UNIX 用の Informix データベース・サーバーの作成

インストレーション・マシンまたはリモート・ホスト上にデータベース・サーバーを作成することができます。インストール担当者は、インストール・マシン上にデータベース・サーバーを作成することがよくあります。ただし、これは必須ではありません。 マシンがシステム要件を満たしていて、そのプラットフォームの有効なインストール・ディレクトリーが認識可能 (ローカルまたは NFS マウントなど) であれば、任意のホストをデータベース・サーバーにすることができます。

始める前に

データベース・サーバーを作成する前に、『Informix データベース・サーバーの準備』を参照してください。

このタスクについて

例えば、Solaris のインストール・ディレクトリーが solaris1 マシン上の /usr/local/ccm72 で、solaris2 上にデータベース・サーバーを作成したいとします。この場合、solaris2 上にインストール・ディレクトリーを NFS マウントすることができます。次に、solaris2 上にデータベース・サーバーを作成します。このデータベース・サーバーを作成すると、solaris2 に対するエントリーが Solaris インストール・ディレクトリーの sqlhosts ファイルに自動的に追加されます。

データベース・サーバーで、別のタイプのプラットフォーム用のサーバー・プロセスを実行することができます。例えば、AIX® データベース・サーバー aix1 を Solaris 9 または 10 マシン用のデータベース・サーバーとして使用可能にするには、aix1 エントリーを Solaris 9 または 10 のインストール・ディレクトリーの sqlhosts ファイルに手動で追加します。

注: インストレーション・マシンとは異なるマシン上にデータベース・サーバーを作成する場合は、データベース・サーバーが正しく構成されていることを確認してください。 『データベース・サーバーのパラメーター値の変更』を参照してください。

手順

UNIX 用のデータベース・サーバーを作成するには、以下のようにします。

  1. データベース・サーバーに、ユーザー root としてログオンします。

    データベース・サーバーがインストール・マシンと同じ場合は、既に root としてログインしています。

  2. Informix® dbspace (chunkfiles) 用のディレクトリーを作成します。

    informix_chunkfiles を、ご使用の Informix のチャンク・ファイルのパスに置き換えます。チャンク・ファイルの作成時には、以下のことを行います。

    • チャンク・ファイルを誰も削除できない場所に置きます。
    • データベース・サーバーが稼働するマシン上に、チャンク・ファイル・ディレクトリー (例えば /data/informix_chunkfiles) を作成します。
    • 最善のパフォーマンスと信頼性を得るために、Informix チャンク・ファイルには未加工パーティションを使用してください。(万一、ファイル・システムが破損した場合、クックド・ファイルは影響を受けますが、未加工ファイルは影響を受けません。)
    • チャンク・ファイル・パスの名前が 66 文字未満であることを確認します。
    • 最大チャンク・ファイル・サイズは 4 TB (テラバイト) です。4 TB を超える必要がある場合は、IBM® Rational® ソフトウェア・サポートにお問い合わせください。
    重要: Informix データ・ファイルを通常の UNIX ファイルとしてバックアップしないでください。このディレクトリーをインストール・ディレクトリー $CCM_HOMEccm_root または informix ホーム・ディレクトリーの下に置くことは避けてください。

    チャンク・ファイルの作成について詳しくは、『Informix チャンク・ファイル』を参照してください。

    root# mkdir informix_chunkfiles
    root# chown informix informix_chunkfiles
    root# chgrp informix informix_chunkfiles
    root# chmod 770 informix_chunkfiles
  3. Rational Synergy データベース用のディレクトリーを作成します。

    ccmdb をデータベース・ディレクトリーに置き換えます。例: /data/ccmdb

    重要: データベース・ディレクトリーをインストール・ディレクトリーの下に置くことは避けてください。ccm_root ホーム・ディレクトリーがインストール・ディレクトリーの下にない場合は、必要に応じて、データベース・ディレクトリーを ccm_root ホーム・ディレクトリーの下に作成することができます。
    root# mkdir ccmdb
    root# chown ccm_root ccmdb
    root# chgrp ccm_root ccmdb
    root# chmod 755 ccmdb
  4. データベース・サーバーを作成します。

    データベース・サーバーは、対話式または構成ファイルを使用して作成できます。

    ステップ 2 で作成したディレクトリー (informix_chunkfiles) を root dbspace の主チャンク・パスに使用します。 次に、ユーザー数以外のすべての設定にデフォルトを使用します。 ユーザー数は、このサーバー上のすべてのデータベースの推定同時ユーザー数に設定します。10 人単位で近似値に切り上げてください。

    チャンク・ファイル・パス名は 66 文字未満でなければなりません。また、roottemp、および log dbspace に対して推奨されるデフォルトのスペースはユーザー当たり約 1 MB です。ccm dbspace の場合は、ユーザー当たり約 2 MB です。このため、デフォルトのユーザー数 40 の場合、合計は約 220 MB になります。

    CPU 数、ユーザー数、およびサーバー番号に有効な値を入力します。

    注: アクティブか非アクティブかを問わず、Informix インストール済み環境が他にもある場合、ccmsrv create が使用しようとするデフォルトのサーバー番号が既に使用中の可能性があります。その場合は、ログ・ファイルに以下のようなエラーが表示されます。
    11:13:05  shmget: [EEXIST][17]: key 52574801: shared
    memory already exists
    11:13:05  mt_shm_init: can't create resident segment

    別のサーバー番号を使用して、この問題を修正してください。

    また、共有メモリーのカーネル・パラメーターのサイズを増やす必要がある場合も、このようなエラーがログ・ファイルに記録されることがあります。

    16:53:12  shmat: [EMFILE][24]: out of shared memory
    segments, check system SHMSEG
    16:53:12  mt_shm_init: can't create resident segment

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