Rational Quality Manager 統合の概要

IBM® Rational® Quality Manager との統合は、アダプターを使用して実行します。 アダプターは、IBM Rational Performance Tester または Rational Service Tester for SOA Quality をインストールしたときにデフォルトでインストールされ、テスト・マシン上に構成されます。

アダプターは以下の 3 つのモードで実行できます。

注: テスト・ワークベンチ とは、Rational Performance Tester または Rational Service Tester for SOA Quality のいずれかを指します。

Rational Quality Manager の使用

Rational Quality Manager の使用法について詳しくは、Rational Quality Manager インフォメーション・センターを参照してください。

結果の表示

Rational Quality Manager でテスト・スクリプトを実行すると、テストの実行中に表示されるデフォルト・レポートは、Rational Quality Manager 結果に添付されます。 このレポートはカスタマイズ可能です。 詳しくは、レポートのカスタマイズを参照してください。

Rational Quality Manager バージョン 4.0 以降を使用する場合は、Rational Performance Tester テスト・レポートを Rational Quality Manager で表示して分析することができます。 テストが実行状態にある間、および実行の完了後に、テスト・レポートを分析することができます。 Rational Quality Manager「実行結果」ダイアログ・ボックスでテスト・レポートを表示するには、Rational Performance Tester を使用して結果を対話式で分析 (Analyze Results Interactively using Rational Performance Tester)」をクリックします。
注: Rational Performance Tester ワークベンチの外部からレポートにアクセスするには、ワークベンチからのアクセスを使用可能にする必要があります。 詳しくは、 『リモートでのレポートのアクセス』のトピックを参照してください。

また、アダプターによって使用するよう構成されたワークスペースからテスト・ワークベンチを開くことで、完全な実行結果をテスト・ワークベンチ内で表示することもできます。 また、パフォーマンス要件が設定されている Rational Performance Tester スケジュールを実行する場合、スケジュールの最終ユーザー・ステージのパフォーマンス要件レポートが、Rational Quality Manager の結果に添付されます。

Rational Service Tester for SOA Quality サービス・テストと Rational Performance Tester パフォーマンス・テストでは、Rational Quality Manager に報告される結果の完了状態に、実行に関連付けられているテスト・ログの全体的な判断が反映されています。 詳しくは、テスト・ログの概要を参照してください。 テストには多くの場合、不合格の検査ポイントが含まれていますが、それでも合格としてみなされます。 Rational Quality Manager の実行結果に添付されたレポートを表示し、それに従って実行結果状態を設定します。

Rational Performance Tester のスケジュールの場合、Rational Quality Manager に報告される結果の完了状態は、パフォーマンス要件の全体的な状況に基づいています。 このレポートでは、スケジュールで定義されている最終ユーザー・ステージのパフォーマンス要件のみが報告されます。 パフォーマンス要件が指定されていない場合、Rational Quality Manager の結果の完了状態は解決不能 に設定されます。 この場合、添付されるパフォーマンス・レポートを表示し、Rational Quality Manager で完了状態を手動で設定します。 詳しくは、スケジュールにおけるパフォーマンス要件の定義を参照してください。

アダプターがコマンド行から実行中か、または Windows サービスとして実行中の場合、テスト・ワークベンチを開く前にアダプターを停止してください。 ワークベンチを開くと、すべてのテスト報告およびテスト・ログの機能にアクセスできます。 Rational Quality Manager から開始された実行の結果は、Rational Quality Manager 結果プロジェクトの下にあります。

トラブルシューティング

アダプターはすべてのモードで Eclipse エラー・ログを使用します。 ログを表示するには、ワークベンチを開いて、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「エラー・ログ」をクリックします。 デフォルトでは、警告およびエラー・メッセージがログに記録されます。 アダプターのさらに詳細なロギング機能をオンにするには、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「ロギング」をクリックします。 アダプターのログ・コンポーネントの名前は com.ibm.rational.test.lt.rqm.adapter です。

アダプターを Windows サービスとして実行しているか、またはコマンド行から実行している場合、テスト・ワークベンチを開かずに adapter.log ファイルを表示することができます。

問題 解決策または原因
エラーまたは警告をどこで見つけるか ワークベンチで、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「エラー・ログ」をクリックします。
選択可能なアダプターが表示されない。
  • アダプターに提供されている Rational Quality Manager サーバーのアドレスが正しいか確認してください。 正しいアドレスを入力します。
  • 入力したログインおよびパスワードを確認してください。 正しいパスワードを入力します。
アダプターから Rational Quality Manager への接続が失敗し続ける。 サーバーが稼働中であることを確認してください。 必要な場合は、サーバーを再始動するか、ネットワーク接続を検査します。
アダプターが選択ダイアログ・ボックス内で赤色に表示される。
  • アダプターがサーバーと通信していません。
  • アダプターが既に使用中である可能性があります。
アダプターからスクリプトをインポートしようとしたが、スクリプトが見つからない。
  • Rational Quality Manager に入力したプロジェクト・パスが、実行しているアダプターに関連するワークスペースの下のプロジェクトであることを確認します。 入力する必要があるのはプロジェクト名のみです。 この方が、完全なプロジェクト・パスを入力するよりも間違いは少ないですが、どちらの形式でも許可されます。
  • コマンド行から実行するか、またはサービスとして実行する場合、adapter.config ファイルに設定された WORKSPACE_DIR 環境変数が、テスト・ワークベンチの実行時にワークスペースの選択ダイアログに表示されるパスと同じであることを確認してください。 ワークスペース・ディレクトリーの下のプロジェクト・フォルダーにパスを設定しないように注意してください。
  • 共用ロケーションからコピーしたプロジェクトが含まれているワークスペースを使用していないことを確認してください。 共用ロケーションからのプロジェクトが含まれているワークスペースを、共用されていないプロジェクトに使用することはできません。
アダプターをコマンド行から実行しているか、またはサービスとして実行しているときに、テストが失敗し続ける。 アダプターを GUI モードで実行して、テスト・ワークベンチがテスト・スクリプトを実行するときに何が発生しているかを表示できるようにしてください。
アダプターが Windows サービスとして開始しない。 サービスが適時に開始できなかったことを示すエラー・メッセージが表示される。 コンピューターに .NET 2.0 以降があるか確認してください。 このプラットフォームは Windows 更新サイトからインストールすることも、手動でインストールすることもできます。 .NET のインストールについて詳しくは、http://support.microsoft.com/kb/923100 を参照してください。
共用資産のテスト時に、実行が失敗して IOException メッセージが表示される。 ほとんどの場合、UNC 共用ロケーションへのRational Quality Manager が正しく設定されていないことが原因で発生します。
  • Rational Quality Manager から、UNC 共用ディレクトリーにアクセスでき、アクセスするときにパスワード入力プロンプトが表示されないことを確認してください。 UNC 共用にログインするには、Windows で Rational Quality Manager システムのドライブをマップする必要があります。
  • 「管理 (Admin)」 > 「システム・プロパティー」 > 「リソース」で、Rational Quality Manager で共有リソースを定義していることを確認します。
  • テスト・スクリプトが指す共用ロケーションが存在していることを確認します。 Rational Quality Manager テスト・スクリプトに関連付けられている共用ロケーションが変更された場合 (IP アドレスの再割り当てが行われている場合など)、すべてのテスト・スクリプトを再度関連付ける必要があります。
  • Rational Quality Manager で指定した UNC 共用ディレクトリーが、プロジェクトを指していることを確認します。
共用資産のテスト時に、低レベル・モデル・エラーが発生して実行が失敗する。 Rational Performance Tester アダプターに、必要なプロトコル拡張がインストールされているかどうかを確認します。 共用ロケーションにあるテスト資産は、これらのプロトコルをサポートするアダプター・ワークスペースでのみ実行できます。
以前のバージョンの Rational Performance Tester または Rational Service Tester for SOA Quality で作成したサービス・テストを実行できない。 すべての SOA 資産を最新バージョンにアップグレードします。
アダプターがサーバーに接続できず、以下のいずれかのエラー・メッセージが表示される。
  • サーバーとの接続エラー
  • アダプターの登録中にエラーが発生しました
  • Rational Performance Tester 3.0 以降を使用するとき、アダプター用に構成されたサーバー URL は、Rational Performance Tester サーバーのパブリック URI と完全に一致する必要があります。 サーバーのパブリック URI は、Rational Performance Tester 管理ページにあります。 デフォルトでは、管理ページは https://servername:9443/qm/admin にあります。
  • アダプター・ユーザーは Rational Performance Tester プロジェクト領域のメンバーである必要があります。 Rational Performance Tester サーバーのプロジェクト領域管理ページを開いて、アダプター・ユーザーがプロジェクト領域のメンバーかどうかを判別してください。 Rational Performance Tester 3.0 以降の場合、アダプター・ユーザーは、テスト・チーム・コントリビューター・ロールでなくテスト・チーム・メンバー・ロールのメンバーである必要があります。 このエラーは、これらのロールをデフォルトから変更した場合にも発生することがあります。

既知の制約事項


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