Build Catalyst

Build Catalyst を使用すると Make ベースの C および C++ ソフトウェア・ビルドを高速化することができます。 Build Catalyst は既存の Make ファイルを解釈および分析し、高速ビルドを実行します。 高速ビルドでは、並列ビルドや分散ビルドなどの技法を使用して全体的なビルド時間を短縮できます。

Build Catalyst は IBM® Rational® Build Forge® で提供されますが、追加インストールが必要です。 Build Catalyst を Rational Build Forge で使用するには、Rational Build Forge エージェントがインストールされているホストに Build Catalyst をインストールしてください。Build Catalyst をインストールして構成すると、Rational Build Forge のステップで Build Catalyst の高速ビルドを呼び出すことができます。 Rational Build Forge プロジェクトと統合することにより、Rational Build Forge が提供する広範なビルド自動化ツールにアクセスすることができます。 例えば、リファクタリングされた Make ベースのビルドの呼び出しを、他のビルドに関連したより大きなビルド・シナリオの一部に組み込むことができます。 Rational Build Forge プロジェクトで、ビルド前のプロシージャーとビルド後のプロシージャーを実行することもできます。

Build Catalyst は、GNU Make 3.80 用に作成された Make ファイルとの互換性が高くなっています。GNU Make 3.80 用に作成された Make ファイルがある場合、Build Catalyst を使用することにより、多くの場合にその Make ファイルを変更することなくソース・コードをビルドできます。 ただし、小規模な変更が必要な場合があります。 Build Catalyst は以下のビルドをサポートします。
  • 並列ビルド: Build Catalyst は非依存ターゲットを識別して、それらを並列してビルドできます。 並行してビルドを行うと、ビルド・コンピューターでのリソース (マルチコア・プロセッサーなど) の使用効率が高くなります。 リソースを効率よく使用することにより、Build Catalyst はビルドを高速化してビルド時間を短縮できます。
  • 分散ビルド: 分散ビルドは並列ビルドと類似していますが、ビルド・アクティビティーが複数のコンピューター間で分散されます。

Build Catalyst 資料は、ソフトウェア・ビルドの概念に詳しい、Build Catalyst の新規ユーザーおよび熟練ユーザーを対象としています。


フィードバック