標準の Requirements Interchange Formats を使用して、要件データを他のデータベースと交換できます。 Rational® DOORS® は、
2 つの Requirements Interchange Formats (ReqIF および RIF) をサポートします。
注: データの複写インスタンスを作成するために Rational DOORS データ・ディレクトリーを別のデータベースにコピーすることはしないでください。
データ・ディレクトリーには、データの作成場所のデータベースに固有の統合情報および構成情報が入ります。
データベース間でデータを交換するには、このトピックで説明されている Requirements Interchange Formats を使用します。
使用される最初の標準は RIF バージョン 1.2 です。これは、Rational DOORS バージョン 9.2.0.1 で導入されました。
通常、データを編集用に送信して他の Rational DOORS データベースに
返すには RIF を使用します。
2 つ目の標準は ReqIF バージョン 1.0 です。これは、Rational DOORS バージョン 9.4 で導入されました。
ReqIF バージョン 1.1 は、Rational DOORS バージョン 9.5.2 で導入され、ReqIF バージョン 1.0 と完全に互換です。
ReqIF は、元の RIF 標準を
発展させたものであり、Object Management Group (
OMG) によって
管理されます。
通常、ReqIF は、Rational DOORS データを編集用に送信して
次の場所に返す場合に使用します。
- Rational DOORS Next Generation データベース
- Rational DOORS データベース バージョン 9.4 以降
2 つの標準の主な違いは、要件データのエクスポート時に作成される
XML ファイルの形式です。
ただし、Rational DOORS は、この 2 つの標準をシームレスにサポートします。
2 つの標準を使用することで、要件データの交換時に行うタスクに及ぶ影響が最小限になります。
日常の作業に唯一影響があるのは、
Rational DOORS から要件を送信するときに、それが ReqIF
ファイルなのか RIF ファイルなのかを指定しなければならないことです。それ以外では、扱っているファイルが
ReqIF ファイルなのか RIF ファイルなのかに関係なく、手順は同じです。
次の表は、Rational DOORS の 2 つのデータベース間でデータを交換するときに使用する ReqIF または RIF の
バージョンを示します。
表 1. RIF と ReqIF の互換性の表送信元のデータベース |
送信先のデータベース |
ReqIF または RIF |
9.2.0.1 より前のバージョン |
9.2.0.1 より前のバージョン |
None |
9.2.x (9.2.0.1 より後) |
9.x (9.2.0.1 より後) |
RIF |
9.3.x |
9.x (9.2.0.1 より後) |
RIF |
9.4.x |
9.2.x (9.2.0.1 より後) および 9.3.x |
RIF |
9.4.x |
9.4.x および 9.5.x |
ReqIF |
9.5.x |
9.2.x (9.2.0.1 より後) および 9.3.x |
RIF |
9.5.x |
9.4.x および 9.5.x |
ReqIF |
9.6.x |
9.6.x |
ReqIF |
エクスポートされたデータは、サード・パーティーで編集された後、送信元の Rational DOORS データベースに返され、適宜、元のデータとマージされます。
データの戻しと、データのマイグレーションは、2 ステップのプロセスです。
この機能をどのように使用するかは、次のどちら側で作業しているかによって異なります。
- 送信元のデータベース: データをサード・パーティーに送信し、更新されたデータをサード・パーティーから受信する
- サード・パーティー: データを受信して編集し、送信元のデータベースに返す