ClassicsA で、パスワード・フィールドの名前は「Remember Password」です。 ClassicsB では、「Remember The Password」です。 ClassicsB 上でスクリプトを再生したとき、 この相異のためにオブジェクト認識は完全に一致しませんでした。
カーソルが、その行番号の左マージンに移動します。
RememberPassword().clickToState(SELECTED);この行は、 パスワード・チェック・ボックス上のクリックを表します。 スクリプト内のこの行は、どのオブジェクトが失敗しているかを示します。 これで、オブジェクト・マップ内でそのオブジェクトを探すことができます。
すべてのオブジェクトが黒のテキストに変わることに注目してください。 テキストは、マップ内のオブジェクトを受け入れるまで青色 (新規のオブジェクトを示すため) です。 新規に作成されたオブジェクト・マップを初めて見るときに、オブジェクトを受け入れてください。
「text」プロパティーに 「Remember Password」とあるので、 これは ClassicsA のオブジェクトであることが分かります。 これは「古い」オブジェクトです。 ただし、ClassicsB でスクリプトを再生したときに、オブジェクトのテキストが変更されたので、 Functional Tester はそれを「新しい」オブジェクトとして認識します。 この例では新しいオブジェクトのプロパティーを使用するので、 それをマップに追加する必要があります。
「Member Logon」ウィンドウが開きます。
これは検査ポイント・ウィザードの「オブジェクトの選択」ページにある 「オブジェクト・ファインダー」ツールと同じです。
チェック・ボックスを選択した後に、 「text」 プロパティーが Remember The Password に なっていることが分かります。 必要であれば、オブジェクト・マップの枠を拡大してプロパティーを表示してください。
これで、新しいチェック・ボックス・オブジェクトがオブジェクト・マップに表示されるようになりました。
これで、古いオブジェクトと新しいオブジェクトの両方がマップにリストされるようになりました。 次に、2 つのオブジェクトを統合して、新規オブジェクトのためのプロパティーをそれぞれから取得できるようにします。
「テスト・オブジェクトの統合」ウィザードが開きます。
左下のセクションに、元のオブジェクトのプロパティーが表示されています。 そのラベルは、「Source: RememberPassword」です。 これが ClassicsA でのチェック・ボックスのテキストでした。 右下のセクションでは、「Target: RememberThePassword」というラベルが付いています。 これが ClassicsB でのチェック・ボックスのテキストです。
古いオブジェクトを新しいオブジェクトにドラッグしたので、 新しいオブジェクトの認識プロパティーがウィザードの最上部に入ります。 一般に、新規プロパティーが優先されるプロパティーであれば、Functional Tester はそれを最上部に配置します。 ただし、いくつかの古い管理プロパティーが優先される場合もあります。 たとえば、Functional Tester は古いプロパティー・セットの正規表現を保持します。 古いオブジェクトからのプロパティーを使用するには、 古いオブジェクトのグリッド内でそのプロパティーをダブルクリックすれば、 それは統合されるオブジェクト内にコピーされます。 この例では、すでに入っている、新しいオブジェクトのすべてのプロパティーを使用します。
オブジェクト・マップ内のこの変更により影響を受けるすべてのスクリプトがリストされます。 1 つのスクリプト、「Classics」だけが影響を受けます。
これでスクリプトは警告を出さずに成功します。 今回は認識プロパティーが一致するために、パスワード・チェック・ボックス・オブジェクトで 再生が一時停止しなくなったことに注目してください。
このオブジェクト統合機能は、オブジェクトの認識プロパティーが意図的に変更されたときに、 スクリプトを更新するための簡単な方法となります。 この機能の主な利点の 1 つは、オブジェクト・マップが多数のスクリプトによって使用されている場合に、 ウィザードで変更を行うことによってそれらのスクリプトすべてを更新できることです。 複数のスクリプトを手作業で編集する代わりに、マップ内で 1 度だけ変更を行うことにより、 変更内容はそのマップを使用するすべてのスクリプトに自動的に伝わります。 この機能により、時間を節約できます。