モデル・レポートの設計のヒント

IBM® Rational® 製品の機能をビジネス・インテリジェンスおよびレポート作成ツール (BIRT) の機能と共に使用して、UML および EMF モデルのデータ・ソース、データ・セット、およびレポート設計の微調整を行うことができます。 以下のヒントは、モデル・レポートの設計に役立つ情報、および追加情報を検索できるサイトへのリンクを提供します。
サンプル・モデルを使用したレポート設計プロセスの実行
レポートの設計方法についての段階的なデモンストレーションについては、チュートリアルの『UML モデルの BIRT レポート設計の作成』を参照してください。 このチュートリアルは、レポート設計を作成する方法、および一般的に使用されるモデル要素をレポートに追加する方法について説明します。
レポートへの一般的なタイプのモデル情報の追加
情報をレポートに組み込むには、対応する要素をレポート設計に追加する必要があります。モデル要素文書など、レポートに通常含まれている特定のタイプの情報については、特別な手順に従う必要があります。詳しくは、 『レポートへの一般的なタイプのモデル情報の追加』のトピックを参照してください。
使用可能なカスタム XPath 関数の検索
IBM Rational により提供される XPath 関数については、『EMF および UML データ・セット用の追加 XPath 関数』のトピックを参照してください。これらの関数が必要なデータ・セットをビルドするのに十分ではない場合、独自の XPath 関数を書き込み、org.eclipse.jet.xpathFunctions という名前の拡張ポイントを使用して、この関数を登録することができます。 詳しくは、『カスタム XPath 関数の書き込み』のトピックを参照してください。
XPath 関数を指定する、「データ・セット」ウィザードの「列マッピング」ページのコンテキスト・ヘルプも参照してください。
XPath 式のトラブルシューティング
「データ・セット」ダイアログ・ボックスで有効と表示されるが、プレビューしても結果をもたらさない XPath 式が生じる場合があります。
「データ・セット」ダイアログ・ボックスのみが、XPath 構文を検証できます。 モデルに存在しないナビゲーション・パスへの参照などのエラーは、キャッチしません。
データ・セットの結合
データ・セットを結合し、モデル・オブジェクトを一意的に識別するための鍵が必要な場合、最適な鍵は、モデル・オブジェクトの URI です。これは、モデル・オブジェクトの URI が、リソース全体で固有であるためです。 getURI() XPath 関数は、モデルのオブジェクトの URI を戻します。 resolveURI() 関数は、URI を解決します。
例えば、URI 列 (getURI(.)) を持つ Class データ・セット と containerURI 列 (getURI(..)) を持つ Operation データ・セットがある場合、URI と containerURI を使用して、2 つのデータ・セットを結合することができます。
詳しくは、「BIRT へのフィールド・ガイド (Field Guide to BIRT)」の『データ・セットの結合方法 (How to join data sets)』のトピックを参照してください。
レポートの生成時に、使用不可のフォントのロードを指示するプロンプトを回避
レポートのユーザーに、レポートの生成時に使用不可のフォントのロードを指示するプロンプトが出された場合、フォントを「自動」に設定するか、各要素の「プロパティー」ビューでフォントを指定することにより、レポート設計を変更します。デフォルトのセリフなどデフォルト・フォントを使用しないでください。
例えば、レポートに日本語テキストが必要な場合に、レポート設計でデフォルトのセリフを使用すると、中国語のフォントをダウンロードすることを指示する予期しないプロンプトが出されることがあります。
レポートの設計に最適なインスタンス・モデルの選択
レポートを設計する場合、設計時に使用するインスタンス・モデルが、レポート設計のタスクの速度を遅くしない程度に十分小さいが、ご使用のデータを表現していることを確認します。モデルは、設計段階で複数回再ロードされる場合があるため、より小さなモデルを使用すると時間が節約されます。
レポート設計を開始するための代替アプローチ
「レポート・エクスプローラー」ウィンドウを使用してレポート設計を開始することに加えて、「BIRT レポート」ウィザードを使用できます。
「レポート・エクスプローラー」ウィンドウを開くには、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「その他」をクリックし、「レポート」を展開して、「レポート・エクスプローラー」をダブルクリックします。
「BIRT 新規レポート (BIRT New Report)」ウィザードを開くには、「ファイル」 > 「新規」をクリックし、「ビジネス・インテリジェンスおよびレポート作成ツール」を展開し、「レポート」をダブルクリックします。
レポートの基礎を既存のレポート設計に置いている場合は、「レポート・エクスプローラー」ウィンドウを使用します。
BIRT レポートをプラグインとしてデプロイ
BIRT レポートをプラグインとしてデプロイするには、レポートを含み、 com.ibm.ccl.erf.birt プラグインの拡張ポイント名 com.ibm.ccl.erf.birt.reports を拡張するプラグインを作成します。
plug-in 作成方法: 新しいプラグイン・プロジェクトを開始し、アクティベーターが /src フォルダーにあることを確認します。プロジェクトへのレポートを含む RPTDESIGN ファイルを追加し、出力にレポートを含むように、プロジェクトにビルド構成を設定します。 ビルド構成のバイナリー・ビルドに bin ディレクトリーが含まれていることを確認してください。 com.ibm.ccl.erf.birt を依存関係として追加し、 com.ibm.ccl.erf.birt.reports をプラグインの拡張ポイントとして設定します。 拡張ポイントにレポートのカテゴリーを追加し、レポート自身をカテゴリーに追加します。 レポートの URL として、プラットフォーム・プラグイン・パスを使用して、platform:/plugin/<plug-in name>/<path to RPTDESIGN file> のようにします。
プラグインをデプロイするには、次のようにします。プラグインをエクスポートし、出力 JAR ファイルを IBM Rational 製品のインストール・ディレクトリーの SDP¥plugins フォルダーにコピーし、 製品を再起動します。
注: Eclipse 文書または開発者ガイドへのリンクなどの一部の情報は、製品と共にインストールされるヘルプ・トピックからのみ入手できます。

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