データベース・オブジェクトのコピーの概要

データベース・オブジェクトは、データベースから別のデータベースに、または同じデータベース内のスキーマから別のスキーマに、コピーが可能です。

データベース間でデータベース・オブジェクトをコピーする場合には、オブジェクトを同種コピーする (例えば、DB2® データベースから別の DB2 データベースへ、 または Oracle データベースから別の Oracle データベースへコピーする) ことができます。 また、データベース・オブジェクトを異種コピーする (例えば、 Oracle データベースから DB2 for Linux, UNIX, and Windows データベースへ、 または DB2 for Linux, UNIX, and Windows データベースから DB2 for z/OS® データベースへ コピーする) こともできます。

ソースとターゲットには、次のデータベースを指定できます。

コピー可能なデータベース・オブジェクトには、表、索引、ビュー、制約、トリガー、 シノニム、シーケンス、およびユーザー定義タイプなどがあります。 PL/SQL 言語をサポートするデータベース間では、PL/SQL ルーチン (つまり、プロシージャーおよびユーザー定義関数) およびパッケージをコピーできます。 また、DB2 for Linux, UNIX, and Windows データベース間では、 モジュール、SQL ルーチン、および SQL PL ルーチンをコピーすることもできます。 オプションとして、コピーされる表オブジェクトのデータの一部またはすべてをコピーできます。

Optim 製品を使用することで、一貫性のあるデータのサブセットを定義して、ターゲット・データベースにコピーできます。 ソース・データベースで定義された関係を使用して選択した表からコピーする行を判別することで、一貫性のある (つまり参照として完全な) データのサブセットが作成されます。 結果のデータ・サブセットには、こうした関係を満たす、選択した各表の行が含まれます。 例えば、「顧客」表と「注文」表の間に関係が存在する場合には、結果のサブセットには、選択した顧客レコード用に作成された注文レコードが含まれます。 オプションとして、データ・プライバシー・オプションおよびマスキング・オプションでアノテーションが付けられた物理データ・モデルにソース・データ接続を関連付けることで、 コピー・データをマスクできます。 データ・マスキングは、ソフトウェア開発およびテスト、ソフトウェア・ユーザー・トレーニング、またはデータ・マイニングおよびリサーチなどの目的のために、 非実稼働環境でデータ・プライバシーを確保するために使用します。

コピーする 1 つ以上のデータベース・オブジェクトを選択してから、ポップアップ・メニューの「コピー」コマンドおよび「貼り付け」コマンドを使用して、 データベース・オブジェクトをコピーできます。 ウィザードには、データベース・オブジェクトおよびそのデータを貼り付けるオプション、コピー・データをフィルターに掛けるオプション、およびエラー処理のオプションが含まれています。 また、ソース・データベースからターゲット・データベースに選択したオブジェクトをドラッグすることもできます。

異種のデータベース間でデータベース表をコピーすると、ソース・データベース表は、ターゲット・データベースに挿入できるようにトランスフォームされます。 データ・タイプは、ソース・データ・タイプに最も良く似たターゲット・データ・タイプにマップされます。 一部のデータ・タイプでは、複数のターゲット・データ・タイプが使用可能です。 デフォルトでは最も標準的なデータ・タイプにマップされますが、ウィザードで、使用可能なデータ・タイプから選択することもできます。

ターゲット・データベースで実行する DDL ステートメントが生成されます。 SQL および XQuery エディターで SQL スクリプトを変更してからターゲット・データベースで変更したスクリプトを実行することも選択できます。

注: このコピー機能は大規模データベースのコピーを想定したものではありません。 実稼働データベースなどの大規模データベースから開発およびテストで使用するためのより小さなデータベースにデータベース・オブジェクトおよびデータをコピーすることはできます。 1 回のコピー・アクティビティーでコピー可能なデータベース・オブジェクト数およびデータ量に対する現在の制限は、100 オブジェクト、および 100,000 行のデータです。 オブジェクトの制限には、選択したオブジェクトのすべての従属オブジェクトおよび内包オブジェクトが含まれます。 制限を超えるオブジェクトまたはデータをコピーしようとすると、通知メッセージでコピーの制限が表示されます。 「データベース・オブジェクトの貼り付け」ウィザードの「ソース/ターゲット」ページにあるオプションを使用して、従属オブジェクトおよび内包オブジェクトをコピー処理から除外できます。

フィードバック