Oracle RAC を使用している場合にコンソール・フェイルオーバーを有効にする手順を説明します。
始める前に
Oracle RAC 用の基本的なデータベース・セットアップは、他の Oracle データベースのセットアップと同じです。それらの設定値を使用してコンソールをインストールします。
コンソールがインストールされた後で、以下の手順を使用してフェイルオーバーを実装します。
このタスクについて
Oracle RAC フェイルオーバーを Build Forge と一緒に使用できるようにするには、追加構成が必要です。
次の 2 つの方式が使用可能です。
どちらの方式でも、クラスター全体を表す SERVICE_NAME を指定する必要があります。
この点で、非 RAC 構成と異なります。非 RAC 構成では、SERVICE_NAME は一般的には SID と同じです。
手順
- SCAN 方式
- buildforge.conf を編集します。 buildforge.conf に db_url パラメーターを追加し、JDBC 接続ストリングをパラメーターとして使用します。
サービスは、Oracle (mysvc.mycorp.com) でセットアップする必要があり、複数のノードを必要とします。
見やすくするために改行が挿入されています。
buildforge.conf では改行を行わないでください。
db_hostname myoracledbhost.mycompany.com
db_url jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)
(HOST=myoracledbhost.mycompany.com)(PORT=1521))
(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=mysvc.mycorp.com)))
db_tcp_port 1521
db_database orclrac
db_username
db_password
db_type odbc
db_provider oracle
- すべての場所で buildforge.conf を更新します。
- 明示接続ストリング方式 この例では、以下の名前が使用されています。
- サービス名: myorasvc.mycorp.com
- ノード名: clusnode-1vip、clusnode-2vip、clusnode-3vip、clusnode-4vip
- tsnames.ora を編集します。
myorasvc.mycorp.com=
(DESCRIPTION=
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=clusnode-1vip)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=clusnode-2vip)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=clusnode-3vip)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=clusnode-4vip)(PORT=1521))
(LOAD_BALANCE=yes)(FAILOVER=ON)
(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)
(SERVICE_NAME=myorasvc.mycorp.com)
(failover_mode=(type=select)
(method=basic)(retries=180)(delay=5)))
)
- buildforge.conf を編集します。 db_url パラメーターを JDBC 接続ストリングに設定します。見やすくするために改行が挿入されています。
buildforge.conf では改行を行わないでください。
db_url jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(LOAD_BALANCE=on)
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=clusnode-1vip)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=clusnode-2vip)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=clusnode-3vip)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=clusnode-4vip)(PORT=1521))
(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=myorasvc.mycorp.com)))
- すべての場所で buildforge.conf を更新します。