プロジェクト・レジスター

プロジェクト・レジスターは、通常のレジスターとは異なります。プロジェクト・レジスターは複数のビルドにわたって存続し、管理コンソール・インターフェースを使用して作成および表示できるため、ある種の構成情報を保管するには理想的な手段です。

例えば、プロジェクト・レジスターとして IBM® Rational® ClearCase® の構成仕様を保管し、 ステップに .pop -p コマンドを使用させて、その仕様を抽出し、 それを cleartool setcs コマンドで使用してビルドを構成することができます。これにより、プロジェクトと一緒に構成を管理することができます。

ALPHA というプロジェクト・レジスターがある場合、まったく異なる内容の、ALPHA という通常のレジスターも使用することができます。 プロジェクト・レジスターは、別個の値の集合です。

プロジェクト・レジスターの作成およびアクセスは、次の 2 つの方法で行うことができます。
  • -p オプションを追加したドット・コマンド (.push および .pop) を使用して行います。-p オプションを使用すると、そのコマンドは通常のレジスターではなくプロジェクト・レジスターを参照します。
    例えば、
    .push -p ALPHA register.txt
    というコマンドは、 ファイル register.txt の内容を ALPHA というプロジェクト・レジスターに入れます。
  • 管理コンソール・インターフェースを使用して行います。「プロジェクト」を選択してから、対象プロジェクトの名前の隣にある 「編集」アイコン 「編集」アイコン をクリックします。 プロジェクト・プロパティーが下部パネルに表示されます。「レジスター」タブをクリックしてそのプロジェクトのレジスターを表示してください。このタブで提供されるパネルを使用して、次のようにレジスターを管理します。
    • 新規レジスターを作成するには、名前および内容を入力してから「作成」をクリックします。
    • レジスターを削除するには、パネルの右側のリストに表示されたレジスターの名前の隣にある、ごみ箱アイコンをクリックします。
    • レジスターを編集するには、リストに表示されたレジスターの名前の隣にある「編集」アイコン 「編集」アイコン をクリックします。 システムは、レジスターの内容をレジスター・パネルに取り込みます。変更を行ってから、「編集済みレジスターの保存 (Save Edited Register)」ボタンをクリックします。

プロジェクトへのアクセス権限を持つ人は誰でも、そのプロジェクト・レジスターを表示および編集することができます。

注: 基礎となるデータベースの大/小文字の区別によって、レジスター名を作成する際に使用できる大/小文字が決定されます。

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