bfimport 参照

bfimport ユーティリティーを使用して、以前に XML ファイルにエクスポートしたプロジェクトおよびその他のオブジェクトの定義を、ユーザー・インターフェースにインポートします。 インポート・ユーティリティーを使用して、XML ファイルから選択したオブジェクトをインポートすることもできます。

このトピックでは、bfimport コマンドの構文について説明し、その詳しい使用法を示します。

構文

bfimport

bfimport [-L] <file_name>
bfimport [-p -I -s -S -e -c -C -u -T -f -d -r ] <file_name.xml>
bfimport [-L | [-p -I -s -S -e -c -C -u -T -f -d -r ]] <file_name.xml>

制約事項および考慮事項

サーバー用の権限パスワードは、エクスポート・ファイルには含まれていません。したがって、サーバー用の権限パスワードを手入力する必要があります。

インポート対象のオブジェクトと同じ名前のオブジェクトが存在する場合、デフォルトでは、インポート時にデータベース・オブジェクトを上書きしないように、インポート対象のオブジェクトの名前が変更されます。 また、同じ名前のオブジェクトが存在する場合、-r オプションを指定して、オブジェクトを置き換えることもできます。 スナップショット・オブジェクトの場合、オブジェクトは名前ではなく UUID で比較されます。

デフォルトでは、オブジェクトの名前は bfimport を使用して変更され、以下の命名規則が使用されます。

<object_name>_IMPORT_<number>

名前変更の場合、スナップショット・オブジェクトのスナップショット名が変更され、スナップショット・オブジェクトが親スナップショットの子であっても、新規の基本スナップショットまたは親レベルのスナップショットとしてインポートされます。

名前変更について詳しくは、インポート時のオブジェクトの名前変更および置換を参照してください。

オブジェクトを置き換えるには、-r オプションを指定する必要があります。 置き換えオプションにより、既存のオブジェクトが上書きされます。 7.0.2 以前のエクスポート・ファイルでは、スナップショット・オブジェクトは置き換えられません。 代わりに、<object_name>_IMPORT_<number> の規則を使用して名前が変更されます。 7.1 エクスポート・ファイルの場合、スナップショット・オブジェクトは、その UUID が一致する場合に置き換えられます。

前提条件

bfimport ユーティリティーを使用する前に、以下の前提条件を満たしていることを確認してください。
  • bfexport コマンドまたは .export ドット・コマンドで作成されたエクスポート XML ファイル。
  • bfimport ユーティリティーは Build Forge のインストール・ディレクトリーにあります。
  • bfimport コマンドで buildforge.conf ファイルを検出して、Build Forge データベースにアクセスできる必要があります。 buildforge.conf が置かれているディレクトリー (Windows の場合は <bfinstall>、UNIX および Linux の場合は <bfinstall>/Platform) から bfimport を実行してください。
    注: インポートするプロジェクトに通知グループがあり、その通知グループが組み込み済みのグループ (ビルド・エンジニア、開発者、ゲスト、オペレーター、システム管理者など) ではない場合、インポートする前にアクセス・グループを作成する必要があります。

使用法

共通のインポート・タスクを完了するには、以下のコマンド・オプションを使用します。
  • コマンド構文を表示する場合は、オプションを付けずに bfimport を使用します。
  • XML ファイル内の Build Forge オブジェクトとその名前の要約リストを表示する場合は、bfimport -L <file_name.xml> を使用します。
  • z/Linux プラットフォームでは、コマンドを bfexport.pl として実行します。他のすべてのプラットフォームでは、コマンドに拡張子は必要ありません。
  • オプションを指定しないと、オブジェクトはインポートされません。 個々のオブジェクトをインポートする場合は、オプションを指定する必要があります。
  • 存在しないオブジェクトにオプションを指定すると、インポート・ユーティリティーによって XML ファイル内にないオブジェクトがスキップされ、ファイル内にあるオブジェクトがインポートされます。

XML ファイル内の Build Forge® オブジェクトをリスト表示するには、-L オプションと XML ファイル名のみを指定します。以下の例に、コマンド出力の一部を示します。

C:¥Program Files¥IBM¥Build Forge>bfimport -L samples¥projects¥basic.xml
10/07/2008 5:31:55 PM: Import: 7624: CRRBF20081I: Importing export
file from a 7.0.10025 version console.
Project : [Basic Sample]
	Tag Variable : [MAJ]
	Tag Variable : [MIN]
	Step : [Checkout Source]
	Step : [Update Applet Version]
	Step : [Create Baseline]
Environment : [Basic Environment]
Class : [Production]
Filter : []
Selector : [Web Server]
Selector : [Local Server]

XML ファイルにあるすべてのオブジェクトをインポートするには、以下の例のように、オブジェクトをインポートするためのオプションを指定します。 オブジェクトの名前はインポート時に変更されます。 インポートに成功した場合は、成功ステートメントが表示されます。

C:¥Program Files¥IBM¥Build Forge>bfimport -p -I -s -S -e -c -C -u -T -d -f
"samples¥projects¥basic.xml"

オプションの説明

オプション 説明
<file_name.xml> インポートする Build Forge® オブジェクトが含まれるエクスポート XML ファイルの名前。XML ファイルは、bfexport コマンドまたは .export ドット・コマンドを使用して作成する必要があります。この XML ファイル名は必須です。XML ファイルが現行ディレクトリー (bfexport コマンドの発行元ディレクトリー) にない場合は、パス名を指定してください。

ファイル名にスペースが含まれている場合は、名前を引用符で囲む必要があります。

-L

エクスポート XML ファイルにあるオブジェクトとそのオブジェクト名をリスト表示します。 このオプションは単独で使用します。他の bfimport オプションと一緒に指定しないでください。 -L オプションからの出力は STDOUT に送信することも、XML またはテキスト・ファイルにリダイレクトすることもできます。

-p XML ファイルからプロジェクトの構成データをインポートします。 プロジェクトの構成データには、ステップおよびプロジェクトの定義データ (タグ変数を含む) が含まれています。

名前変更時に、プロジェクト名は <project_name>_IMPORT_<number> として UI にインポートされます。

-I プロジェクトまたはステップ・レベルで参照されるチェーン・プロジェクトまたはライブラリーをインポートします。

名前変更時に、チェーン・プロジェクトまたはライブラリーは <project_or_library_name>_IMPORT_<number> として UI にインポートされます。

-S UI で定義されているセレクター・オブジェクトをインポートします。

名前変更時に、セレクターは <selector_name>_IMPORT_<number> として UI にインポートされます。

-s -s オプションを bfexport に指定した場合は、管理コンソールで定義されているサーバー・オブジェクトをインポートします。

名前変更時に、サーバーは <server_name>_IMPORT_<number> として UI にインポートされます。

サーバー用の権限パスワードは、エクスポート XML ファイルには含まれていません。したがって、サーバー用の権限パスワードを手入力する必要があります。

-e プロジェクトまたはステップ・レベルで参照される環境とその変数をインポートします。

名前変更時に、環境は <environment_name>_IMPORT_<number> としてインポートされます。

-c プロジェクトで参照されるクラスをインポートします。

名前変更時に、クラスは <class_name>_IMPORT_<number> としてインポートされます。

-C -C オプションを bfexport に指定した場合は、プロジェクトのサーバーに割り当てられているコレクターをインポートします。

名前変更時に、コレクターは <collector_name>_IMPORT_<number> としてインポートされます。

-u -g オプションを bfexport に指定した場合は、E メール通知の受信先に指定されているアクセス・グループのメンバーであるユーザーをインポートします。

名前変更時に、ユーザーの情報は <users>_IMPORT_<number> としてインポートされます。

-T -n オプションを bfexport に指定した場合は、プロジェクトとステップに割り当てられている、ユーザーによって作成された通知テンプレートをインポートします。

名前変更時に、通知テンプレートは <template_name>_IMPORT_<number> としてインポートされます。

-f -n オプションを bfexport に指定した場合は、プロジェクト・ステップに割り当てられているログ・フィルターをインポートします。

名前変更時に、ログ・フィルターは <filter_name>_IMPORT_<number> としてインポートされます。

-d -L オプションを bfexport に指定した場合は、ユーザー・インターフェースで定義されている LDAP ドメイン・コントローラーをインポートします。

名前変更時に、ログ・フィルターは <LDAP_domain_controller>_IMPORT_<number> としてインポートされます。

-r インポート対象オブジェクトの名前を変更せずに、オブジェクトを置き換えます。デフォルトでは、インポート対象オブジェクトの名前は変更され、以下の命名規則が使用されます。
<object_name>_IMPORT_<number>

7.1 オブジェクトでは、置き換えオプションを指定した場合、bfimport コマンドによって 7.1 オブジェクトのユーザー・インターフェースにあるオブジェクトが上書きされます。

7.0.2 以前のオブジェクトでは、スナップショット・オブジェクトは置き換えられません。 以下の命名規則を使用して、名前が変更されます。
<object_name>_IMPORT_<number>
重要: スナップショット・オブジェクトは、名前ではなく UUID で、置き換えられるかどうかが評価されます。

詳しくは、インポート時のオブジェクトの名前変更および置換を参照してください。


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