構成テンプレートを定義すると、Change Management for Rational® DOORS® が変更管理サーバーを見つけられるようになります。
さらに、このテンプレートでは、インストールされている変更要求プロセスと変更管理機能で使用する概念との対応関係も定義します。
このタスクについて
構成テンプレートを定義するためのヘルプ情報については、該当する変更管理システムのカスタマイズ・ガイドを参照してください。
手順
- メインメニューでを選択します。 「構成テンプレート - DOORS」ウィンドウが開き、「ステップ 1: Rational Change Management サーバーの構成」タブが表示されます。
- 「テンプレート名」フィールドにテンプレート名を入力します。
- 以下のいずれかの認証方式を選択します。
- 基本アクセス認証:
- 追加のセットアップは不要です。
- 安全性は低くなります。
ユーザー名とパスワードは、変更管理システムが SSL を使用するように構成されていない限り、暗号化されずにネットワーク経由で送信されます。
- リンクされた変更要求および要件に関する情報は、リンク上にマウス・ポインターを置いても表示されません。
- Rational Team Concert ではサポートされません。
- Open Authorization (OAuth) 認証:
- 追加のセットアップが必要です。
- 非常に安全です。
- リンクされた変更要求および要件に関する情報は、リンク上にマウス・ポインターを置くと表示されます。
- Rational Change との統合ではサポートされません。
- 使用する認証方式に基づいて、以下のいずれかの手順を実行します。
- 基本アクセス認証
- 「変更管理サーバーの URL」フィールドにサーバーの URL を入力します。例: http://server:port/change/oslc。
もう 1 つの有効なオプションとして https もあります。
- 「接続」をクリックします。
変更管理ログイン・ウィンドウが開きます。
システムにログオンし、「構成テンプレート - DOORS」ウィンドウに戻ります。
- OAuth
- 構成テンプレートを作成する前に、「DOORS データベース・プロパティー (DOORS Database Properties)」ウィンドウの「リモート・サービス」タブを使用して、正しい「コラボレーション・リンク」が追加されていることを確認してください。詳しくは、『OSLC を使用するように Rational DOORS を構成』を参照してください。
- 「Rational Change Management サーバー構成」の下で該当するサービス・プロバイダーを選択して、「次へ」をクリックします。
変更管理サービス・プロバイダーのログが開きます。
- 変更管理サービス・プロバイダーにログオンして、「構成テンプレート - DOORS」ウィンドウに戻ります。
- 「構成テンプレート - DOORS」ウィンドウのすべての該当するフィールドに値を入力します。
- 「次へ」をクリックして、「ステップ 2: 要件変更管理 (Step 2 Requirements Change Management)」タブを表示します。
- 「値」セクションのすべてのフィールドに値を入力して、変更管理プロセスに該当する各種状態の値を設定します。
状態ラベルではなく、プロセスまたはスキーマで定義されている各状態の名前を使用してください。
この名前はユーザーに対して表示されます。
以下の項目は、さまざまな変更管理システムでの状態の例を示しています。
- 使用している変更管理システムに基づいて、以下のいずれかのステップを実行します。
- Rational Change を使用している場合は、次のステップに進みます。
- Rational ClearQuest を使用している場合は、以下を行います。
- 「適用アクション属性」で「ClearQuest の場合」にチェック・マークを付けます。
- レコードを適用済み状態に移す ClearQuest アクションの名前を入力します。
- 「レビュー・アクション属性」でレコードをレビュー状態に移す ClearQuest アクションの名前を入力します。
Rational ClearQuest を RequirementsChangeRequest プロセスとともに使用する場合は、以下の値を使用してください。
- 適用アクション属性: 適用
- レビュー・アクション属性: レビュー
- Rational Team Concert を使用している場合は、以下を行います。
- 「Rational Team Concert の場合」にチェック・マークを付けます。
- 「適用アクション属性」でプロセスの作業項目を適用済み状態に移す Rational Team Concert アクションの名前を入力します。
- 「レビュー・アクション属性」で作業項目をレビュー状態に移すアクションの名前を入力します。
- 用意されているプロセス・テンプレートのいずれかを使用している場合は、「状態属性」フィールドに rtc_cm:state と入力します。独自のプロセスを作成した場合は、状態が含まれている属性の名前を入力します。
Rational Team Concert を Simple Team Process テンプレートとともに使用する場合は、以下の値を使用してください。
別のワークフローを使用している場合は、状態 ID を探すための上記の手法を使用して、使用するアクション用のアクション・タグを XML で見つけてください。
2 つのアクションを識別する必要があります。
1 つは作業項目を「割り当て済み」状態から「レビュー」状態に移行し、もう 1 つは作業項目を「承認済み」状態から「適用済み」状態に移行します。
例では、Simple Team Process で、Rational DOORS の「割り当て済み」状態および「レビュー」状態は実際には Rational Team Concert の「進行中」状態と同じであるため、「レビュー・アクション属性」は空です。
- 適用アクション属性: com.ibm.team.workitem.taskWorkflow.action.resolve
- レビュー・アクション属性: <no value>
- 「RCR 送信フォーム」フィールドで、要件変更要求で使用する変更管理プロセスに該当する送信フォームを選択します。
- 「競合する場合の提案動作」フィールドで以下のいずれかのオプションを選択します。
- 何も実行しない
- ユーザーに対し競合を警告する: 競合が発生する変更をユーザーが実行しようとすると、警告メッセージが表示されます。
ユーザーは、変更を実行することも、キャンセルすることもできます。
- 変更を防止する: ユーザーは、競合が発生する変更を実行できなくなります。
注: 「何も実行しない」以外の設定を選択すると、モジュールを開いて編集するときに、わずかな遅延が発生します。
- 「RCR 記録レポートの表示」オプションを選択して、RCR 記録レポートを表示します。
- Rational DOORS Web Access の「要件変更管理」ページで「拒否 (Reject)」ボタンを有効にするには、「DWA」で「「拒否」ボタンを有効にする (Enable Reject button)」を選択します。
- 「次へ」をクリックして、「ステップ 3: 要件の実装 (Step 3 Requirements Implementation)」タブを表示します。
- どのフィールドでも、実装要求で使用する変更管理プロセスに該当するオプションを選択してください。
- 「次へ」をクリックして、「ステップ 4: 要件収集 (Step 4 Requirements Gathering)」タブを表示します。
- 要件収集時に使用する Open Services for Lifecycle Collaboration (OSLC) スタイルの照会ストリングを「デフォルト照会ストリング」フィールドに入力します。 要件収集機能を使用していない場合は、この手順をスキップします。以下に、有効な照会ストリングの例を示します。
- oslc_cm:status in ["Applied", "Approved"]
- oslc_cm:status="Applied"
照会ストリングの定義について詳しくは、「OSLC Core Specification Version 2.0 Query Syntax」の oslc.where セクションを参照してください。
- 「次へ」をクリックして、「ステップ 5: 完了 (Step 5 Finish)」タブを表示します。
- 「テンプレートの要約」で、作成した選択項目を確認し、以下のいずれかの手順を実行します。
- 情報が正しい場合は、「完了」をクリックして、構成テンプレートを保存します。
- 情報を訂正する必要がある場合は、「戻る」をクリックして該当するタブに戻り、必要な訂正を行います。