プロジェクトおよびプロジェクト・グルーピング

プロジェクトおよびプロジェクト・グルーピングについて理解するには、このトピックをお読みください。

「プロジェクト (project)」は、関連するファイル、ディレクトリー、およびその他のプロジェクト (「サブプロジェクト (subprojects)」と呼ばれる) のユーザー定義グループです。 通常、プロジェクトは、ソフトウェア (ライブラリーや実行可能ファイルなど) の論理グループを表し、ファイルのディレクトリー構造を含みます。 例えば、エディター・アプリケーションを実装するソフトウェアは、editor という名前のプロジェクトに保管されることがあります。

プロジェクトには、他のオブジェクトと同じように、バージョンがあります。 同じプロジェクトのさまざまなバージョンは、メンバー・オブジェクトのさまざまなバージョン、さらにさまざまなメンバーでさえも含むことができます。例えば、editor プロジェクトのさまざまなバージョンは、最初のリリースの editor/1.0、および後続のリリースの editor/1.1editor/1.2、および editor/2.0 を表すことがあります。リリース editor/2.0editor プロジェクトは、version 1.0 では存在しなかった新規オブジェクトを含むことができます。 このプロジェクトは、多くの同じオブジェクトの新バージョンも含むことができます。version 2.0 プロジェクトの一部ではない、version 1.0 で存在したファイルがある可能性もあります。

1 つのオブジェクト・バージョンは、複数のプロジェクトのメンバーとなることができます。同じオブジェクト・バージョンがさまざまなプロジェクトで表示される場合でも、オブジェクト・バージョンは Rational Synergy データベース内に 1 回だけ存在します。

プロジェクトは、他のプロジェクトを含むことができます。別のプロジェクト内に含まれているプロジェクトは、「サブプロジェクト (subproject)」と呼ばれます。プロジェクトをグループ化してさまざまなプロジェクトに入れることにより、ソフトウェアを編成することができます。例えば、実行可能ファイルごとにプロジェクトをセットアップし、アプリケーション全体を表すプロジェクトの下のサブプロジェクトとして、これらの実行可能ファイルをすべて組み込むことができます。

どのプロジェクトに対しても、いくつかの異なるバージョンが存在することができます。

「プロジェクト・グルーピング (project grouping)」は、リリースおよび目的別に「作業中 (working)」および「ビルド管理 (build management)」プロジェクトをグループ化します。プロジェクト・グルーピングは、一連のプロジェクトに対して使いやすい参照点を提供するために自動的に作成および維持されます。例えば、My 1.0 Insulated Development Projects は、個別開発用の 1.0 リリースのために開発者のすべてのプロジェクトをグループ化します。プロジェクト・グルーピングは、プロジェクトの更新時に使用されるタスクおよびベースラインも含みます。このプロセスは、選択されたメンバーを、グルーピング内のすべてのプロジェクトに対して整合性があるプロジェクト内に存続させます。

メンバー (ファイル) を正しく混合させたプロジェクトのグループを作成するために、タスク、ベースライン、リリース、およびプロジェクトの目的などの、さまざまな要素 (プロパティー) を追加するコンテナーとして、プロジェクト・グルーピングについて検討してください。このプロジェクト・グルーピングを作成すると、プロパティーの追加、除去、または変更を容易に行うことができます。また、プロジェクトの更新時にタスクを更新する必要がないことを指定し、最新のセットを取得するためにプロジェクト・グルーピング内のベースラインおよびタスクをリフレッシュし、さらに、1 つのプロジェクト・グルーピングから別のプロジェクト・グルーピングにプロジェクトを移動することができます。

このプロセスは、プロジェクトを安全にグループ化された状態で保持するのに役立ちます。また、ものを必要に応じて変更する柔軟性が確保されます。


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