この演習では、HR.ldm 論理データ・モデルで汎化オブジェクトのプロパティーを変更し、次に、物理データ・モデルに再び変換します。
その後、汎化オブジェクトのプロパティーに対する変更が変換に与える影響を観察します。
変換プロパティーをロールアップに変更するには、以下のようにします。
- データ・プロジェクト・エクスプローラーで、HR.ldm 論理データ・モデル、HR パッケージ、および「ダイアグラム」フォルダーを展開します。
- HR エンティティー・ダイアグラムをダブルクリックし、ダイアグラム・エディターでそれを開きます。
- ダイアグラムで、スーパータイプ EMPLOYEE とサブタイプ REGULAR の間のリンクを選択します。
このリンクは、汎化と呼ばれる関係を表します。
汎化は、ダイアグラム・エディターを使用してのみ作成できる関係です。
「プロパティー」ビューの「一般」タブで、「別名に変換」プロパティーが「独立表」に設定されていることが分かります。
この前の演習で見た HR.dbm の下にあるダイアグラムに 4 つの表があり、HR.ldm の 4 つのエンティティーに厳密にマップしていたのは、この設定によるものです。つまり、これらのエンティティーは独立表として変換するように設定されているからです。
「独立表」オプションは正規化された設計の場合に使用されます。
- リストから「独立表」ではなく「ロールアップ」を選択して、この汎化オブジェクトの「別名に変換」プロパティーをカスタマイズします。
- スーパータイプ EMPLOYEE とサブタイプ HOURLY の間のリンクを選択し、この汎化の「別名に変換」プロパティーも「ロールアップ」に変更されていることに注目します。
- HR.ldm 論理データ・モデルを保管します。
- 前の演習のステップを繰り返して、HR.ldm 論理データ・モデルを新規の物理データ・モデルに変換します。 この場合、HR_rollup_pdm を新規の物理データ・モデル・ファイルの名前として指定し、HR_rollup をスキーマ名として指定します。
- 前の演習のステップを繰り返し、HR_rollup スキーマの下で新規総括図を作成し、ダイアグラム・エディターで列のコンパートメントを表示します。
- エディター領域で「HR_rollup」タブをクリックして、ダイアグラムを表示します。
- 「HR_rollup」タブをダブルクリックして、ダイアグラム・エディター・ビューを最大化します。
この物理データ・モデルと、この前の演習で作成されたものとの違いに注目してください。
この場合、REGULAR および HOURLY 表は作成されませんでした。そして EMPLOYEE 表にはより多くの列が含まれており、表 EMPLOYEETYPEにマップする外部キーがあります。
「ロールアップ」オプションは、非正規化パターンの 1 つのタイプに使用されます。
- HR_rollup_pdm.dbm ファイルおよび HR_rollup ダイアグラムを保管し、閉じます。