ユーティリティーのコピー

ccm_copy_tools コマンドを使用して、Rational® Synergy 6.5、7.0、7.1、または 7.1a のインストール・ディレクトリーから Rational Synergy 7.2 以降 インストール・ディレクトリーにユーティリティーをコピーします。 また、このコマンドを使用して旧リリースのユーティリティーを保存したり、以前に保存したユーティリティーを Rational Synergy リリース 7.2 以降 インストール済み環境に適用したりできます。

Rational Synergy 7.2 以降 インストール・ディレクトリーに書き込み可能でなければならないため、ユーザー ccm_root としてこのコマンドを実行する必要があります。

注: クライアントは ObjectMake および diff/merge ツールを使用します。このため、ccm_copy_tools を使用して、各クライアントのインストール済み環境および各サーバーのインストール済み環境を更新する必要があります。クライアントでは、ObjectMake および diff/merge ツール (ccm_copy_tools -m および-d) のみが必要です。ただし、クライアントにアーカイブ・ツールをコピーすることもできます。

コマンド構文

以下のコマンドを実行すると、6.5 ツールが旧 Rational Synergy インストール・ディレクトリーから新しいインストール・ディレクトリーに直接コピーされます。

ccm_copy_tools old_install_dir new_install_dir

以下の場合にはエラーが発生します。

old_install_dir は、以前に 6.5 のツールを使用して更新された既存の Rational Synergy インストール・ディレクトリーを参照することができます。 そのため、ツールを 7.2 以降 のインストール済み環境の間でコピーすることが可能です。 また、ツールを以前のインストール済み環境から 7.2 以降 インストール済み環境にコピーすることも可能です。

ccm_copy_tools -o output_file old_install_dir

このコマンド形式では、既存の Rational Synergy 7.0、7.1、7.1a、7.2 以降 インストール済み環境から、後で別の場所にインストールするための保存ファイルに、6.5 ツールがコピーされます。この情報は、旧バージョンと新規の Rational Synergy インストール済み環境が相互に認識できない場合に役立ちます。 前述のコマンド形式を使用して行われる直接コピーは使用できません。

ccm_copy_tools -i input_file new_install_dir

このコマンド形式では、6.5 ツールが保存ファイルから既存の Rational Synergy 7.0、7.1、7.1a、7.2 以降 インストール済み環境にコピーされます。この保存ファイルは、これより前に ccm_copy_tools -o コマンドを使用して作成されたファイルでなければなりません。新しいインストール・ディレクトリーが Rational Synergy 7.0、7.1、7.1a、7.2 以降 のディレクトリーではない場合は、エラーが発生します。

デフォルトでは、すべての目的について、必要なファイルをコピーします。どのモードでも、以下のオプションを併用できます。

オプション 説明
-a アーカイブ用ツールをコピーします。
-m ObjectMake 用のファイルをコピーします。
-d diff および merge 用のツールをコピーします。
-v コピーされる各ファイルのパスを表示します。

CLI 設定の更新

Rational Synergy 6.5 の比較ツールやマージ・ツールを使用する場合は、ツールをインストール・ディレクトリーにコピーするだけでなく、CLI 設定を更新する必要もあります。例えば、ccm_dff を使用して Windows でオブジェクトを比較するには、ccm.properties ファイルの次の行を変更します。
ccm.cli.tools.compare.ascii.windows=%ccm_home¥¥¥¥bin¥¥¥¥util¥¥¥¥ccm_dff -o %outfile %file1 %file2

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