この内容は、バージョン 7.2.1 以降に適用されます。 以下のステップに従って、UNIX でキャッシュ・サーバーをインストールします。
始める前に
ユーザー ccm_root を定義しておく必要があります。
ユーザー ccm_root は、ほとんどのファイルとディレクトリーを所有します。NIS を使用していない場合は、各エンジン・ホストで ccm_root をセットアップします。各コンピューターで同じ数値ユーザー ID およびグループ ID を使用してください。
ccm_root ホーム・ディレクトリーを、サイトに適した任意の場所に配置します。
ソフトウェアを ccm_root ホーム・ディレクトリーにインストールしないでください。ユーザーおよびグループのセットアップをユーザー root として実行します。
手順
- ccm_root ユーザーを作成します。
- ccm_root グループを作成します。
- ccm_root を ccm_root グループのメンバーにします。
- ccm_root グループに、build_mgr (ビルド・マネージャー) ロールを持つユーザーの名前を追加します。
- Rational® Synergy を Linux プラットフォームで実行している場合は、/etc/logingroup を /etc/group ファイルにリンクします。
- ccm_root ホーム・ディレクトリーを作成します。
以下の例では、/users/ccm_root が組み込まれています。
root# mkdir /users/ccm_root
root# chown ccm_root /users/ccm_root
root# chgrp ccm_root /users/ccm_root
root# chmod 755 /users/ccm_root
- インストール・コンピューターに、ユーザー root としてログオンしてから、インストール・ディレクトリーを作成します。
インストール・ディレクトリーの場所と名前は任意に指定できます。
root# mkdir ccm_home
root# chown ccm_root ccm_home
root# chgrp ccm_root ccm_home
root# chmod 755 ccm_home
- 少なくとも 800 MB のディスク・スペースを持つファイル・システム上に、一時ディレクトリーを作成します。
このスペースは、インストールされるソフトウェアに必要なスペースとは別に必要です。
mkdir /tmp/synergy_image
- http://HostName:ccm_server_port_number/admin にアクセスします。
ここで、HostName:ccm_server_port_number は、Web 管理インターフェースが配置されているサーバーおよびポート番号です。
例: http://hawk:8890/admin
- 「キャッシュ・サーバーのダウンロード」タブで、キャッシュ・サーバーをインストールするプラットフォームのキャッシュ・サーバー・インストーラー・ダウンロード・リンクと、キャッシュ・サーバー・インストーラーをコピーする必要があるシステム上のパスをクリックします。
パスの例:
/tmp/synergy_image
- インストーラーを解凍します。
cd /tmp/synergy_image
cat download.tar.gz
| gzip -d | tar xf -
- 以下のようにして、キャッシュ・サーバーをインストールします。
- インストール・コンピューターに、ユーザー root としてログオンします。
- /tmp/synergy_image/ccm/unix/bin にアクセスします。
- cacheserver_install プログラムを実行します。
cacheserver_install を実行するときは、ccm_home 環境変数を設定する必要があります。
cacheserver_install は、インストールするバイナリー・ファイルと同じタイプのコンピューターで実行する必要があります。別のタイプのコンピューターで実行する場合は、-p[latform] フラグを使用してバイナリー・ファイルのタイプを指定する必要があります。
表 1. -p オプションの引数プラットフォーム |
属性値 |
Oracle Sun |
solaris |
AIX® |
ibm または aix |
Linux |
Linux |
cacheserver_install プログラムでは、$CCM_HOME、または-d (宛先ディレクトリー) オプションで指定したディレクトリーにインストールされます。 リモート・ファイル・システムへのインストールを参照してください。
Bourne シェルを使用している場合は、以下のコマンドで環境変数を設定し、インストール・コマンドを実行します。
root# CCM_HOME=ccm_home; export CCM_HOME
root# PATH=$CCM_HOME/bin:$PATH; export PATH
root# cd /tmp/synergy_image/ccm/unix/bin/
root# cacheserver_install –x
重要: $CCM_HOME は、キャッシュ・サーバーのインストール・ディレクトリーに設定する必要があります。$CCM_HOME を以前のインストール済み環境に設定されたままにしないでください。以前のインストール済み環境のままにすると、キャッシュ・サーバーのインストールによってそのインストール済み環境が上書きされてしまう場合があります。
- cacheserver_install プログラムにより、ルーター・ホスト名とルーター・ポート番号の入力を要求するプロンプトが表示された場合、Rational Synergy メイン・サーバーがインストールされているホスト名とルーター・ポート番号を入力します。
単一のキャッシュ・サーバーは、単一のルーターに登録するように構成できます。
ただし、複数のルーターに登録することはできません。
同じルーターを使用するすべての Rational Synergy サーバーは、同じキャッシュ・サーバーを使用するように構成できます。
既存のキャッシュ・サーバーに登録されているルーターとは異なるルーターを使用する Rational Synergy サーバーは、その既存のキャッシュ・サーバーを使用するようには構成しないでください。
このシナリオはサポートされません。
ルーターごとに異なる、キャッシュ・サーバーのインスタンスをセットアップする必要があります。
- cacheserver_install プログラムにより、ccm キャッシュ・サーバー・ポート番号の入力を要求するプロンプトが表示された場合、キャッシュ・サーバーがインストールされているマシン上にある使用可能なポート番号の 1 つを入力します。
- cacheserver_install プログラムにより、キャッシュ・リポジトリー・ディレクトリー・パスの入力を要求するプロンプトが表示された場合、デフォルトで、リポジトリー・ディレクトリーはキャッシュ・サーバーの実行エリア内のディレクトリーとなります。デフォルトを受け入れるか、新しいパスを入力します。
- キャッシュ・サーバーをインストールした後、一時ディレクトリーとその内容を削除します。
rm -rf /tmp/synergy_image
タスクの結果
cacheserver_install プログラムが正常に実行されると、以下のメッセージが表示されます。
cacheserver_install: IBM Rational
Synergy Cache Server installation succeeded