ユーザー・タイプと管理者ユーザー・アカウント

ユーザー・タイプは、ユーザーが実行できる操作を制御します。例えば、プロジェクトを作成できるか、データをアーカイブできるかなどを制御します。管理者ユーザー・アカウントは、アクセス権限のチェックを一切受けない特別なアカウントです。管理者ユーザーは、 各 Rational® DOORS® データベースに 1 人だけ存在します。
ユーザー・タイプを選択するか、カスタム・ユーザーを作成できます。
表 1. ユーザー・タイプと特権
ユーザーのタイプ 所有する権限
標準ユーザー Rational DOORS のデータの操作
プロジェクト管理者 標準ユーザーの権限の他に以下の権限を持ちます。
  • データのパーティショニング
  • データのアーカイブ
  • グループの作成と管理
データベース管理者 プロジェクト管理者の権限の他に以下の権限を持ちます。
  • プロジェクトの作成
  • ユーザーの作成と管理
  • データベースの管理
カスタム・ユーザー 標準ユーザーの権限の他に、以下を任意に組み合わせた権限を持ちます。
  • プロジェクトの作成
  • データのパーティショニング
  • データのアーカイブ
  • グループの作成と管理
  • ユーザーの作成と管理
  • データベースの管理
注: ユーザーに割り当てたタイプはいつでも変更できます。

ユーザー・タイプとともにアクセス権限を使用して、ユーザーが実行できる操作を制御します。例えば、プロジェクトを作成するには、ユーザーにはプロジェクトの作成権限が必要です。また親へのアクセス権限を作成する必要があります。

フォルダーやモジュールの作成と、プロジェクト、フォルダー、モジュールの削除およびパージ権限は、 アクセス権で制御されます。

管理者ユーザー・アカウント

管理者アカウントは、すべてのアクセス権のチェックから除外されます (すべてアクセス可能ということです)。

管理者アカウントは、緊急時にのみ使用してください。例えば、誰も DOORS にログインできなくなった場合や、他のユーザーがデータベースにアクセスできなくなってしまった場合です。

管理者アカウントはすべてのアクセス権のチェックから除外されるため、次の点に留意します。
  • 管理者アカウントに対する権限を誰が持つかに注意する。
  • 英数字とシンボルを使用した強力なパスワードを選択する。
  • 定期的にパスワードを変更する
  • パスワードを忘れないこと。

    管理者のパスワードは、管理者でログインした場合にのみ変更できます。 管理者のパスワードを忘れてしまった場合には、Rational DOORS のサポートに連絡してください。

ユーザー名を表示する画面には管理者ユーザーは表示されません。なぜならば特別なアカウントだからです。

パスワードの最小文字数を変更する操作を例に、管理者のユーザー・オプションを変更する方法を以下に説明します。
  1. 管理者ユーザーとして Rational DOORS にログインします。
  2. 「ツール」>「オプション」の順にクリックして、「セキュリティー」タブにオプションを設定します。

「ツール」>「ユーザーの管理」は使用できません。なぜなら、管理者ユーザーはリストに表示されないからです。


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