このトピックは、WebSphere® Application Server と協働するように、IBM® Rational® Quality Manager をセットアップする方法について説明しています。このセットアップは、Jazz™ サーバーを Websphere Application Server と同じマシンにインストールしていることを前提としています。
構成の計画
これらのステップを始める前に、以下を完了している必要があります。
- Jazz Team サーバーでは、
WebSphere® Application Server バージョン 6.1 に IBM
Java™ SDK 1.5 SR5 以降の累積フィックスが適用されているか、
または WebSphere Application Server バージョン 7.0 に
少なくとも 7.0.0.3 がインストールされている必要があります。
IBM Java
SDK 1.5 SR6 SDK の更新
は、http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&uid=swg24017492
から入手できます。
WebSphere 6.1 および GA IBM Java SDK
では、このフィックスがないと、Jazz は操作をいくつか行った後
で、「プロキシー・エラー」の報告を開始します。
IBM
Java SDK 1.5 SR9 または IBM Java SDK
1.6 SR4 へのフィックスに対して、対応する WebSphere Application
Server iFix を入手する必要があります。これらは、IBM
Rational Team Concert™ 2.0 を適切に実行するために必要です。
入手しないと、サーバーのいくつかのサービスが適切に開始されない場合があります。
iFix は、対応する WebSphere Application Server APAR で
入手できます。IBM Java SDK 1.5/WebSphere
Application Server 6.1 の場合、APAR は PK85942 であり、ファイルを
ftp://ftp.software.ibm.com/software/websphere/appserv/support/fixes/PK85942/
からダウンロードできます。
少なくとも WebSphere Application Server 6.1 フィックスパック 19 をインストールしてから JRE iFix をインストールします。
IBM Java SDK 1.6/WebSphere
Application Server 7.0 の場合、APAR は PK 86771 であり、ファイルを
ftp://ftp.software.ibm.com/software/websphere/appserv/support/fixes/PK86771/
からダウンロードできます。
- teamserver.properties ファイルは、データベース設定で更新されます。
- セキュリティー・セットアップのための WebSphere 文書を参照し、ケース・インセンシティブのプロパティーをオフにします。
- Java 2 セキュリティー・オプションを、オフにする必要があります。このオプションが WebSphere Application Server でオンにされている場合、jazz.war の開始に失敗する原因となります。
- WAS のセキュリティー設定「無保護の URI にアクセスした場合に使用可能な認証データを使用する」にチェック・マークが付けられていることを確認します。WAS Integrated Solutions Console でこれを行うには、以下のようにします。
- バージョン 6.1 で、「セキュリティー」->「セキュア管理、アプリケーション、およびインフラストラクチャー」->「Web セキュリティー」-「一般設定」へと進みます。バージョン 7 で、「セキュリティー」->「グローバル・セキュリティー」-> 「Web および SIP セキュリティー」->「一般設定」へと進みます。
- 「無保護の URI にアクセスした場合に使用可能な認証データを使用する」のチェック・ボックスを選択します。
WebSphere Application Server の構成
WebSphere Application
Server を構成するには、以下のようにします。
- WebSphere Application Server サービスがまだ実行されていない場合は、このサービスを開始します。
- WebSphere Application Server 管理コンソールをブラウズします。
- 管理リソースとしてサーバーの認証を受けます。
注: WebSphere ソフトウェアをインストールしたユーザーが、インストール時に管理リソースのユーザー ID とパスワードを指定している場合があります。
- 認証されたら、をクリックします。
- server1 構成ページの「サーバー・インフラストラクチャー (Server Infrastructure)」セクションを探し、「Java とプロセス管理 (Java and Process Management)」を展開し、「プロセス定義 (Process Definition)」をクリックします。
- 「プロセス定義 (Process Definition)」ページで、「追加プロパティー」セクションに移動し、「Java 仮想マシン」をクリックします。
- 最大ヒープ・サイズを 1000 に増やし、「適用」をクリックします。
- 「Java 仮想マシン」ページの「汎用 JVM 引数 (Generic JVM arguments)」セクションで、以下の JVM 引数を組み込みます。JVM 引数を必ず 1 行で追加してください。
Windows® の例:
-Dcom.ibm.team.server.configURL=file:///D:/RQM20/server/conf/jazz/teamserver.properties -Dlog4j.configuration=file:///D:/RQM20/server/log4j.properties -Djava.awt.headless=true -Dorg.eclipse.emf.ecore.plugin.EcorePlugin.doNotLoadResourcesPlugin=true -Xmx1000M -Dcom.ibm.team.repository.provision.profile=///D:/RQM20/server/conf/jazz/provision_profiles -Dcom.ibm.team.repository.discovery.document.location=file:///D:/RQM20/server/conf/jazz/services.xml -Dcom.ibm.team.repository.friends.config.location=file:///D:/RQM20/server/conf/jazz/friendsconfig.rdf -Dcom.ibm.rqm.create.samples=false -Xss768k
Linux® の例:
-Dcom.ibm.team.server.configURL=file:///opt/IBM/RQM20/server/conf/jazz/teamserver.properties -Dlog4j.configuration=file:///opt/IBM/RQM20/server/log4j.properties -Djava.awt.headless=true -Dorg.eclipse.emf.ecore.plugin.EcorePlugin.doNotLoadResourcesPlugin=true -Xmx1000M -Dcom.ibm.team.repository.provision.profile=///opt/IBM/RQM20/server/conf/jazz/provision_profiles -Dcom.ibm.team.repository.discovery.document.location=file:///opt/IBM/RQM20/server/conf/jazz/services.xml -Dcom.ibm.team.repository.friends.config.location=file:///opt/IBM/RQM20/server/conf/jazz/friendsconfig.rdf -Dcom.ibm.rqm.create.samples=false -Xss768k
ここで D:/RQM20 は Windows のインストール・ディレクトリーで、
opt/IBM/RQM20 は Linux のインストール・ディレクトリーです。
これらの値はエンコードする必要があります。つまり、ファイル・パスのすべてのスペースを
%20 に置き換える必要があります。例えば、
C:¥Program
Files は
C:¥Program%20Files になります。
不正確な JVM 引数値が入力された場合、WebSphere Application
Server は始動しません。これが発生した場合は、WebSphere Application
Server の Web ユーザー・インターフェースを使用してこれを訂正することはできません。
server.xml ファイルを見つけ、ファイルを編集してから WebSphere Application Server を始動する必要があります。
このファイルは通常次の場所にあります。
c:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv01¥config¥cells¥qwin268Node01Cell¥nodes¥qwin268Node01¥servers¥server1¥server.xml
注: Rational Team Concert ヘルプに記載されている JVM 引数は、Rational Quality Manager を適切にデプロイするために必要な JVM 引数全部を含んでいるわけではありません。
- 「追加プロパティー」で、「カスタム・プロパティー」をクリックします。
- 「新規」をクリックして、以下の値を追加します。
- 変更をマスター構成ファイルに保管します。
- WebSphere Application Server をシャットダウンしてから再始動します。
注: サーバーが再始動しない場合は、汎用 JVM 引数を手動で確認します。これらの引数は server.xml ファイルで管理されています。標準的なインストール済み環境では、このファイルは以下のロケーションにあります。
C:¥Program Files¥ibm¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv01¥config¥cells¥enable01
Node01Cell¥nodes¥enable01Node01¥servers¥server1¥server.xml
WebSphere Application Server のセキュリティー設定
OAuth、WebSphere Application Server を使用したインストールのサポートを改善するには、以下の Web セキュリティー設定を使用する必要があります。
- WAS 統合ソリューション・コンソールを使用して、へと進みます。
- 「無保護の URI にアクセスした場合に使用可能な認証データを使用する」が選択されていることを確認します。
WebSphere Application
Server での Rational Quality Manager 製品およびヘルプの構成
IBM Rational Quality Manager プロダクト
とヘルプを WebSphere Application Server の環境で構成するには、以下のようにします。
- WebSphere 管理コンソール・インターフェースを開始し、WebSphere Application Server 管理ユーザー ID を使用してサーバーの認証を受けます。
- 「アプリケーション」を展開し、「新規アプリケーションのインストール (Install New Application)」をクリックします。
- 「新規アプリケーションへのパス (Path to the new application)」の下で、「ローカル・ファイル・システム (Local file system)」上の jazz.war ファイルのロケーションを参照し、ファイルを選択します。
- コンテキスト・ルートとして /jazz を入力し、「次へ」をクリックします。
注: jazz.war ファイルは RQM_install_dir¥server¥tomcat¥webapps¥jazz.war にあります。
- 「要約」画面が表示されるまで「次へ」をクリックし、
表示後に「終了」をクリックして新規アプリケーションをインストールします。
- jazz_war アプリケーションがインストールされたことを確認し、「保管」をクリックして変更をマスター構成ファイルに保管します。
- 「新規アプリケーションのインストール (Install New Application)」ページに戻ります。
- ローカル・ファイル・システム上の help.war ファイルのロケーションを参照し、ファイルを選択します。コンテキスト・ルートとして /help を入力し、「次へ」をクリックします。
注: help.war ファイルは RQM_install_dir¥server¥tomcat¥webapps¥help.war にあります。
- 「要約」画面が表示されるまで「次へ」をクリックし、
表示後に「終了」をクリックして新規アプリケーションをインストールします。
- help_war アプリケーションがインストールされたことを確認し、「保管」をクリックして変更をマスター構成ファイルに保管します。
- 「アプリケーション」オプションの「エンタープライズ・アプリケーション」セクションを展開します。
- 「jazz_war」を選択し、「開始」をクリックします。
- 「help_ war」を選択し、「開始」をクリックします。
Rational Quality Manager を使用する場合の WebSphere Application Server での LDAP の構成
LDAP を構成するには、以下のようにします。
- Websphere 管理コンソールから、をクリックします。
- セキュリティー設定を以下のように更新します。
- 管理セキュリティーを使用可能にする: on
- アプリケーション・セキュリティーを使用可能にする: on
- ユーザー・アカウント・リポジトリー/使用可能なレルム定義 : スタンドアロン LDAP レジストリー
- 「ユーザー・アカウント・リポジトリー」セクションで、「構成」をクリックし、「一般プロパティー」を指定します。
- 1 次管理ユーザー名 - ご使用のユーザー ID
- サーバー・ユーザー ID - 自動生成されたサーバー ID
- LDAP サーバーのタイプ - カスタム
- 検索タイムアウト - 120 秒
- 「適用」をクリックし、変更を保管します。
- 「構成」セクションで、「接続のテスト」をクリックします。
- 「追加プロパティー」セクションで、「拡張 Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) (Advanced Lightweight Directory Access Protocol (LDAP))」をクリックします。
- 「一般プロパティー」フィールドを以下のように指定します。
- ユーザー・フィルター:
(&(emailaddress=%v)(objectclass=ePerson))
- グループ・フィルター:
(&(cn=%v)(|(objectclass=groupOfNames)(objectclass=groupOfUniqueNames)))
- ユーザー ID マップ:
*:emailaddress
- グループ・メンバー ID マップ: (ibm をご使用の ID に置き換えます)
ibm-allGroups:member;ibm-allGroups:uniqueMember
- 証明書マップ・モード:
EXACT_DN
- 終了したら「適用」をクリックし、変更を保管します。
- 各画面で「適用」および「保管」をクリックして、それぞれの設定を確定します。
注: 最終ページで、「現在のレルム定義 (Current realm definition)」が「スタンドアロン LDAP レジストリー (Standalone LDAP registry)」に設定されていることを確認してください。
- WebSphere Application Server を停止してから再始動します。
- WebSphere Application Server が再始動した後で、管理コンソールにログインして変更を検証します。
- ユーザー・グループを特定のアプリケーションにマップするには、をクリックします。
- 「エンタープライズ・アプリケーション」のリストで、jazz_war アプリケーションをクリックし、「停止」をクリックします。
- アプリケーションが停止したら、jazz_war アプリケーションをクリックして開き、アプリケーションを編集します。
- 「詳細」プロパティー・セクションで、「ユーザー/グループ・マッピングへのセキュリティー・ロール」をクリックします。
- JazzAdmins や JazzUsers などの特定のグループを選択し、「グループのルックアップ」をクリックします。
これらのグループはすべての Jazz 実装に関連付けられています。許可ユーザーを含む特定の LDAP グループに、これらのグループをマップする必要があります。このマッピングを実行する前に、これらのグループを LDAP サーバー上でセットアップする必要があります。
- LDAP サーバーからグループ名を戻すための検索ストリングを入力します。
「検索」をクリックして、クエリーを実行します。
- 戻された使用可能グループのリストから、特定のグループを選択し、そのグループを「選択済み」列に移動します。
- 「OK」をクリックして、LDAP グループを Jazz グループにマップします。
- 該当する LDAP グループをすべての Jazz グループにマップします。
- JazzAdmins
- JazzDWAdmins
- JazzUsers
- JazzGuests
注: 「すべて認証済み (All authenticated?)」オプションを使用可能にしないでください。
- 変更を保管し、jazz_war アプリケーションを再始動します。
- 管理コンソールからログアウトし、ブラウザー・ウィンドウをシャットダウンします。
WebSphere Application Server カスタム・レジストリーの設定
注: このセクションの説明は、Rational Quality Manager の評価版で使用できます。以下の説明は、実際の実稼働環境で LDAP を使用している場合には使用できません。
WebSphere
Application Server カスタム・レジストリーを使用してユーザーの資格情報を設定するには、以下のようにします。
- 選択した場所に WAS_Security という
ディレクトリーを作成し、users.props ファイルおよび groups.props ファイルを
追加します。
これらのファイルの形式について詳しくは、
user.props および groups.props を参照して
ください。
- をクリックし、「ユーザー・アカウント・リポジトリー」セクションで「スタンドアロン・カスタム・レジストリー」を選択してから、「セキュリティー構成ウィザード」ボタンをクリックします。
- 「セキュリティー構成ウィザード」のステップ 1 で、「アプリケーション・セキュリティーの使用可能化」を選択します。
- ステップ 2 で、「スタンドアロン・カスタム・レジストリー」を選択します。
- ステップ 3 で、ユーザー・リポジトリーを構成し、
1 次管理ユーザー名を追加し、
usersFile (users.props) および groupsFile (groups.props) 両方の名前と値を追加します。
- ステップ 4 で、要約を確認し、「終了」をクリックします。
- 「マスター構成に直接保管」をクリックすることにより、変更を保管します。から「jazz.war」を選択して、「停止」をクリックします (既に停止している場合は赤い
x が表示されます)。
- 「jazz.war」リンクを選択して「ユーザー/グループ・マッピングへのセキュリティー・ロール」を選択します。
- 「JazzAdmins」を選択し、「グループのルックアップ」をクリックします。
- 「グループのルックアップ」をクリックして、利用可能なリストから
「admins」を選択します。
- 選択したリストに追加します。JazzDWAdmins についてもステップ 9 および 10 を繰り返し、ここでも「管理者」を選択します。
- JazzUsers と JazzGuests の場合、ステップ 9 および 10 を実行し、役割として「ユーザー」
を選択します。
- 「マスター構成に直接保管」をクリックすることにより、変更を保管します。
- WebSphere Application Server の構成を完了するには、WebSphere Application
Server を再始動します。
Windows サービスとしての WebSphere Application Server の開始
Rational Quality Manager を使用すると、他のテスト・ツールで作成された自動化テストを参照するテスト・スクリプトを作成できます。これらの自動化テストは、ローカル・テスト・マシン上または共用ネットワーク・ロケーション上に保管できます。共用ネットワーク・ロケーション上に 保管したテストは汎用命名規則 (UNC) 共用を通してアクセスします。
デフォルトでは、WebSphere Application
Server が Windows サービスとして実行される場合、ローカル・システム・アカウントでログインします。
この場合、ローカル・システム・アカウントにセキュリティー資格情報が不足しているために Rational Quality Manager が UNC 共用にアクセスできない可能性があります。
そのため、必ずセキュリティー資格情報がある特定のユーザー・アカウントでログインするように WebSphere Application Server の Windows サービスを設定してください。
これによりサービスは、そのユーザー・アカウントのセキュリティー資格情報と一致するすべての UNC 共用に接続できます。