照会結果セットの 3 列目は、列式の結果になります。ビデオ店のデータベースでは、DATE
形式でビデオの返却予定日のデータを格納しています。DATE
形式は、ビデオの返却予定日の名前を含む文字ストリングへ変換する必要があります。
データベース関数は、日付から、曜日に対応した整数を取得します。CASE
式を使って、関数を評価し、関数から戻された整数をそれぞれの曜日の文字ストリングに変換します
(例えば、1 は、照会結果では「Sunday」に変換されます)。
CASE 式をビルドする場合は、
次の手順に従ってください。
- 「式ビルダー」ウィザードを開きます。
- 単純型 CASE 式を作成します。
- CASE 式による評価用の DAYOFWEEK 関数を追加します。DAYOFWEEK 関数により、DATE 列から曜日を取得することができます。
この関数は、曜日に対応する整数を戻します。
- WHEN 文節を追加して CASE 式の結果を生成します。
CASE 式を追加するには、次のようにします。
- 「設計」ペインの「列」ページで、「列」列の 3 つ目のセル
(最初の空のセル) をダブルクリックし、リストの最後にある「式のビルド」をクリックして、Enter
を押します。 「式ビルダー」ウィザードが開きます。
- 単純型 CASE 式を作成します。
- 「式タイプ」ページで、「CASE - 検索または単純型」をクリックし、「次へ」をクリックします。
- 「CASE オプション」ページで、「単純 When 節」をクリックし、「次へ」をクリックします。
- 以下のように DAYOFWEEK 関数を追加します。
- 「単純 CASE 式」ページの「CASE」リストで、「関数式のビルド」をクリックします。 「関数式ビルダー」ウィザードが開きます。
- 「関数カテゴリーを選択」リストで、「日付と時刻」をクリックします。
- 「関数を選択」リストで、「DAYOFWEEK」をクリックします。
- 「関数シグニチャーを選択」リストで、「DAYOFWEEK(DATE)」-->「INTEGER」の順にクリックします。 関数シグニチャーに、1 つの引数が関数に必要であることが示されます。
- 引数テーブルの「値」列で、セルをダブルクリックし、リストで「R.DATE」をクリックして Enter を押します。 関数式の構文は、次の図のセクション 5 に示されているように DAYOFWEEK(DATE) です。

DATE 列について選択した R テーブル限定子は、このウィザードでは表示されないことに注意してください。
それは、SQL 照会ビルダーに戻った時点で式の中に表示されます。
- 「完了」をクリックして、CASE 式の作成に戻ります。
- CASE リストで、DAYOFWEEK(DATE) を選択します。
- DAYOFWEEK 関数から戻された整数を文字ストリングに変換するため、CASE 式に 7 つの WHEN 文節
(曜日ごとに 1 つ) を追加します。 次の表に、DAYOFWEEK 関数から戻される各値に必要な文字ストリングを示しています。
表 1. DAYOFWEEK の値と変換後の文字ストリングDAYOFWEEK 値 |
変換後の文字ストリング |
1 |
'Sunday' |
2 |
'Monday' |
3 |
'Tuesday' |
4 |
'Wednesday' |
5 |
'Thursday' |
6 |
'Friday' |
7 |
'Saturday' |
- テーブルで、「WHEN」の右側の「式」列の空のセルをダブルクリックし、
整数 1 を入力します。 このテーブル、および SQL 照会ビルダーに関連付けられているその他のテーブルにデータを入力した場合は、その入力を有効にするために、セルに値を入力した後で Enter を押すか、別のセルにフォーカスを移動する必要があります。
- 「THEN」の右側の「結果式」列の空のセルをダブルクリックし、ストリング
'Sunday' を入力します。
- 表が次の図と同じになるように、残りの 6 つの各曜日ごとに「WHEN 節の追加」をクリックして、ステップ 4a と 4b を繰り返します。

- 「完了」をクリックして「式ビルダー」ウィザードを閉じます。
完了した CASE 式が「設計」ペインの「列」ページ上の列式のリストに表示されます。
またこの式は SQL ステートメント・ソースにも表示されます。