演習 5: トランスフォーム・プロパティーのロールアップへの変更

始める前に、『演習 4: 論理データ・モデルの物理データ・モデルへのトランスフォーム』を完了する必要があります。

この演習では、HR.ldm 論理データ・モデルで汎化オブジェクトのプロパティーを変更し、次に、物理データ・モデルに再びトランスフォームします。 その後、汎化オブジェクトのプロパティーに対する変更がトランスフォームに与える影響を観察します。

トランスフォーム・プロパティーをロールアップに変更するには、以下のようにします。

  1. データ・プロジェクト・エクスプローラーで、HR.ldm 論理データ・モデル、HR パッケージ、および「ダイアグラム」フォルダーを展開します。
  2. HR エンティティー・ダイアグラムをダブルクリックし、ダイアグラム・エディターでそれを開きます。
  3. ダイアグラムで、スーパータイプ EMPLOYEE とサブタイプ REGULAR の間のリンクを選択します。

    このリンクは、汎化と呼ばれるリレーションシップを表します。 汎化は、ダイアグラム・エディターを使用してのみ作成できるリレーションシップです。

    「プロパティー」ビューの「一般」タブで、「別名にトランスフォーム」プロパティーが「独立表」に設定されていることが分かります。 この前の演習で見た HR.dbm の下にあるダイアグラムに 4 つの表があり、HR.ldm の 4 つのエンティティーに厳密にマップしていたのは、この設定によるものです。つまり、これらのエンティティーは独立表としてトランスフォームするように設定されているからです。 「独立表」オプションは正規化された設計の場合に使用されます。

  4. リストから「独立表」ではなく「ロールアップ」を選択して、この汎化オブジェクトの「別名にトランスフォーム」プロパティーをカスタマイズします。
  5. スーパータイプ EMPLOYEE とサブタイプ HOURLY の間のリンクを選択し、この汎化の「別名にトランスフォーム」プロパティーも「ロールアップ」に変更されていることに注目します。
  6. HR.ldm 論理データ・モデルを保管します。
  7. 演習 4 のステップを繰り返して、HR.ldm 論理データ・モデルを新規の物理データ・モデルにトランスフォームします。

    この場合、HR_rollup_pdm を新規の物理データ・モデル・ファイルの名前として指定し、HR_rollup をスキーマ名として指定します。

  8. 演習 4 のステップを繰り返し、HR_rollup スキーマの下で新規総括図を作成し、ダイアグラム・エディターで列のコンパートメントを表示します。
  9. エディター領域で「HR_rollup」タブをクリックして、ダイアグラムを表示します。
  10. 「HR_rollup」タブをダブルクリックして、ダイアグラム・エディター・ビューを最大化します。

    説明されている、HR_rollup ダイアグラムを示す画面

    この物理データ・モデルと、この前の演習で作成されたものとの違いに注目してください。 この場合、REGULAR および HOURLY 表は作成されませんでした。そして EMPLOYEE 表にはより多くの列が含まれており、表 EMPLOYEETYPEにマップする外部キーがあります。 「ロールアップ」オプションは、非正規化パターンの 1 つのタイプに使用されます。

  11. HR_rollup_pdm.dbm ファイルおよび HR_rollup ダイアグラムを保管し、閉じます。

これで、『演習 6: トランスフォーム・プロパティーのロールダウンへの変更』を始める準備ができました。