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レッスン 1: サンプル・レポートからマルチプロジェクト・レポートを作成する

このレッスンでは、レポートを、複数のプロジェクトについて統合された情報を表すようカスタマイズする方法を学習します。
そのような統合情報は、上級管理者が担当プロジェクトの正常性の概要を把握する上で役立ちます。この統合は、管理者が特に注意を要する領域、つまり優先的に直接管理すべき領域を識別する際に利用できます。

この演習では、「障害の状況と分布」レポートを使用します。 このレポートは、障害のパターンを追跡する際に役立ち、障害の解決にかかる時間や障害の数を減らすための修正処置を実行するのに利用できます。プロジェクト用に統合されたレポートは、グループ管理者が担当グループの全体的な正常性を分析するための強力なツールになります。

コピーの作成

最初のステップは、「障害の状況と分障害の状況と分布」レポートのコピーを作成することです。
  1. Cognos Connection で、「共用フォルダー」>「サンプル・レポート定義」>「データウェアハウス・レポート」をクリックします。
  2. コピーを作成するため、「障害の状況と分布」レポートと同じ行の「詳細…」をクリックします。
  3. アクションの実行」ページで、「コピー」コピー・アイコン をクリックします。
  4. コピーとして保存」ページで、名前フィールドに「障害の 状況と分布_1」と入力します。
  5. ロケーションの下で「マイ・フォルダー」をクリックし、「OK」をクリックします。

Report Studio のオープン

レポート・エレメントのプロパティーをカスタマイズするには、Report Studio をオープンする必要があります。Report Studio をオープンするには、IBM® Cognos Connection で、レポートと同じ行の Report Studio リンクをクリックするか、起動メニューで Report Studio を選択します。

複数プロジェクト選択の有効化

1 つのプロンプトで 複数の値を選択する必要があります。例えば、ユーザーがプロジェクトを 1 つ選択 するようなプロンプトがあるとします。そのプロンプトを変更して、 複数のプロジェクトを選択できるようにする必要があります。

複数選択を 有効にすると、「自動サブミット」プロパティーは常に「いいえ」に設定されます。

  1. 「エクスプローラー」バーで、「ページ・エクスプローラー」をクリックして、「レポート・ページ」をクリックします。ページ・エクスプローラー
  2. 「ページ 1」をクリックします。
  3. 「プロジェクト」コントロールをクリックします。これは、 「プロパティー」ペインおよびツールボックスに表示される値プロンプトのコントロール です。
  4. プロパティー」ペインで「複数選択」プロパティー を「はい」に設定します。
  5. エクスプローラー」バーで、「ページ・エクスプローラー」を クリックし、「レポート・ページ」をクリックします。
  6. 「ページ 1」をクリックします。
  7. プロジェクト」プロンプトのコントロールをクリックします。
  8. プロパティー」ペインで「複数選択」プロパティー を「はい」に設定します。
  9. 「エクスプローラー」バーで、「クエリー・エクスプローラー」をクリックします。 レポートには 5 つのクエリーがあります。そのうち 3 つは、それぞれ図表 (状態別の障害、重大度別の障害、優先度別の障害) に対応し、1 つはプログラムを選択するためのもので、もう 1 つはプロジェクトを選択するためのものです。
  10. 「状態別の障害」をクリックします。
  11. 「プロジェクト」プロンプトに関連付けられたフィルター式をダブルクリックします。
  12. 演算子 [Project]=?AllProject?[Project] in (?AllProject?) に変更します。
  13. 「式の検証」をクリックして、「OK」をクリックします。
  14. 2 つのクエリー (重大度別の障害と優先度別の障害) についてステップ 10 から 12 を繰り返します。

プロンプト・ボタンの追加

カスタマイズ済みレポートを実行するには、「プロンプト」ボタンを追加する必要があります。
  1. 「レポート・ページ」フォルダーの下のページ・エクスプローラーで「ページ 1」を選択します。
  2. 「挿入可能オブジェクト」ペインの「ツールボックス」タブで、「プロンプト・ボタン」 「プロンプト・アイコン」を作業域までドラッグします。挿入可能オブジェクト
  3. プロンプト・アイコンをクリックし、「プロパティー」ペインで、 「タイプ」プロパティーを「終了」に設定します。 この場合は自動サブミットが「いいえ」に設定されるので、これでレポートを 実行できるようになります。

複数プロジェクトの選択

ここまでの操作によって、 複数プロジェクトについての障害状況と分布を示すレポートを生成することができるようになりました。

  1. 「実行」メニューから、「レポートの実行 - HTML」をクリックします。
  2. 「パラメーター」ページの「プロジェクト」リストで、Ctrl キーを使用して、「オークション」「入札管理」、および「アカウント開設」を選択します。
  3. 「終了」をクリックします。
  4. レポートを検証して、誤りがないことを確認します。「ツール」メニュー から「レポートの検証」をクリックしてください。メッセージ・ボックスが開き、レポート中に誤りが検出されたかどうかが示されます。
  5. レポートを保存する前に、複数のプロジェクトからのデータが正しく含まれていることを 検証します。
  6. レポートを保存して、行った変更を保持します。「ファイル」メニューで「保存」をクリックします。レポートのコピーを別の名前で保存する場合は、「別名保存」をクリックします。