プロジェクト参照仕様形式

プロジェクト参照形式は、相対パスとコンテキスト・プロジェクトからなります。形式は、以下のいずれかを取ることができます。
  1. relativePath@twoOrFourPartProjectForm

    例: test/doc/read.me@test-1

  2. relativePath versionDelim version@twoOrFourPartProjectForm

    例: test/doc/read.me-2@test-1

  3. relativePath versionDelim version@twoOrFourPartProjectForm

    例: test/doc/read.me:2@test:1

ワークエリア参照形式と同じく、最初の 2 つの形式は、意味があいまいに取られる可能性があります。例えば、仕様「test/a-file-1@test-1」には、ファイル名が「a-file-1」で、プロジェクト「test-1」で使用されているバージョンが名前に含まれるという意味、プロジェクト内のファイル名が「a filea file」と名付けられたファイルのバージョンで、そのバージョンが「1」という意味、あるいはプロジェクト内のファイル名が「a」で、そのバージョンが「file-1」(デフォルトでは、これは無効になります) という意味が考えられます。

既存のオブジェクトを参照するときに、3 番目の形式が指定されていない場合、Rational® Synergy は最初に一致する名前を持つオブジェクトを検索します。つまり、上記の例では、プロジェクト内で「a-file-1」という名前のオブジェクトを検索します。該当するオブジェクトが見つからない場合には、右端のバージョン区切り文字を使用して、パスの最後の部分を名前とバージョンに分けます。上記の例では、「a-file」という名前のファイルで、そのオブジェクトのバージョンが「1」のファイルを検索することになります。

新規ファイルおよび新規ディレクトリーを作成するときには常に、新しい名前は、バージョン区切り文字が含まれる名前として扱われます。例えば、ccm create test/a file@test 1 は常に、「a-file」という名前のオブジェクトを作成します。
注: この設定が TRUE に設定されているとしても、プロジェクトの名前にバージョン区切り文字を含めることはできません。

この設定が TRUE に設定されていて、バージョン区切り文字がデフォルトの「-」となっている場合、Rational Synergy CLI を使用して、「-」で始まるオブジェクトを作成することはできません。例えば、ccm create -foo.c コマンドは失敗します。失敗する理由は、「-」は CLI でのオプション区切り文字であり、オプション foo.c はこのコマンドには有効でないことです。

DCM クラスターでのベスト・プラクティスは、クラスター内のすべてのデータベースが、この設定に対して同じ値を使用することです。同じ値を使用していない場合、オブジェクトに「~」を含めたり、区切り文字を「~」に変更したりするなどの思わしくない動作が生じることがあります。


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