データベース オブジェクトのマスターシップ変更

レコードやワークスペース項目など、データベース オブジェクトのマスターシップを変更すると、環境内のユーザーの要求の変化に対応することができます。

オブジェクトのマスターシップを転送するには、chmaster コマンド、または GUI を使用します。

マスターシップは、以下の場合に変更できます。
マスターシップの変更は、標準同期メカニズムを使用して、複製間で通信されます。 マスターシップを変更する一般的な手順は、以下のとおりです。
  1. マスター複製で、1 つ以上のオブジェクトのマスターシップを別の複製に変更します。
  2. 旧マスター複製で、更新パケットを旧マスター複製から新マスター複製にエクスポートします。
  3. 新マスター複製で、更新パケットをインポートします。

マスターシップ変更を含む更新パケットが新しいマスター複製にインポートされるまで、マスターシップ変更はパケットにのみ格納されます。データベース ファミリー内の複製ごとに、オブジェクトをマスター登録する複製に関する情報は異なります。

例えば、sanfran_hub 複製の管理者は、ユーザー グループ QA_ENGINEERING のマスターシップを bangalore 複製に転送し、更新パケットをエクスポートします。 この時点で、以下の状態になります。

bangalore で更新パケットをインポートして、マスターシップ転送を完了した場合は、bangalore のユーザーはユーザー グループ QA_ENGINEERING を変更できます。

マスターシップを変更する場合の考慮事項

ファミリーに読み取り専用複製、または片方向複製 (更新パケットをインポートするが、エクスポートしない複製) が含まれている場合は、これらの複製にマスターシップを転送する際に慎重に行ってください。 オブジェクトのマスターシップを読み取り専用複製または片方向複製に設定した場合は、ファミリーの同期パターンを変更しないかぎり、オブジェクトのマスターシップを変更できません。

サイトで逆の変更を行って、サイトのマスターシップ変更を元に戻すことはできません。


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