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演習 4: 「SQL アウトライン」ビューでの作業

前の演習で pureQuery サポートを Java プロジェクトに追加した場合、画面の下部に「SQL アウトライン」ビューのタブが表示されています。 この演習では、「SQL アウトライン」ビューを使用して、pureQuery_test プロジェクトにある SQL ステートメントを検索、テスト、およびチューニングする方法について学習します。
通常、SQL ステートメントを使用する場合、ファイルを検索するためにファイル全体をスクロールする必要があります。 スクロールするインターフェースが長くなると、どこを見ているかがわからなくなってしまうことがあります。 このチュートリアルで使用するインターフェースは、それぞれが複数のバリアントを持つ複数の多重定義メソッドを使用するため長くなります。 「SQL アウトライン」ビューを使用すると、ファイル内の多重 SQL ステートメントを単純化することができます。

以下のようにして、「SQL アウトライン」ビューで作業します。

  1. 画面の下部にある「SQL アウトライン」タブをダブルクリックします。 「SQL アウトライン」ビューが開きます。「SQL アウトライン」ビューには、使用しているスキーマが表示されます。 この場合、GOSALES に INVENTORY_LEVELS 表が含まれるため、GOSALES が表示されます。

    ビューは 3 ページから構成されます。これらは画面の下部に表示されます。

    データベース、Java、およびデータベース・パッケージのページ
    各ページは、異なる方法でプロジェクト内の SQL ステートメントを編成します。 この演習では、「データベース」および「Java」ページについて学習します。 後続の演習で、「データベース・パッケージ」ページについて学習します。

  2. INVENTORY_LEVELS 表を確認できるようにスキーマを展開し、その後その表を展開します。 ビューには、Java プロジェクト内のインターフェースにあり、表を参照するすべての SQL ステートメントがリストされます。 インターフェースは 1 つだけであり、またその SQL ステートメントのすべてがこの表を参照するので、インターフェース内のすべての SQL ステートメントがここにリストされます。

    「SQL アウトライン」ビューの「データベース」ページは、データベース・オブジェクトごとに SQL ステートメントをグループ化します。そのデータベース・オブジェクト自体は、データベース・スキーマごとにグループ化されています。 各ステートメントが展開可能であることに注意してください。

  3. リストの最初のステートメントを展開します。 Java プロジェクトの名前およびステートメントが参照する列の名前が表示されます。 pureQuery_test プロジェクト名を展開すると、このステートメントにアノテーションが付けられたパッケージ、インターフェース、およびメソッド名が表示されます。 インターフェース内に配置されるメソッドの行番号も表示されます。
    図 1. 展開されたスキーマ、表、および最初の SQL ステートメント
    「データベース」ビューにプロジェクトを表示

    「データベース」ビューの階層は、以下のようになります。

    データベース・スキーマ

         表

              SQL ステートメント

                   Java プロジェクト

                        SQL ステートメントを実行するメソッド

                   SQL ステートメントの列

  4. ビューの下部にある Java タブをクリックします。 この「Java」ビューの階層は、以下のようになります。

    Java プロジェクト

         Java パッケージ

              インターフェース

                   メソッド

                        SQL ステートメント

                             データベース・スキーマ

                                  表

                                       列

  5. INVENTORY_LEVELS 表からすべての行を取り出す SELECT ステートメントがあるソース・ファイルを開きます。 「SQL アウトライン」ビューのどれかのページ上にあるステートメントを右クリックし、「ソース内で検索」を選択します。

    対象のファイルが Inventory_levelsData タブ内に開かれ、pureQuery は SELECT ステートメントがある行にカーソルを置きます。

  6. 「SQL アウトライン」ビューに表示されるステートメントをフィルターに掛けます。 このチュートリアルでは、フィルタリングを使用しなくても「SQL アウトライン」ビュー内で SQL ステートメントを簡単に処理できるかもしれません。しかし、仮に 6 つのインターフェースを使用し、プロジェクトに大量の他の Java ファイルがあるとします。その場合、編集のために同時にかなりの数の Java ファイルを開いておく必要があります。 このような場合に、フィルター・オプションが役立ちます。

    「SQL アウトライン」ビューでは、表示したいステートメントのみを表示できるフィルターが用意されています。

    1. 「SQL アウトライン」ビュー内で右クリックし、「フィルター」を選択してフィルターを開きます。フィルター」ウィンドウが開きます。
    2. INVENTORY_LEVELS 表を参照する SELECT ステートメントのみを表示するために、「データベース・オブジェクト名」フィールドに GOSALES.INVENTORY_LEVELS を指定し、「SELECT」チェック・ボックスを選択します。

      ユーザー ID は Java プロジェクトのデフォルト・スキーマですが、「SQL アウトライン」ビューには、パッケージ・エクスプローラーがリストするすべての Java プロジェクト内の SQL ステートメントが表示されます。 そのため、フィルターでスキーマを指定する必要があります。

      「OK」をクリックすると、「SQL アウトライン」ビューには、指定した基準に従って 4 つの SELECT ステートメントのみを表示します。

  7. 「SQL アウトライン」ビューの他のオプションを検討します。 ステップ 5 でステートメントを右クリックしたときに、ポップアップ・メニューの他のオプションに気付いたかもしれません。 表に関するそれらのオプションについて、以下の表で説明します。メニューを表示させるには、「SQL アウトライン」ビューで SQL ステートメントを右クリックします。
    オプション 説明
    ソース内で検索 このオプションは、ステートメントが表示される Java ファイルを編集するために開きます。ステートメントが配置されている行の先頭に、カーソルが置かれます。
    SQL の実行 このオプションは、ステートメントを実行し、「SQL の結果」ビューに結果を表示します。
    SQL エディターで表示 このオプションは、SQL エディターで編集するためにステートメントを開きます。
    SQL のファイルへのエクスポート このオプションは、ファイルにステートメントを保存します。
    比較 2 つのステートメントを選択した場合、このオプションはそれらのステートメントを比較エディターで開き、互いにどのように異なるかを確認することができます。
    EXPLAIN データの取得 このオプションは、EXPLAIN ユーティリティーを実行します。EXPLAIN は、Visual Explain のモニター・ツールであり、SQL SELECT、INSERT、UPDATE、または DELETE ステートメントの実行に伴う推定コストに関する情報を生成します。
    Visual Explain を開く このオプションは、「Explain データの収集 (Collect Explain Data)」ウィザードを開き、ステートメントに対するアクセス・プランのダイアグラムを表示するのに Visual Explain が必要とする情報を収集します。 「Explain データの収集 (Collect Explain Data)」ウィザードが完了した後、「アクセス・プラン図 (Access Plan Diagram)」ビューを開き、ステートメントに対するアクセス・プランのダイアグラムを表示します。 Visual Explain について詳しくは、『Visual Explain を使ったアクセス・プランのダイアグラミング』を参照してください。
    Query Tuner レポートの取得 システムに Optim™ Query Tuner がインストールされている場合、ステートメントのチューニングに関する推奨事項を生成します。
    Query Tuner を開く システムに Optim Query Tuner がインストールされている場合、Optim Query Tuner にステートメントを開きます。
    pureQuery コードの生成 SELECT ステートメントに関して、このオプションは、ステートメントを実行するメソッドが入ったインターフェースを生成します。 また、インターフェースのインプリメンテーションも生成します。 さらに、照会結果を保持する Bean を生成するか、既存の Bean を使用するか選択できます。

    DELETE、INSERT、および UPDATE ステートメントに関して、このオプションは、ステートメントを実行するメソッドが入っているインターフェース、およびそのインターフェースのインプリメンテーションを生成します。

    pureQueryXML で検索 pureQuery のクライアントの最適化と共にこのオプションを使用できますが、このチュートリアルでは扱われません。
    フィルター 表示したい SQL ステートメントのみを表示できる「フィルター」ウィンドウを開きます。
    表で SQL を表示またはツリーで SQL を表示 SQL ステートメントの表示を表またはツリーに切り替えます。
    データの表示 このオプションは、ステートメントのパフォーマンス・データまたは EXPLAIN データを表示します。 次の演習では、「SQL アウトライン」ビューを使用してプロジェクト内の SQL ステートメントのパフォーマンスに関するデータを収集する方法について学習します。
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