ほとんどの Rational® ClearQuest® クライアントは、データベース セット名を使用して接続情報を指定します。 データベース セット名は、各クライアント マシンの Windows レジストリや、Linux と UNIX システムではファイルに保管されます。 これらは、MultiSite 環境では通常 CQMS.CLAN.SITE という名前が付けられますが、この命名方式はオプションです。 ほとんどのクライアントでは、任意の名前を使用して Rational ClearQuest MultiSite データベース サイトにアクセスすることができます。 ただし、multiutil コマンドは、コマンド行に渡された別個の所属引数やサイト引数で、データベース セット名を構成します。 さらに multiutil コマンドは、データベース内の情報とコマンド行に指定されているサイト名を比較して、そのサイト名がその所属に対して有効かどうかを検査します。 そのため、multiutil コマンドでデータベース セットにアクセスする場合は、データベース セット名がデータベース内に保管されている情報と一致している必要があります。
この場合には、rmreplica コマンドを使用してそのサイトにあるユーザー・データベースを削除することで、不要なデータベースへのアクセスが継続されることを防ぐことができます。
この場合、サイトは名前変更されますが、データベースは同じサーバー上に存続するため、データベース セット名を変更する必要はありません。 しかし、サイトの名前変更に合わせて、データベース セット名を変更することも可能です。 データベースを別のサーバーに移動する場合は、各クライアント上の接続情報も更新する必要があります。
この場合、古いデータベースの操作は別のサイト名で継続されます。 データベース セット情報が更新されていないクライアントは、正常に動作しているように見えても誤ったサイトに接続します。 この例で言うと、ユーザーはクライアントが新しい Vancouver サイトに接続していると考えますが、実際には、古い Vancouver (現在の Toronto) サイトに接続しています。 各クライアント上の接続情報を更新して、確実に正しいデータベースにアクセスするようにします。