エンティティー・リレーションシップ・モデル化ツールとの統合

Optim™ Database Administrator は、 InfoSphere™ Data Architect などのエンティティー・リレーションシップ・モデル化 (ERM) ツールと連動します。 ツールの違いやこれらのツールがどのように連携するのかについて理解しておくと、役に立ちます。

Optim Database Administrator と InfoSphere Data Architect

Optim Database Administrator と InfoSphere Data Architect は、密接に関連したビジネス上の問題の解決を助けます。 例:
Optim Database Administrator では、以下のことができます。
環境間でのデータ・オブジェクトのマイグレーション、データ・モデルの比較、および依存関係の視覚化。 同じ DB でのデータ・オブジェクトの変更、データ・モデルの分析、およびデータの保存も行うことができます。
InfoSphere Data Architect では、以下のことができます。
論理モデルの作成、およびデータ設計プロジェクト内のモデル・エンティティーと関係の表示。
InfoSphere Data Architect と Optim Database Administrator を使用することにより、 以下のことができます。
データベースのライフ・サイクルの管理。 ビジネス・アナリストやデータベース設計者にとっては、InfoSphere Data Architect が便利ですが、データベース管理者にとっては、 Optim Database Administrator が 便利です。

役割による製品の違い

Optim Database Administrator と InfoSphere Data Architect は、役割に応じてさまざまな状況で使用できます。

ビジネス・アナリストやデータ設計者は、 InfoSphere Data Architect を使用して次のことを実行できます。
  • 仕様に基づく連携
  • データベース変更の作成
  • ダイアグラミングと視覚化の使用
  • 変更の影響の分析
  • データ・モデル開発の反復
  • 論理モデルの開発
  • データ・モデルの比較
データベース管理者は、Optim Database Administrator を使用して以下を行えます。
  • エンタープライズ環境全体でのデータ・オブジェクト変更のマイグレーション
  • データ・モデルの比較
  • 複雑なデータベース変更の作成
  • 変更の影響の分析
  • データの保存
  • 許可の保存
  • データベース・アプリケーション・バインディングの保存
  • 複雑なデータベース変更の配置
オペレーション・マネージャーは、Optim Database Administrator を使用して以下を行えます。
  • 変更の監査
  • 取り消しおよびやり直し機能を使用したコンティンジェンシーの処理

オブジェクトによる製品の違い

特定のオブジェクトについては、2 つの製品で扱われ方が異なります。
データ・モデル

InfoSphere Data Architect は、論理データ・モデルと物理データ・モデルをサポートしています。

Optim Database Administrator は、物理データ・モデルをサポートしています。

InfoSphere Data Architect で使用される論理データ・モデルを、 Optim Database Administrator に取り込むことが可能な物理データ・モデルに変換できます。 論理データ・モデルから物理データ・モデルへの変換は、 InfoSphere Data Architect 内で実行する必要があります。 論理モデルを物理モデルにトランスフォームすると、論理エンティティーが物理オブジェクトにマップされます。 例えば、エンティティーは表に、属性は列に、関係は参照整合性になります。

物理モデルは 2 つの製品の間でコピーすることができます。

プロジェクト
InfoSphere Data Architect と Optim Database Administrator は、いずれも データ設計プロジェクトを使用します。
スクリプト
InfoSphere Data Architect と Optim Database Administrator は、いずれも 、DDL、DML、および DCL などの SQL スクリプトをサポートしています。 Optim Database Administrator は、import、export、load、reorg、および rebind などの追加の DB2 コマンドおよびユーティリティーをサポートしています。

スクリプトに Optim Database Administrator でサポートされているが、InfoSphere Data Architect ではサポートされていないコマンドが含まれている場合は、 ファイル拡張子 .chx が付きます。

要約すると、以下のことが可能です。
  • Optim Database Administrator で InfoSphere Data Architect を使用することによって、物理データ・モデルを使用する
  • InfoSphere Data Architect データ設計プロジェクトをライブラリー制御からチェックアウトし、 それを Optim Database Administrator で使用する
  • InfoSphere Data Architect や他の ERM ツールで生成された SQL スクリプトを使用し、データベースをインプリメントしたりデータベース・スキーマに変更を加えたりするために Optim Database Administrator でそのリバース・エンジニアリングを実行する

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