データベースのダンプ方式

データベースが大規模な場合、または圧縮に時間がかかり過ぎる場合、推奨されるバックアップ方式は、データベースのダンプです。この方式では、ファイル・システム・データとメタデータが含まれる圧縮ファイルを作成するのではなく、データベース・メタデータのみが含まれるダンプ (.dmp) ファイルを作成します。

ダンプ方式を使用する 1 つの重要なメリットは、メタデータ・バックアップとは別に、ファイル・システム部分の増分バックアップを実行できる点です。メタデータ・ダンプは増分バックアップではありません。ただし、サイズは、ファイル・システム・データのサイズより非常に小さくなります。そのため、各バックアップに必要な時間とディスク・スペースの両方を、フル圧縮ファイルの場合と比較して大幅に削減できます。

また、ダンプ・ファイルは、Rational® Synergy のリリースを次のリリースにアップグレードする際にも有用です。アップグレード・プロセスの一環として、旧リリースを使用してデータベースをダンプし、それを新規リリースでロードできます。

ダンプ・ファイルは、さまざまなマシンおよびさまざまなアーキテクチャーに移動することもできます。つまり、UNIX プラットフォーム間でダンプ・ファイルを移動したり、UNIX から Windows に移動したりすることができます。Windows データベースと UNIX データベースの間でダンプ・ファイルを移動する場合で、標準ファイル・システム・ツールを使用してデータベースのファイル・システム部分を移動するときは、これを使用する前に再構成後のデータベースで ccmdb upgrade /w を実行する必要があります。手順については、UNIX と Windows の間でのデータベースの移動を参照してください。

注: Rational Synergy または Informix® により提供されているツール以外のバックアップ・ツールを使用して、Rational Synergy メタデータをバックアップすることは、絶対に行わないでください。

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