レポート デプロイメント計画のシナリオ

このトピックでは、ご使用の環境に最も適したレポート構成を決定する際に役立つ、いくつかのシナリオを示します。
表 1. ClearQuest レポートのシナリオ
ユース ケース 説明
シナリオ 1 既存の ClearQuest® デプロイメントで Crystal Reports データ プッシュ レポートを使用していて、現時点ではデータ プル レポートに移行したくないと考えている。
シナリオ 2 既存の ClearQuest デプロイメントで Crystal Reports を使用している。 新しいデータ プル レポートの設計に Crystal Reports を引き続き使用したいと考えている
シナリオ 3 既存の ClearQuest デプロイメントで Crystal Reports を使用していて、 データ プル レポートの設計には BIRT を使用したいと考えている
シナリオ 4 新しい ClearQuest デプロイメントがあるか、あるいは、既存のデプロイメントには保存されたデータ プッシュ レポートがない。 データ プル レポートを設計したいと考えている。
シナリオ 5 ClearQuest Report Server を使用して共有される BIRT レポートを使用している。 アジャイル計画のために Rational Team Concert™ ライセンスを使用する計画はない。
シナリオ 6 BIRT レポートを使用していて、アジャイル計画を促進するために Rational Team Concert でレポートをホストしたいと考えている
シナリオ 7 Report Launcher for ClearQuest を使用してファイル サーバー上のレポートを共有していて、アクセスを制限するセキュリティ機能を追加したいと考えている

シナリオ 1: 既存の ClearQuest デプロイメントで Crystal Reports データ プッシュ レポートを使用していて、現時点ではデータ プル レポートに移行する計画はない

ClearQuest Report Server for Crystal Reports および Crystal Reports Java Runtime Component をインストールして構成します。ClearQuest Report Server for Crystal Reports のデプロイを参照してください。

注: ClearQuest バージョン 7.1.x 以前では、Crystal Reports Report Design Component (RDC) ランタイムを使用して ClearQuest Client で Crystal データ プッシュ レポートを実行するオプションがサポートされていました。 このコンポーネントは、RDC コンポーネントが推奨されなくなったため、サポートされなくなりました。 RDC コンポーネントのサポートされるバージョンを SAP から入手できる場合は、引き続きクライアントでデータ プッシュ レポートを実行することができます。 ただし、データ プル レポート モデルに移行することが推奨されます。 Crystal データ プッシュ レポートのデータ プルへの移行を参照してください。

シナリオ 2: 既存の ClearQuest デプロイメントで Crystal Reports を使用している。引き続き Crystal Reports でデータ プル レポートを設計したいと考えている。

このシナリオでは、7.1 より前のバージョンの ClearQuest がデプロイされていて、SAP Crystal Reports を使用してデータ プッシュ レポートの設計と実行を行っており、引き続き Crystal Reports を使用してデータ プル レポートを設計しようとしています。

推奨事項:
  1. Crystal Reports バージョン 11 リリース 2 の 1 つ以上のライセンスを購入してください。
  2. 表 2 の説明に従って、既存のデータ プッシュ レポートを実行するように ClearQuest クライアントを構成してください。
  3. 既存のデータ プッシュ レポートをデータ プル レポート モデルに移行してください。
レポート共有オプション:
  • データ プッシュ レポート書式を共有するために、 データ プッシュ レポートを ClearQuest データ プル レポート モデルに移行してください。 ClearQuest for Windows クライアントと Crystal Reports Designer を使用してレポート書式を管理することも可能ですが、この方法は推奨されません。
  • データ プル レポートを共有するには、同じホスト コンピュータに以下のソフトウェア コンポーネントをインストールして構成する必要があります。 どちらも、IBM® Installation Manager を使用して ClearQuest をインストールするときのオプションのサブコンポーネントです。データ プル レポートは、それらが格納されているサーバー ファイル システムから管理してください。
    • Crystal Reports 用のレポート サーバー
    • Report Launcher for ClearQuest
表 2. Crystal Reports データ プッシュ レポートをサポートするソフトウェア構成
ClearQuest Client クライアントおよびサーバー ソフトウェア構成
ClearQuest Client ClearQuest Web サーバーでデータ プッシュ レポートを実行するには、次のようにします。
  • ClearQuest Report Server for Crystal Reports および Crystal Reports Java Runtime Component をインストールして構成します。ClearQuest Report Server for Crystal Reports のデプロイを参照してください。
  • ClearQuest Client ユーザーは、[設定] ダイアログ ボックスの [レポート] ページ ([ウィンドウ] > [設定] > [ClearQuest] > [レポート]) を構成する必要があります。
    • [リモート レポートを使用可能にする] チェック ボックスにチェック マークを付けます。
    • レポート ホストを指定します。デフォルトでこの設定は、ClearQuest Report Server for Crystal Reports の URL に設定されています。 次のパターンが、URL のテンプレートです。
      http://localhost:<port>/cqwebreport/CRInvoker
      ここで、<port> は、アプリケーションをデプロイするためのプロファイルで定義されているポートです。 デフォルトの ClearQuest プロファイルは、ポート 12080 を使用します。デフォルトの WebSphere® Application Server プロファイルは、ポート 9080 を使用します。
ClearQuest Web クライアント
重要: ClearQuest Report Server for Crystal Reports によるデータ プッシュ レポートの実行は、Rational® ClearQuest Web でサポートされるプラットフォームのサブセットでのみサポートされます。技術情報 1216371 を参照してください。
以下のタスクを実行することによって、ClearQuest Web Server でデータ プッシュ レポートを実行することができます。
  • ClearQuest Report Server for Crystal Reports および Crystal Reports Java Runtime Component をインストールして構成します。ClearQuest Report Server for Crystal Reports のデプロイを参照してください。
  • ClearQuest Web に管理者としてログオンします。 次に、[サイトの構成] ダイアログ ボックスの [レポート オプション] タブ ([サイト管理] > [構成] > [レポート オプション]) で Report Server for Crystal Reports の URL を指定します。
ClearQuest for Windows クライアント ClearQuest バージョン 8.0 以降で、Crystal Reports Report Design Component (RDC) はダウンロードできなくなりました。 RDC コンポーネントのサポートされるバージョンを SAP から入手できる場合は、引き続きクライアントでデータ プッシュ レポートを実行することができます。 ただし、データ プル レポート モデルに移行することが推奨されます。
  • クライアントで以下を行います。
    • Crystal Reports Report Design Component (RDC) のコピーを SAP から入手してインストールします。
    • データ プッシュ モデルの新しい Crystal Reports レポート書式を保守および作成するには、ClearQuest によってサポートされるバージョンの Crystal Reports のライセンスを SAP から購入する必要があります。サポートされるバージョンについては、 技術情報 1216371 を参照してください。

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シナリオ 3: 既存の ClearQuest デプロイメントで Crystal Reports を使用していて、 データ プル レポートの設計には BIRT を使用したいと考えている

このシナリオでは、7.1 より前のバージョンの ClearQuest がデプロイされていて、Crystal Reports を使用してデータ プッシュ レポートの設計と実行を行っています。 BIRT Report Designer およびランタイム エンジンを使用して、データ プル レポートを設計しようとしています。

推奨事項:

  1. SAP Crystal Reports の 1 つ以上のライセンスを SAP から購入してください。ClearQuest によってサポートされるバージョンのリストについては、技術情報 126371 を参照してください。
  2. データ プッシュ レポートを実行するには、表 2 で説明するクライアントおよびサーバー ソフトウェア構成を使用してください。
  3. 新規レポートの設計には、Business Intelligence and Reporting tools (BIRT) と ClearQuest Reporting Driver を使用してください。 ClearQuest でサポートされる BIRT のバージョンのリストについては、 技術情報 15095792 を参照してください。
  4. (オプション) 既存の Crystal Reports データ プッシュ レポートを BIRT に移行してください。

レポート管理のオプション:

  1. データ プッシュ レポート書式を管理するには、ClearQuest for Windows クライアントと Crystal Reports Designer を使用します。
  2. ClearQuest Web サーバーに Report Launcher for ClearQuest をインストールします。これは、IBM Installation Manager を使用して ClearQuest をインストールするときのオプションのサブコンポーネントです。
  3. Report Launcher for ClearQuest を使用して、ファイル サーバー上の ClearQuest レポートの実行および表示を行います。

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シナリオ 4: 新しい ClearQuest デプロイメントがあるか、あるいは、既存のデプロイメントには保存されたデータ プッシュ レポートがなく、データ プル レポートを設計したいと考えている。

このシナリオは、新しい ClearQuest デプロイメントがある環境、または 7.1 より前のバージョンの ClearQuest がデプロイされていて、保存されたデータ プッシュ レポートがない環境に適用されます。 データ プル レポートを設計しようとしています。

推奨事項:
  • BIRT と ClearQuest Reporting Driver を使用して新しいレポートを設計してください。
レポート管理のオプション:
  • サーバーに Report Launcher for ClearQuest をインストールします。これは、IBM Installation Manager から ClearQuest をインストールするときのオプションのサブコンポーネントです。

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シナリオ 5: Report Server for ClearQuest を使用して共有される BIRT レポートを使用している。 アジャイル計画のために Rational Team Concert™ ライセンスを使用する計画はない。

推奨事項:

  1. ClearQuest Report Exporter を使用して、Report Server for ClearQuest リポジトリからファイル システムにレポートを移行してください。 技術情報 4029627 を参照してください。
  2. 検証済み版の BIRT RCP Report Designer を http://www.eclipse.org/birt/phoenix/ からダウンロードします。
  3. ClearQuest Reporting Driver で使用するために Report Designer を構成します。 ClearQuest レポート用の BIRT Report Designer RCP の構成を参照してください。
  4. オプション。移行したレポートを更新して、パラメータとして認証を受け渡しできるようにします。 BIRT レポートの認証の管理を参照してください。
  5. Report Launcher for ClearQuest でレポートを表示するには、それらをファイル サーバーに保存し、Report Launcher for ClearQuest を使用して利用できるようにします。 Report Launcher for ClearQuest のデプロイを参照してください。

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シナリオ 6: BIRT レポートを使用していて、アジャイル計画を促進するために Rational Team Concert からそれらにアクセスしようと考えている

BIRT レポート ツールで作成された ClearQuest レポートにアクセスするには、以下のステップを実行します。

  1. Rational Team Concert Server をインストールします。
  2. Rational Team Concert Eclipse クライアントをインストールします。
  3. レポートを実行および共有するために、ClearQuest レポート用に Rational Team Concert を構成します
  4. オプション。BIRT レポートを編集するために Rational Team Concert を構成するには、以下のステップを実行します。
    1. Rational Team Concert 環境に、Business Intelligence and Reporting Tools (BIRT) およびその前提条件ソフトウェアをロードします。 https://jazz.net/wiki/bin/view/Main/ReportsCreatingANewReport30 を参照してください。
    2. ClearQuest Reporting Driver をロードします。ClearQuest レポート アクティビティ用の Eclipse ワークベンチの構成を参照してください。
    3. Eclipse ワークベンチから、レポート プロジェクト を作成し、ClearQuest レポートを作成します。
  5. レポート テンプレートとして Rational Team Concert サーバーにレポートをアップロードします。
  6. レポート テンプレートをベースにしてレポートを作成します。
  7. Rational Team Concert Web クライアントからレポートを実行します。

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シナリオ 7: Report Launcher for ClearQuest を使用してファイル サーバー上のレポートを共有していて、アクセスを制限するセキュリティ機能を追加したいと考えている

Report Launcher およびレポートのセキュリティの構成を参照してください。

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