モジュールには OLE オブジェクトをアイコンとして挿入できます。OLE オブジェクトをアイコンとして挿入しない場合は、オブジェクト内のファイルの内容が表示されます。空の OLE オブジェクトを作成できます。例えば、新しい Microsoft Excel スプレッドシートを挿入することも、既存のファイルを挿入することもできます。また、モジュールに画像を挿入することもできます。OLE オブジェクトの内容は編集できますが、画像は編集できません。
OLE は当初、Microsoft によって、「Object Linking and Embedding」として導入されました。
後に、COM (Component Object Model) として知られる Microsoft コンポーネント・アーキテクチャーで再作成されました。
このモデルを使用すると、別のファイル内にオブジェクトを組み込むことができ、またオブジェクトをファイル内にリンクとして配置することができます。
注: OLE 1.0 イメージは、Microsoft Windows 7 以降で稼働しているシステムでは表示できません。
OLE 2.0 は、それらのオペレーティング・システムではサポートされません。
既存のファイルを挿入する場合、それをシステム上のファイルにリンクすることも、組み込むこともできます。OLE オブジェクトをリンクする場合、システム上のファイルのパスがその OLE オブジェクトとともに格納されます。それ以降にファイルが更新されると、その変更が Rational® DOORS® のオブジェクトに反映されます。
OLE オブジェクトを組み込む場合は、ファイルを Rational DOORS 属性にコピーします。コピー後にオリジナル・ファイルを更新しても、Rational DOORS でコピーされたファイルには変更が反映されません。
Rational DOORS のテキスト属性に OLE オブジェクトを挿入できます。挿入できる OLE オブジェクトの数に制限はありません。ただし、OLE オブジェクトはパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。
注: 「オブジェクト見出し」属性には OLE オブジェクトを挿入できません。
他のモジュールのトレーサビリティー・カラムに属性が表示されると、その属性に挿入されている OLE オブジェクトもすべて表示されます。
制約事項: PDF を OLE オブジェクトとしてモジュールに挿入し、ご使用のシステムが Adobe Reader に関連付けられている場合、他のユーザーが、別の PDF リーダー (PDF-XChange Viewer など) に関連付けられているコンピューターでその PDF を開こうとすると、エラーが表示されます。
次のエラーが表示されます。「この OLE は、関連付けられたアプリケーションが使用不可のためアクティブにできません (This OLE can not be activated because its associated
application is not available)」この問題を回避するには、PDF リーダーに関連付けられていないコンピューターで、PDF を挿入してください。
制約事項: Rational DOORS Web Access クライアント内で OLE オブジェクトを編集するには、相互運用サーバーをホストしているサーバーに Microsoft Office がインストールされている必要があります。Microsoft Office がインストールされていない場合は、OLE オブジェクトをアクティブ化しようとすると、「この OLE オブジェクトは静的メタファイルであるためアクティブ化できません。(This OLE object is a static metafile and cannot be activated.)」というエラーが発生する可能性があります。