テキスト形式設定

Rational Focal Point では、テキスト属性で特殊なタグを使用することでテキストを形式設定し、例えば、テキストの一部を、太字、イタリック、または下線付きでレンダリングすることができます。 形式設定テキストは、これらのタグを直接使用するか、またはテキスト属性の組み込みエディター機能を使用することで、入力できます。 エディターは、属性設定の「形式設定」オプションを使用すると、テキスト属性に使用できるようになります。

Focal Point のテキスト・タグはすべて大括弧 ([ ]) で囲みます。 タグの大半は開始タグと終了タグの両方を必要としますが、中には終了タグが不要なものもあります。 詳しくは、以下の表を参照してください。

テキストを形式設定する方法は、他のアプリケーションと統合する場合に重要になります。 テキストの表示に使用するアプリケーションに応じて、Focal Point のテキスト・タグは HTML などの別のマークアップ言語に変換されたり、単に削除されて、形式設定なしのテキストが表示されたりする可能性があります。 もちろん、その中間の状態になる可能性もあります。 統合で Focal Point テキスト属性のテキスト形式設定を利用したい場合は、Focal Point でサポートされているさまざまな形式設定タグをその統合で解釈できることが必要です。

次の表に、有効なすべてのテキスト・タグとその意味、および終了タグが必要かどうかを示します。
タグ 意味 終了タグが必要
B 太字 はい
I イタリック はい
U 下線 はい
S 取り消し線 はい
H1 見出しレベル 1 はい
H2 見出しレベル 2 はい
H3 見出しレベル 3 はい
H4 見出しレベル 4 はい
H5 見出しレベル 5 はい
H6 見出しレベル 6 はい
PRE 事前形式設定テキスト はい
ADDRESS アドレス はい
STRONG 強調 はい
OL 順序付きリスト はい
UL 順序なしリスト はい
LI リスト項目 はい
BLOCKQUOTE ブロック引用 はい
URL ハイパーリンク はい
P 段落 いいえ
HR 水平罫線 いいえ
タグは混み合わせることもできます。 別のタグの内側で開始するタグが終了する位置は、最初のタグが終了する前でも後ろでも構いません。

URL タグ

URL タグには、他のタイプのタグとは異なるもう 1 つの形式があります。 他のタグとまったく同じように使用することもできますが、もう 1 つの形式では、リンク値そのものの代わりに表示するリンク・タイトルを追加できます。 例えば、長く複雑な HTTP リンクの代わりに、短いタイトルを表示できます。
通常の URL タグは、次のようになります。
[URL]http://www.ibm.com/[/URL]
もう 1 つの形式は、次のようになります。
[URL=IBM]http://www.ibm.com/[/URL]

上記の例に示すもう 1 つの形式は、テキストをレンダリングするツールにとって、リンクそのものの代わりに IBM というリンク・タイトルを表示するヒントになります。 テキストをレンダリングするツールに、クリック可能なリンクを表示する方法がない場合は、タイトルの代わりにリンクを表示することが推奨されます。

クライアントによっては、単にタグを削除して、形式設定なしのテキストをレンダリングします。これでも問題はありません。 ただし、テキストを Rational Focal Point と別のツールとの間で送信し合う場合は、形式設定情報を保持するために両方のツールが同じ方法でタグを処理する必要があります。


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