IBM IBM Rational Functional Tester の概説

IBM® IBM Rational Functional Tester は、object-oriented automated testing tool that tests Windows®、 .NET、Java™、HTML、Siebel、SAP、 AJAX、PowerBuilder、Flex、Dojo および GEF アプリケーションをテストするオブジェクト指向の自動テスト・ツールです。 Adobe® PDF 文書や、 zSeries®、iSeries®、および pSeries® アプリケーションをテストすることもできます。 Rational® Functional Tester を使用して信頼性が高く耐久力のあるスクリプトを記録することができ、 それを再生することでテスト・アプリケーションの新規ビルドを検証できます。 IBM Rational Functional Tester は、Windows および Linux® プラットフォームで動作します。

IBM Rational Functional Tester は、2 つの統合開発環境で使用可能です。 これは、ユーザー・アクションを記録して、Rational Software Delivery Platform で容易に理解できる簡易型テスト・スクリプトを作成します。 また、上級ユーザー用に 2 つのスクリプト言語をサポートしています。 Functional Tester Java スクリプトは、 Java 言語と Functional Tester VB.NET 2003 を使用し、 VB.NET 2005 スクリプトは、VB.NET 言語と Microsoft® Visual Studio .NET 開発環境を使用します。

IBM Rational Functional Tester Extension for Terminal-based Applications

Rational Functional Tester Extension for Terminal-based Applications は、zSeries (TN3270、TN3270E などのメインフレーム)、iSeries (TN5250 などの AS/400®)、および pSeries (VT デフォルト、VT100、VT420-7、VT420-8、VT UTF-8 などの仮想端末) の機能テストをサポートします。IBM Rational Functional Tester Extension for Terminal-based Applications ツールは、ホスト・アプリケーションのテスト・ケースを自動化するためのテスト・スクリプトを作成するのに役立ちます。 これは、ホスト属性、ホスト・フィールド属性、および画面フローをテストするための豊富な機能を備えています。 端末の検査ポイント、プロパティー、および同期コードを使用して、ユーザー入力に対する端末の作動可能性を識別します。

IBM Rational Functional Tester プロキシー SDK

IBM Rational Functional Tester プロキシー Software Development Kit (SDK) を使用すると、 デフォルトで Functional Tester が提供するサポートの範囲を超えて、自動化された機能テスト・サポートを、アプリケーションのユーザー・インターフェース・コントロール (GUI テスト・オブジェクト) のサポートにまで拡張することができます。

IBM Rational Functional Tester テクノロジーおよびフィーチャー

IBM Rational Functional Tester のオブジェクト指向記録テクノロジーを使用すると、テスト対象アプリケーションに対して記録することにより、スクリプトを素早く生成できます。IBM Rational Functional Tester はオブジェクト指向テクノロジーを使用して、画面座標ではなく内部プロパティーによりコントロールやオブジェクトを識別します。コントロールやオブジェクトの場所またはテキストが変化しても、IBM Rational Functional Tester は再生時にそのオブジェクトを検索できます。

IBM Rational Functional Tester のオブジェクト・テスト・テクノロジーによって、テスト対象アプリケーション内のコントロールやオブジェクト (そのコントロールのプロパティーおよびデータを含む) をテストできます。

Rational Software Delivery Platform では、簡易型テスト・スクリプトを記録する際に、アプリケーション・コントロールのスナップショットをキャプチャーすることもできます。 キャプチャーされたアプリケーション・ビジュアルは、アプリケーション・ビューで表示されます。 このアプリケーション・ビジュアルを使用すると、テスト・アプリケーションを開かずに、簡略型スクリプトを修正したり、 検査ポイントの挿入や編集を行ったりできます。

Java スクリプトや .NET スクリプトを使用した作業では、 テスト・オブジェクト・マップが使用され、アプリケーション・ビジュアルは使用できません。 スクリプトを記録するとき、IBM Rational Functional Tester はテスト対象アプリケーションのテスト・オブジェクト・マップを自動的に作成します。Functional Tester のテスト・オブジェクト・マップは、アプリケーション内で使用可能なテスト・オブジェクトを、現在表示されているものもそうでないものも表示します。オブジェクト・マップは、簡単な操作でスクリプトにオブジェクトを追加する手段となります。テスト・オブジェクト・マップには各オブジェクトの認識プロパティーが含まれているため、1 つの場所での集中管理により認識情報の更新が容易になります。このテスト・オブジェクト・マップを使用するスクリプトが複数ある場合、どのスクリプトも更新後の情報を共用できます。

記録中に検査ポイントをスクリプトに挿入して、テスト対象アプリケーションの異なるビルドでのコントロールまたはオブジェクトの状態を確認できます。検査ポイントにおいてオブジェクト情報が (検査ポイントのタイプに基づいて) 収集され、ベースライン・データ・ファイルに保管されます。このファイル内の情報は、後続のビルドでオブジェクトに予想される状態についてのベースラインとなります。Functional Tester には、オブジェクト・プロパティー検査ポイント、および 5 つのデータ検査ポイント (メニュー階層、テーブル、テキスト、ツリー階層、およびリスト) があります。検査ポイント・コンパレーターを使用して、ビルド間の相違を分析し、ベースライン・ファイルを更新できます。

IBM Rational Functional Tester は、プラットフォームに依存しない、そしてブラウザーに依存しない、テスト再生の機能を提供します。たとえば、Windows 上でスクリプトを記録して、それを Linux 上で再生できます。Firefox、Mozilla、Internet Explorer、または Netscape を使用して、スクリプトを記録できます。 スクリプトには記録の際に使用されたブラウザーについての参照が含まれていないため、そのスクリプトを Firefox、Mozilla、Internet Explorer、または Netscape のいずれのサポートされているバージョンを使用しても再生できます。

IBM Rational Functional Tester の統合

IBM Rational Functional Tester は、 Clear Case、Test Manager、ClearQuest® Test Manager、Rational Quality Manager、Rational Team Concert™ などのさまざまな Rational 製品の統合をサポートしています。

TestManager の統合: IBM Rational Functional Tester は Rational TestManager と統合されているので、 Functional Tester スクリプトを TestManager から記録および再生して、ログなどの TestManager 機能を使用できます。 TestManager がインストール済みであれば、これらの統合機能を使用できます。

ClearQuest Test Manager の統合: IBM Rational Functional Tester は、 IBM Rational ClearQuest Test Manager とも統合されています。 これにより、Functional Test スクリプトを ClearQuest TestManager から再生し、 ログを生成し、障害を追跡することが可能になります。ClearQuest Test Manager がインストール済みであれば、これらの統合機能を使用できます。

Rational Clear Case および Rational Team Concert の統合: IBM Rational Functional Tester を Rational Clear Case または Rational Team Concert と統合することにより、これらのソース管理ツールを使用して機能テスト資産を管理できます。

Rational Quality Manager の統合: IBM Rational Functional Tester は、 アダプターを構成して Functional Test スクリプトを Rational Quality Manager から実行することにより、 IBM Rational Quality Manager と統合できます。


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