IBM Rational Focal Point の情報に基づき、プロジェクトの長期の予測されるコストおよび利益の見積もりについての財務モデルを構築するには、Financier を使用します。
見積もり とは、不確定な量のことです。
見積もりの可能性を表すために、推定または名目の見積もりの値と、上限および下限を Financier に入力できます。次いで Financier は、その限度が指定された見積もりを分析し、プロジェクトの存続期間の推定の正味現在価値 (NPV) を計算します。
始める前に
Financier プロジェクトは、モジュール内のエレメントとして保管されます。
財務モデルは、時間グリッド・シートから開くことができます。
このタスクについて
重要: 財務モデル・アプリケーションを統合する場合は、モジュールで 1 セット以内の見積もりコストおよび利益 (つまり時間グリッド属性) を使用します。
結果の表示には、1 つのマトリックス属性しか使用できません。複数の時間グリッド属性がモジュール内にある場合には、表示される財務モデルは、モデルのベースとなる見積もりの財務モデルを反映しません。
財務モデル・プロジェクトを保管するには、以下の属性構成が必要です。
財務モデル統合を構成するには、以下のようにします。
手順
- 新規モジュールを作成するか、または以下のステップで説明されている属性を既存のモジュールに追加します。
- 名目、高、および低の各見積もりを保管する時間グリッド属性を作成します。
- 共通の開始日および終了日が指定された 3 つのシートを、各シナリオ・タイプ (高、名目、および低) に 1 シートずつ作成します。
- 各シートで、プロジェクトに関連したコストおよび利益カテゴリーの、共通セットの行を構成します。
「コスト」または「利益」チェック・ボックスを選択して、財務モデルに行の名前を組み込みます。
- 「OK」をクリックします。
- 財務モデルを表示するマトリックス属性を作成します。
- 「別名」で NPV を入力します。
- 「別名表示」を線グラフに設定します。
- 「反転マトリックス軸」を選択します。
- 「OK」をクリックします。