イントラネット・サーバーからのヘルプ・コンテンツの配信
ファイアウォールの背後でイントラネット・サーバーをセットアップし、ユーザーにヘルプ・コンテンツを提供することができます。
この方法により、ユーザーはヘルプ・コンテンツを自分のコンピューターにダウンロードして保存する必要がなくなります。セキュリティー要件と組織のニーズに応じて、ヘルプ・コンテンツをイントラネット・サーバーからユーザーに提供できます。
このように設定すると、ヘルプ・コンテンツの 1 つのコピーがサーバー上に保管されるため、ユーザーのコンピューター上のディスク・スペースが解放されます。
さらに、イントラネット・サーバーを 1 回更新するだけで、IBM® からの最新のヘルプ・コンテンツをすべてのユーザーが使用できるようにもなります。
イントラネット・サーバーにヘルプ・コンテンツを配置するには、サーバー上に企業の help.WAR アプリケーションをデプロイする必要があります。
この目的のため、アプリケーション・サーバーを設置する必要があります。
ヘルプ・コンテンツのためのイントラネット・サーバーのセットアップに関する更新された指示について、
Installation Manager インフォメーション・センターを参照してください。
各企業は異なるため、アプリケーション・サーバーのセットアップおよび help.WAR アプリケーションのデプロイの手順を例で示します。
この例の手順では、ヘルプ・コンテンツをオープン・ソースの Apache Tomcat アプリケーション・サーバーで配信する方法を示します。
基本手順はすべてのサーバーに当てはまりますが、ご使用のサーバーに固有の詳細部分で異なる場合があります。
ご使用のアプリケーション・サーバーの配置指示を確認してください。
この例では、Apache Tomcat 6.0 を使用します。サーバー・アプリケーションは、http://tomcat.apache.org からダウンロードできます。
注: Apache Tomcat 6.0 では、Java™ 2 Standard Edition (J2SE) Runtime Environment (JRE)、バージョン 5.0 以降が必要です。
ヘルプ・コンテンツを配信するために Apache Tomcat アプリケーション・サーバーをセットアップするには、次のようにします。
- http://java.sun.com/j2se から J2SE JRE をダウンロードし、付属している指示に従ってインストールします。
注: 単体の JRE ではなく、フル機能の JDK を使用することもできます。
この場合には、JAVA_HOME 環境変数を、JDK をインストールしたディレクトリーのパス名に設定します。
例えば、setc:¥j2sdk5.0 または/usr/local/java/j2sdk5.0 のいずれかの環境変数を使用します。
- JRE_HOME という名前の環境変数を、JRE をインストールしたディレクトリーのパス名に設定します。
例えば、c:¥jre5.0 または /usr/local/java/jre5.0 のいずれかの環境変数を設定します。
- バイナリー配布ファイルを適切な場所にアンパックして、配布ファイルが専用のディレクトリーに配置されるようにします。これは通常、apache-tomcat-version という名前になります。
この文書の以下の部分では、このリリース・ディレクトリーの絶対パス名を示すために $CATALINA_HOME という名前を使用します。
- Help.WAR を webapps フォルダー $CATALINA_HOME¥webapps に配置します。
- $CATALINA_HOME¥bin¥startup.bat コマンド (Windows®) を入力することにより Apache Tomcat を開始します。 開始後、Apache Tomcat に含まれるデフォルトの Web アプリケーションは、アドレス http://localhost:8080/ で使用できます。
- 開始ページを開いた後、次のように help/index.jsp を URL の末尾に追加することによりヘルプ・システムにアクセスできます: http://localhost:8080/help/index.jsp。
- ご使用のアプリケーション・サーバーにあるヘルプ・コンテンツにユーザーがアクセスできるようにするには、サーバー、ポート、およびヘルプ・システムへのパスをユーザーに知らせます。
- ユーザーは、この情報を使用できる場合には、ワークベンチを開始してからをクリックします。
- ユーザーは、「ヘルプ」設定を選択および展開し、「リモート・インフォメーション・センターのヘルプ・コンテンツを組み込む」を選択してから「追加」をクリックします。
- ユーザーは、サーバー名、ホスト、パス、およびポートを該当するフィールドに入力してから「OK」をクリックします。
- 更新されたユーザー支援を入手するには、http://localhost:8080/help/updater/updatewar.jsp にある更新ウィンドウにナビゲートし、そこにあるインストールと更新の指示に従います。
- ヘルプ・コンテンツを更新するには、キャッシュを消去する必要があります。
これを行わないと、更新情報はブラウザーに反映されません。
以下のステップを実行して、更新の準備としてキャッシュを消去します。
- コマンド $CATALINA_HOME¥bin¥shutdown.bat を入力することにより、Apache Tomcat アプリケーション・サーバーをシャットダウンします。
- $CATALINA_HOME¥work¥Catalina¥localhost ディレクトリーにナビゲートし、解凍された Web アプリケーションが入っているヘルプ・フォルダーを削除します。
- 新しい help.WAR ファイルを $CATALINA_HOME¥webapps フォルダーにコピーし、Apache Tomcat アプリケーション・サーバーを再始動します。