このセクションは、IBM® Rational® Insight Data Warehouse (RIDW) のメタデータ・モデルについて説明します。
これは、ソース・データの情報のビジネス・ビューを提供して、レポート作成、分析、およびクエリーを簡単に行えるようにします。
ビジネス・ビューには以下の機能があります。
- レポートを作成するビジネス・エリアを表すフォルダーに、項目を整理して入れます。
- 数値、通貨、日付、時刻、およびその他のフォーマットを使用して、項目をフォーマット設定します。
- ユーザーが選択した言語で操作できるように複数言語でフォルダー名、項目名、説明、ヒント、およびデータを提示します。
- リレーショナル・データ・ソースに送信される SQL クエリーの生成を自動化します。
- デフォルト・プロンプトを指定します。
RIDW モデルには、以下のエンティティーが含まれています。
物理メタデータ
このレイヤーには、インポートされた表を表すクエリー・サブジェクトと、これらのクエリー・サブジェクト間の関係が含まれます。
関係は、インポートされたファイル内に定義されている
関係から推測されます。これには、ファクト表、次元表、およびビュー表があり、詳細へのドリルダウンが可能になります。
次元
このレイヤーには、
正規次元、尺度次元、および有効範囲関係が含まれます。
正規次元オブジェクトは、次元表を表すクエリー・サブジェクトに基づいています。
正規次元は、準拠あるいは非準拠のどちらでもかまいません。
尺度次元オブジェクトは、ファクト表を表すクエリー・サブジェクトに基づいています。
有効範囲関係は、インポートされたファイル内に定義されている
関係から推測されます。
業務データ・ストアのビュー
このレイヤーには、
ビジネス・ニーズやレポート要件の観点でデータを表すクエリー・サブジェクトが含まれます。このビューには、フィルター、計算、およびパラメーター・マップが定義されます。
Rational Insight は、このレイヤーの以下の設定を使用します。
- ID が -1 に等しいレコードを
表示しないよう各クエリー・サブジェクトにフィルターを追加します。
- 一部のクエリー項目においてプロパティー Is Hidden を True に変更します。ID を表すクエリー項目はレポート内では
使用されないため、それらはレポート作成者から隠蔽されるよう設定されます。
- クエリー・サブジェクトにメトリックを追加して基礎になっているファクトに基づいて計算された値 (パーセンテージの最大値、最小値、平均など) を
組み込み、レポート作成を単純化します。
- 正規化したリレーショナル表を表すクエリー・サブジェクト内のクエリー項目を変更します。
ビジネス・ビュー
このレイヤーには、業務データ・ビュー内のクエリー・サブジェクトへのショートカットが含まれます。ショートカットはグループ化されて名前空間内の
スター・スキーマに入れられ、それがさらにビジネス・ドメインにグループ化されています。
Rational Insight サンプル・メタデータ・モデル
を使用する場合、以下のビジネス・ドメインが使用可能です。
- 変更管理 - 要求およびタスクに関するメトリックを含みます
- 構成管理 - アクティビティー、ビルド、およびファイルのバージョンに関するメトリックを含みます
- プロジェクト管理 - プロジェクトのパフォーマンスに関するメトリックをトラッキングします
- 品質管理 - テスト情報、実行結果、テスト・ケース、テスト・スイート、およびビルドに関するメトリックをトラッキングします
- 要件管理 - 要件に関するメトリックをトラッキングします