テストに複数のユーザー・シナリオを記録して、その後にそれぞれのシナリオをランダム順に実行することができます。 これを行うには、各シナリオをランダム・セレクターの下に置いてから、シナリオを実行する時間の比率を選択します。
このタスクについて
例えば、システムにログオンして、システム内の品目をブラウズし、各種の品目を購入して、注文を合計する操作を含むテストを記録することができます。 この場合、ログインと合計のシナリオは 1 回実行するものですが、ブラウズして購入するシナリオはランダム・セレクターに入れることができます。
手順
- テスト・ナビゲーターで、テストをブラウズし、ダブルクリックします。 テストが開きます。
- ランダム・セレクターによって制御されるテスト・エレメントをクリックして、をクリックします。 複数のエレメントを選択するには、Shift キーを押しながらクリックします。
- 選択したエレメントを新規のランダム・セレクターに移動するかどうかの確認を求められます。 「はい」をクリックします。 テストに空のランダム・セレクターを挿入する場合は、「いいえ」をクリックします。
注: エレメントを自動的に移動させるかどうか、または確認のプロンプトを出すようにするかを設定するには、をクリックし、「一般」タブをクリックします。
- ランダム・セレクターの重みを設定します。 この重みにより、特定のエレメントが選択される統計上の確率が決まります。
- 多数のテスト・エレメントを追加した場合は、「重み付きブロックの作成」ウィンドウが表示されます。 隣接するエレメントを選択して、グループ化することができます。 グループ内のエレメントも単独のエレメントも、それぞれ重みを付けておく必要があります。
- テスト・エレメントを 1 つだけ追加した場合は、「テスト・エレメント詳細」エリアに重み付きブロックがデフォルトの 1 で表示されます。
例
セレクターに多数の異なる重みが含まれている場合は、特定のブロックが実行される見込みを数学的に判別することができます。 これを行うには、重みを合計して、各ブロックの重みをその合計で除算します。
例えば、以下の重みに設定された 6 つのブロックがセレクターに含まれているとします。
- 2 つのブロックが重み 1 に設定されている
- 1 つのブロックが重み 2 に設定されている
- 2 つのブロックが重み 5 に設定されている
- 1 つのブロックが重み 9 に設定されている
重みの合計は、1 + 1 + 2 + 5 + 5 + 9 = 23 となります。 したがって、統計に基づく選択の可能性は以下のようになります。
ブロックの重み |
ブロックが選択される可能性 |
1 (2 つのブロック) |
1/23 = 0.0435、つまり約 4.35% (各ブロック) |
2 |
2/23 = 0.0870、つまり約 8.70% |
5 (2 つのブロック) |
5/23 = 0.2174、つまり約 21.74% (各ブロック) |
9 |
9/23 = 0.3913、つまり約 39.13% |
重みが大きい方がブロックが実行される可能性は高くなることがわかります。ただし、これは実行されることを保証するものではありません。 これには幾らかの変動があります。 例えば、テストを 23 回実行するからといって、必ず 1 番目と 2 番目のブロックが 1 回、3 番目のブロックが 2 回、4 番目と 5 番目のブロックが 5 回、6 番目のブロックが 9 回実行されると予測することはできません。 しかし、ブロックが実行される回数が多くなればなるほど、この予測の正確性は増します。