Rational テスト・ツール統合の概要

IBM® Rational® Quality Manager を使用して、複数の自動化テスト・ツールによって作成されたテストを管理および実行できます。

Rational Quality Manager を使用して、他のテスト・ツールで作成した自動化されたテストを参照する、テスト・スクリプトを作成できます。 自動化されたテストの実行を選択すると、Rational Quality Manager はテスト Lab のマシンにコマンドを送信します。これにより、この自動化されたテストが実行されて、結果がブラウザーに表示されます。

自動化されたテストへの参照を作成した後に、それを Rational Quality Manager 内のテスト・ケースに関連付けることができます。 その後、そのテスト・ケース用の テスト実行記録 を生成して実行できます。

各テスト・ツールは、Rational Quality Manager との独自の統合をインプリメントします。 大部分の統合は類似していますが、ここでの説明では、各統合に関するすべての詳細は網羅されていません。詳細については、必ず個々のテスト・ツールを参照してください。

テスト・ツール・アダプター

自動化されたテスト・ツールは、アダプターを使用して Rational Quality Manager と統合されます。 各アダプターはテスト・ツールと Rational Quality Manager の間のブリッジの役割を果たします。 アダプターは Rational Quality Manager からの要求を listen した後、テスト・ツールがインストールされているテスト・マシン上でテストを実行します。

ほとんどの場合、アダプターは固有製品とともにインストールされます。 そのため、Rational Performance Tester アダプターは Lab 内の Performance Tester テスト・マシン上に Rational Performance Tester と共にインストールされます。 アダプターに必要な構成も、ネイティブ製品がインストールされたマシン上で処理されます。

注: Rational AppScan アダプターは、特殊なケースです。 これは AppScan® テスト・マシン上ではなく、Rational Quality Manager サーバー上で実行します。

テスト・マシンに対してローカルの自動化されたテストを管理する

アダプターを使用して、テスト・マシンに対してローカルの自動化されたテストを実行するには、以下の要件を満たす必要があります。

以下の図は、テスト・マシン上にテスト・リソースがすでに存在する場合に、自動化されたテストを実行するユーザー要求を示しています。このプロセスは、Rational AppScan Tester Edition を除く他のテスト・ツールで同じです。

Quality Manager、Functional Test アダプター、およびテスト・マシンの間の統合
  1. ユーザーは、ローカル・テスト・マシン上にある自動化された機能テストを実行するために、Functional Test アダプターを選択します。
  2. Functional Test アダプターは要求を受信し、テスト・マシン上でテストの実行を開始します。
  3. テスト・マシン上でテストが実行され、アダプターは結果を RQM サーバーに返します。
  4. 実行および実行結果は、Web クライアント上でブラウザーに表示されます。

共用ロケーションにある自動化されたテストを管理する

Quality Manager を使用することにより、共用ロケーションから、テストが実行されるローカル・テスト・マシンに、テスト・リソースがコピーされるように指定できます。テスト・スクリプトの作成時、テスト・リソースが存在する共用ロケーションを指定します。後にテストを実行する際、テストを実行するテスト・マシンを指定し、そのマシンにテスト・リソースがコピーされます。最後に、そのマシン上のアダプターが、テスト・リソースのコピーを使用してテストを実行します。

以下の図は、共用ネットワーク・ロケーションに存在する自動化されたテストを実行する、ユーザー要求を示しています。

共用テスト・リソースにある自動化されたテストとの統合
  1. ユーザーは、共用ネットワーク・ロケーションに存在する、自動化された機能テストの実行を選択します。
  2. Functional Test アダプターは、要求を受信し、共用ロケーションから機能テスト・マシンにテストをコピーします。
  3. テスト・マシン上でテストが実行され、アダプターは結果を RQM サーバーに返します。.
  4. 実行および実行結果は、Web クライアント上でブラウザーに表示されます。
注: 共用テスト・リソースを使用できるようにするには、管理者は前もって、リソースを Rational Quality Manager で使用できるようにしておく必要があります。 共用リソースが使用可能になった後に、ユーザーはそのリソースを参照するテスト・スクリプトを作成できます。
注: WAS 環境で実行しており、Windows® サービスとして開始するように WAS をセットアップしている場合、この WAS Windows サービスを、セキュリティー信用証明情報を使用して特定のユーザー・アカウントでログインするように設定してください。こうして、このサービスは、これらのセキュリティー信用証明情報と一致する共用ネットワーク・ロケーションのすべてに接続可能となります。

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