スクリプト実行のオプションの変更

スクリプトの実行に影響を与えるいくつかのオプションは、ユーザー・インターフェースを介して指定できます。ユーザー・インターフェース内に設定された値は、スクリプトからスクリプトへとデフォルト設定として保持されます。ただし、キー・ストローク間の時間など、これらのオプションのいくつかは、Functional Tester スクリプトから直接設定することもできます。

プログラマチックに設定された値が保持されるのは、再生が終了するときまでです。 再生の終了後、そのオプションはデフォルト値に戻ります。 これらのオプションに対する定数は、com.rational.test.ft.script.IOptionName インターフェースで定義されています。 com.rational.test.ft.script.IOptionName インターフェースについて詳しくは、「Functional Tester API Reference」を参照してください。

オプションの現行値を取得するには、以下のように getOption メソッドを使用します。

Object x = getOption(IOptionName.option);

x の値をテストして、再生中にオプションの値を変更するかどうかを判断できます。 これを行うためには、setOption メソッドを使用します。このメソッドの一般形式は以下のとおりです。

setOption(IOptionName.option,value);

オプションに対して意味のあるタイプの値を指定する必要があります。 Functional Tester IDE には、ここで役立つコンテンツ・アシスト機能があります。 上記の例では、IOptionName と入力した後で、Ctrl+Space を押すか、またはメニューから「編集」 > 「コンテンツ・アシスト」を選択します。 これにより、すべてのオプションのリストが表示されます。 矢印キーを使用してリストをスクロールすること、またはオプション名の最初の数文字を知っている場合にはそれを入力することができます。 Enter キーを押すと、現在選択されているオプション名がスクリプト内に挿入されます。

resetOption メソッドを使用して、オプションの値をデフォルト値にリセットすることもできます。 例えば、再生時に短い時間だけキー・ストローク間の遅延を変更するには、以下のような順序のスクリプトを記述できます。

setOption(IOptionName.DELAY_BEFORE_KEY_DOWN, 0.3);
InputWindow().inputKeys("abcdefg123");
resetOption(IOptionName.DELAY_BEFORE_KEY_DOWN);
InputWindow().inputKeys("999");

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