レコード ID 制限の引き上げ

レコード ID 制限を上げることができるのは、管理ホストと MultiSite 同期サーバーがバージョン 7.1.x にアップグレードされた後です。ただし、複製が作成されていないデータベースと複製が作成されたデータベースとでは、この制限を上げるプロセスが異なります。

このタスクについて

複製が作成されていないデータベースの場合、レコード制限を上げる必要のある各ユーザー データベースで installutil sethighrecordlimit コマンドが実行されます。 このコマンドは、-all オプションを使用することによって、スキーマ リポジトリに関連するすべてのユーザー データベースでも実行できます。installutil sethighrecordlimit は 1 つのデータベースで何度も実行できます。 そのため、このコマンドが一部のデータベースに前に適用されていても、-all オプションを使用することが可能です。

複製が作成されたデータベースの場合、installutil sethighrecordlimit コマンドは -for 複製オプションを指定して実行されます。 このオプションは、作業マスター サイトでのみ使用でき、所属全体に適用されます。他のサイトは同期を通してこのコマンドを認識します。 すべての MultiSite 同期サーバーをバージョン 7.1.x にアップグレード済みでなければなりません。詳しくは、すべての MultiSite パケットのインポートおよびMultiSite 同期サーバーと Rational Shipping Server の再始動を参照してください。

複製が作成されたデータベースがある環境でレコード ID 制限を上げるには:
  1. 同期サーバーですべてのエクスポート操作をシャットダウンします。
  2. すべての未解決の同期パケットを発送します。
  3. すべての未解決の同期パケットをインポートします。
  4. 作業マスター サイトで、installutil sethighrecordlimit コマンドを -for 複製オプションを指定して実行します。
  5. 同期サーバーでエクスポート操作を再始動します。

複製が作成されていないユーザー データベースもある作業マスター サイトの場合、 それらのデータベースについて個々に installutil sethighrecordlimit コマンドを 実行するか、または -all オプションを使用します。-all オプションは、複製が作成されたユーザー データベースには適用されず、どのような影響も与えません。

複製が作成されていないデータベース セット内にバージョン 7.0 以降で作成されたデータベースは、 高いレコード制限を使用します。

所属内にバージョン 7.0 以降で作成されたデータベースは、 その所属によって指定されたレコード制限を使用し、それは、その所属に対して高いレコード制限が有効にされているかどうかによって異なります。

installutil sethighrecordlimit コマンドが実行されたことを確認するには、 データベースで getrecordlimits コマンドを実行します。


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