パラレル・プラットフォーム開発

パラレル・プラットフォーム開発は、複数の開発者がさまざまなハードウェア・プラットフォームの同じオブジェクトのさまざまなバージョン (多くの場合、バリアントと呼ばれる) で作業している場合に行われます。オブジェクトのさまざまなバージョン (Windows の 1 つのバージョンや UNIX の 1 つのバージョンなど) は、通常はマージされません。

プラットフォーム・プロパティーは、特定のプラットフォーム用に設計されているプロジェクトまたはオブジェクトを識別するためのものです。ご使用のソフトウェアを複数のプラットフォーム用にビルドする場合は、プラットフォームごとにプラットフォーム固有のプロジェクトが必要であり、各プロジェクト・バージョンには プラットフォーム・プロパティーを設定する必要があります。

例えば、UNIX および Windows 用に snap プロジェクトをビルドする場合は、2 つのバージョン (プラットフォーム・プロパティーを UNIX に設定したバージョンと プラットフォーム・プロパティーを win に設定したバージョン) が必要です。

ベースライン、フォルダー、およびタスクを使用してプロジェクトを更新する場合、選択は、更新プロパティーで指定された候補に限定されます。候補にさまざまなプラットフォームのパラレル・バージョンが含まれている場合は、更新操作でプロジェクトの プラットフォーム・プロパティーと一致するバージョンを選択できるように、候補に プラットフォーム・プロパティーを設定する必要があります。

例えば、line.c を含む snap プロジェクトについて検討します。プロジェクトのこのバージョンには win32 に設定されたプラットフォーム値があります。これは、このバージョンが 32 ビットの Windows プラットフォーム用にビルドされることを示します。line.c オブジェクトには、2 つのバージョン (win32 としてマーク付けされたバージョンと UNIX としてマーク付けされたバージョン) があります。この両方がプロジェクトのフォルダーまたはタスクに組み込まれたため、この両方が候補である場合は、選択規則により、一致するプラットフォーム値を保持する候補が選択されます。


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