9.0 より前のバージョンから Rational® DOORS® の新規リリースにアップグレードした場合、以前のバージョンはシステムに保持されます。
Rational DOORS は、以前のバージョンを上書きしません。
新規バージョンで使用できるように、前のバージョンからのデータは移行したりリストアしたりできます。
始める前に
- データを移行する前に、既存データの整合性を確認します。
- 必ずすべてのユーザーをデータベースからログアウトさせ、それからデータベース・サーバーをシャットダウンします。
- Rational DOORS データをバックアップします。
カスタマイズしたメニューが既存のインストールにある場合は、addins.idx ファイルや、作成したすべてのカスタム・スクリプトをバックアップします。
- データを移行するには、Rational DOORS 管理者としてログインできなければなりません。
このタスクについて
この手順では、Rational DOORS バージョン 6.0 SR1 以降からのアップグレードの情報を示しています。
それより前のリリースを使用している場合は、以前のリリースのアップグレード資料を参照してください。
Windows システムで、Rational DOORS 9.0 以降をインストールする場合は、以下のデフォルトが適用されます。
- Rational DOORS は、新規ディレクトリー C:¥Program Files¥IBM¥Rational¥DOORS¥9.version にインストールされます。
以前のクライアント・サーバーおよびデータベース・サーバーは上書きされません。ただし、新規の 64 ビット・クライアントにアップグレードする場合、新規クライアントをインストールする前に、旧の 32 ビット・クライアントをアンインストールしてください。
新規の 32 ビット・クライアントにアップグレードする場合は、旧バージョンと新バージョンを同じコンピューター上で並行して実行できます。
- Rational DOORS データベース・サーバーのポート番号は 36677 です。
既存のデータベース・サーバーと新規バージョンのデータベース・サーバーを同じコンピューター上で実行する場合は、新規データベース・サーバーを別のポートで実行してください。
- 移行が完了するまで、他のチーム・メンバーはアップグレードされたバージョンの Rational DOORS を使用できません。
データを新規インストール済み環境にアップグレードするには、以下の 2 とおりの方法があります。
- データベース・サーバーをインストールするときは、既存のデータを指します。
既存の Rational DOORS インストール済み環境を保存して、データが既存のクライアントで使用できるようにするには、既存のインストール済み環境からデータ・ディレクトリーをコピーして、移行用のコピーを指します。
既存データの一部のみを移行する場合は、移行する項目のみが含まれているデータ・ディレクトリーのコピーを指すことができます。
それから、アップグレードしたクライアントを使用して、データを移行します。
- 前のリリースのプロジェクト・アーカイブまたはモジュール・アーカイブから、新規インストールにデータをリストアします。
データ・アーカイブの制限を含め、詳しくは『データのバックアップおよびアーカイブ』を参照してください。
手順
- 新規の 64 ビット・クライアントにアップグレードする場合は、Windows の「コントロール パネル」にある「プログラムと機能」を使用して、旧 32 ビット・クライアントをアンインストールします。
- リリース 9 の新規バージョンをインストールします。 クライアントとデータベース・サーバーのインストールについては、以下を参照してください。
- 以前のインストールで、メニューをカスタマイズした場合は、データベース・サーバーを停止し、addins.idx ファイルをコピーし、バックアップ・ファイルからすべてのカスタム・スクリプトとフォルダーをコピーし、それらを新規インストールに追加します。
それから、データベース・サーバーを再始動します。
- データを移行するには、以下のいずれかのステップを実行します。
- データベース・サーバーをインストールしたときに既存のデータ・ディレクトリーを指した場合は、アップグレードしたクライアントに管理者としてログインし、データを新規インストールに移行するというオプションを受け入れます。
- 以前のリリースからのアーカイブがある場合は、データを新規インストールにリストアします。
次のタスク
データベース・サーバーへのアップグレードが完了すると、他のチーム・メンバーはその Rational DOORS クライアント・インストールをアップグレードできます。これについては、『
Rational DOORS クライアントのインストール』で説明しています。
Rational DOORS データベース・サーバー・サービスは、DOORS DB Server 9.version と呼ばれます。
1 つのコンピューターに、複数のデータベース・サーバー・サービスをインストールできます。
詳しくは、『コマンド行を使用した Rational DOORS データベース・サーバー・サービスのインストールと削除』を参照してください。