レポートの設計担当者は、Document Studio を使用して、データ・ソース・スキーマをインポートし、レポート・テンプレートを作成することができます。
手順
- テンプレート開発プロセスの概要を確認するには、『文書テンプレートの設計』を参照してください。 文書の構造と、含めるデータについての計画を開始します。 例えば、最終的な文書を 1 テンプレートから生成するか、またはそれぞれに再使用可能なコンテンツ部分が含まれている複数のテンプレート・ファイルから生成するかどうかを決めます。
- Document Studio アプリケーションで、文書テンプレートを作成します。
- データ・ソースからのデータ・ソース・スキーマを識別します。 データ・ソースを追加する方法は 2 つあります。
1 つは「DOORS スキーマ・ディスカバリー」ウィザードを使用する方法です。
もう 1 つは「データ・ソース・スキーマ」ウィザードを使用する方法です。
「データ・ソース・スキーマ」ウィザードを使用してデータ・ソースを追加するには、次のようにします。
- Document Studio で、をクリックします。
- 「定義済み」フィールドで Doors データベース・スキーマを選択します。
- 「タイプ」においてリストからスキーマのタイプを選択します。 Rational DOORS の
場合は、「DOORS」を選択します。
- 必要に応じて「スキーマ」フィールドを編集するか、
または「参照」をクリックしてスキーマ・ファイルのパスを選択します。
- リソースがセキュア・サーバーにある場合、「ユーザー名」を指定します。
- リソースがセキュア・サーバーにある場合、「パスワード」を指定します。
- リストから「認証タイプ」を選択します。 Rational DOORS の
場合、認証タイプは OAuth-OSLC です。
OAuth-OSLC を選択しない場合、各認証タイプは正しいタイプが検出されるまでテストされますが、これによって文書生成時間が増える可能性があります。
「DOORS スキーマ・ディスカバリー」ウィザードを使用してデータ・ソースを追加するには、次のようにします。
- Document Studio で、をクリックします。
- 次のようにして、接続詳細を指定します。
- Rational DOORS の実行インスタンスを使用するには、「実行中の DOORS インスタンスを使用する」を選択します。
- Rational DOORS をバックグラウンドで実行するには、「新規バックグラウンド DOORS プロセスを実行する」を選択します。ユーザー名、パスワード、データベース、およびパスを doors.exe に指定します。
- ビューを選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- 以下のようにして属性タイプを選択します。
- 属性をメイン・オブジェクトである Module/Object スキーマ・エレメントに追加するには、「モジュールおよびオブジェクトの属性」を選択します。
- 属性をリンク・オブジェクトである Module/Object/Link/Linked スキーマ・エレメントに追加するには、「リンク・オブジェクトの属性」を選択します。
- 「DOORS モジュール選択」ウィンドウで、モジュールを Rational DOORS データベース構造から選択し、「次へ」をクリックします。
- 「DOORS ベースライン」ウィンドウで、モジュールのベースラインを選択します。選択したベースラインにより、使用する属性セットが決定されます。
- 「DOORS 属性」ウィンドウで、以下の属性情報が表示されます。
- 「属性名」: 選択したベースラインで使用可能な属性をリストします。
- 「スコープ」: 属性のスコープをモジュールまたはオブジェクトとして表示します。
- 「昇格名」: 属性の昇格名とは、スクリプト式で使用される名前のことです。
有効な名前は、無効な値の入力を避けるために、Rational DOORS 属性名から生成されます。
昇格属性によって、Module/Object コンテキストからのその属性値への直接アクセスが可能になります。
非昇格属性値は、Module/Object/Attribute コンテキストからのみ使用できます。
チェック・ボックスを選択して属性を指定するか、または「すべて選択」を使用してすべての属性を選択します。
「選択をすべて解除」では、すべての属性がクリアされます。
「次へ」をクリックします。
- 「DOORS ビューおよび列」ウィンドウで、ビューを選択します。
次いで列名のチェック・ボックスを選択して列を選択するか、または「すべて選択」を使用してすべての列名を選択します。
「次へ」をクリックします。
注: 列の昇格名が、「昇格名」列に表示されます。
任意の数のビューから列を昇格させることができます。テンプレートを設計する際に、後で属性を昇格することができます。属性は、通常の事前定義キーワード以外の宣言情報を要素に追加します。ユーザー定義の Rational DOORS 属性には、標準の Rational DOORS スキーマ・ファイル内の属性ノード経由でのみアクセスできます。これらの属性を使用するには、XML スキーマ・ディスカバリー・ウィザードを使用して、属性値を XML 属性として昇格できます。属性は、例えば Module Name や Last Modified On プロパティーのように、1 回しか使用されない場合もあります。また、属性は、Object Heading や Object Text のように、1 つのオブジェクトに適用されていても複数回使用される場合もあります。
- 「スキーマ・オプションの選択」ウィンドウで、以下のフィールドの詳細を入力します。
- 「スキーマ・ロケーションの選択」: 「参照」をクリックし、データ・ソース・スキーマを保存するロケーションを選択します。
- 「データ・ソース・スキーマ ID」: データ・ソース・スキーマの ID を入力します。
- 「現行のテンプレートにデータ・ソース・スキーマを追加します」チェック・ボックスを選択して、このスキーマをオープン・テンプレートに追加します。
「次へ」をクリックします。
- スキーマを保存して、スキーマ・ディスカバリー・ウィザードを再度実行しなくてもそれらを他のテンプレートで再利用できるようにします。
- 「要約」ウィンドウで情報を確認して、「終了」をクリックします。
- 属性を処理します。 どのオブジェクト属性が Rational DOORS モジュールに存在するかをディスカバーしてから、Rational Publishing Engine レポートに表示する必要があるかどうかを評価できます。モジュールに組み込まれている属性のリストにアクセスするには、メニューを選択します。
- エレメントをテンプレートに追加します。 Rational Publishing Engine には、文書の構成に使用できる一連の包括的なテンプレート・エレメントが備わっています。テンプレート・コンテンツ・エディターに要素をドラッグできます。例えば、複数の段落を保持するコンテナー・エレメントを追加できます。
各段落は、それを特定のデータのみと関連付けるテスト条件によって制御できます。
詳しくは、『「パレット」ビューのテンプレート・エレメント』および『テンプレートへのエレメントの追加』を参照してください。
- コンテナー・エレメント
- 1 x 1 テーブルに格納される Rational DOORS アナリスト・ダイアグラムでは、テーブルの代わりにコンテナー・エレメントを使用できます。
- イメージ・エレメント
- イメージは、属性の値を使用して Rational DOORS モジュールから抽出されます。イメージのみを照会することはできません。
抽出されたイメージのサイズを構成するには、
image max width および
image max height プロパティーを指定します。これらのプロパティーは、次の 2 カ所で指定できます。
- 要素のフォーマット情報。これは、そのテンプレート・エレメントに含まれるイメージのサイズを定義します。テキスト・テンプレート・エレメントでのみ使用できます。
- 文書仕様メタデータ。これは、すべてのテンプレートのイメージのサイズを定義します。これらのグローバル値よりも要素のフォーマット値が優先されます。
- 表エレメント
Rational Publishing Engine で
Rational DOORS のテーブルの外観を、
Rational DOORS と完全に同一になるよう再現することはできない場合があります。使用可能な
Rational DOORS テーブル属性を使用して、新しいテーブルを生成できます。
Rational DOORS スキーマ・ウィザードは、
Rational DOORS テーブルに関する情報を抽出するために使用します。例:
TableCellWidth –
セルの幅 (画面ピクセル単位)。
Rational DOORS から列情報を抽出するには、次の 2 つの方法があります。
Rational DOORS の表内に複数の行にわたるセルがあると、Rational Publishing Engine は最初のセルを生成し、スパン内の残りのセルは削除します。
表について詳しくは、『テーブル・エレメントの追加』を参照してください。
- 照会、属性、および変数を使用して、テンプレートにデータを追加します。これらの項目は、レポートに生成される情報の内容を指定します。 IBM® Rational DOORS の照会は、先頭がルート・エレメント (モジュール) であり、それに子エレメント (オブジェクト)、オブジェクトの子属性が続きます。
例: Module/Object/Attribute/Name。詳しくは、『Rational DOORS のスキーマ』を参照してください。
- 出力での表示方法を制御するフォーマット設定とスタイル設定をエレメントに追加します。
- レポートにプルするデータを絞り込むフィルターを作成します。 一般的なデータ・ソース URI の詳細バージョンであるフィルターを使用してデータの特定サブセットを指すことで、レポート生成時に Rational Publishing Engine がデータ・ソースから必要以上の情報を取得しないようにすることができます。これらのフィルターには、テンプレートで参照される必要なデータをすべて取得するために十分な条件が設定されている必要があります。そうでない場合、不完全なデータが含まれるレポートが生成されます。 リンク照会にネイティブ・フィルターを定義できます。詳しくは、『例: Rational DOORS ネイティブ・フィルター』を参照してください。
- レポート内でデータを編成するソートを作成します。 Rational DOORS の場合、ネイティブ・ソート・テキストは Rational DOORS ソートのフォーマットでなければなりません。詳しくは、『例: Rational DOORS でのネイティブ・ソート』を参照してください。
次のタスク
Document Studio アプリケーションから
データをプレビューする場合、データの取得にはデフォルトのベースラインおよびビューが使用されます。