テスト・プロジェクトおよびテスト資産を Rational® Quality Manager で共用可能にすることができます。資産を共用することで、Rational Quality Manager に接続された、製品をインストールした任意のコンピューターでテストまたはスケジュールを実行できます。
始める前に
リモートの共用ロケーションからテストまたはスケジュールを処理する場合は、
Rational Performance Tester、
Rational Test Workbench、または
Rational Service Tester for
SOA Quality は、
Rational Quality Manager アダプター用のローカル・ワークスペースを使用します。
テスト資産はリモート側に保管されるため、このアダプター・ワークスペースは、通常のワークスペースと異なるものです。 すなわち、テストまたはスケジュールに関連したすべての資産は、実行前に共用ロケーションからローカル・ワークスペースにダウンロードされます。
以下の制限事項が適用されます。
- 共用ロケーションに対して更新が行われると、アダプター・ワークスペース内の資産は削除されるか、または新規バージョンで上書きされる可能性があります。
- アダプター・ワークスペース内の共用ロケーションを変更すると、プロジェクト全体がアダプター・ワークスペースから除去されます。
- テスト結果は RQM_Results と呼ばれる別のプロジェクト内に保管され、削除されることはありません。 Rational Quality Manager テスト結果ページは、正しいロケーションにリンクします。
注: 作業内容を失う可能性があるため、アダプター・ワークスペース内のテスト資産は編集しないでください。 これらの資産は、テストおよびスケジュールの実行目的でのみ使用してください。
ソース管理を使用していて、必要最小限の資産のみを組み込む場合は、以下のファイルを組み込んでください。
- *.testsuite のすべてのテストおよびスケジュール・ファイル
- カスタム・コードを使用する場合は /src ディレクトリー
- すべての *.dp データプール・ファイル
- すべての *.location ロケーション・ファイル
- すべてのデジタル証明書
- すべての WSDL および SOA セキュリティー・ファイル
テスト結果などの他のすべての資産は不要です。
共用資産内のカスタム・コード Java™ クラスは、ワークスペース外部のライブラリーを使用できません。
カスタム・コードでこのようなライブラリーを使用する必要がある場合、ライブラリーをプロジェクトにコピーし、ローカル・コピーを使用するようにクラスパスを更新します。
手順
Rational Quality Manager でテストおよびスケジュールを共用するには、次のようにします。
- 共用するテスト・プロジェクトを含む UNC ファイル・システムをホストするコンピューター上に、共用ディレクトリーを作成します。 例えば、ディレクトリー C:¥MyRemoteWorkspace を作成します。
- 共用するテスト・プロジェクトを共用ディレクトリーにコピーします。 プロジェクトがソース管理ソフトウェア内に保管されている場合、プロジェクトはそこからコピーします。
- Rational Quality Manager サーバーが UNC パスを使用して、共用ディレクトリーにアクセスできることを確認します。 例えば、¥¥MyServer¥RPTRemoteAssets¥ パスは C:¥MyRemoteWorkspace ディレクトリーにマップされる必要があります。
- Rational Quality Manager 内で、共用ディレクトリー内に配置されている実際のテスト・プロジェクトを含むディレクトリーを指定します。
- 共用リソースを参照することによって、UNC 共用ディレクトリーを正しく指定したことを確認します。 最初のダイアログ・ボックスに、第 1 レベルのプロジェクトが含まれていることを確認します。 UNC 共用ディレクトリーとプロジェクト・ディレクトリーの間に中間ディレクトリーがあってはなりません。
次のタスク
共用リソース・ロケーションのセットアップおよび共用スクリプトのインポートについて詳しくは、
Rational Quality Manager インフォメーション・センターを参照してください。