レポート・サーバーの構成: DB2 のタスク

Linux レポート・サーバー用の DB2® データベースの構成に 必要なステップは、インストール・プロセス中に選択した Insight Server フィーチャーのオプションに よって変わります。必要になることのあるステップには、DB2 コンテンツ・ストア・データベース の作成、レポート・サーバーをホストする IBM® WebSphere® Application Server インスタンスの 構成、および、エンタープライズ・アーカイブ・ファイルのビルド、デプロイ、およびインストール があります。
このタスクについて
レポート・サーバーを構成するには、以下のようにします。
注: ステップ 2 から 13 は、手動インストール 方式を選択した場合のみ必要です。
  1. 以下のようにして、システムの再始動中にデータベース・インスタンスが自動的に開始されるように登録することで、 レポート・サーバーがコンテンツ・ストアに接続するよう構成します。
    1. 以下のコマンドを実行します。
      db2iauto -on <instance name> 
    2. エディターで /etc/inittab ファイルを開きます。
    3. 以下のコード・ストリングを見つけます。
      fmc:2345:respawn:/opt/ibm/db2/V9.1/bin/db2fmcd #DB2 Fault Monitor Coordinator 
    4. このコード・ストリングを id:5:initdefault: コマンドの直後に移動します。
  2. 以下のようにして、コンテンツ・ストア・データベースを作成します。
    注: 操作を実行する現行ユーザーは、データベースおよび 表スペースのコンテナーを作成するための必要な管理特権を持っている 必要があります。現行ユーザー は、実行時に Cognos® コンテンツ・ストアに接続できるユーザーです。他のユーザー が実行時に Cognos コンテンツ・ストアに 接続できるようにする場合、「IBM Cognos 8 Business Intelligence Installation and Configuration Guide」に記述されている手順を参照してください。
    1. 有効な DB2 データベース管理者アカウント を使用して DB2 コマンド・ウィンドウを 開始します。デフォルトでは、ユーザーは db2inst1 です。
    2. /opt/ibm/RationalInsight/reportal/contentstore ディレクトリーに移動します。
    3. su コマンドを実行して、root ユーザーに切り替えます。 プロンプトが出されたら、root パスワードを入力します。
    4. 以下のコマンドを実行して、ファイルおよびフォルダーのアクセス権を設定します。
      chown db2inst1.db2iadm1 /opt/ibm/RationalInsight/reportal/contentstore -R
      ここで、db2inst1 は DB2 インスタンス所有者、db2iadm1 は DB2 グループです。
    5. データベース管理者コンソールに戻って、以下のコマンドを使用して install.sh シェル・スクリプトを実行します。
      [db2inst1@VEGAVM contentstore]$ ./install.sh
    6. プロンプトが出されたら、コンテンツ・ストアのパラメーターを指定します。 パラメーターとその説明のリストを参照するには、このページの下部の関連リンクを参照してください。
    7. 「すべてのデータベース」フォルダーを 展開し、追加したデータベースがリストされることを検証します。
  3. Java™ ランタイム環境 (JRE) を 以下のようにセットアップして、Cognos およびレポート・サーバーが 同じ JRE インスタンスで実行するようにします。
    1. export JAVA_HOME=[WASDIR]/java/jre
    2. export PATH=$JAVA_HOME/bin:…
    3. [INSTALLDIR]/cognos/bin/jre/1.5.0/lib/ext/bcprov-jdk14-134.jar ファイル を [WASDIR]/java/jre/lib/ext フォルダーにコピーします。
    4. 以下の DB2 ドライバー が [INSTALLDIR]/cognos/webapps/p2pd/WEB-INF/lib ディレクトリーにインストールされていることを確認します。
      • db2java.jar
      • db2jcc.jar
      • db2jcc_license_cu.jar
      • db2policy.jar

      db2java.jar ファイルがなく、db2java.zip がある場合、 db2java.zip フォルダーを db2java.jar に名前変更してください。db2jcc4.jar がある場合は、削除してください。

    5. libdb2.so ファイルを [DB2 INSTALLDIR]/lib32 または [DB2 INSTALLDIR]//lib64 ディレクトリーから /usr/local/lib ディレクトリーにコピーします。
  4. 以下のようにして、Tomcat ベースの IBM Cognos 8 サービスを削除します。
    1. Cognos 管理 コンソールを開始します (/opt/ibm/RationalInsight/cognos/bin の下の cogconfig.sh コマンドを実行します)。
    2. IBM Cognos 8 ノードを右クリックして「削除」を 選択し、「はい」をクリックします。
    3. 「保存」をクリックし、「閉じる」をクリックします。
  5. 以下のようにして、DB2 コンテンツ・ストア・データベースを参照する新規コンテンツ・ストアを Rational® Insight 内に作成します。
    1. Cognos 管理 コンソールを開始します (/opt/ibm/RationalInsight/cognos/bin の下の cogconfig.sh コマンドを実行します)。
    2. 「データ・アクセス」 > 「Content Manager」をクリックし、「コンテンツ・ストア」を右クリックして「新規リソース」 > 「データベース」をクリックします。
    3. 「データベース名」フィールドに、 ステップ 1 で作成したデータベースの名前を入力します。
    4. 「ユーザー ID とパスワード」行を選択し、「編集」アイコンを クリックし、ステップ 1 で作成したデータベース・コンテンツ・ストアへのアクセスに使用可能なユーザー名とパスワードを入力 します。
    5. 「ローカル構成 (設定)」を選択して、 「構成 (設定) の保管」をクリックします。
  6. レポート・サーバーをホストする新規 WebSphere Application Server インスタンスを作成します。Rational Insight インストーラーによる WebSphere Application Server のインストールを選択した場合、このステップは必要ありません。
  7. レポート・サーバーをホストする WebSphere Application Server インスタンスを構成します。
    1. Cognos Configuration を変更した場合、WebSphere Application Server を 再始動します。
    2. WebSphere Application Server 管理コンソール を開きます (Web ブラウザーで http://localhost:9060/ibm/console/ にアクセスします)。 WebSphere Application Server Profile Management ツールから記録したポート番号が 9060 でない場合、9060 を他のポート番号に置き換えてください。
    3. WebSphere Application Server 管理コンソール にログオンします (ブラウザーで http://localhost:portnumber/ibm/console/login.do にアクセスし、 ユーザー名とパスワードを入力)。
    4. 左側のサイドバーの「サーバー」ノード を展開し、「アプリケーション・サーバー」を選択します。
    5. 「RationalInsightServer」リンクをクリックし、 「Java およびプロセス管理」ノードを展開します。
    6. 「プロセス定義」リンクをクリックし、 「Java 仮想マシン」リンクをクリックします。
    7. JVM ヒープ・サイズの初期値と最大値を 256 および 768 と入力します。
    8. 「適用」(ページの下部) を クリックし、「保存」リンクをクリックします。
    9. 「環境エントリー」リンクをクリックします。
    10. 「新規」をクリックし、以下のプロパティーを追加します。
      LD_LIBRARY_PATH=[INSTALLDIR]/cognos/bin
    11. 「OK」をクリックし、「新規」をクリックし、以下の プロパティーを追加します。
      PATH=[INSTALLDIR]/cognos/bin
    12. 「適用」をクリックし、「保存」をクリックします。
    13. WebSphere Application Server を再始動します。
  8. 以下のようにして、レポート・サーバー・エンタープライズ・アーカイブ・ファイルをビルドし、デプロイします。
    1. Cognos 管理 コンソールを開始します (/opt/ibm/RationalInsight/cognos/bin の下の cogconfig.sh コマンドを実行します)。
    2. 「環境」を選択し、 すべてのポートを 9300 から、WebSphere Application Server プロファイルの ポート番号 (デフォルトで 9080) に変更します。
    3. 「ポータル・サービス」を選択し、 すべてのポートを 9300 から、WebSphere Application Server プロファイルのポート番号に変更します。
    4. 「保存」をクリックし、「閉じる」をクリックします。
    5. 「アクション」 > 「アプリケーション・ファイルのビルド」を選択します。
    6. 「次へ」をクリックし、デフォルト値を受け入れて「次へ」をクリックします。
    7. 「終了」をクリックし、「閉じる」をクリックします。
  9. 以下のようにして、レポート・サーバー・エンタープライズ・アーカイブ・ファイルをインストールします。
    1. WebSphere Application Server 管理コンソール にログオンします (ブラウザーで http://localhost:portnumber/ibm/console/login.do にアクセスし、 ユーザー名とパスワードを入力)。
    2. 左側のサイドバーの「アプリケーション」ノードを展開して、 「新規アプリケーションのインストール」を選択します。
    3. 「参照」をクリックし、[rational_insight_installation_directory]/cognos フォルダー に移動し、p2pd.ear ファイルを選択します。
    4. デフォルト・オプションを受け入れて、「次へ」をクリックします。 このステップを 4 回実行します。
    5. 「保存」リンクをクリックし、左側のサイドバーの「エンタープライズ・アプリケーション 」をクリックし、「デフォルト・アプリケーション 」がリストされている場合はそれをアンインストールします。
    6. 静的 Cognos Web コンテンツ・ファイル を [rational_insight_installation_directory]/cognos/webcontent/* から、 アプリケーションの、展開した Web アーカイブ・ディレクトリーにコピーします。Web アーカイブ・ディレクトリー は例えば、[WebSphere_installation_directory]/profiles/RationalInsight/installedApps/NODENAME/IBM Cognos 8.ear/p2pd.war です。
    7. 「IBM Cognos 8」アプリケーションを選択して、 「開始」をクリックします。アプリケーションの完全なロードと始動には数分かかります。
    8. ブラウザーを開いて http://server:port/insight/servlet にアクセスします。 Cognos Content Manager が正しく作動している場合、Web ページに以下のようなテキストが表示されます。
      IBM Cognos 8
      
      Content Manager
      
      Build: 8.4.2519.0
      
      Start time: Tuesday, November 18, 2008 3:00:41 PM PST
      
      Current time: Tuesday, November 18, 2008 3:01:25 PM PST
      
      State: Running.
    9. Web ブラウザーで http://server:port/insight にアクセスします。 Rational Insight ポータルのホーム・ページが表示されます。
  10. 以下のようにして、ヘルプ文書用 Web アーカイブ (WAR) ファイルを導入します。
    1. WebSphere Application Server 管理コンソール を開始します (ブラウザーで http://localhost:9060/ibm/console/login.do にアクセスします)。
    2. 「アプリケーション」 > 「新規アプリケーションのインストール」を選択します。
    3. 「参照」をクリックし、 WAR ファイル INSIGHThelp.war を見つけます。デフォルトの場所は C:¥Program Files¥IBM¥Rational Insight¥UA です。コンテキスト・ルート を help と指定し、「次へ」をクリックします。
    4. 「インストール・オプションの選択」ページで、 「次へ」をクリックします。
    5. 「モジュールをサーバーにマップ」ページで、 「次へ」をクリックします。
    6. 「Web モジュール用の仮想ホストをマップ」ページで、 「次へ」をクリックします。
    7. 「要約」ページで、「終了」をクリックします。
    8. 「保存」をクリックします。
  11. 以下のようにして、Rational Insight スキンを インストールします。
    1. WebSphere Application Server 管理コンソールを始動します。デフォルトの URL は http://localhost:9060/ibm/console/login.do です。
    2. 「Cognos administration」 ページを開きます (「起動 (Launch)」 > 「IBM Cognos Administration」)。
    3. 「構成」タブをクリックします。
    4. 画面左側のナビゲーション・ペインで、「スタイル」をクリックします。
    5. 「新規スタイル」をクリックします。
    6. 「名前」フィールドに Rational Insight を入力し、 「次へ」をクリックします。
    7. 「スタイル・リソース・ロケーション」フィールドに vega を入力します。
    8. 「プレビュー・リソース」フィールドに preview.htm を入力します。
    9. 「終了」をクリックします。
  12. 以下のようにして、Rational Insight スキンを 選択します。
    1. http://host/cognos8/cgi-bin/cognos.cgi の Cognos ホーム・ページ を開きます。
    2. 「個人用領域」をクリックし、「個人用基本設定」をクリックします。
    3. 「スタイル」ボックスで、Rational Insightを選択して「OK」をクリックします。
  13. 以下のようにして、Rational Insight スキンを デフォルト・スキンに設定します。
    1. http://host/cognos8/cgi-bin/cognos.cgi の Cognos ホーム・ページ を開きます。ユーザーに管理者権限があることを確認してください。
    2. 「セキュリティー」をクリックします。
    3. 「Cognos」をクリックします。
    4. 「デフォルトのユーザー・プロファイルを編集」アイコン (検索ボタンの左側) をクリックします。
    5. 「基本設定」をクリックします。
    6. 「スタイル」ボックスで、Rational Insightを選択して「OK」をクリックします。
  14. 以下のようにして、Rational Insight サンプル・レポートをインポートします。
    1. [rational_insight_installation_directory]/reportal/deployment/Rational_Example_Reports.zip ファイル を [rational_insight_installation_directory]/cognos/deployment/ ディレクトリーにコピーします。
    2. server:port/insightRational Insight Web アプリケーション 開きます。
    3. Cognos 管理ページを開きます。
    4. 「構成」をクリックします。
    5. 「コンテンツ管理」をクリック し、「新規インポート」アイコンをクリックします。
    6. 「Rational_Example_Reports」がデプロイメント・アーカイブとして リストされていることを確認し、「次へ」を 2 回クリックします。
    7. すべてのパッケージおよびフォルダーをインポートするには、 表見出し内のボックスを選択して、「次へ」を 4 回クリックします。
    8. 「終了」をクリックし、「実行」をクリックし、 「OK」をクリックします。
    9. 「ホーム」アイコンをクリックし、 すべてのパッケージおよびフォルダーが「共用フォルダー」にリストされていることを検証します。
  15. 以下のようにして、XML データ構成ファイルを変更します。
    サンプル・データ構成ファイルには、各製品のすべてのテンプレートおよびサンプル・データのデフォルト・マッピングが定義されています。サンプル XML データ構成ファイルのバックアップを取得してから、ファイルをユーザーの環境に合わせて編集します。リソース・グループが以下のレベルに定義されます。
    • Rational ClearQuest®: ユーザー・データベース・レベル
    • Rational ClearCase®: ビュー・レベル
    • Rational TestManager: プロジェクト・レベル
    • Rational Team Concert™: プロジェクト・レベル
    • Rational Quality Manager: プロジェクト・レベル
    1. XML Data Configuration を開始します。
    2. 「ファイル」 > 「構成を 開く」をクリックし、データ構成ファイルが 置かれているディレクトリーに移動し、製品データ構成 ファイル (例: clearcase.xdc) を開きます。デフォルトの場所 は /opt/ibm/RationalInsight/dataconfig/configs/ ディレクトリーです。 ETL プロジェクトを作成するようプロンプトが出されたら、「OK」をクリックします。
    3. XML Data Explorer で、リソース・グループ が表示されるまでツリー構造を展開します (「XML Data Configuration」 > 「リソース・カテゴリー」)。 リソース・グループがデータ・ソース・アイコンによって表示されます。適用外のリソース・グループ定義をすべて削除します。
    4. 適用可能なリソース・グループを選択し、右クリックして「編集」をクリックします。
    5. 「データ・サービス」フィールドに、 Rational Insight Data Services がインストールされているサーバー上のリソース・グループの URL を入力します。URL の構文は、http://host:port/Data Services/Name of adapter/name of resource です。ここで、hostRational Insight Data Services サーバーの名前、portRational Insight Data Services によって使用されるポート、Data ServicesRational Insight Data Services がインストールされている ルート・ディレクトリー、Name of adapter はデータ・ソースの製品の名前、 name of resource は製品リソースの 名前です。例えば、http://host:9080/DataServices/ClearQuest/ALM/SAMPL です。 リソース・グループの URL を調べる方法については、 Rational Insight Data Services 用の製品ソースの構成に関するセクションを参照してください。
    6. 「ファイル」 > 「保存」をクリックします。
  16. 以下のようにして、データウェアハウスおよび製品ソースのデータ・ソース接続を テストします。
    1. http://server:port/insightRational Insight Web アプリケーション を開きます。
    2. Cognos 管理 ページを開きます (「起動」 > 「IBM Cognos Administration」をクリックするか、Rational Insight ウェルカム・ページ が表示されている場合はバナーの「管理」リンクをクリックします)。
    3. 「構成」 > 「データ・ソース接続」 > 「RIDW」をクリックします。
    4. RIDW データ・ソースに対して「プロパティーの設定」アクション をクリックします。
    5. 「接続」をクリックし、「接続 ストリング」フィールドを選択し、「編集」アイコン (フィールドの右にある鉛筆アイコン) を クリックします。
    6. 「DB2 接続ストリング」フィールドで、 データベース名が SAMPLEDW、接続ストリングが jdbc:db2://localhost:50000/SAMPLEDW である ことを確認します。「接続のテスト」をクリックします。
    7. 「OK」を 2 度クリックします。
    8. 「構成」 > 「データ・ソース接続」 > productsource をクリックします。 ここで、productsource は製品データ・ソースの名前です。
    9. 製品データ・ソースに対して「プロパティーの設定」アクション をクリックします。
    10. 「接続」をクリックし、「接続 ストリング」フィールドを選択し、「編集」アイコン (フィールドの右にある鉛筆アイコン) を クリックします。
    11. 「接続ストリング」フィールドで、 必要であればサインオンのプロパティーを指定します。
    12. 「OK」を 2 度クリックします。
  17. 以下のようにして、Rational Insight サンプル・レポートをテスト実行します。
    1. http://server:port/insightRational Insight Web アプリケーション を開きます。
    2. 「サンプル・レポート定義」フォルダーをクリックします。
    3. レポートを実行します。

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