レジスターの使用

レジスターは、ステップが永続データを保管するために使用できる汎用バッファーです。 通常のレジスターは、文字で始まる単一文字の名前を持つことも、複数文字の名前を持つこともできます。

基礎となるデータベースの大/小文字の区別によって、レジスター名を作成する際に使用できる大/小文字が決定されます。

通知テンプレートにレジスター変数を組み込むことができます。 通知テンプレート内のレジスターを参照する場合は、${X} というように中括弧で囲んだ形式を使用します。 空のレジスターを参照すると、空ストリングが戻されます。

.push および .pop の各ドット・コマンドを使用して、レジスターに情報を保管したり、レジスターから情報を取り出したりします。 現在のジョブ・タグをレジスターの内容に等しいものにする .poptag コマンド (.poptag) も参照してください。

注: レジスターは、変数のようなコマンドでは使用できません。レジスターの値を使用する前に、まず、その値をファイルにポップする必要があります。

表 1. 特殊レジスター

レジスター

内容

!

「失敗 (Fail)」フィルター・パターンに一致したコマンド出力行が含まれます。

注: このレジスターは、フィルターが適用されるステップの範囲内でのみ表示されます。 Rational Build Forge がフィルターを使用したステップの処理をすると、そのステップ・フィルターによって設定される可能性のあったレジスターの内容は、今後、表示されなくなります。

@

「成功 (Pass)」フィルター・パターンに一致したコマンド出力行が含まれます。

注: このレジスターは、フィルターが適用されるステップの範囲内でのみ表示されます。 Rational Build Forge がフィルターを使用したステップの処理をすると、そのステップ・フィルターによって設定される可能性のあったレジスターの内容は、今後、表示されなくなります。

=

ジョブの注釈データベースを指定します。 ステップが、ジョブへの注釈としてファイルからデータを追加できるようになります。 このレジスターは、他のレジスターとは以下の点で異なります。

  • このレジスターには書き込み (プッシュ) のみが可能で、 読み取りを行うことはできません。
  • このレジスターにプッシュされたデータは、前のデータに上書きされるのではなく、 必ずレジスターに追加されます。
  • システムは、タイム・スタンプとユーザー ID に追加されたデータを提供します。 これにより、ジョブの注釈の監査証跡が保存されます。

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