System i でのエージェントの実行

エージェントを System i プラットフォームで実行する計画がある場合は、このトピックの情報を確認してください。

エージェントのポート番号が固有であることの確認

標準の Build Forge エージェント・ポート であるポート 5555 は、System i サーバー上の他のエージェントに事前に割り当てられていることがあります。この場合、まだ割り当てられていないポートに Build Forge エージェントのポートを変更してから、エージェントを開始してください。 これを行うには、bfagent.conf ファイルを直接編集します。詳しくは、エージェントのポートの変更を参照してください。

手動でのエージェントの開始

System i プラットフォームへのエージェントのインストールのインストール手順のステップ 7 を完了すると、System i の始動時に、エージェントが BFAGENT ユーザーとして開始されます。

または、以下のコマンドを使用することにより、System i 上でエージェントを手動で開始することができます。
bfagent -s
注: bfagent.conf ファイルが /etc (デフォルトの場所) にインストールされていない場合は、-f オプションを使用して、bfagent.conf の場所を指定します。

bfagent コマンドを実行してエージェントを手動で開始した場合、 エージェントは、エージェントを開始するユーザーとして開始されます。

  • QSECOFR ユーザーまたは *ALLOBJ 特殊権限を持つユーザーがエージェントを開始する場合、そのユーザーは、管理コンソールで指定したサーバー認証を使用して認証されます。
  • 別のユーザーがエージェントを開始する場合は、bfagent.conf ファイルで magic_login 設定を構成することによりユーザーを認証します。詳しくは、bfagent.conf の参照を参照してください。

i5/OS PASE プログラムがインストールされていることの確認

エージェントは、i5/OS Portable Application Solution Environment (PASE) プログラムとして実行されます。PASE は i5/OS に組み込まれており、AIX バイナリーとコマンドを実行できるようにします。通常、PASE はデフォルトでインストールされます。

PASE プログラムがインストールされているかどうかを確認するには、コマンド行で DSPSFWRSC を実行します。

PASE プログラムがインストールされていない場合、インストール CD からロードします。

PASE でのエージェントの使用

i5/OS でアプリケーションを作成するために必要なタスクの ほとんどは、PASE 環境からアクセスできます。iSeries プラットフォームを対象とするプロセスの自動化を計画および定義する場合は、この事実に留意することが重要です。

ステップ内のコマンドは、PASE シェルによって解釈されます。 次の構文を使用して、ネイティブ・コマンドを実行することもできます。
system -biOE "<native commands>"
重要: ステップ内の各 system コマンドは、それぞれ独自のプロセスを実行します。 これは、各コマンドが、それ自身のプロセスの中でのみ実行されるということです。
例えば、一連のステップに対してライブラリー・リストを設定するとします。
  • CHGSYSLIBL または ADDLIBLE をステップ・コマンドとして使用することはできません。これらはネイティブ・コマンド (PASE が認識しないコマンド) であるためです。
  • サポートされているネイティブ・コマンド構文 (例えば、system -biOE "ADDLIBLE FLGHT400") は、コマンド自体のプロセスのライブラリー・リストを変更するだけなので、ステップ内では使用できません。 残りのコマンドおよびステップに、変更による影響はありません。

1 つのステップ、一連のステップ、またはプロジェクトに対してライブラリー・リストを設定することはできませんが、BFAGENT ユーザーの開始コマンド・スクリプトでライブラリー・リストを設定することはできます。 System i プラットフォームへのエージェントのインストールの開始スクリプトの例を参照してください。開始コマンド・スクリプトで ライブラリー・リストを設定すると、例の中で BFAGENT ユーザーとして実行されるすべてのプロジェクトおよびステップの ライブラリー・リストが設定されます。プロジェクトとステップを実行するユーザーは、必要なライブラリーに対するアクセス権限を持っている必要があります。

ライブラリー・リストを設定するには、 必要なライブラリーをリストした、エージェント用のジョブ記述を追加します。以下のジョブ記述の例には、 ライブラリー FLGHT400FLGHT400M が含まれています。

10    UTLIB
20    QGPL 
30    QTEMP
40    FLGHT400
50    FLGHT400M 
エージェントは、その開始ルーチンの中にこのジョブ記述を指定します。 例えば、ジョブ記述が BFAJOBD の場合、システムの開始ルーチン内の行は次のようになります。
ADDAJE SBSD(BFAGENT/BFAGENT) JOB(BFAGENT) JOBD(BFAGENT/BFAJOBD)
この解決策は、このエージェントと関連付けられている System i サーバー上で実行される (すべてのステップおよびプロジェクトの) すべてのコマンドに影響を与えます。

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