IBM IBM Rational Functional Tester は、Adobe PDF 7.0 および 8.0 読み取り専用文書のテストをサポートします。ブラウザーまたはスタンドアロンの PDF Reader で表示される PDF 文書をテストできます。スタンドアロンの PDF Reader で表示される文書に記録された Functional Test スクリプトは、文書がブラウザーで表示される場合およびその逆の場合に再生することができます。
IBM Rational Functional Tester がサポートする細分度のレベルは、PDF 文書のデザイン方法によって異なります。例えば、PDF 文書のページ全体が 1 つのテキスト・オブジェクトのみを含むようにデザインされている場合、検査ポイント強調表示機能は、ページ・レベルの内容のみをキャプチャーし、ページ内の内容は取得しません。
PDF 読み取り専用文書のテストの相互互換性は、文書コントロールでのみ可能であり、リーダー・コントロールでは不可能です。例:
- スタンドアロンのリーダーおよびブラウザー: スタンドアロンのリーダーで開かれる PDF 文書に記録されたテスト・スクリプトは、スクリプトが文書コントロールのみで記録された場合は、ブラウザーで開いた PDF 文書で再生できます。
- Reader 7.0 および Reader 8.0: スタンドアロンの Adobe Reader 7.0 で開かれる PDF 文書に記録されたテスト・スクリプトは、スクリプトが文書コントロールのみで記録される場合は、Adobe Reader 8.0 で開いた PDF 文書で再生できます。
このバージョンの
IBM Rational Functional Tester には、以下のコントロールを含む PDF 文書のテストのサポートが含まれます。
- ページ
- ボタン
- チェック・ボックス
- トグル・ボタン
- テーブル
- テキスト・ボックス
- フォーム・テキスト
- リンク
- ツリー
- コンボ・ボックス
- グラフィックス
- 文書
前提条件: PDF 文書のテストを開始する前に、Adobe Reader 環境設定および Rational Functional Tester Script Assure 値を設定する必要があります。
- Adobe Reader 7.0 の環境設定の設定
- Adobe Reader 7.0 を開きます。
- をクリックします。
- 「アクセシビリティー設定アシスタント」ページで「次へ」をクリックします。
- 画面 2 / 5 の「デフォルトの表示ズーム」で「ページに合わせる」を選択して、「次へ」をクリックします。
- 画面 3 / 5 で「文書にタグ付けする前に確認」をクリアして、「次へ」をクリックします。
- 画面 4 / 5 では、次のように設定します。
- ページ・モード設定で、「現在表示可能なページを配信」を選択します。
- 文書モード設定で、「文書全体を一度に配信」を選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- 画面 5 / 5 で「PDF 文書を Web ブラウザーに表示」を選択します。
- 「完了」をクリックします。
- Adobe Reader でをクリックします。
- 「ページの表示」カテゴリーをクリックして、「デフォルト・ページのレイアウト」で「単一ページ」を選択し、「OK」をクリックします。
- Adobe Reader 8.0 の環境設定の設定
- Adobe Reader 8.0 を開きます。
- をクリックします。
- 「次へ」を 2 回クリックします。
- 画面 3 / 5 で「文書をタグ付けする前に確認」をクリアして「次へ」をクリックします。
- 画面 4 / 5 では、次のように設定します。
- 「ページレイアウトスタイルを上書き」を選択して、「ページ・レイアウト」で「単一ページ」を選択します。
- 「文書のズームを上書き」を選択して、「文書ズーム」で「ページに合わせる」を選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- 画面 5 / 5 で「PDF 文書を Web ブラウザーに表示」を選択します。
- 「完了」をクリックします。
注: 記録と再生のために、Adobe Reader の上部ツールバーの「1 ページ毎に表示」ボタンが選択されていることを確認してください。
- IBM Rational Functional Tester script assure 値の設定
- Rational Functional Tester を開き、をクリックします。
- 「設定」ウィンドウで、を展開して、「Script Assure」をクリックします。
- 「拡張」をクリックします。
- 「Script Assure」ページで以下の値を指定します。
- 「最大許容認識スコア」: 5000
- 「最終機会認識スコア」: 10000
- 「あいまい認識スコア差異しきい値」: 1000
- 「許容スコアがこの数値を超える場合、警告を出す」: 5000
注: - Adobe Reader で新規文書を開く場合、レコーダーが開始した後に PDF 文書を一度クリックします。このクリックは、リーダーが文書を処理するために必要です。
- 文書モード設定では、文書検査ポイントのみサポートされています。検査ポイントは、文書の必須クリックの後に取得できます。記録中、文書モード設定での PDF 文書に対するクリックはすべて無視され、コードは生成されません。
- より大きい文書には、ページ・モード設定を使用します。
- 文書モードで大きい文書のデータ検査ポイントを取得するには、以下の手順に従ってください。
- レジストリー・キー HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Rational Software¥Rational Test¥8¥Options を作成します。
- 新しい DWORD 変数 InvocationTimeout を作成します。
- 70 ページ以上の文書では、8*60*1000 ミリ秒のタイムアウト値を指定します。
- IBM Rational Functional Tester を再起動して Adobe Reader を再起動します。
- 「文書モード設定で PDF 文書のクリックを無視します」メッセージが生成されるまで、PDF 文書をクリックします。
- データ検査ポイントを取得します。
- PDF 文書の特定のコントロールが 2 行以上にまたがる場合、強調表示のための長方形は、そのコントロール・ロケーションのすべての行をカバーします。その他のコントロールが、強調表示のための長方形に入る可能性があります。しかし、2 行以上にまたがるコントロールで検査ポイントが取得された場合、画面の長方形内に入るその他のコントロールは考慮されません。
- PDF 文書の文字のフォントが、コンピューターで使用不可であるかインストールされていない場合、PDF 文書を正しくテストできない可能性があります。