Rational DOORS リダイレクター・サービス

Rational® DOORS® のユーザーと同じように Rational DOORS Web Access のユーザーが DOORS URL を使用できるようにするには、リダイレクター・サービスおよび Rational DOORS Database Server を構成します。 これで、ユーザーは DOORS URL を標準クライアントで開くか、Web クライアントで開くかを指定できます。 リダイレクター・サービスは、選択されたクライアントで URL を自動的に開きます。
重要: Rational DOORS Web Access URL に変更を (ポート番号など) 加えると、IBM® Rational Engineering Lifecycle Manager のような統合アプリケーションで、ライフサイクル照会エンジン (LQE) 索引を再ビルドしなければならない場合があります。 詳しくは、Rational Engineering Lifecycle Manager の資料で、ヘルプ『ライフサイクル照会エンジンのサーバー名変更を完了する』を参照してください。

Rational DOORS データベース、およびデータベース内の各プロジェクト、フォルダー、モジュール、ベースライン、およびオブジェクトは固有 ID を持ち、それは URL として表現されます。 デフォルトでは、URL の先頭は doors:// ですが、これは http または https に変更できます。 リダイレクターの URL 形式を構成するには、以下のパラメーターを指定して dbadmin コマンドを実行します。

表 1. リダイレクターのパラメーター
パラメーター 説明
-data port@databasehostname Rational DOORS Database Server を指定します。 port はこのデータベース・サーバーが使用しているポートの番号、databasehostname はこのデータベース・サーバーがインストールされているマシンの名前です。
-dwaProtocol https または http デフォルトは http です。

Server が Rational DOORS Web Access との通信に使用するプロトコルを指定します。

通信がセキュアな場合、プロトコルは https です。 通信が非セキュアの場合、プロトコルは http です。

–dwaPort 8080 または 8443 デフォルトは 8080 です。

Server が Rational DOORS Web Access との通信に使用するポートを指定します。

通信がセキュアな場合、デフォルトのプロトコルは 8443です。 通信が非セキュアな場合、デフォルトのポートは 8080です。

-dwaHost hostname Rational DOORS Web Access Server の実行環境であるコンピューターの名前を指定します。
dbadmin が PATH 変数にない場合は、dbadmin コマンドがあるディレクトリーまでナビゲートしてください。 完全なコマンドの形式は次のとおりです。
dbadmin -d "port@databasehostname" -dwaProtocol "(https or http)" -dwaHost "hostname" -dwaPort "(8080 or 8443)" 
以下に例を示します。
dbadmin.exe -d "36677@dbserver.example.com" -dwaProtocol "http" -dwaHost "dbserver.example.com" -dwaPort "8080" 

リダイレクター URL は、Web ページに挿入したり、ブラウザーにお気に入りやブックマークとして保存したり、E メールに含めたり、他のアプリケーションに貼り付けたりすることができます。

リダイレクター・サービスはオプション・サービスで、Rational DOORS Web Access Server とともにインストールされます。 Web サーバーとポートを Rational DOORS Web Access と共有しますが、構成は Rational DOORS Web Access とは別個に行います。 リダイレクター・サービスが構成されていないと、DOORS URL は標準クライアントで開きます。


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