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レッスン 1: テスト環境のセットアップ

このレッスンでは、ネイティブの iOS アプリケーションをテストするためのテスト環境を Apple Macintosh コンピューターまたは Windows コンピューター上でセットアップする方法を学習します。

テストを作成する前に、テスト環境をセットアップする必要があります。

  1. テストに使用する予定のモバイル・デバイスごとに、Apple Developer ライセンスまたは Apple Enterprise ライセンスとプロビジョニング・プロファイルを入手します。Apple のライセンス交付について詳しくは、https://developer.apple.com/programs/start/ios/ を参照してください。プロビジョニング・プロファイルがあることを確認するには、「設定」 > 「一般」 > 「プロファイル」をタップします。
  2. IBM® Rational® Test Workbench Eclipse Client を Macintosh コンピューターまたは Windows コンピューターにインストールし、Rational Test Workbench Eclipse ClientRational Test Workbench Extension for Mobile が選択されていることを確認します。
    注: Linux コンピューターでtest workbenchを実行することもできますが、このチュートリアルでは Linux オペレーティング・システムの場合については説明しません。
  3. テスト対象アプリケーション (AUT) を自身でインスツルメントする場合は、OS X v10.8 Mountain Lion 以降が稼働する Macintosh コンピューターに Xcode 4.6 以降をインストールします。
    注: ネイティブまたはハイブリッドのモバイル・アプリケーションをテストするには、アプリケーションをインスツルメントする必要があります。インスツルメント・アプリケーションには、テストの記録と再生を可能にするコードで拡張された、テスト対象アプリケーションが含まれます。

    Xcode は、AUT をインスツルメントするために必要です。 Macintosh コンピューターに Xcode と AUT 用のソース・コードを実装していない場合は、このステップをスキップしてください。レッスン 2: テスト対象アプリケーションのテスト準備では、チームのメンバーが、インスツルメント AUT を別のチーム・メンバーのコンピューターに追加する方法について説明しています。

  4. テスト対象の iOS アプリケーションを選択します。独自のものがない場合は、Apple 提供のいずれかのサンプル・アプリケーション (UICatalog アプリケーションなど) を Apple Developer サイトからダウンロードすることができます。
  5. テストに使用する予定のモバイル・デバイスで、ポップアップ・ウィンドウを使用可能にします。Safari は暗黙的にポップアップ・ウィンドウを無効化しますが、Google Chrome はポップアップ・ウィンドウの許可を求めるプロンプトを出します。 Safari の場合、デバイス固有のすべての操作 (インストール、記録、再生) について、ポップアップの確認プロンプトが表示されます。Chrome の場合、メッセージはほとんど表示されません。
  6. Apple Macintosh コンピューターまたは Windows コンピューターでtest workbenchを開始します (まだ開始されていない場合)。
  7. プロンプトが出されたら、既存のワークスペースを選択するか、または新規ワークスペースを作成します。test workbenchでは、ワークスペース という名前のフォルダーにプロジェクトが保管されます。
  8. test workbenchの「ようこそ」ページが開いたら、ワークベンチ・アイコンをクリックして「Test Workbench」ビューに切り替えます。

    Test Workbench」ビューが以下のように開きます。

    テスト・ワークベンチ、初期表示

  9. test workbenchから、AUT 用のテスト・プロジェクトを選択するか、または「ファイル」 > 「新規」 > 「Test Workbench プロジェクト」を選択してTest Workbench・プロジェクトを作成します。
  10. 「使用可能なモバイル・デバイスの表示」アイコン 使用可能なモバイル・デバイスの表示 をクリックして、以下のように「モバイル・デバイス」エディターを開きます。

    モバイル・デバイス・エディター

  11. 1 台以上の iOS デバイスを USB ポート経由で Macintosh コンピューターまたは Windows コンピューターに接続します。

    自身で AUT をインスツルメントする場合は、デバイスを Macintosh コンピューターに接続してください。これにより、インスツルメント処理の最後に、インスツルメント・アプリケーションが iOS デバイスにインストールされます。USB ポートに複数の互換 iOS デバイスを接続することができます。Macintosh コンピューターも AUT 用のソース・コードも持っていないチーム・メンバーとともに同じロケーションで作業する場合は、インスツルメント AUT をチーム・メンバーのデバイスにインストールすることができます。

  12. test workbenchで、以下に示す「ワークベンチ URL の表示」 アイコン ワークベンチ URL の表示 をクリックして、ワークベンチの URL を確認します。

    ワークベンチ URL の表示

    モバイル・デバイスをテスト・ワークベンチに接続するときに、ワークベンチの URL が必要になります。

  13. 「モバイル・デバイス」エディターで、「リストへのデバイスの追加」アイコン リストへのデバイスの追加 をクリックします。 ワークベンチ URL のリストと、そのリストで選択した URL を含む QR コードがウィンドウに表示されます。
  14. モバイル・デバイス上で、ブラウザーにワークベンチの URL 全体 (http://IP_address:port/mobile) を入力することにより、モバイル・テスト・クライアントを開きます (例: http://192.0.2.24:7878/mobile)。または、QR コード・スキャナーを使用してワークベンチの URL をスキャンします。
    注: リストの最初の URL を使用してデバイスが接続できなかった場合、別の URL を試行します。ワークベンチの URL に含まれる IP アドレスは、ロケーションやネットワーク構成によって異なる場合があります。

    モバイル・テスト・クライアントがデバイス上のブラウザーで開きます。

    モバイル・テスト・クライアント

    test workbenchを確認すると、以下の図のように、iOS デバイスが接続されていることが分かります。

    ワークベンチに接続された iPhone

レッスンのチェックポイント

このレッスンでは、テストのための前提条件を学習し、IBM Rational Test Workbench Eclipse Client をインストールしました。Apple Developer ライセンスまたは Apple Enterprise ライセンスがあることを確認しました。Macintosh コンピューターを使用する開発者の場合は、Xcode がインストールされていることを確認しました。test workbenchを開始する方法と、iOS デバイスをtest workbenchに接続する方法を学習しました。
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