ccm_esd

ccm_esd コマンドは、Rational® Synergy エンジン始動デーモンを開始します。

概要

ccm_esd [port_number]

用途

注: ESD は、Rational Change に対して使用する場合のみ適用できます。

エンジン始動デーモンを開始するには、ccm_esd コマンドを使用します。サーバーがファイアウォールの内側で稼働していて、かつクライアントがファイアウォールの外側で稼働している場合、Rational Synergy クライアントがエンジン始動デーモンを使用してセッションを開始します。ESD は、Rational Change に対して使用する場合のみ適用できます。

Rational Synergy のエンジン始動デーモンのログ・ファイルは、$CCM_HOME/log/ccm_esd_hostname.log にあります。 このコマンドは、Rational Synergy エンジンを実行するマシン上で、ユーザー ccm_root として実行する必要があります。

注: Web モードのユーザーがファイアウォールの内側でエンジンを始動する場合は、エンジン始動デーモンは必要ありません。エンジン始動デーモン (ESD) を実行するのは、ファイアウォールの外側のユーザーが従来のモード・セッションを使用して接続しない場合か、Rational Change サーバーをファイアウォールの外側で稼働させている場合のみです。

ESD サーバーがエンジン・ホスト上に存在していれば、Windows クライアントは自動的にそれを使用します。ただし、Rational Synergy は、r* プロトコルを使用して、ユーザー名、パスワード、および UNIX インストール・パスが正しいかどうかを検証します。デフォルト構成を使用すると、複数のデータベースで一部は ESD を使用し、それ以外は ESD を使用しないという場合に、Windows クライアントを使用することができます。

すべての UNIX エンジン・サーバーが ESD を使用している場合、クライアントは完全に ESD サービスのみに依存できます (r* プロトコルは使用されません)。$CCM_HOME/etc/ccm.ini にある (個人用ではなく) システムの ccm.ini ファイルの Options セクションに、以下のオプションを追加します。
[Options]
engine_daemon=TRUE
エンジン・ホスト上で ESD が使用可能な場合でも、Rational Synergy の Windows クライアントで ESD を使用したくない場合は、$CCM_HOME/etc/ccm.ini にある (個人用ではなく) システムの ccm.ini ファイルの Options セクションに、以下のオプションを追加します。
[Options]
engine_daemon=FALSE
注: UNIX クライアントでは、ESD の使用は自動検出されません。このようなクライアントで ESD を使用するには、engine_daemon オプションを指定する必要があります。

インストール時には、インストーラーによって、インストール・マシン名とポート番号が含まれた 1 つのエントリーが esd.adr というポート・ファイルに作成されます。このファイルは $CCM_HOME/etc ディレクトリーにあります。ccm_esd コマンドにより、エンジン始動デーモンを開始します。ESD は、クライアントからの要求をどのポートで listen するのかを認識する必要があります。この情報は、ポート・ファイル内にあります。

ご使用のサイトがインストール・マシン以外のマシン上でエンジンを実行する場合は、各マシンのホスト (マシン) 名とポート番号を追加します。ポート・ファイルの編集は、ccm_esd コマンドを実行するに行う必要があります。そうしないと、このコマンドは失敗します。

以下の情報を基に、esd.adr ポート・ファイル内にエントリーを必要とするマシンを判断してください。

ESD を実行する各マシンで、以下の手順を実行します。

  1. ポート・ファイル esd.adr を編集します。

    $ vi $CCM_HOME/etc/esd.adr

  2. ホスト名とポート番号を以下の形式で入力します。

    hostname:port_number

    例えば、「john:8828」と入力します。

  3. ポート・ファイルを保存して、終了します。

詳しくは、エンジン始動デーモン (esd) の始動と停止を参照してください。

オプションおよび引数

port_number
esd.adr ポート・ファイル内のポート番号をオーバーライドします。
このオプションを使用できるのは、ユーザー ccm_root のみです。このオプションは、ESD が稼働する各マシン上で実行する必要があります。

エンジン始動デーモンを開始し、ポートを指定します。

$ ccm_esd 5418

ファイル

$CCM_HOME/etc/esd.adr

$CCM_HOME/etc/ccm.ini

$CCM_HOME/log/ccm_esd_hostname.log

$CCM_HOME/log/ccm_router.log


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