< 前へ | 次へ >

レッスン 2: テスト対象アプリケーションのテスト準備

このレッスンでは、テスト対象アプリケーション (AUT) をインスツルメント する方法を学習します。このプロセス中に、テスト・ワークベンチに AUT を追加し、その AUT を 1 つ以上のデバイス (他のチーム・メンバーのデバイスも含む) にインストールします。

このレッスンを始める前に、以下の要件を満たしていることを確認してください。

これらの要件を満たしている場合は、AUT をインスツルメントして iOS デバイスにインストールすることも、AUT を他のチーム・メンバーに送信してテストを行うこともできます。Macintosh コンピューターも AUT のソース・コードもない場合は、レッスン 3: インスツルメント・アプリケーションの iOS デバイスへのインストールに進んで、 他のユーザーがインスツルメントしたアプリケーションのインストール方法を学習してください。

AUT をテスト用に準備するには、以下を実行します。

  1. Macintosh コンピューターに RTW-iOS-Build-Archive.zip ビルド・アーカイブをダウンロードします。

    このビルド・アーカイブには、テスト用にアプリケーションを準備するために必要なスクリプトが入っています。

    1. Macintosh コンピューターでブラウザー・ウィンドウを開き、以下のフォーマットでワークベンチの URL を入力します。

      http://Workbench_URL:port/mobile

      例えば http://192.0.2.24:7878/mobile などのように入力します。

    2. Rational® Test Workbench – Mac OS のウェルカム・ページで、オンラインの指示に従ってアーカイブをダウンロードします。
    3. ダウンロードが完了したら、ビルド・アーカイブを解凍します。

      ビルド・アーカイブには、browser、build-script、client、runtime、runtime-bundle というフォルダーが入っています。

  2. rtwBuildXcode.sh スクリプトを実行する (このとき、コマンド行でワークベンチ URL と device オプションの両方を指定する) ことにより、AUT をインスツルメントします。

    自分のコンピューターのワークベンチ URL を指定してインスツルメント AUT を自分のテスト・ワークベンチに追加することも、別のチーム・メンバーのワークベンチ URL を指定してインスツルメント AUT をそのメンバーのテスト・ワークベンチに追加することもできます。device オプションを指定すると、USB 接続した任意のデバイスにインスツルメント AUT をインストールすることができます。

    rtwBuildXcode.sh スクリプトは、Xcode プロジェクトと Xcode ワークスペースの両方のサポートを提供します。

    注: スクリプトを実行するユーザーには、適切な権限が付与されていなければなりません。 必要な場合は、chmod コマンドを実行して権限を変更します。
    1. Macintosh コンピューターで、Macintosh ターミナル・アプリケーションを開きます。
    2. 以下のコマンドを入力して、AUT をインスツルメントし、着信アプリケーションとしてテスト・ワークベンチに送信するとともに、USB 接続したデバイスにも送信します。
      unpack_dir/build-script/rtwBuildXcode.sh .xcodeproj file Workbench URL device

      UICatalog という名前の AUT をインスツルメントし、テスト・ワークベンチと、USB 接続されたすべてのデバイスに送信するためのコマンド・ライン構文の例を示します。

      ./rtwBuildXcode.sh /Users/mario/iOSApps/UICatalog/UICatalog.xcodeproj/ http://9.54.119.136:7878 device

      あるいは、simu オプションを使用して AUT を iOS シミュレーターに送信することも、both オプションを使用して AUT をすべての USB 接続デバイスとiOS シミュレーターの両方に送信することもできます。

      注: rtwBuildXcode.sh スクリプトに device オプションを指定しなかった場合、後でモバイル・デバイスに AUT のインスツルメント・バージョンを追加することができます。

      スクリプトが完了すると、インスツルメント AUT が以下のように「モバイルおよび Web UI アプリケーション」ウィンドウに表示されます。

      「モバイルおよび Web UI アプリケーション」ウィンドウ
  3. AUT のインスツルメント・バージョンを、テスト・ワークベンチ内のプロジェクトに追加します。

    着信アプリケーションは、テストで使用するには管理対象である必要があります。つまり、Rational Test Workbench Eclipse Client 内の Test Workbench プロジェクトに追加する必要があります。rtwBuildXcode.sh シェル・スクリプトを実行したら、以下のいずれかの作業を行って、アプリケーションを管理対象アプリケーションにしてください。

    • テスト・ワークベンチにある着信アプリケーションのボタンをクリックします。
    • テスト・ナビゲーターで、モバイル着信アプリケーションの下にある着信アプリケーションを右クリックしてから、「管理対象アプリケーションの生成 (Generate Managed Application)」をクリックします。
これらの手順が完了したら、テストの記録を開始することができます。

レッスンのチェックポイント

このレッスンでは、iOS アプリケーションの、インスツルメント化、テスト・ワークベンチへの追加、およびデバイスへのインストールを行う方法を学習しました。AUT を自身の テスト・ワークベンチ またはチーム・メンバーの テスト・ワークベンチ に追加できることを学習しました。
< 前へ | 次へ >

フィードバック