タグの同期化

複数のプロジェクトで同じ変数値を使用できるように、プロジェクト・レベルの「タグ同期」プロパティーを使用して、異なるプロジェクト間でタグを同期化することができます。 プロジェクト A と同等のプロジェクト B に対して、タグ同期プロパティーを設定すると、親子関係がプロジェクト A (親) とプロジェクト B (子) の間に確立します。

「タグ同期」プロパティーを設定してプロジェクトを実行すると、システムは、子プロジェクトのタグ変数に、親プロジェクトのタグ変数と一致するものがないか検査します。 見つかった場合、子プロジェクトの変数が、親プロジェクトで最後に使用した値に設定されます。

子プロジェクトのタグ形式にある変数に、親プロジェクトのタグ形式にある変数と一致するものがない場合、タグ同期プロパティーは無効です。

同期の対象となるのは、タグ変数の値のみです。 「自動インクリメント」プロパティーおよび「パティング」プロパティーは同期化されません。

タグの変数のみが同期化されるので、異なるプロジェクトを区別することができます。

例えば、次の表に定義されているような 2 つのプロジェクトについて考えてみます。

プロジェクト

タグ形式

自動インクリメント

タグ同期

プロジェクト A

Project_A_$B

はい

-- なし --

プロジェクト B

Project_B_$B

はい

プロジェクト A

これらのプロジェクトを交互に (プロジェクト A から開始) 実行すると、完了ジョブ・リストにタグが以下のように表示されます。 最後に実行されたものが一番上に表示されます。完了ジョブ・リストのジョブの表示方法も同様です。

プロジェクト

タグ

プロジェクト B

Project_B_4

プロジェクト A

Project_A_3

プロジェクト B

Project_B_2

プロジェクト A

Project_A_1

親プロジェクトの「自動インクリメント」プロパティーのみを「はい」に設定した場合、結果は異なります。 プロジェクトのセットアップは以下のようになります。

プロジェクト

タグ形式

自動インクリメント

タグ同期

プロジェクト A

Project_A_$B

はい

-- なし --

プロジェクト B

Project_B_$B

いいえ

プロジェクト A

これらのプロジェクトを交互に (プロジェクト A から開始) 実行すると、完了ジョブ・リストにタグが以下のように表示されます。 最後に実行されたものが一番上に表示されます。完了ジョブ・リストのジョブの表示方法も同様です。

プロジェクト

タグ

プロジェクト B

Project_B_2

プロジェクト A

Project_A_2

プロジェクト B

Project_B_1

プロジェクト A

Project_A_1


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