同期ポイントを挿入すると、アクティビティーを一時停止および再開することにより多数の仮想ユーザーのアクティビティーを調整できます。
ユーザーによるシステムへの過負荷を回避するため、スケジュール開始時点ですべての仮想ユーザーを同期し、解放時点をずらすことができます。ストレス・テストでは同期ポイントも便利です。
このタスクについて
スケジュールまたはテストに同期ポイントを挿入できます。
スケジュールに同期ポイントを挿入するメリットは、テストの場合よりも同期ポイントが明白になる点です。また、解放オプションを定義し、スケジュールに設定した同期ポイントのタイムアウトを選択できます。
ループ内の同期ポイントはリセットされません。つまり、(ループの最初の反復で) 一度同期ポイントが解放されると、以降のすべての反復で解放されたままになるということです。
手順
スケジュールに同期ポイントを挿入するには、以下のようにします。
- テスト・ナビゲーターで、スケジュールをブラウズし、ダブルクリックします。 スケジュールが開きます。
- 同期ポイントを追加する場所の直下のエレメントを右クリックし、をクリックします。
- 同期ポイントの名前を入力するか、または解放のタイプを変更する既存の同期ポイントの名前を選択します。 スケジュールで同期ポイントが開きます。これで、同期ポイントの属性を設定できます。
- 解放のタイプを設定します。ユーザーを同時に解放するか、または解放時点をずらすことができます。システムのストレス・テストの実行時には、解放のタイプとして「同時」を選択します。解放するユーザーによるシステムへの過負荷を回避するには、解放のタイプとして「スタッガー」を選択します。
オプション |
説明 |
同時 |
同期ポイントからすべてのユーザーを同時に解放します。デフォルトの再始動時間は 0 です。これは、最後のユーザーが同期ポイントに到達すると、すべてのユーザーが同時に即時解放されることを意味します。 ユーザーを遅延させるには、「再始動時間」フィールドに数値を入力してください。例えば、再始動時間を 4 秒に設定すると、すべてのユーザーが同期ポイントに到達するかまたはタイムアウトが発生した後に、4 秒間待機してからユーザーがすべて解放されます。
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スタッガー |
同期ポイントからユーザーを 1 人ずつ解放します。 各ユーザーが解放されるまでの待機時間はランダムに選択され、「最小時間」および「最大時間」フィールドに設定した範囲内で均一に配分されます。
例えば、「最小時間」が 1 秒であり「最大時間」が 4 秒の場合、各ユーザーが同期ポイントに達するかまたはタイムアウトが発生した後に、1 秒から 4 秒までの範囲内の時間だけ待機してから各ユーザーが解放されます。すべてのユーザーは、1 秒から 4 秒までの範囲でランダムに配分されます。
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- タイムアウト期間を設定します。タイムアウト期間は、最初の仮想ユーザーが同期ポイントに到達したときに始まります。同期ポイントに関連付けられているすべてのユーザーが同期ポイントに達していない状況でタイムアウト期間が経過すると、同期ポイントのすべてのユーザーが解放されます。タイムアウト値 0 は、タイムアウトがないことを意味します。
同期ポイントに到達できない問題が発生する場合もあるので、タイムアウトを設定すると便利です。1 人のユーザーに問題が発生したためにすべてのユーザーを保留にする状況は望ましくありません。
タイムアウト後に同期ポイントに達するユーザーは保留されません。ただし、「最小時間」と「最大時間」が設定されている場合は、ユーザーは遅延します。