単一のデータベースに対する複数の Rational Change サーバー

IBM® Rational® Change は、サーバー・ロード・バランシングを明示的にサポートしていません。 ただし、重複したインストール済み環境を複数のサーバーにインストールすることで、同じような効果を実現できます。

理想的には、サーバーごとに別のデータベース・セットにアクセスします。 すべてのインストール済み環境の設定の同期を手動で保つことをいとわないのであれば、複数のサーバーで共通データベース・セットへのアクセスを共有できます。 そうすることにより、組織内の異なるグループが異なるサーバーを使用して共通データベースにアクセスして、サーバー間の負荷を分散できます。

共通データベースにアクセスする各サーバーにソフトウェアをインストールします。各インストール済み環境が以下を満たしている必要があります。

また、インストール時または後から「システム管理」 > 「サーバー」タブで共通データベースを追加する際に、すべてのインストール済み環境でそのパスが大/小文字も含めて完全に一致する必要があります。

この時点で、インストール済み環境の 1 つを共通データベースの 1 次サーバーとして指定します。 その他のすべてのインストール済み環境は 2 次サーバーになります。Rational Change は 1 次サーバーと 2 次サーバーを区別しません。 手動同期が必要な設定をユーザーが変更する必要があります。

セントラル・サーバー構成を使用している場合は、複数のセントラル・サーバーで同じリモート・サーバー・セットを使用できます。 これを行うことで、セントラル・サーバー・レベルでのロード・バランシングが実現しますが、タスク要求を処理するために同じサーバー・セットを使用することになります。 別の方法として、セントラル・サーバーごとに重複したリモート・サーバー・セット (並列セット) を使用することもできます。この場合も、リモート・サーバー・レベルでロード・バランシングが実現します。 ただし、この構成はさらに複雑であり、より多くのリモート・サーバーの管理が必要になります。

詳しくは、手動による同期が必要な設定を参照してください。

制限

IBM Rational Synergy には、IBM Rational Change と対話する多くの機能があります。 これらの機能は引き続き動作しますが、Rational Synergy は、プロセス・パッケージをインストールした最後の Rational Change インストール済み環境を認識します。 すべてのユーザーは同じ Rational Change サーバーに接続されます。

デフォルトでは、サーバーごとに独自の検索索引が保持されます。 索引は必ずしも同時に更新されないため、サーバーによって異なる結果が示される場合があります。 このようなルールは検索結果にのみ当てはまります。クエリーおよびレポートでは常に、データベース内に現在あるものが反映されます。

同じデータベースに対して複数の Rational Change サーバーを構成して検索索引を共有することが可能です。 すべてのサーバーで同じパスになるように、pt.cfg 構成エントリー [CCM_SYSTEM][SEARCH_INDEX_DIRECTORY]full path to search directory [/SEARCH_INDEX_DIRECTORY][/CCM_SYSTEM] を設定します。 検索索引のデフォルト値は CHANGE_APP_HOME/WEB-INF/wsconfig/search ディレクトリーです。

重要: 必ず、CHANGE_APP_HOME/WEB-INF/wsconfig/search を指すようにしてください。

CHANGE_APP_HOME/WEB-INF/wsconfig/search/index を指してはなりません。 これに従わないと、別の索引が作成されます。

ライセンス

複数のサーバーを使用してもライセンスに影響はありません。 使用する IBM Rational Change インストール済み環境が単一であっても複数であっても、同じ数のライセンスが使用可能です。


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