スキーマ開発者は、変更依頼プロセスの設計および計画と、
そのプロセスを実装するスキーマの作成を担当します。
スキーマ開発者は、通常、次のタスクを実行します。
- 変更管理システムのプロセス モデルを設計します。
- スキーマを開発します (スキーマのカスタマイズおよび管理を含む)。
- ワークフローに適合する定義済みのスキーマを選択または変更するか、
目的に合わせてスキーマを作成します。
- テスト データベースを作成し、スキーマに加えた変更をテストしてから、
ユーザー データベースをアップグレードします。
- データをインポートおよびエクスポートします。
- 共用クエリー、グラフ、およびレポートを作成します。
- セキュリティ管理を設定します。
プロセス モデルの設計および計画の実質的なタスクには、次のようなものがあります。
- 状態遷移モデルを設計します。状態遷移モデルは、変更依頼がその始まりから
完了までに通過することが予想される、または必要とされる状態を識別します。
状態の例としては、submitted (登録済み)、assigned (アサイン済み)、resolved (解決済み) などがあります。
- ユーザーの役割を識別し、各役割がどのようにワークフローに適合するかを定義します。
例えば、プロジェクト管理者が変更依頼をアサインし、開発者が
変更依頼を調べて解決し、品質管理者が解決された変更依頼を検証するというように定義します。
- 開発環境が必要とする情報を記録するために、
変更依頼のレコード タイプに追加するフィールドを識別します。
スキーマ開発者は、通常、定義済みのスキーマをカスタマイズして、
変更管理プロセスを実装します。スキーマのカスタマイズは、
次のアクティビティによって実行します。
- 変更依頼レコード タイプにフィールドを追加します。
- フィールドと、ボタンやリスト ボックスのようなコントロールを追加して、
レコード フォームの外観を変更します。
- 変更依頼レコード タイプに、状態遷移モデルを反映する状態とアクションを追加します。
アクションは、変更依頼をある状態から他の状態に
移動します。 例えば、アサイン アクションは、変更依頼を
submitted (登録済み) 状態から assigned (アサイン済み) 状態に移動します。
- フック スクリプトを作成して、ワークフローをカスタマイズします。
フック スクリプトは、特定のユーザー アクションに応じて実行されるコードです。
例えば、フィールドに関連付けられたフック スクリプトは、
そのフィールドに指定された範囲内で整数を入力するようユーザーに要求します。
- 機能を追加したり、別の製品と統合したりするために、パッケージを適用します。
パッケージはフィールド、フォーム コントロール、およびフックなどの定義セットであり、
スキーマに適用して機能を追加します。例えば、添付パッケージは、
変更依頼のレコード フォームに、ユーザーが関連ファイルを添付するためのタブを追加します。