メトリック操作オプションは、「ヘッダー」タブ、 「フッター」タブ、「属性」タブ、 および「グループ化」タブでのみ使用できます。
レポート・ビルダーには 30 以上のメトリック操作があります。これらの操作について詳しくは、「Rational® Change Customization Reference, Release 5.2」(この資料の最新バージョン) の 『"PTReport" Wslets』を参照してください。
メトリック操作タイプは、 「行」または「行とカラム」のいずれかです。Rational Change では、 1 つの選択されたセット内の各項目 (CR、タスク、またはオブジェクト) の指定された属性に対して 「行」操作を実行します。また、まず各項目の属性に対して操作してから、次に全項目 にわたって操作する、「行とカラム」操作も実行します。
タスクのセットについての行とカラムの例を下の表に示します。最後のカラム (Attribute_M) は、 タスク完了に要する時間を表します。
項目 | 属性 1 | 属性 2 | 属性 3 | ... | Attribute_M |
---|---|---|---|---|---|
1 | タスク 1 | 割り当て日付 1 | 完了日付 1 | ... | attribute_M 1 |
2 | タスク 2 | 割り当て日付 2 | 完了日付 2 | ... | attribute_M 2 |
... | ... | ... | ... | ... | ... |
N | タスク N | 割り当て日付 N | 完了日付 N | ... | attribute_M N |
この表に基づく「行」および「行とカラム」メトリック操作の例を以下に示します。
タスクの完了にかかる時間を計算します。この数値は、 各タスクの割り当て日付/時間と完了日付/時間の差です。
最後に完了したタスクを判別します。最後に完了したタスクは、 最新の完了日付 (属性 3) を持つタスクです。
すべてのタスクの完了にかかる時間の平均を計算します (属性 3 と属性 2 の差を計算し、その 平均を求めます)。
使用できるメトリック操作のリストは、 表示しているタブによって異なります。「ヘッダー」タブおよび 「フッター」タブでは、レポートのすべての項目について、 各レポートの上部および下部にあるセクションの内容を定義します。したがって、 これらのタブでは、「カラム」および「行とカラム」メトリック操作を使用できます (操作がすべての項目にわたって実行されるためです)。「属性」タブでは、 各項目が個別に表示されるレポート本文の内容を定義します。したがって、 このタブでは「行」メトリック操作しか使用できません。「グループ化」タブでは、 項目グループ化をそれぞれの属性値に基づいて定義します。したがって、 このタブでは、「カラム」および「行とカラム」メトリック操作を使用できます。
「ヘッダー」タブおよび 「フッター」タブはメトリック操作をグループ化可能で、それにより行の幅が決まります。「属性」タブは個別行のみに有効です。