実行時の BIRT レポートへの認証の受け渡し

ユーザー認証を実行時に受け渡しまたは入力できる BIRT レポートを作成するには、特別な構成が必要です。 このセクションでは、実行時の Report Launcher による呼び出しパラメータとしてユーザー名およびパスワード情報の受け渡しを許可するように BIRT の ClearQuest データ ソースを定義する方法を説明します。

始める前に

BIRT レポート設計に指定されるユーザー名とパスワード認証のパラメータ名は、Report Launcher 構成ファイル reportlauncher.properties に定義されるパラメータ名と一致する必要があります。 これらのパラメータのデフォルト構成は次のとおりです。
reports.launcher.birt.userParameterName=UserId
reports.launcher.birt.passwordParameterName=Password
BIRT レポート設計に異なるパラメータ名を指定する場合は、 Report Launcher 構成ファイルの値を、レポート設計の名前と一致するように更新する必要があります。

手順

ユーザーのグループにアクセス権を付与するには、次の手順で行います。

  1. パラメータを定義します。
    1. ターゲット レポートを開きます。
    2. [データ エクスプローラ (Data Explorer)] タブをクリックします。
    3. [レポート パラメータ] を選択します。次に右クリックして、コンテキスト メニューから [新規パラメータ] を選択します。
    4. パラメータの名前、例えば、UserId を入力します。
    5. 必要に応じてパラメータをカスタマイズします。 ほとんどの設定が、BIRT パラメータ プロンプタによるパラメータの表示に影響します。
    6. 終了したら、[OK] をクリックします。
    7. 上記のステップを繰り返して、[パスワード] パラメータを定義します。
      ヒント: BIRT パラメータ プロンプト ビューでパスワードの文字を非表示にするには [入力をエコーしない (Do not echo input)] パラメータ設定を選択します。
  2. パラメータを使用する ClearQuest クエリー データ ソースを更新します。
    1. ターゲット ClearQuest データ ソースを選択します。次に、右クリックして、コンテキスト メニューから [編集] を選択します。
    2. [データ ソースの編集 (Edit Data Source)] ダイアログから [プロパティ バインディング] を選択します。
    3. [ユーザー名] でテキスト ボックスの右側にあるボタンをクリックします。
    4. 式ビルダー カテゴリ リストから、[レポート パラメータ] を選択します。
    5. サブカテゴリ リストから、[---すべて (All)---] を選択します。
    6. [UserId ] 項目をダブルクリックして、パラメータ式を作成します。
    7. [OK] をクリックして、パラメータ取得コードを保存します。
    8. [パスワード] でテキスト ボックスの右側にあるボタンをクリックします。
    9. 式ビルダー カテゴリ リストから、[レポート パラメータ] を選択します。
    10. サブカテゴリ リストから、[---すべて (All)---] を選択します。
    11. パスワード項目をダブルクリックして、パラメータ式を作成します。
    12. [OK] をクリックして、パラメータを保存します。
  3. Report Launcher パラメータ名を確認します。 BIRT レポート設計に構成されたユーザー名とパスワードのパラメータ名が Report Launcher 構成ファイル reportlauncher.properties に指定された値と一致することを確認してください。

フィードバック