データ駆動の拡張

コントロールにデータ駆動サポートを追加するには、プロキシーに GetDataDrivableCommand() メソッドを実装する必要があります。 このメソッドは、コントロールにデータ駆動サポートを実装するためのメソッドの仕様を戻します。 データ駆動ウィザードを使用する間、GetDataDrivableCommand() が戻すメソッドの仕様がテスト・スクリプトに送られます。 プロキシーは、データ駆動に関してユーザーが指定するメソッドをオーバーライドし、戻すことがあります。
すべてのコントロールにデータ駆動サポートを追加する必要はありません。 データ駆動は、共通のユーザー・アクション (例えばメソッド) を持ち、データ値 (例えばパラメーター) を取るコントロールで有用です。
拡張可能なメソッドが表 1 にリストされています。
表 1. データ駆動用の拡張可能メソッド
Java .Net
MethodSpecification getDataDrivableCommand() MethodSpecification GetDataDrivableCommand()
以下のサンプルは、Java™ でデータ駆動サポートを追加します。
import com.rational.test.ft.domain.*;

public class newProxy extends baseProxy
{
 .
 .
 public MethodSpecification getDataDrivableCommand()
 {
    if ( !isEditable() )
	return null;
    return MethodSpecification.proxyMethod(
	this, "setText", new Object[]{MethodSpecification.datapoolRef(getText())});
  }
 .
 .
}

以下のサンプルは、.Net でデータ駆動サポートを追加します。

using Rational.Test.Ft.Domain;
using Rational.Test.Ft.Sys;

public class NewProxy:BaseProxy
{
     .
     .
     .
    public override MethodSpecification GetDataDrivableCommand()
    {
       System.String text = GetText();
       if ( text == null )
	  text = "";
       return MethodSpecification.ProxyMethod(
	 this, "SetText", new System.Object[]{ MethodSpecification.DatapoolRef(text) } );
    }
    .
    .
   
}
このプロキシー・コードを正常に開発してデプロイした後、Functional Tester データ駆動ウィザードを使用してコントロールをデータ駆動することによって検査します。 TestObject.setText(dpString("text")) API がテスト・スクリプトに挿入されます。
関連タスク
プロキシー・クラスの作成
コントロールのプロパティーの追加
コントロールのデータ型の追加
記録動作の拡張
SubItem による記録動作の拡張
コントロールの役割の変更
コントロールの認識プロパティーと重みの変更
コントロールのマップ可能性の変更

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