このサブコマンドは、リリース定義を作成します。
新規アプリケーションまたはコンポーネントのリリースを、固有のコンポーネント名を使用して作成することも、コンポーネント名を使用しないで作成することも可能です。
旧リリースをベースとしてリリースを作成するには、-from オプションを使用します。デフォルトでは、新規リリースは、プロセス・ルールと、旧リリースで使用されたプロパティーに対応するその他のプロパティーを使用して作成されます。また、ベースとなったリリースの後継にもなります。旧リリースは、ベースライン・リリースとして使用されます。
始める前に
このサブコマンドを使用するには、ユーザーは build_mgr または ccm_admin ロールに属している必要があります。
このタスクについて
ccm release -c|-create [-from release_spec] [-bl|-baseline release_spec]
[-desc|-description description]
[-desc_edit|-descriptionedit|-description_edit]
[-desc_file|-descriptionfile|-description_file file_path]
[-manager manager] ([-active] | [-inactive])
([-allow_dcm_transfer] | [-noallow_dcm_transfer])
[-allow_parallel_check_out] [-noallow_parallel_check_out]
[-allow_parallel_check_in] [-noallow_parallel_check_in]
[-groups groups] ([-included_releases included_releases] |
[-included_releases_file included_releases_file])
[-phase phase] ([-process process_spec] |
[(-process_rule process_rule_spec)...])
([-cct|-create_component_tasks] | [-nocct|-nocreate_component_tasks])
release_spec
- -active
- リリースがアクティブであることを指定します。この設定はデフォルトです。
- -allow_dcm_transfer
- 転送セットのリリース・スコープおよびクエリーによってリリースが組み込まれた場合、リリースが DCM 複製の対象となるように指定します。新規コンポーネントのリリースを作成する際、デフォルトは true に設定されます。
旧リリースをベースとしてリリースを作成する際、新規リリースのベースとなったリリースの設定がデフォルトになります。
- -allow_parallel_check_in
- このリリースでのオブジェクトのパラレル・チェックインを許可するように指定します。この設定は、リリースを作成する際、デフォルトになります。旧リリースをベースとしてリリースを作成する際、新規リリースのベースとなったリリースの設定がデフォルトになります。パラレル・チェックインをパラレル・チェックアウトと組み合わせずに使用することはできません。
- -allow_parallel_check_out
- このリリースでのオブジェクトのパラレル・チェックアウトを許可するように指定します。この設定は、リリースを作成する際、デフォルトになります。
旧リリースをベースとしてリリースを作成する際、新規リリースのベースとなったリリースの設定がデフォルトになります。パラレル・チェックインをパラレル・チェックアウトと組み合わせずに使用することはできません。
- -baseline release_spec
- 新規リリースのベースラインとして使用されるリリースを指定します。
旧リリースをベースとしてリリースを作成する際、旧リリースがデフォルトでベースラインとして使用されます。新規コンポーネントのリリースを作成する際、デフォルトのベースライン・リリースは空白になります。
- -cct|-create_component_tasks
- 作成中のリリース定義用にベースラインが作成されるときに、対応するコンポーネント・タスクを作成するように指定します。例えば、リリース定義を作成中で、チームにコンポーネント・タスクが必要であることを認識している場合に、このオプションを使用します。ベースラインを作成する際、コンポーネント・タスクが自動的に作成されます。この設定はデフォルトです。
- -desc|-description description
- リリースの説明を指定します。エスケープ・シーケンスを使用して、改行およびその他の文字を含めることができます。あるいは、-description_file または -description_edit を使用して、複数行の説明を指定します。-description、-description_file、および -description_edit をすべて同時に使用すると、説明は -description オプション値の後に、-description_file で指定されたファイルから読み取られた説明を追加してから、現在のデフォルト・テキスト・エディターを起動してコメントを表示します。このエディターで保存されたテキストが、説明の設定に使用されます。
- -desc_edit|-description_edit
- リリース説明を対話式に編集または作成するために、現在のテキスト・エディターを起動します。このテキスト・エディターで保存された結果は、説明の設定に使用されます。-desc|-description を参照してください。
- -desc_file|-description_file file_path
- 説明を収容しているファイルへのパスを指定します。
- -from release_spec
- 新規リリースのベースとなるリリースを指定します。旧リリースをベースとしてリリースを作成する際、リリースの新規設定の多くは旧リリースからコピーされます。旧リリースは、デフォルトでベースライン・リリースとして使用されます。
- -groups groups
- 新規リリースの変更、または以降のリリースの作成を許可するグループを指定します。旧リリースをベースとしてリリースを作成する際、新規リリースは、ベースとなった旧リリースと同じグループをデフォルトで使用します。グループ値は、スペースとコンマで区切られた 1 つ以上のグループ名のリストです。
- -inactive
- 新規リリースが非アクティブであることを指定します。開発者は、非アクティブ・リリースを使用して開発作業を行うことはできません。デフォルトでは、新規リリースはアクティブ・リリースとして作成されます。
- -included_releases included_releases
- リリースに含めるリリースを 1 つ以上指定します。このストリングは、コンマ (または、オプションでスペース) で区切った複数のリリースをサポートします。コンマは必須です。ただし、先頭または末尾にスペースが付いたリリースはサポートされません。あるいは代わりの手段として、included_releases_file オプションを使用して、ファイルからデータを入力することもできます。
- 組み込まれたリリースは、デフォルトでは、オブジェクト状況ベースの更新のみに使用されます。組み込まれたリリースは、メンバーの更新の実行時に選択スコアの重み付けに使用されます。
- -included_releases_file file_path
- 含めるリリースを収容しているファイルへのパスを指定します。
- -manager manager
- リリースの製品マネージャーまたはコンポーネント・マネージャーを指定します。作成時のデフォルトは、リリース定義を作成するユーザーです。指定できるストリングは 1 行のみです。
- -noallow_dcm_transfer
- リリースが DCM 複製の対象にならないように指定します。新規コンポーネントのリリースを作成する際、デフォルトでは、リリースは複製の対象になります。旧リリースをベースとしてリリースを作成する際、新規リリースのベースとなったリリースの設定がデフォルトになります。
- -noallow_parallel_check_in
- このリリースのオブジェクトのパラレル・チェックインが許可されないことを指定します。パラレル・チェックインは、リリースの作成時にはデフォルトで許可されます。旧リリースをベースとしてリリースを作成する際、新規リリースのベースとなったリリースの設定がデフォルトになります。パラレル・チェックインをパラレル・チェックアウトと組み合わせずに使用することはできません。
- -noallow_parallel_check_out
- このリリースでのオブジェクトのパラレル・チェックアウトを許可しないように指定します。パラレル・チェックアウトは、リリースの作成時にはデフォルトで許可されます。旧リリースをベースとしてリリースを作成する際、新規リリースのベースとなったリリースの設定がデフォルトになります。パラレル・チェックインをパラレル・チェックアウトと組み合わせずに使用することはできません。
- -nocct|-nocreate_component_tasks
- 作成するリリース定義についてベースラインが公開される場合に、コンポーネント・タスクが自動的に作成されないことを指定します。
ベースラインのコンポーネント・タスクの作成 サブコマンドを使用して、リリースでベースラインが公開された後、手動でコンポーネント・タスクを作成できます。
- -phase phasename
- 新規リリースのリリース・フェーズを指定します。デフォルトでは、新規リリースは、リリース・フェーズ New で作成されます。有効なリリース・フェーズは、モデル属性で定義されます。出荷時のデフォルト値は、New、Requirements Definition、Function Definition、Implementation、Validation、および Released です。指定した値は、有効なリリース・フェーズ値のいずれかと一致する必要があります。また、大文字小文字を区別します。
- -process process_spec
- リリース作成時のリリースのプロセスを指定します。指定されたプロセスの汎用プロセス・ルールに関連付けられた、リリース固有のプロセス・ルールは、新規リリースに関連付けられます。
リリース固有のプロセス・ルールが存在しない場合は、新たに作成されます。
- release_spec
- 作成する新規リリースの名前を指定します。
例
- alphabets/1.0 のプロパティーを使用して、新規リリース alphabets/2.0 を作成します。
Windows:
ccm release -create "alphabets/2.0"
-from "alphabets/1.0" -description_file c:¥alphabets_2¥features.txt
UNIX:
ccm release -create "alphabets/2.0"
-from "alphabets/1.0" -description_file /usr/john/alphabets_2/features.txt
- harmony/1.0 という名前の新規コンポーネントのリリースを作成します (既存のリリースをベースとしません)。
ccm
release -create "harmony/1.0" -desc "new product line to integrate
X and Y" -manager "sue" -active -noallow_dcm_transfer