受信操作時には、受信側データベースでまだ定義されていないユーザー定義のタイプ定義が、DCM によって受信側データベース内に自動的に作成されます。
方法によっては、ローカル管理者がすべてのタイプ定義を定義する必要があります。 そのような場合は、転送セットからタイプ定義を除外することで、タイプ定義の自動複製を抑制できます。転送パッケージに含まれているタイプ定義が宛先データベースで定義されていないと、受信操作は中止され、エラー・メッセージが報告されます。
デフォルトでは、DCM の受信操作が正常に完了すると、転送パッケージに含まれていたタイプ定義が受信側データベースのファイル・システムから削除されます。
しかしながら、それらのタイプ定義を保持したい場合もあります。例えば、タイプ定義が保持されていると、ccm typedef
-import -force コマンドを使用して、中央データベースにあるユーザー定義のタイプ定義をすべて保守することができます。
DCM 設定「受信後のタイプ定義の保持 (Keep Type Definition after Receive)」は、DCM の受信が正常に完了した後もタイプ定義を保持するかどうかを制御します。 デフォルト値は FALSE (受信側データベースのファイル・システムからデータを削除する) です。値が TRUE の場合は、types 受信ディレクトリーの下にデータが保持されます。このディレクトリーの説明は以下のとおりです。
転送パッケージは、receive_directory¥package_ident パスの下に解凍されます。package_ident は、データベース、転送セット番号、および時刻値からなります (例: M#22#UM#962984701)。エクスポートされたオブジェクト用の data ディレクトリーと同様に、types ディレクトリーも package_ident ディレクトリーの下にあります。