フィルター・パターン

フィルター・パターンには、ステップ出力内で突き合わせる文字ストリングまたは式を定義します。作成するそれぞれのフィルター・パターンは、1 つのフィルター・アクションと関連付けられます。フィルター・ログ・セットには、フィルター・パターンとアクションの両方が定義されます。ログ・フィルターに複数のフィルター・パターンを含め、それを単一ステップからの出力に適用することができます。これにより、複雑な式を作成することなく、複数の検索条件を使用することができます。

ログ・フィルターを作成するには、「プロジェクト」 > 「ログ・フィルター」を選択します。詳しくは、ログ・フィルターを参照してください。

フィルター・パターンの構文

フィルター・パターンを作成するために、次のガイドラインを読んでください。

次の表には、正規表現の式の構文がいくつか示されています。

一致

Production

Production がストリング内の任意の場所にある場合に一致します。

^Production

Production がストリングの先頭にある場合に一致します。

Error:.*[0-9]$

Error を含み、その後に一連の任意の文字が続き、ストリングの末尾が数字で終わる行と一致します。

[Ww]arning

Warning または warning と一致します。

.*

任意の文字と 0 回以上一致します。 ドット (.) は任意の文字と一致し、アスタリスク (*) は 0 回以上一致します。

同じ行にある複数のパターン一致

パターン・フィルターを作成するにあたり、システムがどのようにパターンの一致を検索しているか理解することは重要です。

システムは、出力の各行を、すべてのフィルター・パターンと順番に照らし合わせて、一致がないか検査します。一致が見つかるとシステムは停止し、次のパターンに移ります。したがって、同じ行にそのパターンが 2 回出現しても、システムはそれを検出しない可能性があります。以下の出力行を例に取ります。

exception retrying exception

システムは、次の表に記載されているフィルター・パターンを使用して、最初の exception を突き合わせてステップ結果を「失敗」に設定し、retrying を突き合わせてステップ結果を「成功」に設定した後、2 番目の exception を突き合わせることなく、次の行へ移ります。

フィルター・パターン フィルター・アクション 例の説明
[Ee]xception [Rr]etrying 失敗の設定 - 失敗
失敗のクリア - 成功
これは、Java プロジェクトで便利です。例外でステップが失敗しますが、再試行でその失敗がクリアされます。再試行が失敗すると、新しい例外が生成されるため、コマンドの最終状態は妥当なものになります。

この問題の解決法の 1 つは、表に記載されているフィルター・パターンを次のフィルター・パターンで置換することです。

retrying.*exception

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