実行時に定義される動的データ・ソース・エレメントを
組み込むことができます。データ・ソース構成エレメントを使用すると、データ・ソースを再構成できます。
Rational® Publishing Engine は、静的データ・ソースの URL を計算します。これは文書生成が開始され、データ・ソースからの最初の照会がアクセスされていない時点で実行されます。
データ・ソース構成エレメントを使用して、文書生成時のエレメントの評価時間を制御できます。
データ・ソース構成エレメントは、文書の設計を開始するときに接続情報が不明の場合に役立ちます。
例えば、A と B の 2 つの製品から成果物へリンクした場合、
データ・ソース情報は実行時に B から
取得されます。データ・ソースを再構成することによって、URI、ユーザー名、
パスワード、などのプロパティー、および
データを抽出するときに Rational Publishing Engine に使用されるその他のデータ・ソース固有のプロパティーを
変更できます。
始める前に
データ・ソース構成エレメントは、文書テンプレート内の、構成済みのデータ・ソースに対する照会を含んでいるエレメントの前に配置する必要があります。
このタスクについて
データ・ソース構成エレメントを使用して、データ・ソースを再構成します。
データ・ソース構成エレメントは、
テンプレート内で使用されるデータ・ソース・スキーマに接続する必要があります。
データ・ソース構成に依存して、動的データ・ソース・エレメントは
文書仕様内のプロパティーに類似したプロパティーを
含みます。文書生成時に、このエレメントはデータ・ソースを初期化または
再初期化します。データ・ソース構成エレメントを使用して、
実行時に不明であるプロパティーのみを定義します。
ユーザー名、パスワード、
exe ファイルのロケーション
などのすべてのプロパティーに対してこのエレメントを使用すると、テンプレートが
ポータブルでなくなります。
データ・ソース構成エレメント・プロパティーは、文書仕様内のデータ・ソース・エレメントに定義されているものと類似していますが、文書仕様のプロパティーは静的な値を持ち、データ・ソース構成エレメントのプロパティーは、コンテキスト内で使用可能な別のデータ・ソースからの値を使用します。
手順
データ・ソースを再構成するには、以下のようにします。
- 「パレット」ビューで、
データ・ソース構成エレメントを選択して、テンプレートにドラッグします。
- データ・ソース構成エレメントを選択します。
- 「プロパティー」ビューで、「データ」タブを選択します。
- 「ターゲット・データ・ソース」プロパティーで、データ・ソース・スキーマの名前を入力します。
データ・ソース構成がデータ・ソース・スキーマに
接続された後に、そのフォーマット設定プロパティーは
データ・ソース・スキーマ・タイプの実行時プロパティーを反映するために
更新されます。
- 「継承されたデータ構成」プロパティーで、テンプレートで使用されるデータ・ソース・スキーマの名前を入力します。デフォルトで、
このプロパティーは、値を含みません。この値を
テンプレート内で使用されるデータ・ソース・スキーマ名と変更することができます。この
プロパティーが使用される場合、ターゲット・データ・ソースは
継承済みデータ・ソースから取得された設定と、データ・ソース構成に
定義されたプロパティーを使用して構成されます。
継承済みデータ・ソースのプロパティーは、ターゲット・データ・ソースに値が指定されていない場合に使用されます。例えば、継承済みデータ・ソースの
URL は、ターゲット・データ・ソースに URL プロパティーが
指定されない限り、ターゲット・データ・ソースに使用されます。
継承済みデータ・ソース・プロパティーの一般的な使用は、
データ・ソースに資格情報を 1 回のみ提供することです。
その他の
プロパティーも指定できます。あるいは、文書仕様または
「継承されたデータ構成」プロパティーに定義されているデータ・ソース内に指定されている値のいずれかから
取得されます。
注: ターゲット・
データ・ソースおよび継承済みデータ・ソースは、同じデータ・ソースを使
用できます。継承済みデータ・ソースが空のままの場合、ターゲット・データ・ソースが使用されます。
データ・ソース構成プロパティーが空でない限り、
文書仕様プロパティーに
優先されます。Rational Publishing Engine は、
データ・ソース構成エレメント内に定義されているプロパティーと
文書仕様に定義されているプロパティーを結合します。