タスク・アシストを使用したデータベースの管理

IBM® Data Studio には、 タスク・アシストと呼ばれるダイアログがあります。このダイアログは、DB2 for Linux, UNIX, and Windows データベースのオブジェクトに対して、データベース管理コマンドを作成および実行する場合に役立ちます。 例えば、タスク・アシストを使用すると、データベースとインスタンスの開始および停止、 データベース・パラメーターの構成、表と索引の再編成、データベースまたは表スペースのバックアップとリストア、 および表データのインポートとエクスポートを行うことができます。

始める前に

オブジェクトに対してデータベース管理コマンドを実行するには、 オブジェクトに対する適切な権限または許可が必要であり、オブジェクトを含むデータベースへの接続が確立されている必要があります。

手順

タスク・アシストを開いてコマンドを見つけ、コマンドに関する追加の設定を指定し、生成されたコマンドを実行するには、以下の手順を実行します。

  1. 操作するオブジェクトを見つけます。 管理エクスプローラーまたは「オブジェクト・リスト」のいずれかでオブジェクトを見つけることができます。
    表 1. オブジェクトを見つけるために使用するビュー
    ビューおよびオブジェクト
    管理エクスプローラー

    ホスト
    インスタンス
    データベース

    管理エクスプローラーから、ホスト、インスタンス、およびデータベースに対応するタスク・アシストを開くことができます。
    図 1. 管理エクスプローラーの例
    ホスト、インスタンス、およびデータベースを表示する管理エクスプローラーの部分的なピクチャー
    オブジェクト・リスト

    データベース
    表スペース
    索引
    ビュー
    別名
    パッケージ

    管理エクスプローラーでデータベースまたはデータ・オブジェクト・フォルダーをクリックすると、 「オブジェクト・リスト」にオブジェクトのリストが表示されます。
    図 2. 「オブジェクト・リスト」に表スペースを表示するため、「表スペース」フォルダーを選択した例
    「表スペース」フォルダーが選択された管理エクスプローラーと、「オブジェクト・リスト」に表示されているオブジェクトのリストの部分的なピクチャー
    ヒント: データベースの「オブジェクト・リスト」が既に開いている場合は、 パンくずリスト・ナビゲーションでデータベース名の後に表示されるドロップダウン矢印を使用して、 「オブジェクト・リスト」内の他のオブジェクトを表示できます。
    図 3. 表示する他のオブジェクトを選択するため、「オブジェクト・リスト」でドロップダウン矢印を使用した例
    「オブジェクト・リスト」の部分的なピクチャー。
パンくずリスト内のデータベースから、データベースの子オブジェクトのリストが表示されます。
  2. オブジェクトを右クリックして、コンテキスト・メニューから実行するコマンドを選択します。
    例えば、以下の図は、GSDB データベースのバックアップ方法を示しています。
    図 4. データベースに対応するコンテキスト・メニューの例 (データベースのバックアップを選択中)
    管理エクスプローラーで GSDB を右クリックし、最初のコンテキスト・メニューで「バックアップおよびリストア」をクリックして、2 番目のコンテキスト・メニューで「バックアップ」をクリックしている様子を示したグラフィック
    選択したデータベース管理タスクに対応するタスク・アシストが開きます。 各タスク・アシストには、「接続」「設定」「コマンド」、 および「メッセージ (Messages)」の 4 つのセクションがあります。 以下のグラフィックは、「接続」「コマンド」、および「メッセージ (Messages)」の各セクションがどのように展開できるかを示しています。 「設定」セクションは常に展開されています。
    図 5. 4 つのセクションを持つタスク・アシストの例
    4 つのセクションを持つタスク・アシストのグラフィック
  3. 「設定」セクションで、コマンドに対するオプションを指定します。
    1. それぞれのタブをクリックして、コマンドで使用する設定とオプションの指定プロセスをステップスルーします。
    2. 「コマンドのプレビュー」をクリックして「コマンド」セクションにシフトダウンして展開すると、 指定したオプションに基づいて生成されたコマンドが表示されます。

    例えば、以下の図は、「バックアップ・パフォーマンス (Backup Performance)」タブを選択して、 バックアップ操作のパフォーマンスを向上させるオプションを指定している様子を示しています。

    図 6. タブを選択して、そのタブ上のオプションを指定している例
    「バックアップ・タスク・アシスト」の「バックアップ・パフォーマンス (Backup Performance)」タブを示しているグラフィック
  4. 「コマンド」セクションで、生成されたコマンドを確認してから、それらのコマンドを実行します。
    図 7. 「コマンド」セクションに表示されているコマンドの例
    生成されたコマンドが表示されたタスク・アシストの「コマンド」セクションのグラフィック

    表示されたコマンドに問題がない場合は、「実行」をクリックしてそれらのコマンドを実行します。

    ヒント: 場合によっては、表示されたコマンドの編集が必要な場合もあります。 「編集」をクリックして、コマンドの編集および実行が可能な SQL および XQuery エディターを開きます。 また、コマンドを実行する時刻をスケジュールに入れることもできます。 詳しくは、『コマンド・スクリプトのスケジューリング』を参照してください。

    タスク・アシストでのフォーカスが、「メッセージ (Messages)」セクションに移動します。

  5. 「メッセージ」セクションで、実行中のコマンドの進行状況を進行状況表示バーでモニターします。メッセージが発行される場合はそのメッセージを確認します。
    図 8. コマンド実行中の「メッセージ (Messages)」セクションの例
    コマンド実行中の「メッセージ (Messages)」セクションのグラフィック

    正しく実行されないコマンドについての詳細情報を表示するには、表示されているメッセージ番号または SQL コードをクリックします。

タスクの結果

データベース管理タスクを実行するためのコマンドが実行されました。

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