応答ファイルの記録

サイレント インストールには応答ファイルが必要です。Installation Manager を使用して、サンプル応答ファイルのダウンロード、応答ファイルの手動作成、または応答ファイルの記録を行うことができます。応答ファイルの記録には、他のメソッドと異なり、Installation Manager がインストールされている必要があります。

始める前に

インストール前にユーザーの要件を確認します。Rational® Team 製品には管理者権限が必要です。
サンプル応答ファイルは、以下の場所からダウンロードできます。 これらは、サイトの応答ファイルを作成または変更する際のガイドにもなります。

このタスクについて

応答ファイルの記録は、 インストール時と同じプラットフォームで行う必要があります。例えば、Windows コンピュータにインストールする場合は、Windows コンピュータで応答ファイルを記録する必要があります。 ある応答ファイルを Windows XP で記録し、その応答ファイルをサポートされる別のバージョンの Windows で使用することができます。Linux コンピュータにインストールする場合は、Linux コンピュータで応答ファイルを記録する必要があります。

複数のプラットフォームでインストールを行う場合は、 各プラットフォームごとに応答ファイルを保持する必要があります。 応答ファイルを記録するには、各プラットフォームに Installation Manager を インストールする必要があります。 例えば、Windows コンピュータと AIX® コンピュータで応答ファイルを作成するには、Windows プラットフォームと AIX プラットフォームに Installation Manager をインストールします。

解凍されたファイルには製品リポジトリが含まれます。したがって、リポジトリを作成する必要はありません。Rational Enterprise Deployment からの Rational 製品インストール ファイルと Installation Manager インストール ファイルは、別々のリポジトリに入っている必要があります。

すべてのインストール ファイルに使用するリポジトリを 1 つのみにする場合、あるいは HTTP サーバーからのインストールを行う場合は、Packaging Utility を使用して、すべてのインストール ファイルが入った 1 つのリポジトリを作成します。

Installation Manager インストール ファイルは、Rational 製品のインストールで Installation Manager インストーラにアクセスする必要があるため、共有ネットワーク ドライブ上に置かれています。 このシナリオでは、共有ネットワーク ドライブ上に Installation Manager をインストールしません。

手順

  1. 管理者のコンピュータに、共有ネットワーク ドライブからディレクトリをマウントするか、または共有ネットワーク ドライブから共有ドライブをマップします。 インストールするコンピュータに共通のドライブを選択してください。応答ファイルに、リポジトリのドライブとディレクトリ ロケーションが格納されます。

    後のステップで、リモート サーバー上にあるリポジトリを指定します。例えば、応答ファイルがロケーションを g:¥installation_files¥EnterpriseCD-Windows¥InstallationManager として 保存し、ユーザーが共有ドライブ用の g:¥ ドライブではなく m:¥ ドライブを使用するコンピュータでサイレント インストールを記録する場合は、インストールで g:¥installation_files¥EnterpriseCD-Windows¥InstallationManager は検索できません。 応答ファイルを編集してドライブを変更することができます。

  2. 管理者のコンピュータに Installation Manager をインストールします。Installation Manager GUI を使用して応答ファイルを記録します。
    注: GUI がないプラットフォームの場合は、技術情報 1373364「Installing ClearCase® on a platform that does not use the GUI」(http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=0&uid=swg21373364) を参照してください。
  3. Rational 製品で、インストールを実行するために管理者権限が必要な場合は、管理者コマンドを使用して Installation Manager をインストールします。
    Windows システム
    shared_driveinstall_files¥install.exe
    Linux または UNIX システム
    /install_files/install
    注: Windows では、GUI を使用する インストールには install.exe を使用します。サイレント インストールには installc.exe を使用します。サイレント インストールでの install.exe の使用は サポートされません。
    注: ログ ファイルは以下の場所にあります。
    • Windows システム: C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥Installation Manager¥logs
    • Linux または UNIX システム: /var/ibm/InstallationManager/logs
    Windows では、ログ ファイルは、管理者としてインストールしない場合は別の場所に格納されます。
  4. Installation Manager のインストールが完了したら、Installation Manager の再始動を求めるプロンプトが出されます。Installation Manager を再始動してから、これを閉じます。
  5. ローカル コンピュータで、コマンド プロンプトを開き、インストール済みの Installation Manager ディレクトリにある Eclipse ディレクトリに移動します。
    • Windows システム: install_dir¥Installation Manager¥eclipse
    • Linux または UNIX システム: /install_dir/InstallationManager/eclipse
    Windows の場合のデフォルト ロケーションは C:¥Program Files¥IBM¥Installation Manager¥eclipse です。Linux または UNIX システムの場合のデフォルト ロケーションは /opt/IBM/InstallationManager/eclipse/ です。
  6. 次のコマンドを実行して、Rational 製品のインストール用の応答ファイルを記録します。応答ファイルの名前と場所は後のステップで必要となるため、これらの情報を覚えておいてください。
    • Windows システム: IBMIM -record c:¥response_file¥install_clearcase71.xml -skipInstall c:¥skipInstall_directory¥install_clearcase71
    • Linux または UNIX システム: ./IBMIM –record/response_file/install_clearcase71.xml -skipInstall skipInstall_dir/install_clearcase71
    ここで、install_clearcase71.xml は記録される応答ファイル、skipInstall_directory¥install_clearcase71 は skipInstall フォルダおよび ファイルが作成される場所です。
    注: -skipInstall オプションは、Rational 製品をインストールせずに応答ファイルを記録します。ディレクトリ ロケーション agentDataLocation は、書き込み可能なディレクトリでなければなりません。

    -skipInstall を使用して応答ファイルを作成する場合は、agentDataLocation で作成されたディレクトリ、フォルダ、およびファイルを保持しておいてください。こうしておくと、後で -record オプションを使用して応答ファイルを修正することが可能になります。また、応答ファイルは手動で編集することもできます。

    応答ファイル ロケーションまたは agentDataLocation のいずれの場合も、管理者のコンピュータ上または共有ネットワーク ドライブ上のディレクトリを指定できます。後で Installation Manager を使用して応答ファイルを修正する場合は、同じディレクトリ ロケーションを使用する必要があります。

    入力したファイル パスが存在することを確認してください。Installation Manager では、応答ファイル用のディレクトリは作成されません。

    応答ファイルを記録する際、Installation Manager タイトルに「(記録しています...)」というテキストが表示されます。

    Installation Manager インフォメーション センターでは、応答ファイルの作成に関する最新情報が記載されています。応答ファイルを作成するコマンドと使用可能なコマンド オプションについての詳細は、http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/install/v1r4/index.jsp?topic=/com.ibm.silentinstall12.doc/topics/c_silent_response_files.html を参照してください。

  7. 応答ファイルを記録したら、Rational 製品と Installation Manager のリポジトリ ロケーションを追加します。
    1. [ファイル] > [設定] > [リポジトリ] をクリックします。
    2. diskTag.inf を選択して、Rational 製品インストール ファイルのリポジトリ ロケーションを追加します。リポジトリ ロケーションは、Rational 製品のインストール ファイルを解凍するときに作成されます。このシナリオでは、リポジトリは、共有ネットワーク上にあります。
      • Windows システム: g:¥installation_files¥Rational_product¥disk1¥diskTag.inf (ここで、g:¥ は、共有ネットワーク ドライブの共有ドライブを指します。)
      • Linux または UNIX システム: /installation_files/Rational_product/disk1/diskTag.inf
      注: repository.config ファイルは、Packaging Utility を使用して作成できるか、またはインストール ファイルから入手できます。フィックスパックの場合、このファイルは通常 install_files¥RationalProduct ディレクトリにあります。diskTag.inf ファイルは、このファイルがディスク イメージからのものであることを Installation Manager に示します。diskTag.inf は複数のディスクにまたがることができます。diskTag.inf ファイルは Packaging Utility を使用して作成することはできませんが、Packaging Utility で diskTag.inf を選択することはできます。diskTag.inf ファイルを HTTP サーバーから使用することはできません。フィックスパックには diskTag.inf ファイルは含まれません。
      注: このシナリオでは、ランチパッドは使用しません。ランチパッドはディスク イメージのみで出荷され、diskTag.inf のみを使用します。ランチパッドは repository.config を使用しません。
    3. Installation Manager 設定を指定します。
      注: 一部のサイレント インストール設定は、応答ファイル内のみでしか変更できません。 サイレント インストール設定については、Installation Manager インフォメーション センター (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/install/v1r4/topic/com.ibm.silentinstall12.doc/topics/r_silent_prefs.html) を参照してください。
      • [設定] ウィンドウで、[リポジトリ] を選択します。使用環境に応じて、[インストールと更新を行っている間にサービス リポジトリをサーチします] を使用可能または使用不可にします。このオプションは、応答ファイル内に offering.service.repositories.areUsed として格納されます。
      • [設定] ウィンドウで、[更新] を選択します。使用環境に応じて、[Installation Manager の更新をサーチ] を使用可能または使用不可にします。このオプションは、応答ファイル内に com.ibm.cic.common.core.preferences.searchForUpdates として格納されます。
    4. [OK] をクリックします。
  8. 使用環境に応じて各種フィールドに必要なデータを入力しながら、インストールをステップスルーします。
  9. インストールが完了したら、Installation Manager を閉じて記録を終了します。
  10. 管理者コンピュータ上に応答ファイルを作成し、共有ネットワーク ドライブ上に作成していない場合は、その応答ファイルを共有ネットワーク ドライブにコピーします。 agentDataLocation ディレクトリをリモート サーバーにコピーする必要はありません。
    注: 共有ネットワーク ドライブ上に応答ファイルの固有ディレクトリを作成できます。例えば、Windows の場合は、c:¥installation_files¥response_files、Linux または UNIX システムの場合は、/installation_files/response_files となります。

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