データ検査ポイント (テーブル) の作成

データ検査ポイント (テーブル) は、アプリケーションでテーブル・データをテストするために使用します。検査ポイントを記録すると、そのテーブル・データのベースラインが作成されます。そのスクリプトを再生するたびに、データが比較され、意図的な変更や意図しない変更が加えられたかどうかが調べられます。この操作は、潜在的な障害を識別するために役立ちます。

検査ポイントの作成時に、リテラル値の代わりにデータ・プール参照を使用すると、 変数データを与えることができるため、テストがさらに現実的になります。

データ検査ポイント (テーブル) を作成するには、以下のようにします。

  1. 「Functional Tester、Java™ スクリプト」の場合、「Functional Test」ツールバーの「Functional Test スクリプトの記録」ボタンをクリックするか、「ファイル」>「新規」>「レコーダーを使用する Functional Test スクリプト」メニュー・コマンドをクリックしてスクリプトの記録を開始します。 「Functional Tester、VB.NET スクリプト」の場合、「Functional Test」ツールバーの「Functional Test スクリプトの記録」ボタンをクリックするか、「ファイル」>「新規」>「レコーダーを使ったスクリプトの追加」メニュー・コマンドをクリックしてスクリプトの記録を開始します。
  2. Functional Tester の記録モニターで、「アプリケーションの開始」ボタンをクリックし、テスト・アプリケーションを開始します。 詳しくは、テスト・アプリケーションの開始を参照してください。
  3. テストするアプリケーションでテーブルを見つけます。
  4. Functional Tester の記録モニターで、ツールバーの「検査ポイント・コマンドまたはアクション・コマンドの挿入」ボタンをクリックします。
  5. 検査ポイントおよびアクション・ウィザードの「オブジェクトの選択」ページで、オブジェクト・ファインダーを使用して、テストするアプリケーションのテーブルを選択します。 テーブル全体をテストする場合、テーブルのいずれかのセルを選択します。単一のセルまたは選択されたセルだけをテストするには、対象となるセルを選択してから、それらの選択済みセル内の適当な場所で「オブジェクト・ファインダー」をクリックします。オブジェクトの選択について詳しくは、「オブジェクトの選択」ページを参照してください。
  6. テーブルを選択すると、「オブジェクト認識プロパティー」グリッドにリストされる値の 1 つは、ワード「table」になるはずです。これを確認し、「次へ」をクリックします。
  7. 「アクションの選択」ページでは、そのページの最初のオプションである「データ検査ポイントの実行」オプションが選択されているはずです。

    「データ値」フィールドで、「テーブル内容」または「選択されたテーブル・セル」テストを選択します。「テーブル内容」では、テーブル全体の内容をテストします。 「選択されたテーブル・セル」では、選択されたセルのみをテストします。「データ値」フィールドに表示されるテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。 ここで説明していない値が表示される可能性があります。注: HTML テーブルに使用可能なデータ・テストを詳述している、このトピックの最後の注記を参照してください。

    「検査ポイント名」フィールドで、推奨されるデフォルトを受け入れるか、または新しい名前を入力します。この名前は、標準 Java 命名規則に準拠していなければなりません。 デフォルト名は、テストするために選択したオブジェクトの名前、およびデータ値に基づいています。

    「再試行パラメーターを組み込む」を使用して、再生中に検査ポイントが存在するかどうかを調べるための、再試行時間を設定します。 再試行オプションは、再生してもアプリケーション内に検査ポイントが見つからない場合に役立ちます。再試行時間を設定するには、デフォルトを使用するか、または独自の時間を設定します。「最大再試行時間」は、再生中に Functional Tester が、アプリケーション内で検査ポイントの出現を再試行する最大秒数です。「再試行間隔」は、待機期間中に Functional Tester が検査ポイントの存在を確認する間隔の秒数です。

    「再試行パラメーターを組み込む」を選択すると、Functional Tester は、アプリケーション中の検査ポイントの存在を 2 秒ごとに最大 20 秒間検査します。独自の時間を設定するには、デフォルト・フィールドをクリアし、 「最大再試行時間」および「再試行間隔」に独自の値を入力します。「完了」をクリックすると、検査ポイントの再試行がスクリプトに書き込まれ、今後の再生で実行されます。

    フィールドの値を受け入れまたは編集を行ってから「次へ」をクリックして続行します。

  8. オプションで、データを編集します。 「検査ポイント・データ」ページで、テーブルがアプリケーション中のテーブルと同じ情報を表示します。検査ポイント・データの内容を編集するには、テーブル中の任意のセルをダブルクリックし、そのセルを編集します。

    また、テーブル内でどのセルがテストされるかを編集することもできます。 比較領域内のテーブル・セルの背景の色はグレーです。 テーブル全体をテストしている場合、すべてのセルがグレーになります。 データ領域の上のツールバーにあるドロップダウン・リストを選択メカニズムとして使用することができます。 リストで「列の選択」「行の選択」、または「セルの選択」を選んで、テーブル内で選択を行います。 例えば、「行の選択」を選択した場合、2 行目のセルをクリックすると、2 行目全体が選択されます。 「セルの選択」を選択していれば、そのセルだけが選択されます。 比較したいデータを選択してから、「比較領域の更新」ボタンをクリックして変更を有効にします。

    テーブル域の上にある「切り取り」「コピー」「貼り付け」、および「削除」 ツールバー・ボタンは選択項目 (複数も可) を対象としますが、検査ポイントおよびアクション・ウィザードのみを扱います。(システム・クリップボードを使用しません。)

    「メタデータ」タブにも、テーブル・データを編集するために使用できる機能があります。 例えば、「メタデータ」タブでアクセスすることによって、テーブルの列ヘッダーまたは行ヘッダーを編集することができます。 列ヘッダーを編集するには、columnHeaders プロパティーの「値」列をダブルクリックします。 開いた小さなエディターで、ヘッダーを編集できます。 テーブルに行ヘッダーがあれば、同じように動作します。 編集するには、rowHeaders 値をダブルクリックします。 列ヘッダーを比較するには、「メタデータ」タブで compareColumnHeaders プロパティーを true に変更することが必要です。 compareRowHeaders 値は、同じ方法で動作して、行ヘッダーが比較されるかどうかを示します。

    「メタデータ」タブで compareRegions プロパティーの「値」をダブルクリックすると、エディターが開いて、テーブルの選択した領域が表示されます。 セルを選択した場合は、選択した各セルの行のインデックスまたはキー値ペア、および列ヘッダーまたは列インデックスがエディターに表示されます。 行を選択した場合は、行のインデックスまたはキー値ペアがエディターに表示されます。 列を選択した場合は、列のヘッダーまたはインデックスがエディターに表示されます。 この比較領域エディターの使用は、比較される領域を選択する別の方法です。 このエディターで「すべてのセルの比較」ボタンをクリックすると、すべてのテーブル・セルがテストされます。

    テーブルが行キーまたは列キーをサポートする場合、「メタデータ」タブで columnKeysrowKeys の値をダブルクリックすることにより、それらのキーを編集してキーを挿入することができます。

    詳しくは、「検査ポイント・データ」ページ「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。

  9. 検査ポイントでリテラル値ではなくデータ・プール参照を使用する方法は次のとおりです。
    1. プロパティーを右クリックし、「データ・プール参照への値の変換」をクリックします。 「データ・プール参照コンバーター」ダイアログ・ボックスが開きます。
    2. データ・プール変数に新しい名前を入力するか、「データ・プール変数」の矢印をクリックして、データ・プールで検査ポイントが参照する変数を選択します。
    3. オプションで、「データ・プール内の新規レコードへの値の追加」チェック・ボックスを選択し、データ・プールの新規レコード (行) に検査ポイントの値を追加します。
    4. 「OK」をクリックします。
  10. テキスト・データを確認または編集した後、「完了」をクリックします。

    検査ポイントは記録され、スクリプトに追加されます。

  11. 他の検査ポイントまたはアクションを記録した後、「記録モニター」ツールバーの「記録の停止」ボタンをクリックして記録を終了します。

記録が完了したら、いつでも「検査ポイント・エディター」を開いてこのデータを編集できます。詳しくは、検査ポイント・エディターを参照してください。

注: また、手動でスクリプト記述することによって検査ポイントを作成することもできます。詳しくは、『手動および動的検査ポイントの追加』のトピックを参照してください。また、RationalTestScript 資料の vpManual() および vpDynamic() メソッドも参照してください。 RationalTestScript は、API 資料にあります。「ヘルプ」>「Functional Tester API Reference」をクリックしてください。 スクリプトは、検査ポイントと同じ情報にアクセスできます。TestObject の getProperty() および getTestData() メソッドを参照してください。
注: HTML テーブルの場合、以下のデータ型が使用可能です。

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