モバイル・テストを作成するには、通常、テスト対象のアプリケーションを実行するモバイル・デバイスまたはシミュレーターでセッションを記録します。
記録セッションの最後で、アプリケーションを閉じると、記録されたセッションが IBM® Rational® Test Workbench Mobile Client によって Rational Test Workbench Mobile
Test Edition にアップロードされ、テストを生成するために使用されます。
始める前に
テストを記録するには、次のようにします。
- モバイル・テスト・クライアントが実行中であり、かつテスト・ワークベンチに接続されている必要があります。ブラウザー・ベース・クライアントを使用するには、デバイス上の Safari または Chrome ブラウザー、または iOS シミュレーター上の Safari ブラウザーにワークベンチ URL を入力する必要があります。ブラウザー・ベース・クライアントの実行および iOS シミュレーターのネイティブ・クライアントの実行について詳しくは、iOS テストの概要を参照してください。
- テスト対象のネイティブおよびハイブリッド・アプリケーションがインスツルメントされていなければならず、それをテスト・ワークベンチまたはシミュレーターに入れるか、デバイスにインストールする必要があります。詳しくは、iOS アプリケーションのインスツルメントを参照してください。
- Web アプリケーションをテストする場合、ユーザー・アクションを記録するために IBM Rational Test Workbench Mobile
Web Recorder が必要です。それを Apple の App Store からモバイル・デバイスにダウンロードする必要があります。iOS シミュレーターを使用してテストする場合は、iOS シミュレーターが Apple の App Store にアクセスできないため、IBM Rational Test Workbench Mobile
Web Recorder を手動でインストールする必要があります。
詳しくは、IBM Rational Test Workbench Mobile Web Recorderを iOS シミュレーターにインストールするを参照してください。
このタスクについて
このタスクは、iOS ネイティブ・アプリケーション、ハイブリッド・アプリケーション、または Web アプリケーションのテストに適用されます。
iOS 用
モバイル・テスト・クライアントでは、GPS ハードウェア・アクションがサポートされます。
手順
モバイル・デバイスまたはシミュレーターでのセッションを iOS アプリケーションから記録するには、以下のようにします。
- IBM Rational Test Workbench Mobile Clientで、「アプリケーションの管理」(ネイティブ・アプリケーションのテストを記録する場合) をタップするか、または「Web アプリケーションの管理」(Web アプリケーションのテストを記録する場合) をタップします。
- テストを記録するアプリケーションをタップします。
アプリケーションが表示されるようにするため、リストをリフレッシュすることが必要な場合があります。
次に「レコーディング」をタップします。
- アプリケーションが起動したら、iOS デバイスまたはシミュレーターを使用してデバイスと対話できます。 デバイスで行ったすべてのアクションと、アプリケーションからのすべての応答が記録されます。
- 記録を終了するには、「ホーム」をタップします。 記録は、テスト・ワークベンチ にアップロードされます。記録のサイズに応じて、アップロードに要する時間は数秒から数分までの幅があります。記録内容は、「モバイル着信記録」のテスト・ナビゲーターに、名前およびタイム・スタンプと一緒に表示されます。
注: セッションでアプリケーション間の切り替えが必要な場合 (複数のアプリケーションがある場合など)、アプリケーションを切り替えるたびに新しい記録がアップロードされます。このアクションによって、「モバイル着信記録」 フォルダーに複数の記録ログが作成されます。このような複数の記録を結合して、単一のテストを生成することができます。
- テスト・ワークベンチのテスト・ナビゲーターで、「モバイル着信記録」を展開し、記録を右クリックし、「テストの生成」を選択します。
または、新しい着信記録があることを通知するメッセージに含まれているリンクをクリックします。 「着信記録からの新規テスト」ウィンドウが開きます。
- 新しいテストのためにプロジェクト・フォルダーと名前を選択します。 必要に応じて、をクリックし、新しいプロジェクト・フォルダーを作成することができます。
- オプション: 複数の記録によりテストを生成する場合 (セッションで複数のアプリケーションの切り替えが必要な場合など)、「次へ」をクリックしてから、テストの生成に使用する記録を選択します。
- 「終了」および「テストを開く (Open test)」をクリックします。 Rational Test Workbench でテスト・エディターが開き、生成されたテストを表示します。