dbspace チャンク・ファイル

チャンク・ファイルとは、Informix® Dynamic Server の dbspace により使用される物理ディスク・スペースです。各 dbspace は、1 つ以上のチャンク・ファイルで構成されている必要があります。データベース・サーバーでチャンク・ファイルを使用した後は、これを移動することはできません。移動すると、データベース・サーバーが機能しなくなります。この結果、データベース・サーバーのデータが失われる可能性があります。

Rational® Synergy データベースは、2 つの部分で構成されています。

Rational Synergy データベースの規模が増大した場合、メタデータを格納する容量も増加させる必要があります。Rational Synergy アドミニストレーターは、データベース・サーバーの規模拡大を管理する役割を担います。アドミニストレーターは、次のコマンドを使用して、データベース・サーバーの状況をモニターできます。

Windows: ccmsrv status

Informix 上の UNIX: ccmsrv status

Oracle 上の UNIX: ccmsrv status

データベース・サーバーの容量を拡張するには、次のコマンドを使用して当該操作を実行します。

Windows: ccmsrv expand

Informix 上の UNIX: ccmsrv expand

重要: チャンク・ファイルのシステム・バックアップは実行しないでください。バックアップ・ツールにより、Informix がチャンク・ファイルにアクセスできなくなる場合があるため、データベース・サーバーがチャンク・ファイルをアクセス不能なものとしてマーキングする可能性があります。この状態から復旧するには、バックアップから復元するか、IBM® Rational サポートに連絡して当該システムへのアクセスを依頼しなければならない場合があります。

Rational Synergy データベースのバックアップについては、データベースの保全性チェックの実行を参照してください。データベース・サーバーのアーカイブおよび復元の概要で説明されているように、チャンク・ファイルをバックアップするより、データベース・サーバーをアーカイブする方が効率的です。

システム・バックアップの一環としてチャンク・ファイルをバックアップする必要がある場合、重大なデータ破損を避けるために、データベース・サーバーをオフラインにしてください。

Rational Synergy データベース・サーバーには、4 つの dbspace があります。

rootdbslog dbspace には、システム・データが格納されます。これらの dbspace は、Rational Synergy データベース・メタデータの格納には使用されません。ccm dbspace には、Rational Synergy データベース・メタデータが格納されます。

Rational Synergy のインストール時、主サーバーまたは追加サーバーを作成する際に、ccm dbspace のサイズを指定できます。この値は、データベース・サーバーについて構成するユーザー数に基づきます。この初期値は単なる概算見積もりであり、すべての開発チームのニーズに適した値というわけではありません。Rational Synergy アドミニストレーターは、この dbspace の使用状況をモニターし、必要に応じて拡張します。

ccm dbspace を拡張する場合、以下の点に留意します。


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