バージョン 7.1 へのアップグレードには、2 つの方法があります。環境全体を一度にアップグレードするか、段階的にアップグレードできます。どちらの方法にも利点と欠点があります。ただし、最終的にはすべてのクライアントと Rational® ClearQuest® サーバーを 7.1 にアップグレードする必要があります。
すべてを一度にアップグレードする
すべてを一度にアップグレードすると、異なるリリースのソフトウェア コンポーネントをサポートすることで発生する問題を回避できます。バージョン 7.1 のすべての機能がすぐに使用可能になります。
ただし、Rational ClearQuest 環境が使用可能になるのは、すべてのクライアントとサーバーがアップグレードされ、ユーザー データベースとスキーマ リポジトリに対してすべての変更が行われ、パッケージがアップグレードされ、他の IBM Rational 製品が再インストールされた後です。予測しない問題が発生した場合、それを解決してからでないと、ユーザーに対して環境を使用可能にすることはできません。
段階的にアップグレードする
段階的にアップグレードすると、環境が使用できないのはしばらくの間だけで、発生した時点で問題に対処できるのでリスクが軽減されます。段階的にアップグレードする場合、最初にアップグレードする
Rational ClearQuest サーバーおよびクライアントと、
あとでアップグレードするものとを特定します。
例えば、あるプロジェクト チームのクライアントおよびサーバーを、別のチームの前にアップグレードすることが必要な場合もあります。
両方のプロジェクト チームに所属している人がいる場合に、クライアントのアップグレードによって、
他方のプロジェクトのユーザー データベースの使用に影響があるかを考慮する必要があります。
加えて、このアップグレード方針を選択する際に考慮すべき事柄が他にもあります。
- クライアント、サーバー、製造元データベースの中には、バージョン 7.1 のクライアントおよびサーバーと互換性がないものがあります。
このソフトウェアは、
アップグレード プロセスの最初のフェーズでアップグレードする必要があります。
バージョン 2001.04.xx から 2003.06.xx (6.0) までのすべてのクライアントは、バージョン 7.1 にアップグレードする必要があります。
- また段階的なアップグレード方法で機能レベルが一致しないと、多くの互換性の問題が生じる可能性があるので、特別の注意が必要です。こうした問題を回避するには、段階的なアップグレード方法の全体にわたって単一な機能レベルに保ち、環境全体をアップグレードした後に機能レベルを上げるのが役立ちます。詳しくは、機能レベルの決定を参照してください。
- MultiSite 構成を使用していて、すべてのサイト間の双方向複製を完全に行う必要がある場合は、すべての Rational ClearQuest MultiSite 同期サーバーと Rational Shipping Server のすべてを同時にアップグレードする必要があります。単一方向複製 (つまり、一部のサイトが他のサイトから更新を受信できない) を許容できる場合は、MultiSite 同期サーバーと Shipping Server を段階的にアップグレードできます。このオプションは、慎重に計画する必要があります。詳しくは、機能レベルの決定を参照してください。