ワークベンチを使用して、データ・オブジェクトまたはデータ・モデルを比較したり、マージしたりすることができます。
実行できる比較には 2 つのタイプがあります。データ・オブジェクトを他のデータ・オブジェクトと比較するか、またはデータ・モデルを同じデータ・モデルの別のバージョンと比較できます。
- データ・オブジェクトの比較とマージ
- データ・モデルに含まれているデータ・オブジェクト (例えば、2 つの表) を比較する場合や、データ・ソース・エクスプローラーに表示されている 2 つのオブジェクトを比較する場合は、データ・オブジェクト比較エディターで差分を比較します。このタイプの比較は 2 方向比較です。データ・オブジェクト間の構造上の差分のナビゲートとマージ、データ・オブジェクト間のプロパティーの変更のマージ、加えた変更のための DDL の生成、構造上の差分のファイル・システム上の XML ファイルへのエクスポートを行うことができます。
比較エディター内でデータ・モデル・オブジェクトに変更を加えると、変更は自動的にモデルに追加されます。比較エディターを閉じて変更を保存した後は、モデルも保存する必要があります。また、変更を保存しないようにし、代わりに差分 DDL ステートメントを生成させることも可能です。サーバーのデータ・オブジェクトに変更を加える場合は、変更を保存するために、そのオブジェクトの差分 DDL ステートメントを生成し、それをサーバーにデプロイする必要があります。
また、データ・オブジェクトの影響、依存関係の分析を行って、オブジェクトが他にどう影響するか、他のオブジェクトへの変更にどう影響されるかを判断することもできます。
- データ・モデルの比較とマージ
- データ・モデル・ファイル (例えば、*.LDM ファイルや *.DBM ファイルなど) を比較する場合は、データ・モデル比較エディターで差分を比較します。このタイプのモデル比較には、2 方向比較と 3 方向比較があります。例えば、次のようになります。
- ソース・コード制御下にない 2 つのデータ・モデルを比較する場合、データ・モデル比較エディターは 2 方向比較を実行します。
- 3 つのデータ・モデルを比較する場合、またはソース・コード制御下にあるデータ・モデルを同期する場合は、データ・モデル比較エディターは 3 方向比較を実行します。
データ・オブジェクト間の差分は比較エディターにリストされるので、コントリビューターによって加えられた変更をブラウズし、受け入れることができます。
比較エディター内で直接変更をマージし、影響を受けるデータ・モデルに変更を保存することができます。データ・モデルの比較とマージを実行する際は、DDL を生成する必要はありません。