スケジュールからのモバイル・テストの実行

IBM® Rational® Performance TesterIBM Rational Test Workbench Eclipse Client が存在するシェル共有環境を使用している場合、スケジュールからモバイル・テストを実行することができます。 この場合、特定のスケジュールから同じモバイル・テストを実行するシナリオが考えられます。 他の方法としては、1 台のモバイル・デバイス上で同じモバイル・テストを実行したり、他のユーザー・グループと並行して、複数のモバイル・デバイスとエミュレーター上で同じモバイル・テストを実行したりする方法が考えられます。モバイル・テストを実行しているグループ内の仮想ユーザーごとに、固有のモバイル・デバイスを指定するための変数を設定することができます。 この変数は、データプールから初期化することができます。これにより、モバイル・テストを実行しているグループ内の仮想ユーザーごとに複数のモバイル・デバイスが使用されます。

始める前に

このタスクについて

このタスクは、すべてのモバイル・ネイティブのテスト、またはハイブリッドの Android と iOS のテストに適用されます。

すべてのステップを「テスト・ワークベンチ」パースペクティブで実行することができます。

スケジュールからモバイル・テストを実行する場合、以下のシナリオが考えられます。
  • 変数は作成されず、データプールも使用されない。この場合、スケジュールを実行すると、仮想ユーザーごとに 1 台のデバイスが自動的に割り当てられます。
  • スケジュールで選択された 1 台のデバイス上で、各ユーザー・グループがテストを実行する。この場合、選択された 1 台のデバイスを使用して変数が定義されます。
  • スケジュールにより、他のユーザー・グループと並行して、複数のモバイル・デバイスとエミュレーター上で同じモバイル・テストが実行される。この場合、変数の値としてデバイス ID がデータプールに格納され、グループ内の各仮想ユーザーに対して、データプール内の変数値が割り当てられます。
注: スケジュールでは、ループや複合テストを使用することができます。

手順

  1. オプション: テストを実行するためのモバイル・デバイスとシミュレーターを選択する場合は、各モバイル・テストに RTW_Mobile_Selected_Device 変数を追加します。詳しくは、『選択したモバイル・デバイスでテストを実行するための変数を定義する』を参照してください。
    1. モバイル・テストを開いてテスト・リソース・ノードを選択し、変数コンテナーを作成します。
    2. ウィザードが表示されたら、変数名として RTW_Mobile_Selected_Device を入力して「OK」をクリックします。
  2. オプション: リソース・モニターを有効にするには、rm.collect という名前の変数を作成し、それを true に設定します。 指定の間隔でデータを収集するには、rm.collect.interval を作成し、それを 1000 ミリ秒以上の整数値に設定します。スケジュールでリソース・モニターを使用するには、ステップ 1 で述べたように RTW_Mobile_Selected_Device 変数も設定する必要があります。 IBM Rational Quality Manager からモバイル・テストまたはスケジュールを実行する場合は、これらの変数をテスト・ケースの「実行変数」セクションに設定します。
  3. オプション: データプールから変数が初期化されていない場合のみ、このステップを実行する必要があります。テスト変数で各モバイル・テストのデバイス ID を設定します。次に、「初期値」エリアで「テキスト」を選択してデバイス ID を入力します。これを行うには、以下の図のように、モバイル・デバイス・エディターのリストでデバイスを選択し、「詳細プロパティー」エリアの「デバイス」に表示されているデバイス ID をコピーします。
    デバイス ID
    変数の値がデバイス ID になっています

    ステップ 1、2、3 はオプションです。RTW_Mobile_Selected_Device 変数を使用しない場合、各仮想ユーザーに対して 1 台のデバイスが自動的に割り当てられます。グループ内の仮想ユーザーの数やグループ内のユーザーのパーセンテージは、ステップ 5 で示すように、スケジュールを編集する際に定義することができます。

  4. オプション: データプール内の各モバイル・テストに対してデバイス ID を設定します。
    1. 以下の手順により、データプールを作成してテストを関連付けます。
      • 「テスト詳細」エリアの「変数詳細 (Variable Details)」エリアで、「データプール値」にチェック・マークを付けます。
      • 「データ・ソースの選択」ウィザードで「データプール」プッシュボタンをクリックし、リスト内でデータプールを選択して「選択」をクリックします。データプールを作成する必要がある場合は、「ウィザードを使用して新規データプールを作成」を選択し、手順に従ってデータプールを作成して「完了」をクリックします。 データプールに追加できるデータの詳細については、『テストに関連するデータプールの作成』を参照してください。 次に、「データ・ソースの選択」ウィザードでデータプールを選択して「選択」をクリックします。
      .
    2. データプールを作成してデータを追加したら、データプールの最初の列にデバイス ID を入力します。
      • モバイル・デバイス・エディターを開いてリストからデバイスを選択し、「詳細プロパティー」エリアの「デバイス」に表示されているデバイス ID をコピーします。
      • データプールを開き、以下の図のように、列 1 にデバイス ID を貼り付けます。この操作を、テストを実行するために使用するすべてのデバイスについて行います。
        データプールにデバイス ID を追加
  5. 以下の手順により、ユーザー・グループを持つスケジュールを「テスト・ナビゲーター」で作成します。
    1. 「ファイル」 > 「新規」 > 「その他」をクリックします。次に、「ウィザードの選択 (Select a wizard)」「テスト」を展開して「パフォーマンス・スケジュール」をクリックします。
    2. スケジュールを格納するプロジェクトまたはフォルダーの名前を入力または選択して、スケジュールの名前を入力します。「次へ」をクリックします。
    3. デフォルトのユーザー数、ユーザー・グループ数、スロープ・ステージ数を変更することができます。スケジュール内でループを使用する場合は、「各ユーザー・グループにループを追加」をクリックし、ユーザー・グループごとにループのタイプを選択します。「完了」をクリックします。
    1. 編集後のスケジュールで、ユーザー・グループを定義します (グループのサイズと動作)。各ユーザー・グループについて、スケジュール内の仮想ユーザーの最大数を設定することができます。これを行うには、「絶対」を選択し、実行する仮想ユーザーの最大数を入力します。各オプションの詳細については、『スケジュールへのユーザー・グループの追加』を参照してください。
    2. ユーザー・グループのロケーションを設定します。RTW_Mobile_Selected_Device 変数が明示的に設定されていない場合は、モバイル・テストが含まれているすべてのユーザー・グループを同じロケーションで実行する必要があります。ロケーションの概念は、スケジュール固有のものです。詳しくは、『スケジュールの作成』と『リモート・ロケーションでのユーザー・グループの実行』を参照してください。
  6. 以下の手順により、モバイル・テストをスケジュールに追加します。
    1. スケジュールを開いてユーザー・グループをクリックし、「追加」 > 「テスト」をクリックします。
    2. テストを選択して「OK」をクリックします。
      ユーザー・グループにテストを追加
  7. スケジュールを保存します。テスト・ワークベンチからスケジュールを実行するには、以下の手順を実行します。
    1. デバイスとエミュレーターをパッシブ・モードに設定します。 手順と推奨値については、『テスト・ワークベンチ からのテストの実行』を参照してください。
    2. 「スケジュールの実行」をクリックします。 次に、コマンド行からスケジュールを実行します。詳しくは、『コマンド行からのテストまたはスケジュールの実行』を参照してください。

タスクの結果

Web レポートと統計レポートで、テストの結果を表示することができます。

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