増分ベースラインの作成

ベースライン内でビルド管理用にプロジェクトのコピーを作成できない場合、増分ベースラインを作成できます。

例えば、proj1 から proj100 までのプロジェクトがあるとします。 proj1-int および proj2-int についてのみベースラインを作成します (例えば、proj3 から proj100 までは変更されていないとします)。最新のベースラインとこれらの 2 つのプロジェクトからベースラインを作成できます。

手順

  1. 増分ベースラインに含める 2 つのプロジェクトを選択し、1 つを右クリックして「ベースラインの作成」を選択します。

    ベースラインはビルド管理プロジェクト・グルーピングから作成したり、静的なプロジェクトまたはビルド管理プロジェクトであるプロジェクトから作成したりすることができます。

  2. ベースラインの作成」ダイアログ・ボックスで、必要に応じてベースラインのプロパティーを変更します。
    1. 「名前」フィールドに名前を入力します。

      このベースライン名によって、このデータベース内のこのベースラインが一意的に識別されます。デフォルトでは、Rational® Synergy は作成日を使用してベースラインに名前を付けます。例えば、20070309 は 2007 年 3 月 9 日です。ただし、ベースライン名は変更できます。制限されている文字は / ¥ ' " : ? * [ ] @ - # です。これらの文字を名前に使用しないでください。

      ベースラインを複数のデータベース内で作成し、Rational Change を使用してビルドに関するレポートを生成する場合、各データベース内で同じベースライン名を使用します。一貫性のある命名によって、複数のデータベース内の関連したベースラインを持つビルド・レポートを生成できます。

    2. リリースが正しいことを確認してください。

      リリースは、特定のリリースに固有のベースラインを識別するプロパティーです。

    3. 目的が正しいことを確認してください。

      プロジェクト目的は、例えば「統合テスト (Integration Testing)」のようにプロジェクトの使用目的を定義します。ベースラインの目的を変更すると、プロジェクトまたはプロジェクト・グルーピングを更新するときに、Rational Synergy は異なる選択基準を使用します。

    4. オプションで、ビルド ID を「ビルド」フィールドに入力することによって設定できます。

      ビルド・プロパティーは、ベースラインに関連付けられたビルド ID (文字、数値、またはその組み合わせ) を表示します。ビルド ID には最大 64 文字を使用できます。

      ベースラインを複数のデータベース内で作成し、Rational Change を使用してビルドに関するレポートを生成する場合、各データベース内で同じベースライン・ビルド ID を使用します。一貫性のある命名によって、複数のデータベース内の関連したベースラインを持つビルド・レポートを生成できます。

    5. 作成中のベースラインについての説明を「説明」フィールドに入力します。
  3. ベースラインに含まれているプロジェクトを変更します。

    「ベースラインの追加」ボタンをクリックして最新のベースラインを追加します。

    オプションとして、追加したばかりの古いバージョンのビルド管理プロジェクトを削除します。こうすることで、ベースラインのメンバーの表示が明確になります。

    ベースライン選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスは「クエリー」ダイアログ・ボックスと同じように機能します。デフォルトでは、プロジェクトはプロジェクトのリリースおよび目的に基づいて、「含まれるプロジェクト」フィールドに表示されます (「toolkit/2.0」および「システム・ テスト (System Testing)」など)。さらに、ベースラインに追加するプロジェクトを検索するクエリーを定義できます。

  4. ベースラインを作成したら、ベースラインを開発者に公開します。

    このオプションは、デフォルトでクリアされています。これを設定します。ベースラインを作成すると、開発者はすぐに統合テストをパスした最新の変更内容を取り込んでプロジェクトを更新することができます。

  5. 「OK」をクリックして、ベースラインを作成します。

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