Installation Manager インストーラーを使用したパッケージのサイレント・インストール

Installation Manager インストーラーを使用して Installation Manager と他のソフトウェア・パッケージをインストールできます。

始める前に

Installation Manager インストーラーを使用してソフトウェア・パッケージをインストールするには、まず応答ファイルを作成する必要があります。

このタスクについて

Installation Manager インストーラーを使用すると Installation Manager とソフトウェア・パッケージを同時にサイレント・インストールすることができます。必要に応じて、インストーラーを使用して Installation Manager をインストールし、次に Installation Manager を使用してパッケージをサイレント・インストールすることもできます。

Installation Manager インストーラーを使用してパッケージをサイレント・インストールするには、InstallerImage_platform ディレクトリーから次のコマンドを入力します。

次の表は、サイレント・インストール・コマンドで使用される引数を示しています。
引数 説明
-vm
Java ランチャーを指定します。サイレント・モードでは、Windows の場合は java.exe、他のプラットフォームでは java をそれぞれ必ず使用します。
-nosplash
スプラッシュ画面を表示しないことを指定します。
--launcher.suppressErrors
JVM エラー・ダイアログを表示しないことを指定します。
-silent
Installation Manager インストーラーまたは Installation Manager をサイレント・モードで実行することを指定します。
-input
Installation Manager インストーラーまたは Installation Manager の入力としての XML 応答ファイルを指定します。 応答ファイルには、インストーラーまたは Installation Manager が実行するコマンドが収められます。
-log
(オプション) サイレント・インストールの結果を記録するログ・ファイルを指定します。 ログ・ファイルは XML ファイルです。

サイレント・インストール・セッションが正常に完了した場合、ログ・ファイルにはルート・エレメントの <result> </result> のみが含まれます。 一方、インストール中にエラーが発生した場合、サイレント・インストール・ログ・ファイルにはエラー・エレメントとエラー・メッセージが含まれます。

-updateAll
(オプション) 使用可能な更新をすべてインストールします。
-installAll
(オプション) 使用可能な製品をすべてインストールします。
--launcher.ini silent-install.ini

使用する製品 .ini ファイルのロケーションを指定します。この引数を指定しなかった場合、実行可能ファイルは、ランチャーと同じディレクトリーに名前が同じで拡張子が「.ini」のファイルがないか調べます。例えば、installc.exe の場合は、installc.ini がないか確認します。 installc.exe ファイルと同じディレクトリーに存在する silent-install.ini ファイルには、サイレント・インストールするための初期化パラメーターが含まれていて、常に存在しなければなりません。

--launcher.ini user-silent-install.ini

非管理者インストールで使用する製品 .ini ファイルのロケーションを指定します。この引数を指定しなかった場合、実行可能ファイルは、ランチャーと同じディレクトリーに名前が同じで拡張子が「.ini」のファイルがないか調べます。例えば、install.exe の場合は、install.ini がないか確認します。 install.exe ファイルと同じディレクトリーに存在する silent-install.ini ファイルには、サイレント・インストールに適用できる初期化パラメーターが含まれていて、常に存在しなければなりません。

-accessRights
IM を管理モードで動作させるか非管理モードで動作させるかを定義します。非管理モードの場合、この引数は常に次のように「nonAdmin」パラメーターを指定して使用する必要があります。
-accessRights nonAdmin
管理モードの場合は、次のように admin パラメーターを指定して使用する必要があります。
-accessRights admin
この引数を使用しない場合は、現行ユーザーのアクセス権に基づくデフォルト値が設定されます。
注:
Administrator グループのメンバーである Windows XP ユーザーの場合、デフォルトは常に -accessRights admin です。 このユーザーが非管理モードで実行するには、-accessRights nonAdmin 引数を明示的に渡す必要があります。
-showProgress
進行状況表示バーをコンソールに表示します。
-ShowVerboseProgress
進行状況テキストをコンソールに表示します。例えば、リブートが必要な場合には、「インストールを完了するためにマシンをリブートしてください」のテキストが表示されます。
Installation Manager インストーラーには、この表に記載した引数のデフォルト値が含まれている初期化、つまり .ini ファイル silent-install.ini (または、非管理者インストールの場合は user-silent-install.ini) があります。例えば、デフォルトの silent-install.ini ファイルは次のようになっていることがあります。
-accessRights
admin
-vm
C:¥Program Files¥IBM¥Installation Manager¥eclipse¥jre_5.0.2.sr5_20070511¥jre¥bin¥java.exe
-nosplash
--launcher.suppressErrors
-silent
-vmargs
-Xquickstart
-Xgcpolicy:gencon

タスクの結果

インストールが成功すると、状況「0」が戻され、操作が成功しない場合はゼロ以外の数値が戻されます。
Installation Manager インストーラーは実行すると、応答ファイルを読み取り、(必要な場合は) 指定されたディレクトリーにログ・ファイルを書き込みます。 ログ・ファイルとディレクトリーを指定した場合、操作が正常終了したときには、ログ・ファイルは空です。例:
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<result>
</result>
操作が正常に完了しない場合、ログ・ファイルにはエラー・エレメントが含まれます。
Installation Manager のログ・ファイルも使用可能です。Installation Manager ログ・ファイルのデフォルトのロケーションは、以下のとおりです。
  • Windows の非管理者の場合: C:¥Documents and Settings¥<my id>¥Application Data¥IBM¥Installation Manager¥logs
  • Windows の管理者の場合: C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥Installation Manager¥logs

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