ManageRepository ユーティリティー

ManageRepository ユーティリティーでは、データベースにリポジトリーを作成し、作成したリポジトリーを管理します。リポジトリーには、構成情報や pureQueryXML データといった pureQuery 対応のアプリケーションにより使用される pureQuery データが含まれます。 pureQuery クライアントの最適化により使用可能になったアプリケーションからキャプチャーされた SQL データをリポジトリーに保管することもできます。

リポジトリーのインストールをサポートしているデータベースが使用可能でなければならず、アプリケーションが pureQuery クライアントの最適化を使用するよう構成されている必要があります。 pureQuery のシステム要件については、System requirements for Optim™ pureQuery Runtime を参照してください。

以下のセクションでは、ManageRepository ユーティリティーについて説明しています。

ダイアグラムで使用される規則を理解するには、構文図の読み方を参照してください。

リポジトリー・レベルの操作

リポジトリー・レベルの ManageRepository 操作には、データベース内でのリポジトリーの作成と削除、リポジトリーの妥当性検査、およびリポジトリーのバージョンの表示などがあります。

リポジトリーの作成、リポジトリーの削除、またはリポジトリーのバインドに必要な SQL ステートメントを表示するには、-generateScriptOnly オプションを使用します。 ステートメントは操作を実行せずに生成されます。SQL ステートメントを変更して発行する場合は、-verify repository を使用してリポジトリーを検査できます。

pureQueryXML 情報のみ保持し、キャプチャーされた SQL を保管しない pureQuery を作成するには、-repositoryType オプションに -pureQueryRuntimeOnly パラメーターを指定して使用します。

リポジトリー・レベルの操作用 ManageRepository コマンドの構文

構文図を読む構文図をスキップする
    (1)                                             
>>-------java--com.ibm.pdq.tools.ManageRepository--------------->

>--+- -create repository-- -repositoryType--+-pureQueryOnly--------+-+-->
   |                                        '-pureQueryRuntimeOnly-' |   
   |  (2)                                                            |   
   +------- -bind packages-------------------------------------------+   
   +- -verify repository---------------------------------------------+   
   +- -report--+-repositoryData-- -file--file-name-+-----------------+   
   |           '-repositoryVersion-----------------'                 |   
   '- -delete repository--+--------------------+---------------------'   
                          |          .-FALSE-. |                         
                          '- -force--+-TRUE--+-'                         

>--| connection information |----------------------------------->

>--+-------------------------------------------------+---------->
   |  (3)                                            |   
   '------- -generateScriptOnly--path-to-script-file-'   

>--+--------+--------------------------------------------------><
   '- -help-'   

connection information

|-- -repositoryURL--URL-to-repository-database------------------>

>-- -repositoryUsername--user-ID-- -repositoryPassword--password-->

>-- -repositoryDriverClass--driverclass-------------------------|

注:
  1. オプションは任意の順序で指定できます。
  2. -bind packages オプションは、静的 SQL をサポートするデータベースでのみ使用できます。
  3. -generateScriptOnly オプションと -report オプションを同時に使用することはできません。

リポジトリー・レベルの操作用オプションの説明

以下のリストでは、サポートされている ManageRepository オプションおよび変数について説明しています。

-create repository
ManageRepository ユーティリティーにより、接続情報を使用してデータベース・プラットフォームのタイプが検出され、指定したスキーマで表を作成するための適切な DDL ステートメントが発行されます。

このコマンドによりデータが置換されることを示すメッセージが表示されます。この操作を取り消すオプションがユーザーに提供されます。

-repositoryType
作成するリポジトリーのタイプを指定します。サポートされているリポジトリーのタイプは、以下のとおりです。
  • pureQueryOnly。デフォルトです。リポジトリーには、pureQuery クライアントの最適化オプション、バインド・オプション、キャプチャーした SQL の生成オプション、および pureQueryXML データにより使用される pureQueryXML ファイルの情報が含まれます。
  • pureQueryRuntimeOnly。リポジトリーには、pureQuery クライアントの最適化により使用される pureQueryXML ファイルの情報のみが含まれます。

-generateScriptOnly オプションを使用して、リポジトリーを作成する SQL ステートメントを含む SQL スクリプトを生成します。このとき、リポジトリーは作成されません。スクリプトを確認したら、スクリプトを実行してリポジトリーを作成できます。SQL ステートメントを変更してスクリプトを実行する場合、-verify repository を使用してリポジトリーを検査できます。

-bind packages
静的 SQL をサポートするデータベース・プラットフォームで、リポジトリーへのアクセスを管理するデータベース・パッケージが作成されることを指定します。コレクション名およびパッケージ名はユーティリティーにより選択され、ユーザーはこれを変更できません。

リポジトリーが作成されると、ManageRepository ユーティリティーの -grant オプションおよび -revoke オプションを使用して、作成されたパッケージに対する特権の付与および取り消しが行われます。パッケージへのアクセス権限の付与について詳しくは、ランタイム・グループの特権の管理操作を参照してください。

-generateScriptOnly オプションを使用して、バインド操作を実行せずに、スクリプトのみを生成します。

-report repositoryData | repositoryVersion
リポジトリーに関する情報を表示します。
repositoryData -file file-name
リポジトリー内のランタイム・グループ情報を記述した HTML レポートを生成します。 file-name は、レポートを含めるファイルのパスおよびファイル名です。
repositoryVersion
リポジトリーのバージョンを返します。
-report repositoryVersion
-verify repository
リポジトリー内の表を検査して、列および列タイプを含む表が指定どおりに正しく作成されていることを確認します。また、リポジトリーへの読み取りおよび書き込みアクセスが正しく設定されているかどうかの検査が実行され、ユーザー ID を実行した場合に正しく許可されるよう確認されます。

返される出力には、リポジトリー内の異なるコンポーネントの情報、および誤った許可や列の欠落した表など、リポジトリーの問題を示すメッセージが含まれます。

-generateScriptOnly オプションを使用して、リポジトリーを検証せずに SQL スクリプトを生成します。

-delete repository
リポジトリーにより使用されるすべての表がドロップされます。リポジトリー内のすべてのデータが削除されます。
ユーザーにデータベース表の削除を確認するよう求めるメッセージが表示されます。
-force TRUE|FALSE
リポジトリーの削除を確認するブール値です。

-force TRUE を使用すると、メッセージを表示せずに削除の確認が行われます。

-generateScriptOnly オプションを使用して、リポジトリーを削除せずに SQL スクリプトを生成します。

-generateScriptOnly path-to-script-file
ManageRepository 操作を実行する SQL ステートメントを含む SQL スクリプトを生成します。 ただし、この段階で操作が実行されることはありません。

デフォルトの表スペースではなく独自の表スペースに表を配置するよう、スクリプトを変更できます。 ただし、スキーマ名、表名、列名はいずれも変更できません。

スクリプトを確認して変更すると、データベース管理者はこのスクリプトを実行してリポジトリーを作成できるようになります。例えばデータベース管理者は、スクリプト内の SQL ステートメントに表スペースを追加できます。

リポジトリーの作成後、-verify repository オプションを使用してリポジトリーを検査できます。

-bind packages オプションでは、コレクション名およびパッケージ名はユーティリティーにより選択され、ユーザーはこれを変更できません。

-help
使用法情報の要約が表示されます。

接続情報オプションの説明

以下のリストでは、リポジトリー・データベースへの接続に必要な情報について説明しています。

-repositoryURL URL- to-repository-database
リポジトリー・データベースの URL です。
-repositoryUsername user-ID -repositoryPassword password
データベースへの接続に使用される ID およびパスワードです。
-repositoryDriverClass driverclass
リポジトリー・データベースへの接続に使用される JDBC ドライバー・クラスの完全修飾クラス名です。

ランタイム・グループの管理操作

ManageRepository ランタイム・グループ操作には、リポジトリー内のランタイム・グループおよびグループのバージョンの作成、管理、および削除があります。

ランタイム・グループ・バージョンに保管される pureQuery データには、pureQuery 構成情報、pureQueryXML データ、および pureQuery クライアントの最適化により使用可能になったアプリケーションからオプションでキャプチャーされる SQL データが含まれます。

ランタイム・グループ・バージョンには、ランタイムおよびグループのアクティブ・バージョンを識別するために pureQuery ランタイムにより使用されるその他の情報も含まれます。

ランタイム・グループの管理操作の構文

構文図を読む構文図をスキップする
    (1)                                             
>>-------java--com.ibm.pdq.tools.ManageRepository--------------->

>--+- -create runtimeGroup--+--------------------+------------------------------------------------+-->
   |                        '-| pureQuery data |-'                                                |   
   +- -update runtimeGroup--+--------------------+------------------------------------------------+   
   |                        '-| pureQuery data |-'                                                |   
   +- -delete runtimeGroup--+--------------------+------------------------------------------------+   
   |                        |          .-FALSE-. |                                                |   
   |                        '- -force--+-TRUE--+-'                                                |   
   +- -delete incremental-- -inputDirectory--path-to-directory-- -incrementalCapture--file-prefix-+   
   +- -list runtimeGroupVersions------------------------------------------------------------------+   
   +- -activate runtimeGroup----------------------------------------------------------------------+   
   +- -deactivate runtimeGroup--------------------------------------------------------------------+   
   '- -copy runtimeGroup--+---------------------------------+-- -targetVersion--target-version----'   
                          '- -sourceVersion--source-version-'                                         

>-- -runtimeGroupId--GroupID------------------------------------>

    (2)                                   
>-------- -runtimeGroupVersion--version------------------------->

>--+--------------------------------+--+--------+--------------->
   '- -contact--contact-information-'  '- -help-'   

>--| connection information |----------------------------------><

pureQuery data

    (3)                                        
|-------- -inputDirectory--path-to-directory-------------------->

>--+----------------------------------------+------------------->
   '- -pureQueryXml--pureQueryXML-file-name-'   

>--+------------------------------------------+----------------->
   '- -pureQueryProperties--runtime-prop-file-'   

>--+------------------------------------------+----------------->
   '- -optionsFileForConfigure -genProps-file-'   

>--+--------------------------------------+---------------------|
   '- -optionsFileForBind -bindProps-file-'   

connection information

|-- -repositoryURL--URL-to-repository-database------------------>

>-- -repositoryUsername--user-ID-- -repositoryPassword--password-->

>-- -repositoryDriverClass--driverclass-------------------------|

注:
  1. オプションは任意の順序で指定できます。
  2. -runtimeGroupVersion オプションと -copy runtimeGroup オプションを同時に指定することはできません。
  3. pureQuery データを更新する場合は、ファイルを 1 つ以上指定する必要があります。

ランタイム・グループの管理用オプションの説明

以下のリストでは、サポートされている ManageRepository オプションおよび変数について説明しています。

-create runtimeGroup
GroupID および version を指定して、ランタイム・グループを作成します。

runtimeGroupId がリポジトリー内に既に存在する場合は、エラーが表示されます。

ランタイム・グループ・バージョンを作成する場合のデフォルトの pureQuery 設定は以下のとおりです。
  • executionMode プロパティーは STATIC に設定されます (静的 SQL が実行され、動的 SQL が許可されます)。
  • captureMode プロパティーは ON に設定されます (キャプチャー・モードはインクリメンタルに設定されます)。

デフォルトをオーバーライドして他のプロパティーを指定するには、プロパティーとその値を含むファイルを指定します。

-update runtimeGroup
指定したファイルの pureQuery データによりランタイム・グループ・バージョンのデータを更新します。
-delete runtimeGroup
リポジトリーからランタイム・グループの GroupID を削除します。
ユーザーにランタイム・グループの削除を確認するよう求めるメッセージが表示されます。この操作を取り消すオプションがユーザーに提供されます。
-force TRUE|FALSE
ランタイム・グループを削除するかどうかの確認を行うために、TRUE または FALSE を指定します。TRUE を指定すると、確認を行わずにランタイム・グループが削除されます。デフォルトは FALSE です。

メッセージを表示せずに削除を許可するには、-force TRUE オプションを使用します。

-delete incremental
キャプチャーされた SQL データがランタイム・グループ・バージョンから削除されます。指定のキャプチャーされた SQL ファイルのデータがリポジトリーのデータと比較され、一致した場合にリポジトリーのキャプチャーされた SQL データが削除されます。

キャプチャーされた SQL データとランタイム・グループ・バージョンの pureQueryXML データのマージ後は、このバージョンのキャプチャーされた SQL データを削除できます。

-inputDirectory path-to-directory
キャプチャーされた SQL ファイルを含むディレクトリーの絶対パスです。
-capture-prefix file-prefix
キャプチャーされた SQL ファイルにより使用される接頭部です。
-list runtimeGroupVersions
ランタイム・グループ・バージョンに関する情報を表示します。
-activate runtimeGroup
ランタイム・グループ・バージョンをアクティブ化します。

pureQuery Runtime がリポジトリー内のランタイム・グループにアクセスする際には、アクティブなランタイム・グループ・バージョンの pureQuery 情報が使用されます。

-deactivate runtimeGroup
ランタイム・グループを非アクティブ化します。

pureQuery Runtime がリポジトリー内のランタイム・グループにアクセスする際には、アクティブではないランタイム・グループの pureQuery 情報は無視されます。

-copy runtimeGroup
ランタイム・グループのデータを、-sourceVersion オプションにより指定されたバージョンから、-targetVersion オプションにより指定されたバージョン名を持つ同じグループにコピーします。
-sourceVersion source-version
新規ランタイム・グループ・バージョンを作成するために使用されるランタイム・グループで既存のバージョンを指定します。

source-version が指定されない場合、アクティブなランタイム・グループ・バージョンが使用されます。source-version が指定されておらず、アクティブなランタイム・グループ・バージョンがない場合は、エラーが表示されます。

-targetVersion target-version
source-version のランタイム・グループ・バージョンのコピー時に作成されるランタイム・グループ・バージョンを指定します。
-runtimeGroup GroupID
リポジトリーのランタイム・グループ ID を指定します。
-runtimeGroupVersion version
ランタイム・グループ・バージョン名を指定します。-runtimeGroupVersion オプションと -copy runtimeGroup オプションを同時に指定することはできません。
-contact contact-information
ランタイム・グループ・バージョンに保管されるオプションの連絡先情報を指定するストリングです。
-help
使用法情報の要約が表示されます。

PureQuery データ・オプションの説明

以下のリストでは、pureQuery データ・オプションについて説明しています。

-inputDirectory path-to-directory
pureQuery ファイルのディレクトリーの絶対パスです。
-pureQueryXml pureQueryXML-file-name
pureQueryXML ファイルの名前。
-pureQueryProperties untime-prop-file-name
pureQuery ランタイム・プロパティー・ファイルの名前です。
-optionsFileForConfigure genProps-file
Configure ユーティリティーにより使用されるオプションを含むファイルです。
-optionsFileForBind bindProps-file
pureQueryXML ファイルで SQL ステートメントをバインドするために StaticBinder ユーティリティーにより使用されるオプションを含むファイルです。

接続情報オプションの説明

以下のリストでは、リポジトリー・データベースへの接続に必要な情報について説明しています。

-repositoryURL URL- to-repository-database
リポジトリー・データベースの URL です。
-repositoryUsername user-ID -repositoryPassword password
データベースへの接続に使用される ID およびパスワードです。
-repositoryDriverClass driverclass
リポジトリー・データベースへの接続に使用される JDBC ドライバー・クラスの完全修飾クラス名です。

ランタイム・グループの特権の管理操作

特権の管理操作は、SQL キャプチャー・データがリポジトリー・データベースに保管された後に実行されます。管理者は、リポジトリー・データベース表への読み取りおよび書き込みの許可をアプリケーションに付与する必要があります。

特権の管理操作の構文

構文図を読む構文図をスキップする
    (1)                                             
>>-------java--com.ibm.pdq.tools.ManageRepository--------------->

>--+- -revoke-+------------------------------------------------->
   '- -grant--'   

                     .-,----------------.           
                     V                  |           
>----"--grantees--(----authorization-ID-+--) -"----------------->

>-- -privilege--+-tableAccess----------+------------------------>
                |  (2)                 |   
                '-------executePackage-'   

>-- -accessLevel -+-APPLICATION-+--| connection information |--->
                  '-MANAGER-----'                               

>--+--------+--+-------------------------------------------+---><
   '- -help-'  '- -generateScriptOnly--path-to-output-file-'   

connection information

|-- -repositoryURL--URL- to-repository-database----------------->

>-- -repositoryUsername--user-ID-- -repositoryPassword--password-->

>-- -repositoryDriverClass--driverclass-------------------------|

注:
  1. オプションは任意の順序で指定できます。
  2. 静的 SQL をサポートするプラットフォームでは、executePackage-bind packages の発行後にサポートされる唯一のオプションです。

リポジトリーの特権管理オプションの説明

以下のリストでは、サポートされている ManageRepository オプションおよび変数について説明しています。

-grant
-privilege オプションにより指定されたアクセス権限を、grantees リストで指定されたユーザーに付与します。
-revoke
メタデータ・リポジトリー表に対するすべての特権を、grantees リストで指定されたユーザーから取り消します。

-revoke オプションでは、ロールを指定する必要はありません。

"grantees(firstID, secondID, ...)"
影響を受けたデータベース・ユーザーのリストを指定するキーワードです。 grantees 節 (キーワードとユーザーのリスト) は二重引用符で囲む必要があります。 ユーザー名は必ずコンマで区切らなければなりません。 以下の例では、3 つの許可 ID が付与対象としてリストされています。
"grantees(test1, test2, user1)" 
authorization-ID
特権を付与または取り消されているデータベース・ユーザー ID です。

PUBLIC を ID として指定できます。

authorization-ID とデータベース・ユーザー ID の表記では、大/小文字の別が同じでなければなりません。 例えば、DB2® ユーザー ID が大文字で表記されている場合、authorization-ID も大文字で入力する必要があります。

-privilege tableAccess|executePackage
付与されている特権のタイプを指定します。サポートされている特権の値は以下のとおりです。
tableAccess
動的 SQL のみをサポートしているプラットフォームに対する特権。 動的アプリケーションに、基礎となるメタデータ・リポジトリー表へのアクセスを許可します。 tableAccess は、リポジトリー表そのものに対する特権が必要な動的 SQL 環境に対して使用されます。
executePackage
ManageRepository -bind packages オプションが発行された、静的 SQL をサポートするプラットフォームに対する特権です。 ManageRepository ユーティリティーにより作成された静的バインド SQL ステートメントを使用した、メタデータ・リポジトリーへのアクセスをアプリケーションに許可します。
-accessLevel MANAGER|APPLICATION
サポートされている -accessLevel オプションの値は以下のとおりです。
APPLICATION
APPLICATION アクセス権限を与えられたユーザー ID では、pureQueryXML データの読み取り、およびキャプチャーされた SQL データの保管に使用される表への書き込みを行えます。
MANAGER
MANAGER アクセス権限を指定すると、すべてのメタデータ・リポジトリー表に対する全アクセス権限が与えられます。 grantees リストに含まれるユーザー ID に対して特権が付与されます。

通常のリポジトリーではなく、Optim Performance Manager リポジトリーが対象である場合、使用できるアクセス・レベルは MANAGER のみです。

-generateScriptOnly path-to-script-file
ManageRepository 操作を実行する SQL ステートメントを含む SQL スクリプトを生成します。 ただし、この段階で操作が実行されることはありません。

スクリプトを確認して変更すると、データベース管理者はこのスクリプトを実行してリポジトリーを作成できるようになります。リポジトリーの作成後、-verify repository オプションを使用してリポジトリーを検査できます。

-bind packages オプションでは、コレクション名およびパッケージ名はユーティリティーにより選択され、ユーザーはこれを変更できません。

-help
使用法情報の要約が表示されます。

接続情報オプションの説明

以下のリストでは、リポジトリー・データベースへの接続に必要な情報について説明しています。

-repositoryURL URL- to-repository-database
リポジトリー・データベースの URL です。
-repositoryUsername user-ID -repositoryPassword password
データベースへの接続に使用される ID およびパスワードです。
-repositoryDriverClass driverclass
リポジトリー・データベースへの接続に使用される JDBC ドライバー・クラスの完全修飾クラス名です。

抽出、エクスポート、およびインポート操作

インクリメンタル・キャプチャー・セットを使用して、pureQuery クライアント・オプティマイザーでは新規 SQL ステートメントのキャプチャーおよび SQL の動作の記録を継続し、古い SQL ステートメントを削除できるようにします。pureQuery ランタイム・プロパティー・ファイルの設定に応じて、pureQueryXML が保管されている同じリポジトリーまたは異なるリポジトリーにキャプチャーした SQL データを保管できます。キャプチャー後、キャプチャーされた SQL データを pureQueryXML とマージして、新しい pureQueryXML をアップロードできるようにすることができます。この手順は、以下のとおりです。
  1. インクリメンタル・データを抽出します。
  2. Merge ユーティリティーを使用して、キャプチャーされた SQL ファイルを pureQueryXML ファイルと結合します。
  3. Configure ユーティリティーを使用して、更新された pureQueryXML ファイルを構成します。
  4. オプションで、StaticBind ユーティリティーを使用して、pureQueryXML ファイルのステートメント・セットから、データベース内に SQL ステートメントのパッケージを作成し、作成したパッケージをデータベース内でバインドします。
  5. 新規データによりランタイム・グループを更新します。

データのエクスポート、抽出、およびインポート操作の構文

構文図を読む構文図をスキップする
    (1)                                             
>>-------java--com.ibm.pdq.tools.ManageRepository--------------->

>--+- -export data-- -file--path-to-zip-file-name-+------------->
   +- -extract runtimeGroup--| pureQuery data |---+   
   '- -import data-- -file--path-to-zip-file-name-'   

>-- -runtimeGroupId--group-ID----------------------------------->

>-- -runtimeGroupVersion--version-ID---------------------------->

>--| connection information |----------------------------------->

>--+-----------------------------------------------+------------>
   |  (2)                                          |   
   '-------| captured SQL connection information |-'   

>--+--------+--------------------------------------------------><
   '- -help-'   

pureQuery data

    (3)                                         
|-------- -outputDirectory--path-to-directory------------------->

>--+----------------------------------------+------------------->
   '- -pureQueryXml--pureQueryXML-file-name-'   

>--+------------------------------------------+----------------->
   '- -pureQueryProperties--runtime-prop-file-'   

>--+------------------------------------------+----------------->
   '- -optionsFileForConfigure--genProps-file-'   

>--+--------------------------------------+--------------------->
   '- -optionsFileForBind -bindProps-file-'   

>--+------------------------------+-----------------------------|
   '- -incrementalCapture--prefix-'   

connection information

|-- -repositoryURL--repository-database-URL--------------------->

>-- -repositoryUsername--user-ID-- -repositoryPassword--password-->

>-- -repositoryDriverClass--driverclass-------------------------|

captured SQL connection information

|-- -incrementalRepositoryURL--repository-database-URL---------->

>-- -incrementalRepositoryUsername--user-ID-- -incrementalRepositoryPassword--password-->

>-- -incrementalRepositoryDriverClass--driverclass--------------|

注:
  1. オプションは任意の順序で指定できます。
  2. -extract runtimeGroup オプションと共にのみ使用されます。キャプチャーされた SQL データが他の pureQuery データとは別個のリポジトリーにある場合に、そのデータを抽出するための情報を指定します。
  3. pureQuery データを更新する場合は、ファイルを 1 つ以上指定する必要があります。

データのエクスポートおよび抽出用オプションの説明

以下のリストでは、サポートされている ManageRepository オプションおよび変数について説明しています。

-export data
すべてのバージョンのランタイム・グループから zip ファイルに pureQuery データをエクスポートします。この zip ファイルは、データのインポート時にソースとして使用できます。
-file path-to-zip-file-name
エクスポートされたランタイム・グループ pureQuery データを含める zip ファイルの絶対パスおよびファイル名です。
-extract runtimeGroup
指定したランタイム・グループ・バージョンから 1 つ以上のファイルに、すべてまたは一部の pureQuery データを抽出します。 pureQuery データのタイプが、ランタイム・グループ・バージョンから指定したファイルに抽出されます。
-import data
リポジトリーから pureQuery データをエクスポートして作成された zip ファイルから、pureQuery データをインポートします。

ODS エクスポート UI を介してデータがエクスポートされ、エクスポートする pureQuery プロジェクトが複数選択された場合は、最後のプロジェクトの pureQuery データのみが -runtimeGroupId オプションにより指定されたランタイム・グループにインポートされます。

-file path-to-zip-file-name
エクスポート・データを含む zip ファイルのパスおよびファイル名を指定します。このファイルは、リポジトリー・ランタイム・グループ・バージョンからの pureQuery データのエクスポート、またはリポジトリー・ランタイム・グループ・バージョンへの pureQuery のインポートに使用されます。
-runtimeGroupId GroupID
リポジトリーのランタイム・グループ ID を指定します。
-runtimeGroupVersion version
ランタイム・グループ・バージョン ID を指定します。
-help
使用法情報の要約が表示されます。

PureQuery データ・オプションの説明

以下のリストでは、pureQuery データ・オプションについて説明しています。

-outputDirectory path-to-directory
pureQuery ファイルのディレクトリーの絶対パスを指定します。
-pureQueryXml pureQueryXML-file-name
pureQueryXML ファイルの名前を指定します。
-pureQueryProperties untime-prop-file-name
pureQuery ランタイム・プロパティー・ファイルの名前を指定します。
-optionsFileForConfigure genProps-file
pureQuery プロパティーを含むファイルを指定して、SQL キャプチャー・ファイルを生成します。
-optionsFileForBind bindProps-file
pureQueryXML ファイルでの SQL ステートメントのバインドに使用される pureQuery プロパティーを含むファイルを指定します。
-incrementalCapture prefix
キャプチャーされた SQL データのセットをファイルにエクスポートする際に使用されるファイルの接頭部を指定します。抽出後のキャプチャーされた SQL データを含むファイルの名前の形式は、prefix_N.pdqxml です。N は 1 で始まる整数で、エクスポート中にファイルが 1 つ作成されるごとに増分します。
例えば、オプション -incrementalCapture "testApp" では、以下のファイルが生成されます。
testApp_1.pdqxml
testApp_2.pdqxml

キャプチャーされた SQL データは、pureQueryXML データを含むリポジトリーとは別のリポジトリーから取り出すことができます。キャプチャーされた SQL データベースを含むリポジトリーのコマンド行で、接続情報を指定してください。

接続情報オプションの説明

以下のリストでは、リポジトリー・データベースへの接続に必要な情報について説明しています。

-repositoryURL repository-database-URL
リポジトリー・データベースの URL を指定します。
-repositoryUsername user-ID -repositoryPassword password
データベースへの接続に使用される ID およびパスワードを指定します。
-repositoryDriverClass driverclass
リポジトリー・データベースへの接続に使用される JDBC ドライバー・クラスの完全修飾クラス名を指定します。

キャプチャーされた SQL 用の接続情報オプションの説明

extract runtimeGroup オプションと共にのみ使用されます。pureQuery データの抽出時、キャプチャーされた SQL を含むリポジトリーが、他の pureQuery データとは別個のリポジトリー・データベース内にある場合があります。 以下のリストでは、キャプチャーされた SQL を含むリポジトリー・データベースへの接続に必要な接続情報について説明しています。

-incrementalRepositoryURL repository-database-URL
リポジトリー・データベースの URL を指定します。
-incrementalRepositoryUsername user-ID -incrementalRepositoryPassword password
リポジトリー・データベースへの接続に使用される ID およびパスワードを指定します。
-incrementalRepositoryDriverClass driverclass
リポジトリー・データベースへの接続に使用される JDBC ドライバー・クラスの完全修飾クラス名を指定します。

2 つの pureQueryXML ファイルの違いのリストのレポート

ManageRepostiory -report pureQueryXMLChanges オプションは、2 つの pureQueryXML ファイルの違いの HTML レポートを作成します。

pureQuery クライアント最適化対応のアプリケーションで使用される 2 つのバージョンの pureQueryXML ファイルを比較するレポートを作成できます。 このレポートには、2 つのファイルの変更点の要約と詳細情報が含まれます。レポートに含まれる内容は以下のとおりです。
  • 追加、削除、および変更されたパッケージに関する情報 (バージョン ID とコレクション ID、バインドの状況、および追加、削除、および変更された SQL ステートメントの数など)。
  • パッケージ内の追加、削除、および変更された SQL ステートメントに関する情報 (セクション番号、ステートメントが最後に実行された時間、およびステートメントが実行された回数など)。

ManageRepository ユーティリティーが比較する pureQueryXML ファイルは、ファイル・システム上に置かれている必要があります。データベースへの接続が必要です。

pureQueryXML の違いのレポートを生成するための構文

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>>-------java--com.ibm.pdq.tools.ManageRepository--------------->

>-- -report pureQueryXMLChanges-- -oldPureQueryXml--pureQueryXML-file-- -newPureQueryXml--pureQueryXML-file-- -file--report-file-><

connection information

|-- -repositoryURL--URL-to-repository-database------------------>

>-- -repositoryUsername--user-ID-- -repositoryPassword--password-->

>-- -repositoryDriverClass--driverclass-------------------------|

注:
  1. オプションは任意の順序で指定できます。

2 つの pureQueryXML ファイルの違いのレポートを生成するためのオプションの説明

以下のリストでは、レポートの生成に使用する ManageRepository のオプションと変数について説明しています。

-report pureQueryXMLChanges
2 つの pureQueryXML ファイルの違いの HTML レポートを生成します。
-oldPureQueryXml original-pureQueryXML-file
元の pureQueryXML ファイルの名前を指定します。
-newPureQueryXml updated-pureQueryXML-file
更新された pureQueryXML ファイルの名前を指定します。
-file file-name
レポートを含めるファイルの名前を指定します。
-help
使用法情報の要約が表示されます。

接続情報オプションの説明

以下のリストでは、リポジトリー・データベースへの接続に必要な情報について説明しています。

-repositoryURL repository-database-URL
リポジトリー・データベースの URL を指定します。
-repositoryUsername user-ID -repositoryPassword password
データベースへの接続に使用される ID およびパスワードを指定します。
-repositoryDriverClass driverclass
リポジトリー・データベースへの接続に使用される JDBC ドライバー・クラスの完全修飾クラス名を指定します。

使用上の注意

動的および静的 SQL のリポジトリー・サポート
リポジトリーへのアクセスおよびリポジトリーの操作に SQL ステートメントが使用されます。このようなステートメントは、静的 SQL をサポートするプラットフォームのデータベースに静的にバインドできます。他のプラットフォームに対しては、動的にステートメントが発行されます。

静的 SQL をサポートするプラットフォームでは、-grant privilege オプションおよび -privilege EXECUTEPACKAGE オプションを使用して、静的にバインドされたステートメントを使用するメタデータ・リポジトリーへのアクセス権限をアプリケーションに与えることができます。静的 SQL をサポートするプラットフォームでは、-bind packages の発行後に、ManageRepository ユーティリティーにより、バインドされたパッケージを使用するか、動的 SQL ステートメントを発行することができます。バインドされたパッケージが存在しないか、ユーザーにバインドされたパッケージの実行特権がない場合、ManageRepository は動的 SQL を使用してリポジトリー表にアクセスします。

動的プラットフォームでは、-grant privilege オプションおよび -privilege TABLEACCESS オプションを使用して、基礎となるメタデータ・リポジトリー表へのアクセス権限を動的アプリケーションに与えることができます。静的 SQL をサポートしていないプラットフォームで使用できるオプションは、このオプションのみです。

Optim Performance Manager リポジトリーの ManageRepository サポート

Optim Performance Manager および Optim Performance Manager Extended Insight では、pureQueryXML データを使用できます。ManageRepository ユーティリティーを使用して、Optim Performance Manager リポジトリーに pureQueryXML データをアップロードできます。

ManageRepository ユーティリティーを使用して Optim Performance Manager リポジトリーにアップロードできるのは pureQueryXML データのみです。pureQuery ランタイム・プロパティーなどの他のデータはアップロードできません。

ManageRepository ユーティリティーを使用して、Optim Performance Manager リポジトリーでランタイム・グループを作成、更新、削除、およびリストすることができます。その他の ManageRepository コマンドはサポートされていません。

Oracle データベース
Oracle データベースでは、ManageRepository -create repository オプションを使用してリポジトリーを作成する前に、リポジトリーのスキーマを作成する必要があります。デフォルトのスキーマは IBMPDQ です。例えば、以下の Oracle SQL*Plus コマンドを実行すると、Oracle データベースにユーザーと IBMPDQ というスキーマが作成されます。
create user IBMPDQ identified by password

リポジトリーを作成する場合は、データベースに対する管理特権を持つすべてのユーザーがリポジトリーを作成できます。

以下の例の ManageRepository コマンドは、ユーザー tiger が Oracle データベース TEST の管理特権を持っていて、データベースにスキーマ IBMPDQ が作成されると仮定しています。
java com.ibm.pdq.tools.ManageRepository 
  -create repository -repositoryType pureQueryOnly
  -repositoryURL jdbc:db2://test.ora.com:17593/test 
  -repositoryUsername tiger 
  -repositoryPassword testpwd 
  -repositoryDriverClass com.ibm.db2.jcc.DB2Driver

以下のコマンドを実行すると、接続情報を使用してデータベースへの接続が作成され、リポジトリーが作成されます。
java com.ibm.pdq.tools.ManageRepository 
  -create repository -repositoryType pureQueryOnly
  -repositoryURL jdbc:db2://test.user.com:17593/SAMPLE 
  -repositoryUsername mytestid 
  -repositoryPassword testpwd 
  -repositoryDriverClass com.ibm.db2.jcc.DB2Driver
以下のコマンドを実行すると、データベースへの接続が作成され、リポジトリーを作成する SQL スクリプトが生成されます。このスクリプトでは、データベース内にリポジトリーを作成できます。
java com.ibm.pdq.tools.ManageRepository 
  -create repository -repositoryType pureQueryOnly
  -repositoryURL jdbc:db2://test.user.com:17593/SAMPLE 
  -repositoryUsername mytestid 
  -repositoryPassword testpwd 
  -repositoryDriverClass com.ibm.db2.jcc.DB2Driver
  -generateScriptOnly D:¥test¥scripts¥createtest.sql
以下のコマンドを実行すると、リポジトリーが削除されます。
ManageRepository –remove repository
  -repositoryURL jdbc:db2://test.user.com:17593/SAMPLE 
  -repositoryUsername mytestid 
  -repositoryPassword testpwd 
  -repositoryDriverClass com.ibm.db2.jcc.DB2Driver

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