ステップ実行時の変数値の変更
ステップ、プロジェクト、または永続のスコープを使用して、変数を実行時に変更することができます。
- ステップ・スコープ: ステップ内でコマンドを使用する際、明示的に代入することで、変数値を指定変更することができます。 それらの値は、現行ステップの間だけ有効になります。
- プロジェクト・スコープ: ステップ内で .bset コマンドを使用することにより、実行中のジョブをスコープとして変数値が変更されます。 .bset を使用して、新規の変数を作成できます。 それらのスコープは、ジョブのそれ以降の部分です。 .bset を使用して行った変更は、.bset を使用したステップの後の ステップで有効になります。
- 永続スコープ: ステップ内で .set コマンドを使用することにより、環境変数定義が変更されます。 変数は、サーバー環境、プロジェクト環境、およびステップ環境で定義されます。 .set を使用してサーバー変数またはプロジェクト変数を変更しても、その変数の現行ジョブのコピーは変更されません。 現行ジョブの後に実行されるジョブが、変更された変数を取得します。 しかし、.set コマンドがステップ環境変数を変更した場合は、そのステップ環境変数を使用する後続のステップが、変更された変数を取得します。 .set コマンドで新規の変数を作成することはできません。
例えば、変数 JavaVersion = 1.4 が含まれている Java という名前のプロジェクト環境変数を使用するプロジェクトを起動し、.bset を使用してその値を 1.5 に変更したとします。この場合、そのプロジェクト環境変数を継承するすべてのステップは値 1.5 を取得し、Java 環境変数を限定して参照するステップは元の値 1.4 を取得します。
システムは、ジョブを開始するときに、そのジョブのために別に用意されたデータベース・レコードにプロジェクト環境変数をコピーし、その後は、プロジェクトのデフォルト値を取得するときにこのジョブ環境変数を参照します。ユーザーが、そのジョブを開始するときに何らかのプロジェクト変数の開始値を変更すると、それらの値がジョブ・レコードに記録されます。