チームの管理

IBM® Rational® Quality Manager を使用すると、個人およびチームの作業の管理が容易になります。

Jazz ベースのワークアイテム・システムを使用すると、チームのメンバーはタスクおよび欠陥を相互に割り当てて、メンバー全員の状況を表示することができます。 テスト計画の作成者とテスト・ケースの設計者は、レビュー用の作業を配布して、各レビューアーの状況をトラッキングすることができます。 新規要件と変更要件がチームに表示されます。 それらの要件を満たすために必要なテスト・ケースも表示されます。 チームのメンバーの作業に影響を与える変更およびマイルストーンが存在する場合、チームのメンバーに対して自動的に通知されます。

ワークアイテムを使用すると、完了する必要がある項目を追跡できます。 ワークアイテムは、作業単位であり、チームが取り組む必要のある タスクおよび問題を追跡する方法です。以下に記載するように、ワークアイテムを 使用してチームの作業を管理できます。

要件の作成

開発チームおよびテスト・チームの 重要なジョブの 1 つに、製品の要件を満たすことがあります。 新しい要件を作成する、または外部の要件管理ツールから要件をインポートする 際には、必ず、以下の図に示すように要件ワークアイテムが作成されます。

要件ワークアイテム

要件所有者を割り当てると、 そのユーザーはダッシュボードの「タスク」ビューレットに通知を受け取ります。

ダッシュボードの「タスク」ビューレット

後で、 ビュー・ビルダーを使用して要件を追跡し、管理しやすい方法で結果をグループ化 できます。

注: 共同アプリケーション・ライフ・サイクル管理 (CALM) では、Rational Requirements Composer を使用して要件を管理できます。 この場合、要件ワークアイテムは作成されません。

ビュー・ビルダーで要件を表示するには、次のようにします。

  1. 要件」アイコン (要件) を ポイントし、「要件の表示」をクリックします。
  2. 例えば、所有者または状況などによって、結果をグループ化してソート します。

チーム・メンバーへの作業の割り当て

何らかの作業を 実行する必要がある場合、チームのメンバーにワークアイテムを割り当てます。 例えば、テスト計画を作成した後、テスト計画のセクションを完了する ために何人かのチーム・メンバーを割り当てる場合があります。 あるチーム・メンバーにテストの目的を定義するよう割り当て、 別のチーム・メンバーに要件を定義するよう割り当て、 また別のチーム・メンバーにプラットフォームの対象およびテスト環境を 定義するよう割り当てます。

テスト・ケースやテスト・スクリプト についても、同じ手順を実行できます。テスト・ケース の作成後、あるチーム・メンバーにテスト・ケースの設計を定義するよう割り当て、 別のチーム・メンバーにリスク・アセスメントを作成するよう割り当てます。 1 つのテスト・スクリプトをあるチーム・メンバーに割り当て、2 番目の テスト・スクリプトを別のチーム・メンバーに割り当てる場合もあります。

注: テスト・スクリプトには、セクションを持たないという点で若干異なります。 その結果、テスト・スクリプトごとに 1 つのワークアイテムしか割り当てる ことができません。

作業の割り当ては簡単です。

  1. テスト計画、テスト・ケース、またはテスト・スクリプトを開きます。
  2. テスト計画またはテスト・ケースの場合は、割り当てるセクションを 開きます。
  3. ページの右側で「ワークアイテム: 作成」を クリックして、「ワークアイテムの作成」ウィンドウを開きます。
  4. 「要約」フィールドで、割り当ての簡略説明を入力します。
  5. 「所有者」フィールドで、作業を割り当てる所有者を選択します。
  6. 「期限」フィールドで、作業の完了日を割り当てます。
  7. OK」をクリックします。
  8. 保存」をクリックします。

保存」をクリックした後で、タスク-品質ワークアイテムが作成されます。 以下の図に示すように、ワークアイテム番号および所有者が表示され、 ワークアイテムの所有者はダッシュボードの「タスク」ビューレットに通知を受け取ります。

ワークアイテム

作業が完了すると、通知を受け取ります。

レビューアーと承認者の割り当て

テスト計画など、 メンバーにレビューと承認を行うよう割り当てる場合、タスク-レビュー・ ワークアイテムが自動的に作成されます。割り当てられたメンバーは、 ダッシュボードの「タスク」ビューレットに通知を受け取り、その他のチーム・ メンバーは、レビュー・サイクルの進行状況を追跡できます。

障害の作成

新しい障害を作成すると、 必ず、以下の図に示すように障害ワークアイテムが作成されます。

障害ワークアイテム

要件ワークアイテムと同様、 障害ワークアイテムの所有者はダッシュボードの「タスク」 ビューレットに通知を受け取ります。

実際の障害ワークアイテムの フォームは、障害プロバイダーに応じて異なります。つまり、Rational Quality Manager 固有の障害フォームは、Rational Team Concert のような、他 の障害プロバイダーで使用されているフォームと同じではありません。

Rational Quality Manager の事前定義されたワークアイテムタイプ

すぐに使用可能なように、Rational Quality Manager には、以下の事前定義された ワークアイテム・タイプが付属しています。

表 1.
ワークアイテムタイプ 説明
要件 Rational Quality Manager で作成された、または要件管理ツールから インポートされた要件。
欠陥 テストの下のソフトウェアにある障害を追跡するのに使用されるワークアイテム。
タスク-レビュー テスト計画またはテスト・ケースのレビューや承認を求められるユーザーに割り当てられるワークアイテム。
タスク-品質 テスト計画、テスト・ケース、またはテスト・スクリプトなどの成果物に通常関連する作業の特定の部分。例えば、ユーザーがテスト計画のセクションを完了するように求められたとき、そのユーザーはタスク-品質作業項目と関連しています。
タスク その他の汎用ワークアイテム。

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