ClearQuest 診断ユーティリティ処理の説明
Rational ClearQuest 診断ユーティリティには、2 つのサブコマンドから構成される
コマンド ライン インターフェイスがあります。
それは、スキーマ リポジトリやユーザー データベースの整合性を検査する validatedb と、
各ルールの情報を表示する describe です。これらのサブコマンドを実行するには、まず、ユーティリティがインストールされているディレクトリまでナビゲートします。
デフォルトのインストール ディレクトリは、
¥Program Files¥Rational¥ClearQuest¥diagnostic です。
どのサブコマンドを実行するのか、どのパラメータを使用するのかを指定するために、クラスパス環境変数を
設定してサブコマンドを起動する cqdiagnostics.pl ファイルを編集してください。その後、cqdiagnostics.pl を実行します。
ユーティリティは、XML ルール ファイルに定義された一連のルールを処理して、
スキーマ リポジトリやユーザー データベースの整合性を検査します。
コマンドの範囲として、以下のいずれかを指定できます。
- ルール ファイル内のすべてのルール
- 1 つ以上のルール グループ
- 1 つ以上の特定ルール
ルール グループは、データベース整合性に関する特定の局面を検査することを目的としたルールの集合です。
Rational ClearQuest では、次の 4 つのルール グループが用意されています。
- 基本 - 適切なテーブルと列があるかどうか検査するルール
- パフォーマンス - 条件を満たすパフォーマンスに必要なキーとインデックスがあるかどうか検査するルール
- ユーザー - ユーザーとグループの情報が正確であるか検査するルール
- Multisite - MultiSite の情報が正確であるか検査するルール
ユーティリティの使用に際しては、以下のガイドラインに従ってください。
- ユーティリティを実行する対象のデータベース サーバーに最低限 1 GB の空きディスク スペースがあることを確認してください。
ユーティリティは、検査対象のデータベースに一時データ テーブルを作成するため、それらのテーブル用に
必要なスペースを確保する必要があります。
- 同一のスキーマ リポジトリまたはユーザー データベースに対して複数の Rational ClearQuest 診断ユーティリティ セッションを同時に実行しないでください。これを行うと、誤った結果になることがあります。
- ユーティリティは、実動ユーザー データベースまたはスキーマ リポジトリに対して実行することもできますが、スキーマ リポジトリまたはユーザー データベースのバックアップ コピーに対して実行することをお勧めします。
このユーティリティによる診断は、長時間に及ぶ可能性があります。実動用のスキーマ リポジトリまたはユーザー データベースに
対してこのユーティリティを実行すると、ユーザーが認識できるほどパフォーマンスが遅くなることがあります。さらに、
ユーティリティの実行中に、その対象となっている実動ユーザー データベースにユーザーが修正を加えると、結果がゆがめられることがあります。