検査ポイントおよびアクション・ウィザードの「オブジェクトの選択」ページ

「記録中」ツールバーまたは「Functional Tester」ツールバーの「検査ポイント・コマンドまたはアクション・コマンドの挿入」 ボタン 「検査ポイント・コマンドまたはアクション・コマンドの挿入」 を使用して、検査ポイントおよびアクション・ウィザードを開きます。 このウィザードでは、アプリケーションでテストするオブジェクトまたはイメージの選択、および選択したオブジェクトまたはイメージに対して実行するテストのタイプの選択を行います。

最初のステップは、「オブジェクトの選択」ページです。 このページにはいくつかの選択方法があり、そのいずれかを用いてテスト対象にするアプリケーションのオブジェクトを選択します。オブジェクトを選択すると、その認識プロパティーがページ下部のグリッドにリストされます。

イメージ検査テストを実行するには、「画面イメージのキャプチャー」ツールを使用してイメージを選択するか、「オブジェクト・ファインダー」ツールを使用してオブジェクトを選択し、イメージ検査ポイントを作成します。

選択したオブジェクトが誤りであった場合や、別のオブジェクトをテストすることにした場合には、いずれかの選択方法で別のオブジェクトを選択します。すると、選択したオブジェクトがグリッドに表示されます。「次へ」ボタンをクリックしてこの最初のページから次に進むと、グリッドにリストされているオブジェクトがテスト対象になります。テスト・オブジェクトを選択した後は、ウィザードの次のページでアクションを選択します。このページに進んだ後は、「戻る」ボタンをクリックして、いつでも別のオブジェクトを選択できます。

次の 3 つの選択方式が使用可能です。

オブジェクト・ファインダー・ツール

このツールは、オブジェクトとその子孫すべての選択、1 つのオブジェクトの選択、またはオブジェクトとその直接の子の選択に使用します。

これは、オブジェクトを選択する最も一般的かつ直接的な方式です。 マウスで「オブジェクト・ファインダー」ツール・アイコンをクリックしたままの状態にすると、カーソルがツールに変わります。 そのまま、アプリケーション内の選択対象のオブジェクト上にドラッグします。オブジェクトは強調表示になり、オブジェクト名が表示されます。マウス・ボタンを放すと、オブジェクトが選択され、その認識プロパティーがグリッドにリストされます。

「記録中」ツールバーの「検査ポイント・コマンドまたはアクション・コマンドの挿入」ボタン 「検査ポイント・コマンドまたはアクション・コマンドの挿入」 を使用して、オブジェクトを直接選択することも可能です。 ボタンをクリックしたままツールバーの外に移動して放すと、ウィザードのこのページ以降、それがオブジェクト・セレクター・ツールになります。

「オブジェクトを選択した後、次のページに進む」オプションが選択されている場合は、オブジェクトを選択するとすぐに、ウィザードの次のページに進みます。オブジェクトを選択した後もこのページから移動せずに、オブジェクト認識プロパティーを確認したい場合は、このオプションのチェック・マークを外します。

オブジェクト・ブラウザー

この方式は、選択するオブジェクトをブラウズするために使用します。ブラウザーは、アプリケーション内のオブジェクトの階層ツリーを表示します。 最上位は、実行しているアプリケーションを示します。Functional Tester は、各最上位の下に、そのアプリケーション内のオブジェクト階層を表示します。これは、現在使用可能なオブジェクトの動的ビューです。

この方法の場合、オブジェクトをブラウズ (参照) します。ブラウザーには、システム内のテスト可能なオブジェクトが階層ツリー形式で表示されます。トップレベルには実行中のすべてのアプリケーションが表示され、各アプリケーションの下にそのアプリケーション内のオブジェクト階層が示されます。これは、現在使用可能なオブジェクトの動的ビューです。オブジェクト・ツリーをブラウズし、オブジェクトが見つかったら、それをクリックします。そうすることでオブジェクトが選択され、その認識プロパティーがグリッドにリストされます。

遅延メソッド

このメソッドは、メニューなどのポップアップ・オブジェクトを選択するのに使用します。このメソッドは「オブジェクト・ファインダー」ツールを使用しますが、遅延、つまりまず他のオブジェクトでのクリックを必要とするオブジェクトに到達するための時間を設定できます。

この方法では「オブジェクト・ファインダー」ツールを使用しますが、遅延を設定します。 遅延の分だけ、オブジェクトにたどり着くまでに、メニュー・コマンドなど別のオブジェクトをまずクリックするための時間を取り分けることができます。 秒数を設定してから (デフォルトは 10 秒)、ツールのアイコンをクリックします。 選択するオブジェクトにたどり着くまで、アプリケーション上をマウスで移動します。 遅延時間中の動作は何も記録されません。 ですから、必要に応じて、ツリーを下に向かって「掘り」進めてオブジェクトを探索することも可能です。 例えば、マウスでクリックして、メニューをポップアップさせることもできます。 タイマーがカウントダウンし、遅延時間が尽きると、カーソルが置かれているオブジェクトが選択され、その認識プロパティーがグリッドにリストされます。

注: オブジェクトの遅延ロケーションが正しく再生されるようにするには、スクリプト内のアクションによってオブジェクトを公開する必要があります。オブジェクトが公開されていないと、再生中に「オブジェクト未検出例外」がスローされます。

「オブジェクトを選択した後、次のページに進む」オプションが選択されている場合は、オブジェクトを選択するとすぐに、ウィザードの次のページに進みます。オブジェクトを選択した後もこのページから移動せずに、オブジェクト認識プロパティーを確認したい場合は、このオプションのチェック・マークを外します。

「オブジェクト認識プロパティー」グリッド

上記のいずれかの方法でオブジェクトを選択すると、その認識プロパティーがページ下部のグリッドにリストされます。認識プロパティーは、オブジェクトのプロキシーによって判別されます。例えば、「ボタン」オブジェクトには label、.class、および .classIndex の 3 つの認識プロパティーがあります。このグリッドには、特定のオブジェクトの認識プロパティーの名前と値がリストされます。この情報から、選択したオブジェクトが正しいかどうかを確認することができます。情報が何もリストされていない場合は、オブジェクトがテスト不能であるか、または環境が使用可能に設定されていない可能性があります。

画面イメージのキャプチャー

イメージ検査テストを実行するには、「画面イメージのキャプチャー」 画面イメージのキャプチャー ツールを使用して画面をキャプチャーします。このツールは、画面全体のイメージをキャプチャーします。

次のステップ

上記のいずれかの方法でオブジェクトを選択したら、「次へ」ボタンをクリックして、オブジェクトに対して実行するアクションを選択します。データ検査ポイントの作成、プロパティー検査ポイントの作成、イメージ検査ポイントの作成、単独のプロパティー値の取得、オブジェクトへの待ち状態の設定などのアクションから選択できます。これらのアクションについて詳しくは、「アクションの選択」ページを参照してください。

関連概念
検査ポイント・エディター
関連タスク
データ検査ポイントの作成
検査ポイント・データの編集
プロパティー値の取得

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