問題判別レベルの設定

実行中に問題判別ログに保管される情報のレベルを設定することができます。 デフォルトでは、警告と重大エラーのみがログとして記録されます。 通常、このログ・レベルを変更するのは、IBM® ソフトウェア・サポートから変更要求があった場合のみです。

このタスクについて

問題判別ログには、再生エンジンに関する内部情報が含まれています。 これらのログは、Kerberos 認証、SSL ネゴシエーション、およびエージェント上のリソース制約などの問題をデバッグするために特に有用です。 ログ・ファイルには CommonBaseEvents00.log という名前が付けられ、デプロイメント・ディレクトリーに置かれます。 例えば、エージェント上のスケジュールを再生し、C:¥Agent をデプロイメント・ディレクトリーとして設定した場合、問題判別ログ・ファイルは、C:¥Agent¥deployment_root¥rptUser¥A1E14699848784C00D2DEB73763646462¥CommonBaseEvents00.log のよう前のディレクトリー内にあります。 大量のログ情報が生成された場合、複数の CommonBaseEvents ファイルが作成されます。

手順

問題判別ロギングのレベルおよびサンプリング率を設定するには、以下のようにします。

  1. テスト・ナビゲーターで、スケジュールをブラウズし、ダブルクリックします。 スケジュールが開きます。
  2. 「スケジュール・コンテンツ」エリアで、スケジュールの名前をクリックします。
  3. 「問題判別」ページで、「問題判別ログ・レベル」を以下のオプションのいずれかに設定します。
    オプション 説明
    「すべて」、「詳細 (高)」、「詳細 (中)」、「詳細 (低)」 このオプションは、技術サポートから要求された場合のみ設定します。
    構成 静的構成メッセージを記録します。 構成メッセージにはハードウェア仕様またはシステム・プロファイルが含まれます。必要な修正アクションはありません。
    情報 通知メッセージを記録します。 通知メッセージにはシステムの状態が含まれます。必要な修正アクションはありません。
    警告 警告メッセージを記録します。 これはデフォルト設定です。 警告メッセージは、問題がある可能性を示す場合がありますが、必要な修正アクションはありません。
    重大 重大なリカバリー不能エラーを記録します。重大なリカバリー不能のメッセージは、通常のプログラム実行を妨げるため、修正アクションが必要です。
    なし ロギングをオフにします。
  4. サンプリング率を設定するには、「ユーザーのサブセットからのサンプル情報のみ」を選択します。 選択した数値またはパーセントが各ユーザー・グループに適用されます。 ユーザー・グループをリモート・ロケーションで実行する場合、選択した数値またはパーセントは、リモート・ロケーション間で均等に分散されます。
    オプション 説明
    固定数のユーザー この数値が各ユーザー・グループに適用されます。 スケジュールに 2 つのユーザー・グループが含まれると仮定します。 1 つのグループには 4 ユーザーが含まれ、もう 1 つのグループには 1000 ユーザーが含まれます。 このオプションに 2 を指定する場合、各グループから 2 ユーザーがサンプリングされます。
    ユーザーのパーセント パーセントが各ユーザー・グループに適用されますが、各グループから少なくとも 1 ユーザーがサンプリングされます。 スケジュールに 2 つのユーザー・グループが含まれると仮定します。 1 つのグループには 4 ユーザーが含まれ、もう 1 つのグループには 1000 ユーザーが含まれます。 サンプリング率が 10% の場合、最初のグループから 1 ユーザーが、2 番目のグループから 100 ユーザーがサンプリングされます。 サンプリング率が 25% の場合、最初のグループから 1 ユーザーが、2 番目のグループから 250 ユーザーがサンプリングされます。

タスクの結果

ユーザー・グループがローカル・コンピューター上で実行するとき、問題判別ログは、使用中のワークスペース内の deployment_root ディレクトリーにあります。 ユーザー・グループがリモート・ロケーションで実行する場合 (これが一般的なユース・ケースです) は、各リモート・ロケーションにデプロイメント・ディレクトリーが存在することになります。デプロイメント・ディレクトリーはユーザーが定義し、そのユーザー・グループの「ロケーション」ページに表示されます。
注: リモート・ロケーションの Common Base Event XML ログでは、Zulu 時間とも呼ばれる協定世界時 (UTC) が使用されます。多くの場合、この時間は現地時間と異なります。 例えば、東部標準時 (EST) は UTC 時間よりも 5 時間遅れています。

次のタスク

問題判別ログを表示するには、XML エディターでログ・ファイルを開きます。 問題のある実行とタイム・スタンプが一致しているログを選択します。 最新のログにはサフィックス 00.log が付いています。


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