setmasterproperty

setmasterproperty サブコマンドは、データベース セットのマスター プロパティを設定する場合に使用します。

適用性

プラットフォーム: Windows (この値はすべてのプラットフォーム上のすべてのクライアントに適用されますが、installutil は Windows 環境でしか実行できません)。

コマンド タイプ: installutil サブコマンド

概要

installutil setmasterproperty
dbset_name [ -user_db_name user_db_name] cq_login cq_password master_property new_value

説明

setmasterproperty サブコマンドは、データベース セットのマスター プロパティを設定します。 setmasterproperty サブコマンドは、次の master_property 機能と共に使用します。
  • HOOKS_SEE_ALL_RECORDS。 フックで実行されるクエリーでセキュリティ コンテキストを無視して、結果セットをフィルタリングするかどうかを指定します。 TRUE の場合、セキュリティ コンテキストでユーザーがレコードに正常にアクセスできないようにしている場合でも、レコードは結果セットに含まれます。FALSE の場合、フックで実行されるクエリーは、現行ユーザーが実行しているかのように動作します。 したがって、ユーザーが正常に見ることのできないレコードは、結果セットに含まれません。
    注: 機能レベル 5 のスキーマでは、この値をデフォルトで TRUE に設定します。 機能レベル 6 のスキーマでは、この値をデフォルトで FALSE に設定します。
  • HOOKS_SEE_ALL_USERS。フックで実行されるユーザーとグループ クエリーでグループ メンバーを無視して、結果セットをフィルタリングするかどうかを指定します。 TRUE の場合、現行ユーザーがメンバーでない場合でも、ユーザーとグループ情報 (クエリー タイプによって異なる) は結果セットに含まれます。FALSE の場合、フックで実行されるユーザーとグループ クエリーは、現行ユーザーが実行しているかのように動作します。
    注: 機能レベル 5 のスキーマでは、この値をデフォルトで TRUE に設定します。 機能レベル 6 のスキーマでは、この値をデフォルトで FALSE に設定します。
  • REMEMBER_PASSWORD。データベース セットの [パスワードを記憶] マスター プロパティを指定します。 このマスター プロパティでは、そのデータベース セット内のユーザー データベースに接続している Rational® ClearQuest® Eclipse クライアントに対しパスワードの保存を許可するかどうかを指定します。
  • SOFT_QUERY_LIMIT。クエリーのソフト リミットに相当する、返す行数を指定します。 プロパティ値に 0 を設定すると、行数の制限はないと解釈されます。
  • HARD_QUERY_LIMIT。クエリーのハード リミットに相当する、返す絶対行数を指定します。 プロパティ値に 0 を設定すると、行数の制限はないと解釈されます。

オプションと引数

dbset_name
LDAP で使用可能なデータベース セットの名前、またはデータベースが含まれている接続の名前。
-user_db_nameuser_db_name
プロパティの適用先ユーザー データベースを指定します。デフォルト: プロパティはすべてのユーザー データベースに適用されます。
cq_login
管理ユーザーの Rational ClearQuest ログイン名。このユーザーには、スーパー ユーザー権限が必要で、Rational ClearQuest 認証としてマークされている必要があります。
cq_password
管理ユーザーの Rational ClearQuest パスワード。NULL パスワードを指定するには、二重引用符の空のセットを入力します。
master_property
設定するマスター プロパティの名前を指定します。
new_value
マスター プロパティの値を指定します。

次の例で、setmasterproperty サブコマンドは、 mydbset データベース セットの REMEMBER_PASSWORD フラグを設定します。
installutil setmasterproperty mydbset admin "" REMEMBER_PASSWORD false

Rational ClearQuest データベースに正常にログインすると、 Rational ClearQuest Eclipse クライアントは、データベース セットの REMEMBER_PASSWORD マスター プロパティを検査します。 この値が FALSE であることが検出されると、保存されているパスワードは削除され、変更を警告するダイアログがユーザーに表示されます。 ディスクに格納されている既存のファイル内でも接続にマークが設定されるので、 これ以降、ユーザーはデータベース セットへの接続に [パスワードを記憶] を使用できません。 また、管理者は、REMEMBER_PASSWORD マスター プロパティを "TRUE" に設定することで、ユーザーのためにこの機能を後で再有効化することもできます。 もう一度ログインすると、ユーザーは [パスワードを記憶] 機能を使用できるようになります。

したがって、一部の Rational ClearQuest Eclipse ユーザーについては、保存されている古いパスワードを使用してログインするまで、そのパスワードは削除されず、 機能は無効になりません。 Rational ClearQuest データベースへの接続を確立するまで、 Rational ClearQuest Eclipse クライアントが機能が無効であるかどうかを検査する方法はありません。 保存されているパスワードは必ず、ログイン後、直ちに削除されます。

関連項目

installutil


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