見積もりツールを使用すれば、プロジェクトを完了するために必要な時間と労力の量を計算できます。
時間と労力がプロジェクトのコストにおける主な要因である場合、見積もりを使用すれば、計画の達成を判断できます。
IT ポートフォリオ管理ワークスペースでは、見積もりツールとの統合が可能です。
見積もりツールを使用すれば、予測分布を作成できます。
例えば、プロジェクトの期間が 14 カ月以下になる見込みは 20% だが、32 カ月以下になる見込みは 90% である、というように予測できます。
また、見積もりツールでは、ピーク時のチーム・サイズに基づいて複数の見積もりを作成することもできます。
例えば、ある人数の人がプロジェクトで働いている場合、完了までにどのくらい時間がかかるのかとか、人数を指定して人を追加した場合、
スケジュールはどの程度変わるのかとかを見積もることができます。
運営委員会は、見積もりツールを使用することによって、プロジェクトのコスト、およびそのコストに関連する不確実なことをよりよく理解できます。
チーム・サイズと期間との関係は単純ではありません。
チーム・サイズが倍になっても期間は半分になりません。
見積もりツールを使用すれば、手動で計算するのが難しい見積もりをいくつも作成できます。
見積もりツールは、所定のプロジェクトに対する複数の見積もりをワークスペース内の予測マトリックスに転送します。
それぞれの見積もりは、期間、人件費、およびピーク時のスタッフ配置の予測分布です。
プロジェクト見積もりに対して見積もりツールを使用する場合、IT ポートフォリオ管理ワークスペースで非表示になっている属性を可視にする必要があります。
以下の属性は、Projects モジュールの「初期見積もり (Initial Estimations)」セクションにあります。
- Probability of Duration (months) (Matrix)
- Probability of Labor Cost (Matrix)
- Probability of Peak Staffing (Matrix)
- Estimate Detail (URL)
- Needed Certainty (Integer)
Rational® Focal Point™ への
統合が検証されたツールのリストについては、「Ready for IBM Rational Plug-in Central」を参照してください。
追加の見積もり属性を使用するには、以下のようにします。
- プロジェクト・ビューとワークフローに属性を組み込みます。
- ビューとワークフローに対して、既存の見積もり属性の場合と同じセットアップを使用します。
- 適切な別名を属性に対して設定します。
その別名は、Rational Focal Point の Web サービス API を使用して統合を行うときに使用します。