デフォルトのプレースホルダーは、あらゆるスクリプト・テンプレートのプロパティー、日付、および時刻などの、システム全体のプレースホルダーをカスタマイズする場合に使用できます。
system プレースホルダー
使用法: 任意のスクリプト・テンプレートをカスタマイズするために使用します。
構文: %system:argument%
記述:
Java™ システム・プロパティーを引数として使用します。
system プレースホルダーの引数は次のとおりです。
- java.version -- Java ランタイム環境のバージョンを戻します。
- java.vendor -- Java ランタイム環境のベンダーを戻します。
- java.vendor.url -- Java ベンダーの URL を戻します。
- java.home -- Java インストール・ディレクトリーを戻します。
- java.vm.specification.version -- Java 仮想マシンの仕様バージョンを戻します。
- java.vm.specification.vendor -- Java 仮想マシンの仕様ベンダーを戻します。
- java.vm.specification.name -- Java 仮想マシンの仕様名を戻します。
- java.vm.version -- Java 仮想マシンの実装バージョンを戻します。
- java.vm.vendor -- Java 仮想マシンの実装ベンダーを戻します。
- java.vm.name -- Java 仮想マシンの実装名を戻します。
- java.specification.version -- Java ランタイム環境の仕様バージョンを戻します。
- java.specification.vendor -- Java ランタイム環境の仕様ベンダーを戻します。
- java.specification.name -- Java ランタイム環境の仕様名を戻します。
- java.class.version -- Java クラス・フォーマットのバージョン番号を戻します。
- java.class.path -- Java クラス・パスを戻します。
- java.ext.dirs -- 拡張ディレクトリー (複数も可) のパスを戻します。
- os.name -- オペレーティング・システム名を戻します。
- os.arch -- オペレーティング・システムのアーキテクチャーを戻します。
- os.version -- オペレーティング・システムのバージョンを戻します。
- file.separator -- ファイル分離文字を戻します (UNIX® の場合は "/")、(Windows® の場合は "¥¥")。
- path.separator -- パス分離文字を戻します (UNIX の場合は ":")、( Windows の場合は ";")。
- line.separator -- 行分離文字を戻します (UNIX の場合は "¥n")、(Windows の場合は "¥r/n")。
- user.name -- ユーザーのアカウント名を戻します。
- user.home -- ユーザーのホーム・ディレクトリーを戻します。
- user.dir -- ユーザーの現行作業ディレクトリーを戻します。
例:
- %system:java.version% -- Java ランタイム環境のバージョンを戻します。
- %system:java.vendor% -- Java ランタイム環境のベンダーを戻します。
- %system:java.vendor.url% -- Java ベンダーの URL を戻します。
date プレースホルダー
説明: 指定されたフォーマットで現在日付を戻し、適切な分離文字を使って以下の引数を使用します。
構文: %date: argument%
コメント: このプレースホルダーは、java.text.SimpleDateFormat 形式の仕様に従います。
date プレースホルダーの引数は次のとおりです。
- yyyy -- 年を戻します (4 桁)。
- yy -- 年を戻します (2 桁)。
- MMM -- 月を戻します (短い名前)。
- MM -- 月を戻します (2 桁)。
- M -- 月を戻します (1 または 2 桁)。
- EEEE -- 曜日を戻します。
- EE -- 曜日を省略形式で戻します。
- dd -- 日を戻します (2 桁)。
- d -- 日を戻します (1 または 2 桁)。
- hh -- 1-12 時を戻します (2 桁)。
- HH -- 0-23 時を戻します (2 桁)。
- H -- 0-23 時を戻します (1 または 2 桁)。
- KK -- 0-11 時を戻します (2 桁)。
- K -- 0-11 時を戻します (1 または 2 桁)。
- kk -- 1-24 時を戻します (2 桁)。
- k -- 1-24 時を戻します (1 または 2 桁)。
- mm -- 分を戻します。
- ss -- 秒を戻します。
- SSS -- ミリ秒を戻します。
- a -- AM または PM を戻します。
- zzzz -- タイム・ゾーンを戻します。
- zz -- タイム・ゾーン (省略形) を戻します。
- F -- 日付と曜日を戻します (例、3rd Thursday)。
- DDD -- 年内で何日目かを戻します (3 桁)。
- D -- 年内で何日目かを戻します (1、2、または 3 桁)。
- ww -- 年内で何週目かを戻します。
- G -- 紀元を戻します (BC または AD)。
- ' -- 単一引用符内のテキストが、テキストをコマンドとして解釈せず、スクリプトに現れるようにします。(例えば、'dog' とすることにより dog が処理されることを防ぎます。)
- '' -- 単一引用符が、その文字をコマンドとして解釈せず、スクリプトに現れるようにします。
例:
データ・プレースホルダーの例 |
結果 |
%date:yyyy.MM.dd G 'at' hh:mm:ss z% |
2005.07.10 AD at 15:08:56 PDT |
%date:EEE, MMM d, ' ' yy% |
Wed, July 10, '05 |
%date:h:mm a% |
12:08 PM |
%date:hh 'o"clock' a, zzzz% |
12 o'clock PM, Pacific Daylight Time |
%date:K:mm a, zz% |
3:26 PM, PST |
%date:yyyy.MMMMM.dd GGG hh:mm aaa% |
2005.July.10 AD 12:08 PM |
time プレースホルダー
説明: 指定されるフォーマットで現在日付を戻し、適切な分離文字を使って以下の引数を使用します。
このプレースホルダーは date プレースホルダーを拡張したものです。
1970/01/01 00:00:00.000 GMT 以降のミリ秒を表す追加の引数を使って、同じ date プレースホルダー引数を使用できます。
構文: %time:
argument%
コメント: このプレースホルダーは、java.text.SimpleDateFormat 形式の仕様に従います。
追加の time プレースホルダーの引数は次のとおりです。
- SSSS -- 1970/01/01 00:00:00.000 GMT 以降のミリ秒を戻します。
例: %time:SSSS% -- 1970/01/01 以降のミリ秒を戻します。
env プレースホルダー
説明: 引数として指定される環境変数を使用します。
環境変数は、システム上でいくつでも使用可能です。これらの値はシステムに依存します。
構文: %env:
argument%
env プレースホルダーの引数は次のとおりです。
- PATH -- 実行可能パスを戻します。
- TMPDIR -- 一時ディレクトリーを戻します。
- HOME -- ユーザーのホーム・ディレクトリーを戻します。
例: %env:PATH%
option プレースホルダー
説明: スクリプト実行の指定された Functional Tester のカスタマイズ可能オプションを戻します。
構文: %option: argument%
注:
使用可能なオプションの引数について詳しくは、『スクリプト実行のオプションの変更』のトピックを参照してください。
例:
%option:rt.project% -- テスト管理者のプロジェクト名で置換されます。
%option:rt.time.delay_before_gui_action%
-- 何らかのユーザー・インターフェース・アクションが実行される前の時間遅延により置換されます。
%option:rt.time.delay_before_mouse_down%
-- 時間遅延により置換され、マウス押下イベントの送達前に挿入されます。
static プレースホルダー
説明: パラメーターなしの指定の static メソッドを呼び出します。
static メソッドは、ユーザーの Java 環境で使用可能なクラスに依存します。
構文: %static:
method% (method は可視の完全な Java static メソッドの仕様)
static プレースホルダーの引数には次のものが含まれます。
- java.lang.System.currentTimeMillis -- 1970 年 1 月 1 日以降の時間を戻します。
例:
%static:java.lang.System.currentTimeMillis% -- 1970 年 1 月 1 日以降のミリ秒単位の時間を戻します。
%static:com.rational.test.ft.script.ScriptUtilities.getOperatingSystemVersion
-- ホストに特定のオペレーティング・システムのバージョン情報を戻します。