チームは、Rational® Quality Manager を使用して、品質の目的全体を設定でき、開始基準と終了基準の両方を管理できます。
品質の目的はプロジェクト・レベルで定義され、個別のテスト計画で実装されます。これにより、各目的を達成したかどうかを追跡できます。
このタスクについて
ここに、テスト・チームで品質の目的を使用する方法の例を示します。
- テスト・チームが、計画プロセス中に品質の目的を定義します。
- テスト・マネージャーが、「システム・プロパティー」で事前定義の品質の目的を調べ、テスト・チームに適しているかどうかを評価します。

品質の目的ごとに、「名前」と「説明」、および「条件」と「ターゲット」が含まれています。
- テスト・マネージャーが、事前定義された品質の目的の一部の設定を変更すること、
また、新しい品質の目的をいくつか作成することを決定します。
例えば、事前定義された品質の目的の 1 つに、失敗した実行記録のパーセンテージが 10% 未満であることが必須として示されているとします。テスト・マネージャーが 10% 未満を 5% 未満に置き換えるために、10 をダブルクリックして 5 に置き換えます。
事前定義された品質の目的と新しい品質の目的の両方を、そのプロジェクト・エリア内の
すべてのテスト計画で使用できます。ただし、ユーザー定義のすべての品質の目的は通知のみを目的としており、計算された値は含まれません。
- 特定のテスト計画を担当するテスト・リードが、テスト計画の品質の目的全体を定義します。このとき、テスト・マネージャーによって定義された品質の目的の一部を使用し、必要に応じて、テスト計画内に作成した追加の品質の目的も一部使用します。
注: テスト計画で追加された新しい品質の目的はすべて、同じプロジェクト・エリア内のすべてのテスト計画で使用できます。
例えば、テスト・リードは、「システム・プロパティー」に定義されていない品質の目的全体の一部 (テスト対象のアプリケーションでサポートされる必要のある同時ユーザーの数や、開くことができるテスト対象アプリケーションの最大数など) を追加できます。
品質の目的がテスト計画に追加されると、次の図のように、「条件」と「ターゲット」が「予想」列にまとめてマージされます。
テスト・リードが、状況を「未始動」に設定します。
- テスト・リードが、テスト計画の「開始基準」セクションを開いて、テスト開始前に満たしておく必要のある前提条件を定義します。
例えば、システム検査テスト・チームがすべての機能検査テストを試行しておくことおよびその 95% が完了していることを求められる、機能検査テスト・チームがユーザー・インターフェースが凍結していることを求められる、など。
- テスト・リードが、テスト計画の「終了基準」セクションを開いて、テスト終了前に満たしておく必要のある条件を定義します。
例えば、システム検査テスト・チームがすべてのシステム検査テストを試行しておくことおよびその 95% が完了していることを求められる、など。
- 開発エフォートの進行と同時に、テスト・リードは、テスト開始基準が満たされているかどうかを判別します。
- テスト・リードが、いくつかのレポートを実行して、重大度 1 の障害の数、実行記録成功率などを判別します。
ソフトウェアが、品質の目的ごとに現行値を計算します。
- テスト・リードは、これらの値を予想値と比較し、状況を設定し、品質の目的ごとにコメントを作成します。

- テスト・リードが、他のチーム・メンバーとともに、開始基準が満たされているかどうかを判別します。
テスト・リードが、元の開始基準の見積もりをそのまま使用するか、
調整を加えるかどうかを決定できます。
- テスト・エフォートが進行するにつれて、テスト・リードが、開始基準と同様のプロセスに従って終了基準が満たされているかどうかを判別します。
- テスト・エフォートの終わりに、チームが品質の目的全体を満たされているかどうかを評価します。