Installation Manager は、Build Forge 用の Web サーバーとして Apache HTTP Server をインストールおよび構成します。
提供された Apache HTTP Server を使用することが、Build Forge 用の Web サーバーを構成する最も速い方法です。
この標準構成に代わる方法として、Build Forge によってインストールおよび構成された Apache HTTP Server の代わりに、
既存の Apache HTTP Server を構成することができます。
この説明では、ユーザーが自身のオペレーティング・システム上に Apache HTTP Server をセットアップおよび構成した経験があることを前提としています。
既存の Apache HTTP Server を使用するには、ご使用のインストール済み環境を以下のように変更します。
- ご使用の Apache HTTP Server 構成ファイル (httpd-vhosts.conf) を、Build Forge アプリケーションを指すように変更します。
- PHP をインストールし、Apache HTTP Server、ご使用の Build Forge データベース、
およびパスワード暗号化 (パスワード暗号化のセキュリティー機能を使用したい場合) に必要な PHP モジュールを構成します。
- ご使用のデータベース用に Apache を構成します。
Installation Manager を使用した Build Forge のインストール
Installation Manager の「アプリケーションおよび Web サーバー構成」ページで、
「独自の Web サーバーを指定しますか」というプロンプトが出されたら、「はい」を選択します。
前提ソフトウェア
- Apache HTTP Server 2.2.4
- PHP 5.2.4
Apache サーバー構成ファイルの編集
- ご使用のサーバーの extras ディレクトリーにある Apache http-vhosts.conf ファイルを見つけます。
cd <apache-dir>/conf/extras/
vi httpd-vhosts.conf
- Apache http-vhosts.conf ファイルを編集します。Build Forge に関する情報を httpd-vhosts.conf に追加するには、
以下の行を追加します。
<VirtualHost *:80>
ServerAdmin build@yourdomain.com
DocumentRoot /opt/buildforge/webroot/public
ServerName ausbuild01.yourdomain.com
ServerAlias build.yourdomain.com mc.yourdomain.com
ErrorLog logs/ausbuild.error_log
CustomLog logs/ausbuild.access_log common
</VirtualHost>
- Build Forge Web アプリケーションを指すように DocumentRoot 設定を変更します。
この例では、Build Forge のインストール・ディレクトリーは /opt/buildforge です。
- ポートを 80 のままにするか、または、ローカルで Apache HTTP Server を実行しているポートに変更します。
<VirtualHost *:80>
重要: ポート 8080 は Apache Tomcat のデフォルト・ポートであるため、使用しないでください。
- 以下のような http-vhosts.conf の他の設定を、ご使用の Apache HTTP Server の要件に合わせて変更します。
- ServerAdmin: Build Forge 管理者の E メール・アドレス
- DocumentRoot: Build
Forge アプリケーションの入力ページがある場所
- ServerName: Build Forge アプリケーションがインストールされるサーバー
- ServerAlias: Build Forge ServerName URL のオプションの別名
- ErrorLog: Build Forge アプリケーションに関する Apache エラー・ログ
- CustomLog: Build Forge アプリケーションへのアクセスを記録するための Apache エラー・ログ
Apache HTTP Server 用の PHP のインストールおよび構成
PHP は Apache HTTP Server と一緒に
インストールされません。PHP 5.2.4 をインストールして、Apache HTTP Server の httpd-vhosts.conf を指すように構成する
必要があります。
ご使用の Build Forge データベース用の PHP のインストールおよび構成
PHP のインストール時に、
Build Forge データベースとして使用しているデータベース・タイプ用の PHP 拡張を選択してインストールします。
(オプション) パスワード暗号化をサポートするための PHP OpenSSL モジュールの構成
SSL をサポート
するために、Build Forge は PHP OpenSSL モジュールを使用します。
このサポートは PHP 5.2.4 で提供されるため、追加の構成は必要ありません。
パスワード暗号化をサポートするには、
追加の構成がいくつか必要になります。この構成をサポートするには PHP 5.2.4 が必要になります。
以下のようにして、OpenSSL 拡張のパッチ・ファイルを見つけて、それらを OpenSSL ディレクトリーに
インストールし、PHP を再コンパイルする必要があります。
- Build Forge のインストール・ディレクトリーにある misc ディレクトリーで php_openssl.h および openssl.c パッチ・ファイルを見つけます。例えば、次のとおりです。
Windows |
C:¥Program Files¥IBM¥Build Forge¥misc |
UNIX/Linux |
/opt/buildforge/Platform/misc |
- Build Forge のインストール・ディレクトリーにある openssl ディレクトリーにパッチ・ファイルをコピーします。
- --with-openssl=<path_to_openssl> 構成オプションを使用して PHP をコンパイルします。
<path_to_openssl> は Build Forge openssl ディレクトリーです。
データベース用の Apache の構成
ご使用のデータベースに応じて、httpd.conf に特定の情報を追加する必要があります。
- DB2 用の Apache の構成
- 次の行を Apache 開始スクリプト (通常は /etc/init.d/httpd または /etc/init.d/apache2、配布バージョンにより異なります) の先頭に追加します。
source /home/db2bf/sqllib/db2profile
- 次の行を httpd.conf に追加します。
PassEnv LD_LIBRARY_PATH
PassEnv CLASSPATH
PassEnv LIBPATH
PassEnv VWSPATH
- MySQL 用の Apache の構成
追加構成は必要ありません。
- Oracle 用の Apache の構成
- 次の行を httpd.conf に追加します。
PassEnv LD_LIBRARY_PATH
PassEnv NLS_LANG
PassEnv ORACLE_HOME
PassEnv ORA_NLS
PassEnv ORA_NLS32
PassEnv TNS_ADMIN
- 次の行を、ブート時に Apache を開始するスクリプト (通常は /etc/init.d/httpd または /etc/init.d/apache2) に追加して、以下の設定に値を指定します。
export LD_LIBRARY_PATH=<値>
export NLS_LANG=<値>
export ORACLE_HOME=<値>
export ORA_NLS=<値>
export ORA_NLS32=<値>
export TNS_ADMIN=<値>
IBM HTTP Server の始動
Build Forge エンジンを始動して、管理コンソールを開始する前に、
Apache HTTP Server を始動します。