リンクはトレーサビリティーを実現し、作成中の内容がユーザー要件を満たしていることを検証するために役立ちます。
リンクはどちらの方向にもたどることができます。例えば、テストが失敗した場合は、失敗の影響を受ける要件を見つけることができます。テストから設計機能へ、さらにシステム要件へとさかのぼってリンクを追跡することができます。
リンクを使用すると、効率的に変更を管理することも可能です。データの一部だけを変更したときに、システムがどのような影響を受けるかを素早く追跡できます。
例えば、技術部門から、希望していた太陽電池を供給できないと伝えられたとします。電池オブジェクトから、それに依存する要件へとさかのぼってリンクを追跡することができます。また、太陽電池の搭載を前提としている車の機能へとリンクを前方に追跡することもできます。太陽電池を搭載しない場合の全影響を、即座に調べることができます。十分に情報を得た上で、従来の電池を使用するか、または太陽電池を供給できるようにさらに投資を行うかを決定できます。