターの名前を入力します。
  9. 「次へ」をクリックして、以下のいずれかのオプションを選択します。
    • 「IBM Rational Synergy ルーター情報」ダイアログ・ボックスが開いている場合は、ステップ 10 に進みます。
    • Informix 情報」ダイアログ・ボックスが開いている場合は、インストール・プログラムは、メイン・サーバー・コンピューターからルーター・ポート番号を判別しました。ステップ 11 に進みます。
    • 「Informix データベース・サーバー情報」ダイアログ・ボックスが開いている場合は、インストール・プログラムは、メイン・サーバー・コンピューターからルーター・ポート番号を判別しました。インストール・プログラムは、Informix ポート番号も判別しました。ステップ 13 に進みます。
  10. 必要な場合は、該当するフィールドにルーター・ホスト名およびルーター・ポート番号を入力します。デフォルトでは、Rational Synergy ルーターが使用するポート番号は 5412 です。ポート番号は、ルーター・コンピューター上で指定されたポート番号と同じである必要があります。デフォルトでは、ルーター・コンピューターがメイン・サーバーです。
  11. 「次へ」をクリックして、以下のいずれかのオプションを選択します。
    • 「Informix 情報」ダイアログ・ボックスが表示されていない場合は、インストール・プログラムは、Informix ポート番号を検出しました。ステップ 13 に進みます。
    • Informix 情報」ダイアログ・ボックスで、Informix が使用するデフォルトのポート番号 (1526) が既に使用中である場合、「Informix ポート」フィールドに別のポート番号を入力します。ポート番号 1526 が使用可能かどうかが不明な場合は、%windir%¥System32¥drivers¥etc¥services ディレクトリーにあるサービス・ファイルを参照します。詳しくは、サービス・ファイルを参照してください。
  12. 「次へ」をクリックします。「Informix データベース・サーバー情報」ダイアログ・ボックスが開きます。
  13. 「Informix データベース・サーバー情報」ダイアログ・ボックスを構成します。データベース・サーバー・ダイアログ・ボックス内のデフォルト設定は、単なる推奨値です。メインおよび追加 Windows サーバーのスペース所要量の計画推定値に基づいて、これらのダイアログ・ボックスを構成します。
    • 同じコンピューター上で前の Rational Synergy リリースからアップグレードする場合は、「データベース・サーバーの作成」を選択しないでください。それ以外のすべての場合は、このチェック・ボックスを選択します。

      「データベース・サーバーの作成」を選択しない場合、新しい Informix ソフトウェアをインストールしますが、データベース・サーバーは作成しません。

      注: 同じコンピューター上で前の Rational Synergy リリースからアップグレードする場合に、「データベース・サーバーの作成」を選択すると、古いチャンク・ファイルが上書きされることがあります。チャンク・ファイルの上書きは、データの損失につながる可能性があります。詳しくは、現在のインストール済み環境に関連するアップグレード手順を参照してください。
    • データベース・サーバーを作成する場合は、「サーバー名」フィールドにその名前を入力します。あるいは、デフォルトであるコンピューター名を使用します。
    • 計画推定値に基づいて、「ユーザー数」フィールドに該当する数値を入力します。
    • デフォルトでは、「すべてのチャンク・ファイルを同一のフォルダーに配置する」が選択されています。すべてのチャンク・ファイルを同一のディレクトリーに保管する場合、この設定をそのままにします。それ以外の場合、このチェック・ボックスをクリアします。
  14. 「次へ」をクリックして、「データベース・サーバー情報の作成」ダイアログ・ボックスを表示します。
    注: データベース・サーバーを作成する場合は、サーバーを作成すると既存の onconfig ファイル、SQLHOSTS レジストリー項目、または Informix データベース・チャンク・ファイルが上書きされることを示すメッセージが表示されます。「はい」をクリックして、「Informix データベース・サーバー情報 (2)」ダイアログ・ボックスを表示します。
  15. ステップ 13「すべてのチャンク・ファイルを同一のフォルダーに配置する」を選択したが、チャンク・ファイルのためにスペースを割り振る方法が分からない場合は、ディスク・スペースに関する考慮事項の説明に従ってください。
    注: データベース・サーバー内にチャンク・ファイルを作成した後で、そのファイルを移動しないでください。移動した場合、データベース・サーバーは機能しなくなり、データが失われる可能性があります。

チャンク・ファイルを同一のフォルダーに保管する

手順

  1. データベース・サーバー情報の作成」ダイアログ・ボックスで、デフォルトのロケーション drive:¥ifmxdata¥ を受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
  2. デフォルトを変更する必要がある場合は、「Root サイズ」「Temp サイズ」「Log サイズ」、および「Ccm サイズ」フィールドに dbspace のサイズを入力します。
  3. 13 に進みます。

チャンク・ファイルを別個のフォルダーに保管する

手順

  1. 「Root チャンク・ファイル情報」ダイアログ・ボックスで、チャンク・ファイル・フォルダーのデフォルトのロケーション drive:¥ifmxdata¥ を受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
    注: データベース・サーバー内にチャンク・ファイルを作成した後で、そのファイルを移動しないでください。移動した場合、データベース・サーバーは機能しなくなり、データが失われる可能性があります。
  2. デフォルトを変更する必要がある場合は、「チャンク・ファイル・サイズ」フィールドにチャンク・ファイル・サイズを入力します。
  3. 「次へ」をクリックします。「Temp チャンク・ファイル情報」ダイアログ・ボックスが開きます。
    注: 指定されたディレクトリーにチャンク・ファイルが既に含まれている場合は、これらのファイルが上書きされることを示す「警告」ダイアログ・ボックスが開きます。
  4. 「Temp チャンク・ファイル情報」フィールドで、チャンク・ファイル・フォルダーのデフォルトのロケーション drive:¥ifmxdata¥ を受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
  5. デフォルトを変更する必要がある場合は、「チャンク・ファイル・サイズ」フィールドにチャンク・ファイル・サイズを入力します。
  6. 「次へ」をクリックします。「Log チャンク・ファイル情報」ダイアログ・ボックスが開きます。
  7. Log チャンク・ファイル情報」ダイアログ・ボックスで、チャンク・ファイル・フォルダーのデフォルトのロケーション drive:¥ifmxdata¥ を受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
  8. デフォルトを変更する必要がある場合は、「チャンク・ファイル・サイズ」フィールドにチャンク・ファイル・サイズを入力します。
  9. 「次へ」をクリックします。「Ccm チャンク・ファイル情報」ダイアログ・ボックスが開きます。
  10. 「Ccm チャンク・ファイル・ロケーション」フィールドで、チャンク・ファイル・フォルダーのデフォルトのロケーション drive:¥ifmxdata¥ を受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
  11. デフォルトを変更する必要がある場合は、「チャンク・ファイル・サイズ」フィールドにチャンク・ファイル・サイズを入力します。
  12. チャンク・ファイルを別個のディレクトリーに保管する構成が完了しました。「次へ」をクリックします。「UNIX IBM Rational Synergy サーバーへの接続」ダイアログ・ボックスが開きます。
  13. UNIX サーバーにクライアントを接続する場合、「UNIX IBM Rational Synergy サーバーへの接続」を選択します。それ以外の場合、このチェック・ボックスをクリアします。

    13「UNIX IBM Rational Synergy サーバーへの接続」を選択した場合、「CCM_HOME」フィールドに UNIX インストール・パス (例えば /usr/local/ccm72) を入力します。それ以外の場合は、このフィールドを無視します。

  14. ライセンス情報」ダイアログ・ボックスが開いている場合は、ライセンス・サーバー・ロケーションを入力するか、後で情報を指定するかを選択します。

    ライセンス情報の取得について詳しくは、『Rational Synergy のライセンスについて』を参照してください。

  15. 「次へ」をクリックして、「ファイルのコピーの開始」ダイアログ・ボックスを表示します。
    1. 「現在の設定」リストをスクロールして、セットアップを表示します。設定を変更する必要がある場合は、変更する必要があるダイアログ・ボックスに到達するまで「戻る」をクリックします。変更した後で、「ファイルのコピーの開始」ダイアログ・ボックスに到達するまで「次へ」をクリックします。
    2. すべての設定が正しいことを確認し、「次へ」をクリックします。

      ファイルがシステム上にロードされている間、進行標識ウィンドウが表示されます。

      インストール・プログラムは、再始動が必要かどうかを判別します。インストール・プログラムの実行が完了した後で、再始動を求めるダイアログ・ボックスが表示された場合は、指示に従ってインストールを完了します。

  16. 「完了」をクリックします。Rational Synergy 追加 Windows サーバーのインストールが完了しました。

    すべてのセットアップ情報は、ログ・ファイル C:¥Documents and Settings¥user¥Application Data¥IBM Rational¥Synergy 7.2x install.log に書き込まれます。

タスクの結果

データベースをアンパックし、Rational Synergy セッションを CM 管理者として開始することができます。ただし、自分自身を含むユーザーを Rational Synergy データベースに追加するまで、データベースは使用できません。


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