Rational Quality Manager では、最も低い共通点はテスト・ケースです。ファースト・パスのテスト実行シナリオでは、単にテスト・ケースを作成し、それを実行します。
テスト・ケースを実行するとき、テスト計画、テスト・スクリプト、テスト環境、およびテスト実行記録などのその他のテスト成果物との関連は、完全にオプションです。Rational Quality Manager で全範囲の機能を選択し利用する場合、これらの関連を作成できますが、そうする必要はありません。
ファースト・パスの実行で、テスト・ケースは一般的にはローカル環境で実行され、テストの実行が終了するとき、必要に応じて実行結果を更新します。そのため、テスト実行の要件が比較的基本的な場合、このシナリオは非常に役立ち、複数のプラットフォームおよびテスト環境をサポートする必要はありません。このシナリオにより、素早く稼働中になることができます。
テスト・スイートは、テスト実行目的でグループ化されたテスト・ケースのコレクションです。テスト・スイートには手動テストと自動テストの両方を含めることができますが、管理なしで実行する一連の自動化テストがあるとき、最も有益です。スイートを実行しているとき、スイートでテスト・ケースを連続して実行するか、または並行して実行するかを指定できます。
テスト実行記録はテスト環境情報をテスト・ケースにマップします。それらは、実行のためのハードウェアおよびソフトウェア環境を指定します。 基本的には、テスト・ケースはこの環境で実行する、例えばこの特定のハードウェア・プラットフォームで、この特定のオペレーティング・システムを実行し、この特定のブラウザーを使用して実行することを指令します。 テスト・ケースが 4 つの異なるテスト環境で実行されるときに、それが合格することを確証するためには、各テスト環境ごとにテスト実行記録を作成できます。
テスト実行記録には、テスト・ケースの実行に関連した全体的な結果 (つまり、合格、失敗、ブロック) も含まれます。 テスト・ケースが合格するためには、そのすべてのテスト実行記録が合格する必要があります。
テスト実行記録を個別に作成するか、またはウィザードを使用して自動的に 1 度にいくつかを生成することができます。
Rational Quality Manager では、以下を含む手動テストと自動化テストの両方を作成し実行することができます。
自動化テストを作成するとき、自動化テスト・ツールを使って記録または作成された実際のテストへの参照を作成します。実際のテストは、テスト Lab のテスト・マシンまたは共有ネットワーク・ロケーション上に常駐することができます。 共用ロケーションに常駐するテストを実行するとき、Rational Quality Manager はテストをテスト・マシンにコピーし、それを実行します。
Rational Quality Manager を使用して、ツール内で障害を管理したり、Rational Team Concert や Rational ClearQuest® などの他のツールを使用することができます。
テスト中のアプリケーションが Rational Team Concert で開発されている場合、Rational Team Concert で障害ワークアイテムを使用して障害を管理することができます。
チームが Rational ClearQuest を使用して障害を追跡している場合、Rational Quality Manager における障害ワークアイテム・タイプを使用し、Rational ClearQuest Connector を使用してローカル障害リポジトリーと Rational ClearQuest の間の同期化を行うことができます。
テスト実行の必要がさらに複雑で、複数のプラットフォームおよびテスト環境をサポートする必要がある場合、作業を自動化するのを助ける製品機能の全範囲を利用することができます。以下のシナリオはテスト実行に使用可能な 1 つのワークフローを表示しています。
テスト・ケースはテスト実行に必須です。
テスト計画はテスト実行アクティビティーを編成するのを助けますが、テスト実行の要件ではありません。
Rational Quality Manager を使用して手動テスト・スクリプトを作成するか、Rational Manual Tester などのその他のツールから手動テスト・スクリプトをマイグレーションすることができます。また、Rational Functional Tester などのその他のツールを使って作成された、事前に存在する自動化テストへの参照を作成することもできます。