ClearQuest 用のレポート サーバーについて

ClearQuest 用のレポート サーバーは、ClearQuest データプル レポートの管理と実行を可能にする Web コンポーネントです。

Crystal Reports または BIRT レポート システムを使用することで、Rational ClearQuest データプル レポートを作成することができます。その後、レポートを ClearQuest 用のレポート サーバーにアップロードすることができます。

ClearQuest 用のレポート サーバーが提供するレポート管理サービスには、ユーザー アカウントの基本的な管理、レポートのアクセス制御、およびフォルダ管理が含まれています。レポート実行サービスには、レポートの実行、レポートの印刷、BIRT レポート用のレポート スナップショットの作成、およびレポートの PDF フォーマットまたは Microsoft Word 文書ファイルへのエクスポートが含まれます。

ClearQuest 用のレポート サーバーには、Rational ClearQuest Client、Rational ClearQuest Client for Eclipse、Rational ClearQuest Web クライアントからアクセスするか、Web ブラウザから直接アクセスすることができます。

ClearQuest 用のレポート サーバーでは、レポートをフォルダ構造で整理して、レポートのインスタンスをスナップショットとして保存することができます。フォルダは、レポート サーバーのインターフェイスを介して作成されます。

スナップショットは、書式設定されたレポート出力の表示を保存したものです。これらは、ClearQuest 用のレポート サーバーに組み込まれている Apache Derby データベースに保管されます。 セキュリティ権限のレベルに応じて、スナップショットを他のユーザーと共有するか、私用として指定することができます。

レポートの表示、生成、および管理のセキュリティは、ClearQuest データベースからのユーザー認証によって提供されます。

以下の図は、ClearQuest 用のレポート サーバーの一般的な構造と動作の流れを示しています。
  1. ClearQuest 用のレポート サーバーにログオンするとき、および Rational ClearQuest Reporting Driver を使用するデータ ソースに接続するときに、ユーザー認証が Rational ClearQuest データベースによって検証されます。レポートへのアクセス、実行、および共有の権限は、Rational ClearQuest アカウントと関連付けられている権限によって決まります。
  2. レポート設計をローカル ファイル システムから ClearQuest 用のレポート サーバーにアップロードすることができます。また、ClearQuest 用のレポート サーバーのローカル データベースにあらかじめ保管されているレポートを使用して作業することもできます。
  3. レポートのクエリーは、レポート設計に定義されているように、1 つ以上の Rational ClearQuest データ ソースに対して実行されます。
  4. レポートは、ローカルの Derby データベース内に保管され、フォルダに整理することができます。
  5. 完成したレポートは、ローカルに保存したり、他のユーザーと共有したり、PDF または Microsoft Word 形式でエクスポートしたりすることができます。
  6. レポートを共有する権限を持つユーザーを指定することができます。 共有レポートは、ClearQuest 用のレポート サーバーのすべてのユーザーが表示できます。

ClearQuest 用のレポート サーバーは、Rational ClearQuest でサポートされるプラットフォームのサブセット上で稼働します。詳しくは、http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=0&uid=swg21294762 を参照してください。

ClearQuest 用のレポート サーバーによって保管されるレポートの ClearQuest MultiSite でのレプリケーションは、サポートされていません。ClearQuest MultiSite 構成でのレポート サーバーのデプロイについては、Rational ClearQuest MultiSite インストールのデプロイメント構成を参照してください。


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