場合によっては、特定のオブジェクト・バージョンが更新中に選択されたり選択されなかったりする理由を確かめることが必要になることがあります。ビルド管理プロジェクト階層内に出現する表示内容によって、診断が必要になることもあります。
一方、開発プロジェクト中に問題が生じた開発者を支援することが必要な場合もあります。
手順
- プロジェクトのプロセス・ルールを調べて、次のことを確認します。
- フォルダー・テンプレートに関するタスク・クエリーが正しいこと。
- 正しいフォルダーまたはフォルダー・テンプレートがプロセス・ルールの一部になっていること (プロジェクトのフォルダーまたはフォルダー・テンプレートが正しくない場合、プロセス・ルールを更新することが必要な場合があります)。
- ベースラインが設定されていること。
- verbose オプションを使用して更新操作を実行します。
verbose オプションは、分析される候補についての追加情報を生成します。これにより、各候補のスコアおよびそのスコアを受け取った理由が表示されます。受け取った情報を使用してトラブルシューティングを行ってください。
注: 詳細更新は、オブジェクト・バージョンに問題があるディレクトリーでのみ実行できます。スコープを限定すると、最上位プロジェクトから詳細更新を実行するよりも速くなります。
- プロジェクト・グルーピング・プロパティーを検査します。
- 「自動更新」をオフにした場合、オンに戻します。
- タスクを一時的に削除した場合、タスクを元通りに追加したことを確認します。
- タスクを手動で追加した場合、タスクを保持することを確認します。
- ベースライン・プロジェクトが設定されていることを確認します。
- プロセス・ルールを比較して、正しく設定されていることを確認します。
- プロジェクトまたはプロジェクト・グルーピングを右クリックし、「プロセス・ルール・プロパティー」を選択します。
- 「プロセス・ルール・プロパティー」ダイアログ・ボックスで、オブジェクト・メニューをクリックし (左上隅にあります)、「プロセスのプロセス・ルールと比較」を選択します。
- 問題のあるプロジェクトを右クリックし、「プロパティー」を選択します。ベースライン・プロジェクトが適切であることを確認します。
- 「プロセス・ルールに指定されたベースライン」設定を使用する汎用プロセス・ルールを使用している場合、そのプロセス・ルールをリリースに追加し、そのプロセス・ルールにベースラインを指定します。
これを行わない場合、このプロセス・ルールを使用中のプロジェクト・グルーピングはベースラインを受け取らないため、正しく更新されません。ベースラインは「プロセス・ルール・プロパティー」ダイアログ・ボックスで指定できます。(プロセス・ルールのプロパティーの変更を参照。)
- 2 つのリリースのプロセス・ルールを比較します。 プロジェクトが前回のリリースで正しく更新されたが、新規リリースで正しく更新されない場合、2 つのリリースのプロセス・ルールを比較します。 類似した 2 つのオブジェクトの比較を参照してください。
- カレント・リリースのプロセス・ルールとプロセスからのプロセス・ルールを比較します。
- 2 つのプロジェクトの更新プロパティーを比較します。 目的とリリースが同一の 2 つのプロジェクトが異なる方法で更新されている場合、それらの更新プロパティーを比較します。更新プロパティーを手動で設定した開発者は、更新プロパティーのフォルダーが、テンプレートに基づくフォルダーと異なるかどうかを確認できます。 プロジェクトの更新プロパティーの変更を参照してください。
- 2 つのフォルダー・テンプレートまたは 2 つのフォルダーを比較します。 2 つのフォルダー・テンプレートまたはフォルダーの比較は、クエリーが正しいことを確認するためか、2 つのフォルダー間のメンバーの違いを見つけるために行います。 類似した 2 つのオブジェクトの比較を参照してください。