UNIX 用キャッシュ・ファイルの配布

Rational® Synergy ストレージ・ルート・ディレクトリーは、NFS を使用してネットワークのローカル・ファイル・システムを介して任意の場所に配布することができます。これらのディレクトリーを配布する最も一般的で便利な方法は、キャッシュ・サブディレクトリーを別個のファイル・システムに移動することです。 キャッシュ・ディレクトリーを移動したら、シンボリック・リンクを設定します。キャッシュ・ディレクトリーの下にあるすべてのファイルを、ユーザー ccm_root が読み取り/書き込み可能なサブディレクトリーにコピーする必要があります。このディレクトリーが存在するかどうかを確認してください。存在しない場合は作成してください。
For Informix

始める前に

インストール時に、ユーザー ccm_root に対して CCM_HOMEPATH をセットアップしなかった場合、ここでこれらの環境変数を設定します。

手順

  1. データベースを操作しているユーザーがいないことを確認します。
  2. ユーザーを ccm_root に設定します。
    $ su - ccm_root
    Password: *****
  3. データベースをシャットダウンします。

    $ ccmdb shutdown database_path

  4. データベースを圧縮します。

    $ ccmdb pack database_path

  5. ディレクトリーを st_root に変更します。

    $ cd database_path/st_root

  6. すべてのファイルをコピーします。

    キャッシュ・ディレクトリーの下にあるすべてのファイルを、ユーザー ccm_root が読み取り/書き込み可能なサブディレクトリーにコピーします。以下のコマンドでは、このディレクトリーの名前は new_cache です。(ユーザー ccm_root が読み取り/書き込み可能なディレクトリーがない場合は、作成する必要があります。)

    $ find cache -print | cpio -pdma /extra/new_cache

  7. cache サブディレクトリーを削除します。

    $ rm -rf cache

  8. 新しい cache サブディレクトリーにリンクを作成します。

    $ ln -s /extra/new_cache/cache cache

  9. ファイルがコピーされると (6 を参照)、すべてのキャッシュ・ファイルの所有者は ccm_root になります。Rational Synergy が作業ファイルを更新して、各ファイルの所有権が正しくなるようにするには、所有権が既に更新されているユーザーがリストされたファイルを削除します。

    $ rm -f database_path/db/file_acs_update_list

  10. ユーザー ccm_root を終了します。

    この手順により、cache サブディレクトリー全体が物理的に再配置されます。

    重要: 代替方法として、st_root の下にある任意またはすべてのサブディレクトリー (workarea、archive など) を別個のロケーションに移動することもできます。また、キャッシュの個々のハッシュ・サブディレクトリーを再配置することも可能です。例えば、cache/source/#nn ディレクトリーのそれぞれを、別のロケーションを指すリンクにすることができます。

    For OracleOracle データベース用の ccmdb pack コマンドと ccmdb backup コマンドは、シンボリック・リンクには従いません。このため、この手順で説明した方法で移動したキャッシュ・ファイルまたはアーカイブ・ファイルはバックアップしないでください。 ファイル・システムを介してキャッシュまたはアーカイブを配布した Oracle データベースについては、代替のバックアップ・プロセスを使用する必要があります。『データベースのダンプ方式』および『データベースのバックアップ』を参照してください。

    支援が必要な場合は、IBM® Rational ソフトウェア・サポートにお問い合わせください。


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