リテラル

リテラルの一般的なタイプは、ストリング、ブール、および数値です。

ストリング・リテラル

ストリング・リテラルは単一引用符または二重引用符で囲むことができます。ストリング内の引用符を識別しやすくするために、いずれの形式を使用してもかまいません。

例:

"Hello World!"

"He said ’Hello World!’"

’He said "Hello World!"’

Unicode エスケープ ¥uxxxx を使用できます。ここで、xxxx は、4 桁の 16 進 Unicode コード・ポイント値です。円記号 ¥ を表す場合は、2 つの円記号 ¥¥ として表す必要があります。

単一引用符ではなく二重引用符で囲まれたストリングでは、円記号でエンコードされた他の値も使用できます。

\" は二重引用符自体を意味します

¥r は復帰を意味します

¥n は改行文字を意味します

¥t はタブ文字を意味します

¥b はバックスペース文字を意味します

ブール・リテラル

以下のリテラルは、それぞれブール値の TRUE と FALSE を表します。

TRUE

FALSE

これらのリテラルは、大/小文字が区別されません。例えば、リテラル TRUEtrueTrueTrUe は、すべて同じものを意味します。

数値リテラル

数値リテラルでは、Integer、Long、BigInteger、BigDecimal、Float、および Double の各タイプがサポートされます。

0 で始まる整数リテラル (小数点がないもの) は、8 進数として扱われます。0x または 0X で始まる整数リテラルは、16 進数として扱われます。ゼロ以外の数字で始まる整数リテラルは、10 進数として扱われます。10 進、8 進、および 16 進の整数リテラルには、整数サフィックス (GLI) を付加することができます。サフィックスがない整数リテラルは、値が収まる最小のタイプです (Integer、Long、または BigInteger)。

小数点を含む数値リテラルは、バイナリー浮動小数点タイプ (Float、Double) ではなく、java.math.BigDecimal タイプとして扱われます。Float タイプと Double タイプを指定するには、それぞれ F および D のサフィックスを使用します。10 進タイプ (BigDecimal、Double Float) では指数表記がサポートされます。符号付き指数は指定することも指定しないことも可能です。

表 1.
リテラル タイプ 値 (10 進数)
123 整数 123
077 整数 127
0xFF 整数 255
2147483648 Long 2147483648
123L Long 123
9999999999 BigDecimal 9999999999
1.200065D Double 1.200065
1.234F 浮動小数点数 1.234
1.23E23D Double 1.23E23

ここでは要約のみを説明しています。数値リテラルについて詳しくは、http://groovy.codehaus.org/Groovy+Math を参照してください。


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