UNIX 用データベースのバックアップ

Rational® Synergy データベースに格納されるデータは重要なため、ルーチン・バックアップを実行する必要があります。大きなシステム障害 (ディスクの破損など) が発生した場合、Rational Synergy データベースのバックアップがデータをリカバリーする唯一の手段になる可能性があります。 Rational Synergy データベースのバックアップを信頼性の高いものにするには、ccmdb backup コマンドを使用します。 このコマンドは、バックアップ内のデータベース・メタデータとストレージ・ルート (st_root) サブディレクトリーが確実に同期されるように設計されています。

始める前に

For Informix インストール時に、ユーザー informix に対して CCM_HOMEPATH をセットアップしなかった場合は、ここでこれらの環境変数を設定します。

このタスクについて

ccmdb backup コマンドは、データベース・クエリーの速度を向上させる、以下のコマンドも実行します。

ccmdb check (Informix® 上の UNIX) または ccmdb check (Oracle 上の UNIX)

ccmdb update_statistics (Informix 上の UNIX)

この同期は、データベースをロックし、データベース・データをダンプし、ストレージ・ルート・ファイルを保存した後、データベースをアンロックすることで実行されます。ユーザーはバックアップ中にセッションを終了する必要はありませんが、バックアップ中にユーザーがファイルに加えた変更内容はバックアップされない可能性があります。

情報は、正常にバックアップされるデータベース内に格納されなければなりません。データがデータベースではなくユーザー・ワークエリア内にあると、そのデータはバックアップされません。ccmdb backupccmdb pack コマンドは、データベースのメタデータとファイル・システムから情報をアーカイブします。これらは、ワークエリアはバックアップしません。 コピー・ベースのワークエリアを使用するユーザーは、アドミニストレーターがバックアップを行う前に、変更をレコンサイルする必要があります。変更内容がレコンサイルされていない場合は、ワークエリアに対する変更内容を個別にバックアップする必要があります。

すべての必要な情報が確実にバックアップに含まれるようにするには、ccmdb backup コマンドまたは ccmdb pack コマンドのいずれかを使用します。ファイル・システムのバックアップ・ユーティリティーを使用して Rational Synergy データベースをバックアップすることは避けてください。必ず Rational Synergy のバックアップ・コマンドのみを使用して、正しくリカバリーを行ってください。

データベース・サーバーのアーカイブ手順と復元手順 (つまりデータベース・ダンプ) を使用することもできますが、これらの手順では必要な手動ステップが増える可能性があります。ご使用のサイトで ccmdb backup が実行可能で実用的な場合は、これを使用してください。

手順

UNIX 用のデータベースをバックアップするには、以下の手順を実行します。

  1. データベース・サーバーにログオンします。
  2. ユーザーを ccm_root に設定します。
    $ su - ccm_root
    Password: *****
  3. メッセージをユーザーにブロードキャストします。

    データベースがロックされることがユーザーにわかるように、これからデータベースをバックアップすることを直ちにユーザーに通知してください。

    ユーザー・ワークエリア内のファイルに加えた変更内容は、ccmdb backup ではバックアップされません。 バックアップが行われる前に、ユーザーがレコンサイルを実行するようにしてください。

    例えば、以下のように入力して、tstgonzo データベースのユーザーに、これからデータベースをバックアップすることを通知します。

    $ ccm message -database /vol/hydra/ccmdb/tstgonzo ¥
    "Backing up database in 5 minutes."
  4. データベースをチェックし、圧縮バックアップ (.sbk) ファイルを作成します。

    例えば、tstgonzo データベースを以下のようにチェックしてバックアップします。

    $ ccmdb backup /vol/hydra/ccmdb/tstgonzo -to /vol/sue/backups

    このバックアップ・ファイルは、通常のファイル・システムのバックアップ手順によって定期的にバックアップされるディレクトリー内か、または少なくとも独立したファイル・システム上のディレクトリー内に作成してください。

  5. バックアップが完了したことを示すメッセージをブロードキャストします。

    例えば、tstgonzo データベースのユーザー全員に以下のメッセージを送信します。

    $ ccm message -database /vol/hydra/ccmdb/tstgonzo "Back up complete."

  6. ユーザー ccm_root を終了します。

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