用語集
この用語集には、
IBM® Rational® DOORS®
ソフトウェア および製品の用語および定義が記載されています。
この用語集では、以下の相互参照が使用されています。
「
~を参照
」は、非優先用語の場合は優先用語を、省略語の場合は省略していない形式を読者に示すものです。
「
~も参照
」は、関連する用語または対比される用語を示します。
ここにない用語および定義については、
IBM Terminology Web サイト
(新しいウィンドウで開きます) を参照してください。
A
アクセス制御 (access control)
コンピューター・セキュリティーで、ユーザーが権限を持つコンピューター・システムのリソースにしかアクセスできないようにするプロセス。
アクセス権 (access right)
ユーザーに与えられる権限の指定。例えば、読み取り、変更、作成、削除、管理 (RMCDA) など。
管理者ユーザー (administrator user)
どのアクセス権検査も行われないユーザー・アカウント。 このアカウントは、初期構成タスクなどの絶対に必要な場合のみ、または他のどのユーザーもログインできない状況でのみ使用する。
ALM
「
アプリケーション・ライフサイクル・マネジメント (application lifecycle management)
」を参照。
アンチパターン (antipattern)
チームが従う下位のプロセス・パターンまたはチームが通常作成する設計ソリューション。 アンチパターンの使用により、より適正な計画の強化が図られ、問題解決の参照点が提示される。
アプリケーション・ライフサイクル・マネジメント (application lifecycle management (ALM))
ソフトウェア・プロジェクトの提供を目標にしながら、ソフトウェア・アクティビティーにおけるユーザー、プロセス、およびツールを調整する反復的で継続的なプロセス。 このプロセスには、計画と変更の管理、要求の定義と管理、アーキテクチャー管理、ソフトウェア構成管理、ビルドとデプロイメントの自動化、アプリケーション・セキュリティー、および品質管理が含まれる。 このプロセスの機能には、ライフサイクル成果物全体にわたるトレーサビリティー、プロセス定義とプロセス・エンアクトメント、およびレポート作成が含まれる。
アーカイブ (archive)
任意のコンピューターに保管し、データベースにリストアできる、モジュールまたはプロジェクトのバックアップ・コピー。
成果物 (artifact)
ソフトウェア開発プロセスで使用されたり作成されたりするエンティティー。 成果物の例として、モデル、ソース・ファイル、スクリプト、バイナリー実行可能ファイルなどがある。
『ベースライン (baseline)』
、
『コンポーネント (component)』
も参照。
属性 (attribute)
モジュール、要件、ディスカッション、またはエレメントの重要な詳細を提供する説明情報。
属性定義 (attribute definition)
データの保管場所に、システム属性に追加して情報を保管するためにユーザーが作成するオブジェクト。
属性 DXL (attribute DXL)
属性の値の計算に DXL プログラムを使用するスクリプト言語。 この属性は複数の列やビューで使用できる。
属性タイプ (attribute type)
属性のインスタンスに保管できるデータの種類の、属性定義中の仕様。 例としては、ストリングや数値などの単純なデータ・タイプや、通貨や日付などの複雑なデータ・タイプがある。
アウェイ・データベース (away database)
パーティションがインポートされ、ホーム・データベースに返される前に表示または編集されるデータベース。
B
バック・リンク (back linking)
2 つのリンクを使用して、異なる製品の複数の成果物間の関係を定義するプロセス。 トレーサビリティー情報は各製品内でリンクによって提供されるため、どの製品もその情報を照会する必要がない。 「
リンク・ディスカバリー (link discovery)
」も参照。
ベースライン (baseline)
モジュールの読み取り専用コピー。ベースラインの作成時までのモジュールの履歴が含まれる。
1 つ以上のコンポーネントに関する編集不可 (すなわちフリーズ状態) の構成。 何らかの意味を持つ成果物状態に相当する。 ベースラインは、チームが既知の構成で作業できるようにする場合に役立つほか、何らかの新規作業ストリームの初期状態としても役立つ。
『成果物 (artifact)』
、
『コンポーネント (component)』
も参照。
ベースライン比較 (baseline comparison)
同じモジュールの任意の 2 つのベースライン間の差異を表示し、変更、追加、または削除されているオブジェクトを組み込むリスト。
ベースライン・セット (baseline set)
プロジェクトの計画および管理目的で単一ユニットとして扱われるベースラインのグループ。
基本タイプ (base type)
属性に入力できるデータのタイプを制御するデータ・タイプ。 例えば、「日付」基本タイプを使用して作成される属性定義は、日付値のみを保管できる。
バッチ・モード (batch mode)
Rational DOORS をグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用せずに始動し、指定の DXL プログラムを実行し、停止することができるコマンド・ライン・オプション。 製品はログイン画面とデータベース・エクスプローラーを省略して始動する。
C
機能 (capability)
アプリケーション、ツール、または製品によって使用可能になる機能またはフィーチャー。
CCM
「
変更管理と構成管理 (change and configuration management (CCM))
」を参照。
証明書 (certificate)
コンピューター・セキュリティーで使用するデジタル文書。証明書所有者の ID に公開鍵をバインドすることによって、証明書所有者の認証が可能になる。 認証局が証明書を発行し、デジタル署名を組み込む。
変更管理と構成管理 (change and configuration management (CCM))
ライフサイクル全体にわたってシステムや製品の一貫性のあるパフォーマンスを確立して維持し、その製品やシステムでの変更を効率的に管理する系統的なアプローチ。
変更バー (change bar)
オブジェクトの最終変更日時を表示するインディケーター。
チェンジ・プロポーザル・システム (change proposal system)
ユーザーがモジュールをレビューし、それらへの変更を提案できるようにするシステム。
コンポーネント (component)
再使用可能なエンジニアリング成果物セットで構成される編成の単位。
『成果物 (artifact)』
も参照。
圧縮 (compress)
データ階層内でオブジェクトを非表示にすること。 圧縮済みのセクションでオブジェクトが非表示になっていることを示すために、正符号が使用される。
圧縮 (compression)
アウトライン・ビューの選択時に選択済みオブジェクトの子項目を非表示にする動作。
コンテンツ・リンク (content link)
ナビゲーションのみを提供する、リッチ・テキストまたはグラフィカル成果物の単純なハイパーテキスト・リンク。 「
トレース・リンク (trace link)
」も参照。
カスタム・ユーザー (custom user)
標準ユーザーと同じ許可に加え、プロジェクトの作成、データのアーカイブ、データのパーティション化、グループの作成、ユーザーの作成、またはデータベースの管理ができるユーザー・タイプ。
D
決定チェックポイント (decision checkpoint)
Integrated Project Development (IPD) のプロジェクト・ガバナンス方法で、チームが以降の作業に対してコミットするかどうかを決定するポイント。 頭字語は DCP である。 例えば、計画 DCP は、製品チームがビジネスに対する計画コミットメント (提供する機能レベルの要件も含む) を作成するポイント。
削除 (delete)
データベースからパージされるものとして項目にマークすること。
ディスカッション (discussion)
複数のレビューアーが、モジュール、モジュール内のオブジェクト、またはオブジェクトそのものの内容について見解を交換するための仕組み。
文書モード (document mode)
フォーマル・モジュールのデフォルトの表示モード。 データは行および列がある表で表示される。
DOORS 拡張言語 (DOORS extension language (DXL))
Rational DOORS で使用されるスクリプト言語。
重複セット (duplicate set)
1 つのプライマリー・チェンジ・プロポーザルと、任意の数の重複で構成されるセット。 重複セットではプライマリー・チェンジ・プロポーザルのみが評価、適用されます。
DXL
「
DOORS 拡張言語 (DOORS extension language (DXL))
」を参照。
DXL ライブラリー (DXL library)
Rational DOORS データの操作および管理に使用できる DXL プログラムのライブラリー。 このライブラリーには、サンプル・プログラムとテンプレートが含まれている。 ユーザー定義 DXL プログラムも、DXL ライブラリーに保管できる。
E
編集可能セクション (editable section)
親からアクセス権を継承せず、モジュールが共有編集モードで開かれているときに他のオブジェクトと関係なくロックおよび編集できる、モジュール内のオブジェクトのセクション。
電子署名 (electronic signature (ESIG))
メール・メッセージ、フィールド、またはセクションに追加することにより、メッセージの発信者がメッセージの作成者であることと、データが改ざんされていないことを証明するスタンプ。
ESIG
「
電子署名 (electronic signature)
」を参照。
展開 (expand)
カテゴリー名または親文書の下に省略されている情報を表示すること。
外部リンク (external link)
オブジェクトから、Rational DOORS データベース外のエンティティーまたはリソースへの接続。
F
お気に入り (favorite)
頻繁に使用され、特定のリストに保管されるプロジェクト、フォルダー、またはモジュール。
フィルター (filter)
指定した基準に従ってデータ、信号、または素材を分離する装置またはプログラム。
フォルダー (folder)
関連モジュールの名前付きコレクション。検索、移動、その他の処理において 1 エンティティーとして操作できる。
フォーマル・モジュール (formal module)
オブジェクトと、その関連属性、およびリンク情報を保管するモジュール。
G
グラフィック・モード (graphics mode)
フォーマル・モジュールの代替表示モード。 モジュール構造はツリーとして表示され、モジュール内の各オブジェクトは選択済み属性を示すボックスとして表される。
グループ (group)
ユーザーの論理組織。グループ内のメンバーは、同じアクティビティーを実行することが許可され、またリソースにアクセスするための同じ権限が与えられる。
H
見出し (heading)
自動的に番号付けされ、目立つように表示されるモジュール内の成果物。 ベスト・プラクティスは、見出しを独自の成果物タイプにすることである。
履歴 (history)
モジュールおよびオブジェクトに対する記録されている変更。モジュールおよびオブジェクトのプロパティー・シートで表示できる。
ホーム・データベース (home database)
パーティション定義が作成されるデータベース。 これはデータのマスター・コピーが保管されるデータベースである。
I
影響分析 (impact analysis)
ある項目に対する変更が他の関連項目に与える影響を特定すること。
継承 (inheritance)
デフォルトで親項目から子項目にアクセス権が渡されるプロセス。
継承値 (inherited value)
親オブジェクトから子オブジェクトにより継承される属性値。
イン・リンク (in-link)
同じモジュール内の別のオブジェクトからの、またはデータベース内の異なるモジュール内のオブジェクトからの、モジュール内のオブジェクトへのリンク。
インプレース編集 (in-place editing)
現在アクティブなアプリケーションを終了せずに、オブジェクト、グラフ、または表を編集できる機能。
K
鍵ストア (keystore)
セキュリティーにおいて、認証および暗号化の目的で、ID および秘密鍵が保管されるファイルまたはハードウェア暗号カード。 鍵ストアによっては、トラステッド鍵または公開鍵も含む場合がある。
L
ラベル指定子タイプ (label specifier type)
電子署名の構成をするためにユーザーが選択する、列挙型属性タイプ。 この列挙型属性タイプは、署名者が選択できる値で構成される。
レイアウト DXL (layout DXL)
DXL プログラムが値を計算するために使用するレイアウト。次いで値は列に表示され、通常はトレーサビリティー・レポートまたは影響分析レポートを構成する。 DXL プログラムは、属性ではなく、1 つの列と関連付けられる。
レベル (level)
データベースにおける、階層構造の連続した垂直の従属関係。
ライフサイクル照会エンジン (Lifecycle Query Engine)
追跡対象リソース・セット (TRS) の仕様をサポートできる任意のツールに保管される資産に索引を付けたり、その資産を検索したりする コンポーネント。
リンク (link)
同じモジュールまたは異なるモジュール内の複数の要件間の、依存関係についての双方向の表示。
リンク・ディスカバリー (link discovery)
Rational DOORS と統合されている外部アプリケーションが、Rational DOORS 内の OSLC リンクを検出し、それらを外部アプリケーションで表示できるようにする機能。 「
バック・リンク (back linking)
」も参照。
リンクされているデータ (linked data)
他のデータ・セットとの間でリンクできるように構造化データをパブリッシュする方式。
リンクセット (linkset)
各モジュールの情報の区分。特定のモジュールから別のモジュールまでのリンクに関する情報を保持する。
リンクセット・ペア (linkset pairing)
特定のモジュール間でのリンクの作成時にリンク・モジュールを使用する必要がある指定。
リンク・エクスプローラー (links explorer)
成果物間の関係を可視化し、それらの関係を変更するための機能。
M
モジュール (module)
複数の要求成果物で構成される構造化文書。 成果物の順序および階層を変更することで、モジュール内に構造を作成できる。
O
オブジェクト (object)
モジュール内の自己完結型の情報。階層で配列し、依存関係を示すためにリンク結合することができる。
Open Services
『Open Services for Lifecycle Collaboration (Open Services、OSLC)』
を参照。
Open Services for Lifecycle Collaboration (Open Services、OSLC)
ソフトウェアを統合するための実用的な仕様を構築することにより、 ソフトウェア配信ライフサイクル全体にわたってコラボレーションと標準化を促進するオープン・コミュニティー。
OSLC
『Open Services for Lifecycle Collaboration (Open Services、OSLC)』
を参照。
アウトライン表示 (outlining)
モジュール内に表示されるテキストの量を減らすための方式。これによりモジュール構造を分かりやすく表示できる。
アウト・リンク (out-link)
同じモジュール内の別のオブジェクトへの、またはデータベース内の異なるモジュール内のオブジェクトへの、モジュール内のオブジェクトからのリンク。
P
パッケージ (package)
ユーザーが実行を許可されるタスクの集合。
パーティション (partition)
ホーム・データベースの複製された部分。これには任意の Rational DOORS データベースで編集または表示し、それからホーム・データベースに戻すことができるモジュールが含まれる。
パーティション定義 (partition definition)
パーティション・ファイルに組み込まれるモジュールの仕様。 これは、パーティション内の各モジュールへの許可アクセス、およびそれらの各モジュール内の属性とビューへの許可アクセスを定義する。
プロジェクト (project)
フォルダーまたはパッケージをグループ化するために使用する、編成されたコレクション。 プロジェクトは、単一の作業の取り組みに関係したリソースのビルド、バージョン管理、共有、および編成に使用される。 「
モジュール (module)
」も参照。
プロジェクト管理者 (project manager)
限定セットの管理タスクを実行できる Rational DOORS ユーザーのタイプ。
プロポーザル (proposal)
モジュール内のオブジェクトへの変更を提案する項目。
パージ (purge)
項目をデータベースから完全に削除すること。
Q
QM
「
品質管理 (quality management)
」を参照。
品質管理 (quality management (QM))
品質をソリューションに組み入れ、プロジェクトのライフサイクル全体にわたって成果物とプロセスの品質を評価するための系統的なアプローチ。
R
赤線による強調表示 (redline markup)
挿入されたテキストまたは削除されたテキストの両方を強調表示する、Rational DOORS の機能。
報告可能な形式 (reportable shape)
外部レポート作成ツールで使用できる属性およびリンク・タイプを定義する、ユーザー定義の一連の条件。
リポジトリー (repository)
データおよびその他のアプリケーション・リソースのための永続ストレージ域。
要件管理 (requirements management (RM))
システムの要件を明確化し、体系化し、文書化して、それらの要求の変更について、顧客とプロジェクト・チームの間で合意を確立して維持するための、系統的なアプローチ。
要件管理リッチ・テキスト・フォーマット (Requirements Management Rich Text Format (RM-RTF))
RM システムにおけるテキスト要求のネイティブ・フォーマット。
リソース (resource)
『成果物 (artifact)』
を参照。
RM
「
要件管理 (requirements management)
」を参照。
RM-RTF
「
要件管理リッチ・テキスト・フォーマット (Requirements Management Rich Text Format)
」を参照。
S
スクロール・プレビュー (scroll preview)
モジュールの構造全体を表す小さい図形。カーソルの現在位置が含まれている。 スクロール・プレビューは、モジュール内でスクロール・バーを移動したときに表示される。
Secure Sockets Layer (SSL)
通信のプライバシーを提供するセキュリティー・プロトコルの 1 つ。 SSL を使用すれば、盗聴、改ざん、およびメッセージ偽造を防止するように設計された方法で、クライアント/サーバー・アプリケーションは通信できる。
セルフホスト (self host)
ツールを顧客に対して一般出荷可能にする前に、開発途中でツールを使用すること。 ツールのセルフホストは、製品の品質とユーザビリティーの向上を促進できるため、開発におけるベスト・プラクティスである。
まだ開発している途中で使用されるツール。 チームは、セルフホストを使用することで、顧客に対してツールを一般出荷可能にする前にツールの品質およびユーザビリティーを向上させることができる。
共有編集 (shareable edit)
編集の 1 方式。ユーザーは同じモジュール内のさまざまなセクションをロックしたり、それらのセクションを編集したりできる。
スマート・カード (smart card)
メモリー機能および計算機能を提供する集積回路チップが組み込まれているインテリジェント・トークン。
SSL
「
Secure Sockets Layer
」を参照。
サスペクト・リンク (suspect link)
オブジェクトへの変更の表示。現行オブジェクトとの双方向のリンクのチェーンの一部。
システム属性 (system attribute)
モジュールまたはオブジェクトの作成時に自動的に生成される属性。
T
TLS
「
トランスポート層セキュリティー (Transport Layer Security)
」を参照。
トレース・リンク (trace link)
依存関係、起点、導出、実装、または検証など、リンクする成果物間の関係を示すハイパーリンク。 トレース・リンクには、Open Services for Lifecycle Collaboration の指定またはプロジェクトによって定義されるリンク・タイプがある。 「
コンテンツ・リンク (content link)
」も参照。
追跡対象リソース・セット (TRS) (tracked resource set (TRS))
ある一定の集まりをなす成果物におけるリソースのセット。 メンバー (ベース) セットおよび変更ログとして表される。
トランスポート層セキュリティー (Transport Layer Security (TLS))
検証済みの証明書と暗号鍵を使用してインターネット経由の通信を保護する暗号化ルールのセット。 TLS は SSL プロトコルを更新したもの。
TRS
『追跡対象リソース・セット (TRS) (tracked resource set (TRS))』
を参照。
U
削除の取り消し (undelete)
項目をデータベースにリストアすること。
V
ビュー (view)
情報のサブセット。フィルターやソートを適用して表示できる。
W
ワーキング・セット (working set)
外部レポート作成ツールで使用できるプロジェクト、フォルダー、およびモジュールを定義する、ユーザー定義の一連の条件。
ワークスペース (workspace)
適切な許可を持つユーザーであれば編集できる成果物の集合を含むコンテキスト。
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