ccm export コマンドは、指定のオブジェクトをパッケージにエクスポートするのに使用します。このパッケージは、同一または別の Rational® Synergy データベースにインポートすることができ、リリース・レベルおよびパッチ・レベルが同じ Rational Synergy にインポートすることができます。
概要
Exporting objects
ccm export -p|-project [-serverdir server_path] -to compressed_file
[-r|-recurse] project_spec...
ccm export [-serverdir server_path] -to compressed_file object_spec...
用途
ccm export コマンドで生成されるパッケージ・フォーマットは、実装環境専用のもので、ccm import でのみ使用できます。
ccm export コマンドを使用してデータベースからデータをエクスポートする場合、および
ccm import を使用して別のデータベースにデータをインポートする場合は、以下の制限が適用されます。これらの制限から外れた使用はサポートされないため、データのインポート先のデータベースでデータの損失またはデータの不整合が発生する可能性があります。
- エクスポート側のデータベースとインポート側のデータベースは、Rational Synergy のリリース、iFix、およびパッチ・レベルが同じでなければなりません。
- エクスポート側のデータベースが DCM で初期化されている場合は、インポート側のデータベースも DCM で初期化する必要があります。
- エクスポート側のデータベースが DCM で初期化されていない場合は、インポート側のデータベースも DCM で初期化しないでください。
- インポート側のデータベースには、データベースにインポートされる各オブジェクトのタイプ定義が存在している必要があります。
- ユーザーが ccm_admin ロールに属している場合、インポート時に既存のオブジェクト (static 状態のオブジェクトも含む) を上書きおよび更新することができます。
ccm export および ccm import を、DCM の代わりに使用することはできません。Rational Synergy データベース間でのデータの複製を実装しようとしている場合は、DCM を使用してください。
- model、cvtype、attype、admin、またはこれらに類似した、Rational Synergy モデルを作成するオブジェクト・タイプをコピーするインポート/エクスポートの使用はサポートされていません。ccm_admin ロールでロールの使用方法を誤ると、インポート側のデータベースが使用不可能になる可能性があります。
オプションおよび引数
- object_spec
- エクスポートするオブジェクトを指定します。オブジェクトを拡張して他のオブジェクトを組み込む方法はありません。
- project_spec
- エクスポートするプロジェクトを指定します。-r|-recurse オプションを指定しなかった場合は、プロジェクト・オブジェクトのみがエクスポートされます。
- -r|-recurse
- 各プロジェクトについて、再帰的なメンバーまたはプロジェクトもエクスポートすることを指定します。
- -serverdir server_path
- エクスポート済みのデータおよび圧縮ファイルを作成するために使用する代替一時サーバー・ファイル・システムの場所を指定します。デフォルトでは、このコマンドは dbpath/export ディレクトリーを使用します。このオプションを使用するには、ユーザーは ccm_admin ロールに属している必要があります。Rational Synergy データベースをホスティングしているファイル・システムで使用可能なスペースが不十分な場合は、このオプションを使用して、代替一時サーバーの場所を指定してください。
- -to compressed_file
- 作成するインポート・パッケージ圧縮ファイルを指定します。compressed_file は、有効なクライアント・ファイル・システム・パスである必要があります。