このレッスンでは、XML データ構成ファイルを変更する方法を学習します。XML データ構成ファイルは、ETL に使用されるデータのソースおよび構造についての情報を含んでおり、実行時に XML ODBC ドライバーによって使用されます。このレッスンでは、新規の属性およびリソースを XML データ構成ファイルに追加します。
このレッスンでは、開始点として clearquest.xdc ファイルを
使用し、レッスンの目標に適合するようにこのファイルを変更します。また、コンポーネント・エンティティーを 1 つ追加し、
それを障害レコードのプロパティーにします。
このレッスンでは、以下の作業を
行います。
- 使用環境にデプロイされているデータ・サービス・サーバーに一致するよう、リソース・グループの接続情報を変更する
- 障害データ表を変更して、新規の属性および値マッピングを追加する
- コンポーネントの新規のリソースおよびデータ表を追加する
- 複数のプロジェクトを 1 つのリソース・カテゴリーに追加する
リソース・グループ用のサーバー接続の構成- XML Data Configuration を開始します。
- をクリックします。
通常、このファイルは [rational_insight_installation_directory]/dataconfig/configs/configurations ディレクトリーにあります。
- 「XML Data Configuration」ノードを展開して、リソース・グループ
をリストします。「CQEnterprise」をダブルクリックします。通常、CQEnterprise は、で見つかります。
- リソース・グループ・エディターで、データ・サービス URL を環境にデプロイされたデータ・サービス・サーバーの URL に一致するよう変更し、認証タイプおよびユーザー名とパスワードをデータ・サービス・サーバーでの認証設定に一致するよう変更します。
注: リソース・グループは、XML 文書の集合のベース URL を
定義している必要があります。推奨されるリソース・グループの有効範囲は、
製品別に以下のとおりです。
- Rational® ClearQuest®:
ユーザー・データベースへの URL
- Rational RequisitePro®:
RequisitePro プロジェクトへの URL
- Rational ClearCase®:
ClearCase VOB への URL
- Microsoft® Project: プロジェクト・ファイルへの URL
- Rational QualityManager: RQM REST サービスへのルート URL
- Rational TestManager: TestManager プロジェクトへの URL
- 構成を保存します。
これで、使用環境にデプロイされたデータ・サービス・サーバーに一致するように clearquest.xdc ファイルの
接続情報を変更する作業が完了しました。
データ表への新しい列の追加- ノードを展開して、データ表をリストします。
注: 「ENTDefect」ノードは、
親リソース・グループに定義された URL をリソースに割り当てられた相対パスに結合する操作で戻されるすべての
障害レコード用の XML 文書 (リソース) を表します。
- ENTDefect データ表をダブルクリックします。
- 「列」タブをクリックし、
Priority 列の行を選択し、エディターの右上隅の「値
マッピング」リンクをクリックします。
注: 値マップは、抽出プロセス中にソースのいくつかのインスタンス値を新しい 1 つの値に
変換するのに使用できます。これは、複数ソースのデータに共通する定義の標準化を行う
簡単な方法です。例えば、優先度の定義に「High」、「Medium」、「Low」を使用している会社で、社内の一部のグループでは P1、P2、P3 が使用されている場合、値マップを定義してこの定義を標準化することができます。
- 「値マッピング」ウィンドウで以下の値を指定します。
キー |
値 |
P1 |
High |
P2 |
Medium |
P3 |
Low |
データ表を保存します。
- 関連付けられたデータ表テンプレートを開くため、「列」タブで
右上隅の「変更」リンクをクリックします。赤で強調表示されている「Priority」行定義を選択し、「XML スキーマ」セクションで「BusinessPriority」列を選択し、「XPath の更新」をクリックします。
注: XML Data Configuration は、既存の列マッピングを使用して、データ・サービスから戻されたスキーマを
自動的に検証します。無効なマッピングがあれば強調表示されます。
この状況では、カスタマイズされたスキーマは現行の Priority 列と同じ
内容で属性が異なる情報を持ちます。このステップでは、
提供された無効な /Priority XPath を有効な /BusinessPriority
XPath に再マップしました。
- 「列マッピング」セクションで、「XML スキーマ」セクションの下の「障害」ルート・ノードを展開し、「障害」の下に属性をリストします。
次の数ステップで、XML ソースから新規の表列マッピングを作成します。左側のツリー構造は、データ表に関連付けられた抽出可能ノード内に
含まれている下位ノードを表します。
- 「Status」をクリックして「作成」をクリックします。
表列の名前が「Status」であり、SQL タイプが Varchar であることを確認してください。
表テンプレートを保存します。
- 「マッピング列」セクションで、「XML スキーマ」セクションの下で「障害」ルート・ノードを
展開し、「障害」の下の属性をリストします。ノードを選択します。
- 「dbid」をクリックして「作成」をクリックします。
表列の名前が「Component_dbid」であり、SQL タイプが Integer であることを確認します。表テンプレートを保存します。
注: この演習用にカスタマイズされた
Enterprise スキーマ内に、障害レコードからコンポーネント・レコードへの関係を ETL プロセスが作成するための
十分な情報を用意する必要があります。このためには、Component dbid 属性 (ClearQuest レコードの固有キー) を公開します。
- ENTDefect データ表のエディターに戻ります。更新の
プロンプトが出されたら、「OK」をクリックします。
- 2 つの新規列 Status および Component_dbid を選択し、「ロード」をクリックします。
注: 関連するデータ表テンプレート内の列マッピングのサブセットを 1 つの表定義に
入れることができます。ロード/アンロード機能を使用して、
ODBC クライアントに対する列の可視性を制御できます。
- データ表を保存します。
これで、新規の属性および値マッピングが追加されて、障害データ表が変更されました。
次に、XML ソースからコンポーネント・データを公開するための
新しいデータ表を定義します。最初のステップは、コンポーネント情報が入った XML 文書を表す新しいリソースを定義
することです。
データ表の作成- CQEnterprise リソース・グループを右クリック
してを選択し、
「データ・サービスを使用して場所を探索」を選択します。
注: リソースの URL が分かっていない場合、
「データ・サービスを使用して場所を探索」を使用してリソースを定義できます。
- 名前 ENTComponent を指定し、
「次へ」をクリックします。
- ノードを展開し、「エレメント属性」セクションで、「href」チェック・ボックスを選択して、「次へ」をクリックします。
次に、リソース・グループ・レベルから戻された XML 文書用のスキーマを
ウィザードを使用して取り出します。「専用クエリー」フォルダーと「共用クエリー」フォルダーに、ClearQuest ユーザー・データベース内に定義された関連クエリーが収められています。「レコード・クエリー」フォルダーには、特定タイプのすべてのレコードを戻す、ClearQuest データ・サービスの動的に生成されたクエリーが含まれます。ウィザード・ページを使用すると、可能性のあるすべてのレコードだけにフォーカスを狭めることができ、実際のデータを見る必要がなくなります。
- /Record+Queries/Component で終わる URL を選択します。
前のウィザード・ページで選択されたノードのすべてのインスタンス
が表示されます。「終了」をクリックします。
- 新しく作成されたリソースを右クリックしてを選択し、名前を ENTComponent と指定します。「次へ」をクリックします。
- 抽出可能ノードを /Query/results/Component と指定します。
「次へ」をクリックします。
- 「新規テンプレートの作成」を選択します。データ表の名前と説明を
入力して、「次へ」をクリックします。
次のステップで、表列としたいノードを XML ツリーで選択します。
- 以下のノードを選択します。
- SQL タイプ integer として dbid
- SQL タイプ VARCHAR として Component
「終了」をクリックします。
これで、必要なデータ表が CQEnterprise リソース・グループ内に
定義されました。この時点では、これは、単一の ClearQuestデータベースのみを対象としています。ただし、1 つのリソース・カテゴリーの下で複数のリソース・グループからのデータを
抽出することができます。これを可能にするには、リソース・カテゴリーの下で ClearQuestデータベースごとにリソース・グループを作成する必要があります。
次の数ステップで、新規リソース・グループを
ClearQuest Enterprise リソース・カテゴリーの下に作成します。これを行うために、
開始点として CQEnterprise リソース・グループを使用します。
その他のプロジェクトのリソース・グループの作成- CQEnterprise リソース・グループを
ドラッグし、ClearQuest Enterprise リソース・カテゴリーにドロップします。
- 「コピー」をクリックします。
- 重複リソース・グループを選択し、別のプロジェクトの ClearQuest ユーザー・データベース用のデータ・サービス URL に一致するよう URL を変更して、そのリソース・グループを変更します。この演習の最初のセクションでは、この方法を学習します。
注: ETL では、同一の構成を持つ複数のリソース・グループを、それらのリソース・グループをカテゴリーに編成することによって、バッチ・モードで
ロードすることができます。
- 「既存のリソース・グループにリンク」を選択し、「CQEnterprise」を選択して、「OK」をクリックします。これにより変更が保存されます。
注: リソース・グループは、既存のリソース・グループにリンクできます。作成した新規リソース・グループは、独自の名前および接続情報を持ちますが、既存のリソース・グループ CQEnterprise に定義されたすべてのリソースおよびデータ・マッピング表を共用します。
つまり、維持されるリソースおよびデータ・マッピング表のコピーは 1 つだけであるということです。
CQEnterprise を変更した場合、リンクされたすべてのリソース・グループは、更新後のリソースおよびデータ・マッピング表を自動的に使用します。