Build Forge システムは、Internet Protocol バージョン 6 (IPv6) ネットワーク
および IPv6-IPv4 混合のネットワークで稼働することができますが、いくつかの制約事項があります。
IPv6 サポートでは、ご使用のコンピューターおよびネットワークが IPv6 をサポートするように正しく構成されている必要があります。
ネットワーク構成に問題があると、Build Forge システム内で指定されたホスト名およびアドレスが正しく解決されません。
IPv6 で稼働するように、Build Forge を手動で構成する必要があります。この方法については、httpd.conf の変更を参照してください。
Build Forge で IP アドレスを入力する際には、正しいアドレス・フォーマットを使用してください。
Build Forge で、管理者あるいはユーザーがホスト名または IP アドレスを入力するのは、以下の数箇所のみです。
- インストール時には、管理コンソールがライセンス・サーバー (Standard Edition および Enterprise Edition の場合) およびデータベースと通信するために使用するホスト名または IP アドレスを、管理者が指定します。
- エージェント構成 (bfagent.conf ファイル) に、エージェントへの接続を、特定のアドレスまたはアドレス範囲に制限するためのオプション設定があります。
- 管理コンソールのユーザー・インターフェースを表示するためには、ユーザーがブラウザーに URL を入力します。
この URL は、管理コンソールが実行されているサーバーのホスト名または IP アドレスによって構成されます。
例えば、IPv4 と IPv6 の両方のアドレスが構成されている BFmachine という名前のサーバーにインストールされた
管理コンソールにアクセスする場合は、Web ブラウザーで以下のいずれかのアドレスを入力します。
- http://BFmachine/
- http://localhost/
- http://127.0.0.1/ (IPv4 のループバック・アドレス)
- http://::127.0.0.1/、http://0:0:0:0:0:0:127.0.0.1/ (IPv4 のループバック・アドレスの IPv6 における省略形)、または単に http://::1/ (IPv6 のループバック・アドレスの短縮表記)
IPv4 アドレスと IPv6 アドレスは、フォーマットと長さが異なります。
- IPv4 フォーマット: 長さは 32 ビットです。アドレスは、4 つの小数点付き 10 進数値として指定します (例えば、255.255.255.255)。
- IPv6 フォーマット: 長さは 128 ビットです。アドレスは、8 つの 16 進値をコロンで区切って指定します (例えば、FE80:0000:0000:0000:0202:B3FF:FE1E:8329)。高位フィールドの使用に関しては、いくつかの規則があります。
省略に関しても規則があります。
Build Forge では IP アドレスの変換処理は実行しません。それらはネットワークに直接渡されます。
したがって、正しく有効なすべての省略形が機能します。
IPv6 のアドレスに関する規則について詳しくは、他の解説書を参照してください。
/etc/hosts では、localhost 別名の使用を避ける
IPv4 と IPv6 の両方を使用している場合、UNIX および Linux システムにおける
/etc/hosts で、別名として
localhost を使用しないでください。
サーバーの完全修飾ドメイン・ネームまたは IP アドレスを使用してください。
localhost をホスト名として /etc/hosts で使用しなければならない場合は、IPv4 アドレス
127.0.0.1 のみ定義する必要があります。
IPv6 をサポートしていないコンポーネント
IPv6 をサポートしていないコンポーネント
は、IPv4 アドレスを持つホスト・コンピューターにインストールする必要があります。
以下のコンポーネントは、IPv4 アドレスを持つコンピューターにインストールしてください。